中国輸入OEMの具体的な手順は!?過去の事例や注意点も徹底解説!

今回は中国輸入のOEMについて解説をします。

中国輸入を始めたけれど、相乗りされて思ったように売れない
オリジナル商品を作ってみたいけどむずかしい…

このようなお悩みを持っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

実際に、相乗りされて売上が減ってきてしまい、その対策としてOEMを始める方は多くいらっしゃいます。

この記事では、中国輸入のOEMについて、事例や注意点を紹介しながら詳しく解説していきます。

前半では 簡易OEMの3つの方法と 本当のメリットデメリット を紹介します。
こちらで紹介しているOEMの3つの方法は簡易OEMというもので、OEMのなかでも比較的ハードルが低いものになっています。

後半では、簡易OEMよりもう少しだけレベルが高めなOEMでオリジナル商品を作る手順について説明していきます。

中国輸入OEMを考えている方は是非、参考にしてみてください。

中国輸入のOEMって何?

OEMは、Original Equipment Manufacturing(もしくはManufacturer)の略語です。

直訳をすると 「委託者のブランドで製品を生産すること、または生産する人やメーカー」 となります。
委託者のブランドで、製品を設計・生産することをいいます。

例えばすでに工場で作っているバッグや帽子に、自分のブランドのタグをつけて 「自社ブランド品」 として販売するということ も、OEMのひとつの方法です。

中国輸入のOEMってどうするの?簡易OEMの3つの方法紹介。

では、実際にOEMでオリジナル商品を作るというのはどのようにするのでしょうか?
既製品を大きく改良してオリジナル品にする!という方法もありますが、少し難易度が高いです。

OEMの最初のスタートとして、難易度が低めの簡易OMEの具体的な方法 を見ていきたいと思います。

タグをつける

タグ

まずタグをつけるという方法があります。
上の写真は、弊社のCILELサービスのロゴをタグにしたものです。

ロゴのデザインは自分で用意する必要があります。
自分でデザインが難しい場合はクラウドソーシングサービスなどでデザイナーさんに依頼しても作成してもらいましょう。

Amazonでは、恒久的でないタグをつけるだけではオリジナル商品とはみなさないというルールを決めているので、しっかりタグを縫い付ける必要があります。

ノーブランド品に対し、不適切に商標を付して商品画像に掲載する行為、および、ブランドとの不適切な関連付けの言葉を商品詳細ページに含める行為:
出品者が保有している商標を、恒久的でない方法(例:シール、ラベル、タグ等を貼付する等)でノーブランド品に付して商品画像を掲載することは原則禁止されています。また、ノーブランド品(シールの貼付等恒久的でない方法で商標が付されたものも含む)の商品詳細ページにおいて、出品者が保有している商標に言及すること(商品名に商標を付すことを含む)は禁止されております。Amazonは、本規約に抵触する商品、商品ページ、または商品画像を削除もしくは修正する権利を留保します。

引用:amazon sellercentral出品者の禁止活動および行為、ならびに順守事項

Amazonのルールに従って販売が行われていない場合は商品を削除されてしまうため注意しましょう。

複数商品をセットにする

これは 「複数の商品をセットで1つの商品にする」ことによって、オリジナルの商品にするというものです。

下記の写真は商品のルームウェアで、長袖トップス・半袖トップス・ボトムスなど7点がセットになっています。

引用:HANIストア パジャマ

このように いくつかの商品を組み合わせる ことで、オリジナル商品として別ページで販売をすることができます。

ロゴをつける

もうひとつは、商品自体にロゴを入れるというものです。
ロゴをいれることによってデザイン性を上げることもできます。

またロゴではなく、デザインをプリントしてオリジナル商品にすることもできます。

注意点としては、「恒久的な方法にする」ことです。

さきほどご紹介したように、Amazonのルールで 「恒久的でない方法」でのロゴはオリジナル商品とみなされない」ため、簡単に取れるシールでロゴを入れるようなやり方はNGです。

このような簡易OEMを行う場合は、中国の工場に依頼や交渉をする必要があります。
個人で直接やりとりをする場合は、展示会で交渉を行うことでもできますよ。
参考:世界の見本市・展示会情報(J-messe)

実際にはサンプル品などを見て、品質を確認するという工程もあるため、OEMは代行業者に頼む方がスムーズな場合がほとんどです。

下記の記事も参考にしてください。
『中国輸入でOEM!代行業者を使うメリットと代行業者の選び方』 

中国輸入のOEMでのメリットは?


