コラム

2022年現役セラーが「メルカリ激安古着仕入れ転売」を解説

2022年現役セラーが「メルカリ激安古着仕入れ転売」を解説

最近、筆者のFacebookの広告にあがってくる転売ノウハウがあります。

「メルカリ激安古着仕入れ転売」です。
実際はこういう名称ではありませんが、あえて変えています。

簡単にいうとあるところから古着を激安価格で仕入れてメルカリで販売して稼ぎましょう、というものです。

それなら前からありそうなものですが、以前のものとは違っていて「そんなことがあり得るのか?」というくらいの激安価格。

さらに利益率が異常に高く、50%以上が純利益として残るノウハウでした。

しかも、古着なので同じ商品の在庫を大量に抱える必要もなく、中国輸入のOEMのように大量の生産も必要ありません。
「これが本当だったらすごい話だな」と思い、ちょっとそのノウハウの広告ページや動画を覗いてみることにしました。

それだけローリスクハイリターンのビジネスであれば、今の中国輸入の時間を割いてでも取り組む価値があります。

それに、メルカリでの販売なので売り上げ規模でAmazonにはかなわないかもしれませんが、初心者が最初に資金を稼ぐ手段としても有効かもしれません。

ということで今回はその広告を見た感想や、なぜそう思ったのかの解説をお伝えしていきます。

「メルカリ激安古着仕入れ転売」とは

トルソーの横でパソコンを見る女性

「メルカリ激安古着仕入れ転売」とは、古着を激安で仕入れて高額販売すること…なのですが、その激安価格というのもわずか「数百円」で仕入れてそれを数千円で販売、1万円前後で売れることもあるというものです。

実際の広告ページには具体的に「〇〇円」と書いていましたが、ここではぼかして「数百円」としています。

しかし、よくあるパターンとして、ごく稀に出てくる目玉商品的なものが「数百円」というだけで、通常はそんなに安い仕入れはできないのを大げさに言うことがあります。

が、そうではなくいろいろな商品が紹介されていましたが、あれもこれも数百円という激安っぷり。

激安の一流ブランド品

そのうえノーブランドの服ではなく、ナイキやアディダスをはじめとしたみんながよく知っているブランドから、それこそ一流ブランドのグッチやシャネルの古着がなんと数百円で仕入れられるというのです。

そんなブランドであれば数千円以上で売れても何ら不思議ではありません。

そういった商品は一般の人から買い取ったり、フリマで仕入れ商品を探しましょう、というものではなくちゃんと古着の業者から仕入れられるということでした。

いいこと尽くめ?

ここまで読むと、激安で仕入れられて高額で売れる、業者から仕入れるので安定して仕入れられるとまさにいいこと尽くめ。
すごく簡単に稼げそうですよね。

今すぐにでも、どんなものか、誰のノウハウか調べたくなりますが…少し冷静になりましょう。
本当に稼げてリスクがないのか、最後まで読んでから判断しても遅くはありません。

「メルカリ激安古着仕入れ転売」のリスクとは

warning

過去にこのコラムで「メルカリ激安古着仕入れ転売」と似たノウハウを紹介したことがあります。
覚えていますでしょうか。

Amazon0円仕入れ」です。
このノウハウも0円で仕入れられてほぼ利益率100%の稼げるノウハウということで紹介しました。

しかし、その内容はAmazonのレビュー投稿に関連した規約違反

今後のAmazon販売もできなくなるかもしれないほどリスクが高いものである、きちんとビジネスに取り組むなら手を出すべきではない、という結論を出しました。

では、今回紹介する「メルカリ激安古着仕入れ転売」にはどんなリスクがあるのでしょうか。

一見すると激安とはいえ業者から仕入れますし、それをメルカリで販売するので何も規約などに違反するようなことはなさそうです。

これは、そのとおりで業者から仕入れることはメルカリでも違反ではありませんし、自宅に保管して発送すれば何の問題もありません
メルカリで販売した商品をFBAから発送するのはNGです。)

商品そのものがリスク

問題は、業者から仕入れる商品そのものにあり、そこが最大のリスクなのです。

業者から仕入れているのに何がリスクなのかといえば、先ほど言った「ナイキやアディダスや一流ブランドのラルフローレンやバーバリー、グッチやシャネルの古着が数百円で仕入れられる」という部分です。

こういったブランド品は高額で売れることは誰でもわかりますので、安く仕入れられるのであればそれだけ1回の販売で多くの利益が取れることになります。

ですが、それはそのブランド品が「本物であった場合に限る」のです。
例えば、グッチの中古のバッグが数百円で仕入れられる、と聞いて「それは安い!買おう!」と思いますか?