OEMでオリジナルの商品を作ることによってどのようなメリットがあるのでしょうか?

相乗りの価格競争から抜け出せる

メリットのひとつは、Amazon販売の場合、ライバルに相乗りをさせずに独占的に販売ができるという点です。

Amazonには「1つの商品に対して商品ページは1つだけ」というルールがあります。

そのため、誰かが既に中国輸入で出品している商品を販売したい場合には、同じ販売ページを使って出品することになるのです。
これを相乗りといいます。

相乗りの場合、価格競争から抜け出すことができません。

しかし、オリジナル商品として別ページで販売することで、価格を自分が自由に設定できます。
同じ販売ページに被せての相乗りはされなくなるので、価格競争から抜け出せるということです。

中国輸入のOEMに関しては、オリジナル商品で付加価値をつけるというよりも相乗り販売から脱出して独自の商品ページで勝負をすることを目的にしてその手段としてOEMを行うということが多いです。

中国輸入のOEMでのデメリットは?


では、OEMでオリジナル商品として別ページで販売することでのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

資金力が必要

OEMはまとまった個数で発注することになるので、スタートのためには資金力が必要です。
資金力が低いと、キャッシュフローが悪くなって、資金繰りが厳しくなってしまいます。

少なめのロット数で見積もりをしても、最低ロット数が1,000個~などと工場側から提示されることもあります。

下記は日本円で1個380円ほどのアパレル小物の既製品のデザインを一部変更するOEMの例です。
単価は下がりますが、最小のロット数は既製品をそのまま仕入れを行う場合の20倍です。

例)
既製品の場合
■ 最低ロット数:20個
■ 単価:日本円で約380円

OEMの場合
■ 最低ロット数:1,000個
■ 単価:日本円で約220円

これは一例ですが、OEMでは既製品を仕入れるよりも最低ロット数が多い場合がほとんどです。

販売予測や実績によって見合ったロットで受注することももちろんですが、資金回収のリードタイムが長くなってもキャッシュフローが回るように、余裕を持った資金計画を立てましょう。

今までの販売経路がなくなる

OEMでは、新しくオリジナルの商品を販売することになりますから、今までの販売経路がなくなります。

「ページを独占できたら相乗り販売より売れる!」と考えがちですが、それまでの販売経路がなくなるため、売れなくなる場合も多いです。

そのため、マーケティングをしっかりおこない、ニーズにあったオリジナル商品を作らなければなりません。

類似商品をいくつも比較して、購入者にとってなにがメリットになるのか、購入の決め手になるのは何なのかをしっかり考えましょう。

例えば先程のルームウェアの場合は、「ギフトセットみたい!プレゼント用に購入するならこっちの方がいい!」という理由が購入の決め手になるかもしれません。

競争が激しい商品では、しっかりブランディングまで行っていかないと売れない場合もあるので注意しましょう。

商品を真似される

OEMでオリジナル商品を安定的に販売ができるようになったとしても、これで安泰とは言い切れません。

「同じようなタグをつける」「セット商品にする」などでライバルが出てくる可能性があります。

その場合は、やはり価格競争になってしまうため、ライバルが価格を下げて販売すると自分の商品が売れなくなってしまう可能性があります。

「発注した大量の在庫があるのに、予定価格で売ることができない!」ということになっては大変です。

具体的に中国輸入でOEMをする手順解説

ここからは具体的なOEMの手順を解説していきます。

弊社は中国仕入れの代行を行っていますので、「既製の型を使った小物入れにロゴを刻印するというOEMを、代行業者を介して中国の工場に依頼する」 という例で解説していきます。

この方法は、比較的初心者の方でも行える内容です。

具体的な過去の事例と注意点を紹介しますので、OEMでどのようなトラブルが考えられるのか確認したい方は必見です。

事前のリサーチ

まずはリサーチが必要です。

通常の仕入れと同じように「商品はどれくらいのニーズがあるのか」「実際にどれくらい購入されているのか」というリサーチをおこないます。

また、先ほど記載したようにOEMは最小ロット数が多いですから、「通常の仕入れよりもロット数が多い仕入れ」になります。

そのため、リサーチは通常よりも念入りに行う必要があります。
「なんとなく売れそうだから…」というOEMは危険です。

工場へOEMの見積もり依頼

次に、工場にOEMの見積もりを依頼します。

ここでは、なるべくどのようにしたいのかを具体化して伝えましょう。
刻印するタイプのロゴ入れであれば、下記の情報ですね。

・入れたいロゴのデザイン画像
・完成した商品のイメージに近い商品写真
・その他事前に確認したいことの詳細や質問事項など

ロゴが1種類なのか、2種類なのかによっても変わります。
細かく伝えることが大切です。

工場からは、「最小ロット数」「単価」「サンプル費用」「サンプル作成期間」「量産期間」「別途かかる費用」の返答がある場合が多いですが、特に細かく確認したい項目は見積もり時に伝えていただくと確実です。

工場に自分が作りたいものをしっかり伝えて、見積もりを出してもらうことが重要です。

工場からOEMの見積もり回答

工場からのOEMの見積もり回答がきたら、内容を確認します。

例)
■ 最小ロット数:100個
■ 単価:日本円で900円
■ サンプル費用:2,100円
■ 期間:6週間(サンプルは14日間)
■ ※別途、刻印の型台が3,000円
※中国の工場で生産する場合は、通常は単価は元となります。

この段階で、このまま作成するか、作成を見送るかを決めます。
もちろん「見積もりをしたけど作成は見送る」ということもあります。

工場が繁忙期でとにかく忙しい時期だと、見積もりだけで2週間かかる場合もあります。
OEMをこのまま進める場合には、次はサンプル作成です。

ショップへOEM商品のサンプル依頼

サンプルの作成を依頼します。

ロゴの刻印であれば、ロゴのデータを準備します。
ロゴをどこに入れるのかも、細かく説明して依頼します。

自分のイメージしているものを相手に伝えるというのは、目の前にいる相手に対して行ってもむずかしいものです。

サンプルができたときに「イメージしていたものと違う…」とならないように、しっかりコミュニケーションをとって必要事項を確認しながらサンプルを依頼します。

CiLELは代行業者としてOEMを依頼するお客様と工場の間にはいりますので 、「画像データが開けない」「データ形式を変換してほしい」と工場側から連絡があったときの対応もしています。

OEM商品のサンプル確認

完成したサンプルが届いたらサンプルの現物を見て確認をします。

もちろん、思い通りの商品になっていないということもあります。

こちらの意図をしっかりと伝えたにもかかわらず、イメージと違う商品がサンプルとして上がってきた一例を紹介します。

例)
サンプル依頼:ロゴ刻印のデータを送り、意図をしっかり伝えた。
サンプル完成:送ったデータに近いが、相違があるロゴが刻印されたサンプルが届いた。
理由:工場の担当者の判断でデザインをアレンジしてしまっていたから。

この例は、工場内のコミュニケーションが足りていなかったことが一番の要因ではありますが、このようなミスも防げるように、弊社は代行業者として工場側とのコミュニケーションもしっかり取るようにしています。

イメージ通りの商品を作るには、しっかりとしたコミュニケーションが大事なのです。

サンプルを依頼してから完成したサンプルが空輸で届くまでは、2ヶ月ぐらいかかる場合も多いです。

「中国から送ってもらうのは時間のロスになるから写真での確認のみで大丈夫なのでは?」と思うかもしれませんが、弊社でOEMをお受けさせていただいた場合は、基本的に現物を確認していただいています。