もし、そう思う人は考えを改めてください。
普通は「ニセモノ、コピーなんじゃないの」と疑います。

本当に本物?

もちろん、状態が非常に悪かったり付属品が無い、破損している、モデルがだいぶ古いなどで安く出てくることはあります。

しかし、そういう商品は中古での販売価格も安いので、仕入れ価格の何十倍で売って純利益を50%や60%にするのも非常に難しいのです。

ヤフオクだとたまにオークション形式で競り合って思いがけない高額になることはありますが、それはイレギュラーで通常は起こりません。

となると、激安で仕入れられて何十倍もの価格で売れて大儲けができる商品には「…それ本当に本物?」というリスクが常に付きまといます。

「メルカリ激安古着仕入れ転売」の古着が怪しいという根拠

考えている人

「メルカリ激安古着仕入れ転売」の広告ページや動画を見ました。

が、仕入れたブランド品が激安で仕入れられて高額で売れるというアピールはたくさんしているのですが、肝心の商品については「ちゃんとした業者から仕入れるから安い」ということだけ。

その商品の真贋については触れられていません

つまり、ブランド品を売ることをノウハウとして提供しながら、それが「本物であるという保証をしていない」のです。
誰も鑑定していません。

「本物という保証をしていない」商品

街で見かける店舗型の買い取り店は何年もかけた鑑定ノウハウがあり、鑑定する人を鑑定部門がしっかりと教育してから買い取りしています。

それは、一朝一夕でできるものではありません。

昨今、コピー品は素人では見分けがつかないほど精巧なものも多数あり、ちょっと勉強したくらいではまずわかりません。

そこまでするのは、本物だけを買い取って適正な価格で販売するためです。

状態などにもよりますがざっくりいうと買い取り相場は定価の3割程度と言われています。
ブランド品になるともっと上がって50〜60%になるそうです。

つまり、定価1万円のブランド品は5、6千円で買い取られ、そこに業者は利益を乗せて販売するわけです。

そこから逆算すると数百円で仕入れられる商品は、もともと安いか非常に状態が悪く安くしか売れないようなもののはずです。

しかし、それが高額で売れているとなるとある程度状態がいい商品の可能性があります。

なぜ素人に売るの?

ちょっと変じゃないですか…?

もし、「メルカリ激安古着仕入れ転売」の古着が本物でしかも状態がいいのであれば、これまでの取引実績も関係性も何もない赤の他人の素人に、プロである業者が何千円もする商品を数百円で売らないはずです。

なぜなら、本物であれば他の業者に適正価格で販売したほうが、その業者は素人に卸すよりも確実に儲かるからです。

なぜ、利益を大幅に削ってまで素人に売らなければならないのでしょうか。

また、業者がプロであればあるほど「本物を提供している」という信用を大事にするので、そもそもコピー品かもしれない商品を扱いません。
(買い取りに持ち込まれても拒否します。)

ただ、業者の中にはコピー品でもいいからとにかく売る、買い取るところはあります。
ですが、そういう商品は当然本物かどうかわからないので激安になります。

もしくは、業者の取引形態によっては大きな箱や袋に大量の服が入っていて「何が入っているかわからないけどまとめていくら」みたいな売り方をするところもあります。
(余談ですがそういう業者が売る単位は枚数ではなく重さだったりします。)

ですが、「もしかしたら本物が混じっているかも!」という淡い期待は捨てましょう。

前にも言いましたが素人が見分けられるものではありません。

まとめ:コピー品を売ることは「違法行為」

バツ印のプレートを持つ人
つまり、「メルカリ激安古着仕入れ転売」は、本物かどうかわからない商品を激安で買う⇒それを本物として(真贋には触れないで)売りましょう!というノウハウなのではないかと、筆者は見ています。

当たり前の話ですが、コピー品を売ることは立派な「違法行為」です。

また、もしコピー品を売ってしまった場合にお客様から責任を問われるのは売ったあなたです。

いくら儲けられるとしても違法行為というリスク、最悪の場合、逮捕まであり得る仕入れや販売をやりますか?という話です。

やはり、うまい話には裏があります。
甘い言葉にホイホイと乗らずに冷静になって見極めましょう。
ビジネスは、堅実に、誠実におこなうことが一番です。


投稿者プロフィール

梅田 潤
梅田 潤
合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)