OEM商品のサンプル確認後の再検討

この再検討の手順は、完成したサンプル品の状態によって変わります。

1.完成したサンプル品を見て、イメージと違う場合
 → 修正点を細かく伝え、再度サンプルの依頼をします。

2.完成したサンプル品で量産したいけれど不安な場合
 → 最終的な量産数全てではなく、その一部の個数で生産を依頼します。

3.完成したサンプル品で量産する場合
 → この手順はとばします。

「2.完成したサンプル品で量産したいけれど不安な場合」ですが、工場によってはサンプル品と量産品で使用する工場のラインが異なる場合もあります。

使用するラインが違うと、サンプル品と量産品とで誤差の範囲を超える違いが出てくることがあります。
これを防ぐために、初期量産という手順を追加しています。

弊社では数多くのOEMの仲介をしてきましたので、そこで得た情報や経験をお客様に共有させていただいてお客様の判断材料にしていただいています。

既定の手順に全て当てはめることはなく、過去に同じ工場と取引をしたときに起こったトラブルや、依頼者の方の条件や状況によって、最適なご提案をさせていただく工程です。

再サンプル品や初期量産品の確認

再度サンプル品作成の依頼をしたり、初期量産品の作成を依頼した場合には、その完成品の確認をします。

先ほど記載したように、サンプル品と初期量産品とでは使用する工場のラインが違う場合もありますので、その点も注意をして確認します。

再サンプルに関しては、修正点を伝えたにもかかわらずイメージ通りにならない場合もあります。
その場合は、再度修正点を伝えて、再度サンプル依頼を行います。

問題なく量産となった場合には、次の量産の依頼を行います。

OEM商品の量産依頼

OEM商品の量産の依頼をします。

最初の見積もりの依頼からここまで2ヶ月ぐらいの期間がかかることも多くあります。

OEM商品の量産品の確認/販売

待ちに待った量産品の完成です。
量産品の完成品の確認をします。

ここまでの工程で十分に確認をしているから問題ないと思いたいのですが、過去に取り次ぎをしたOEMのなかでは、量産品でサンプル品と違うものができてしまう場合もありました。

販売のためには商品の写真が必要なので、量産品が完成したら商品写真の準備をしておきましょう。
そうすればスムーズに販売できます。

OEMで差別化をするためのオリジナル商品開発とは?

今までは、既製品の一部の仕様変更やロゴ入れなどの簡易OEMを解説してきました。

そこからの次のステップとして考えたときの「OEMで差別化をするためのオリジナル商品開発」とはどのようなものでしょうか?

たとえば上の画像の商品は、過去に弊社で実際に販売していたものですが、既存の型からツートーンカラーに変更したオリジナル商品です。

「ロゴの刻印」プラスこのような「カラーの変更」を行うことで、既製品比べるとデザイン性が上がり見た目の印象が大きく変わっています。

そのため独占販売が可能ですし、他類似商品との差別化ができます。

中国輸入のOEMまとめ

簡易OEMでは、下記3つの方法をご紹介しました。

タグをつける
複数商品をセットにする
ロゴをつける

簡易OEMであってもしっかりマーケティングを行い、顧客のニーズに合わせたオリジナル商品の作成を意識しなければいけません。
作成後もブランディングを意識して販売ページやテキストを考えるということを行う必要があります。

それを怠ると、販売経路がなくなり、真似されてしまい利益確保が難しくなります。

オリジナル商品となるOEM商品の作成の実際の手順では、工場とのコミュニケーションがとにかく大切です。
こちらの意図をしっかりとしつこいくらいに伝えないと、思い通りにならないと考えておくほうがいいと思います。

また、オリジナル商品を販売できたとしても、またライバルが現れるかもしれないという緊張感を持ち続けなければいけないということはお分かりいただけたと思います。

OEMでオリジナル商品を販売しながらも、新しい商品探しを同時並行で行っていくなど常に新しい情報が必要となってくるかと思います。

CiLELは、中国輸入ビジネスに取り組むたくさんの方をサポートしてまいりました。
興味のある方はぜひお問い合わせください。


投稿者プロフィール

CiLEL編集部
CiLEL編集部
CiLEL編集部は、中国輸入ビジネスをはじめ物販ビジネスや副業についてのお役立ち情報を発信しています。記事は「正しく、わかりやすく、誠実に」がモットー。FP、販売士、ネットショップ検定、日商簿記、行政書士、キャリアコンサルタントなどの資格を持つメンバーが執筆・監修しています。