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【EC事業者向け】OEM パートナーとは?種類や委託するメリットをわかりやすく解説!

自社ブランド商品の製造には、新たな設備投資や人材の確保が必要なため、ハードルが高く感じられるEC事業者も多いのではないでしょうか。

そのような場合は、製造部門をOEMパートナーに委託すると、EC事業者でも自社ブランドを販売しやすくなります。

アパレルや雑貨であれば、中国輸入代行業者をOEMパートナーとして利用することも可能です。

中国企業であれば国内企業よりも安く、小ロットから商品の製造を依頼できます。

この記事では、OEMパートナーの種類やメリット・デメリット、国内パートナーと中国パートナーの違いについて解説します。

さらに中国輸入代行業者をOEMパートナーとして利用するメリットについても触れますので、ぜひ参考にしてください。

OEMパートナーとは

OEMとは、自社のブランド商品を他社メーカーに製造してもらうことです。

このときに、製造を請け負うメーカーは重要なビジネスパートナーとなります。

これからOEMを始めるにあたり、OEMパートナーを選ぶ際は、品質管理や機密情報の管理などにおいて信頼できるかどうかをしっかりと見極めることが大切です。

OEMの依頼先を選定する前に、まずはOEMパートナーの種類を把握しておきましょう。

OEMについて詳しくは、次の記事も参考にしてください。

OEMとは?メリット・デメリットを委託者・受託者別に徹底解説!

OEMパートナーの種類

OEMパートナーの種類には、次の2パターンが存在します。

・企画から製造まで請け負う企業

・製造のみを請け負う企業

ここでは、それぞれのパターンについて詳しく解説します。

企画から製造まで請け負うパートナー

OEMパートナーが企画から製造まで請け負う場合は、パートナーとなるメーカー側が商品の企画や設計、開発を行いブランド企業に提案します。

OEMパートナーの提案をブランド企業が採用すると、OEM商品の製造がはじまります。

製造のみを請け負うパートナー

製造のみをOEMパートナーが請け負う場合、ブランド企業が商品の企画や設計を行います。

ブランド企業内で商品の仕様を決め、それをOEMパートナーに伝えて製造を委託します。

完成した商品の管理や所有に関する権利はブランド企業側にあり、仕様書や原料、資材などをOEMパートナーに提供します。

OEMパートナーに委託するメリット

OEMパートナーに製造を委託するメリットは、次のとおりです。

・初期費用を抑えてブランド商品を製造できる

・営業や販売に専念できる

・在庫のリスクを回避しやすくなる

各項目について詳しく解説します。

初期費用を抑えてブランド商品を製造できる

OEMパートナーに製造を依頼すると、初期費用を押さえてブランド商品を製造できるメリットがあります。

企業がブランド商品を製造するためには、工場の建設や設備投資に膨大な初期費用が必要です。

通常であれば準備段階で初期費用や時間などの多くのリソースが必要になるため、中小零細企業や個人事業主が自社のブランド商品を販売するのは難しいと考えられます。

しかしOEMパートナーに製造を依頼すると、初期費用を大幅に抑えられるため、中小零細企業や個人事業主でも自社ブランドの販売が可能です。

営業や販売に専念できる

OEMパートナーに依頼すると、ブランド企業は商品の製造にリソースを割く必要がなくなり、営業や販売に専念できます。

ブランド企業が、製造を内製化した際に発生する設備費や人件費の削減が可能です。

営業や販売、マーケティングなどに注力して業務の効率化を図れるため、EC事業者の売上アップが期待できます。

在庫のリスクを回避しやすくなる

OEMパートナーのなかには、小ロットでの生産にも対応できる企業があります。

ECサイトで多品種を少量で販売できるため、在庫のリスクを回避しやすい点がメリットです。

一方で同商品を大量に仕入れると、在庫が増えるリスクがあります。

その結果、在庫管理の負担やストックスペースの圧迫につながり、収益性が悪化する可能性があります。

さらに増加した在庫を現金化できない状態が続くと、自由に使える資金が減少して、キャッシュフローの悪化につながります。

借入をしたり、従業員を雇用したりしている場合は、金利や人件費を支払えなくなり、事業が失敗するケースもあるため注意が必要です。

小ロットの発注に対応可能なOEMパートナーに製造を依頼すれば、以上のリスクを回避できます。

OEMパートナーに委託するデメリット

OEMパートナーに委託するデメリットは次のとおりです。

・製造ノウハウが蓄積されない

・製造業者側がライバルになる可能性がある

それぞれについて解説します。

製造ノウハウが蓄積されない

ブランド企業がOEMパートナーに商品の製造を外注すると、商品製造に関する技術やノウハウが蓄積されづらくなります。

OEMパートナーへの依存度が大きいほど、自社で商品を製造する機会が減ってしまい、技術力やノウハウが育たなくなるでしょう。

OEMパートナーがライバルになる可能性がある

OEMパートナーがブランド企業の企画や販売のノウハウを取り入れて、ライバルになる可能性があります。

製造のみを行うOEMパートナーであれば、販売のノウハウを持っていないため、ブランド企業の競合にはなりません。

しかし製造業者であるOEMパートナーが販売のノウハウを身に付けることも考えられます。

販売ノウハウを身に付けたOEMパートナーが、ブランド企業と同種の商品を販売すると、ブランド企業にとってはライバルとなる可能性があります。

国内OEMパートナーと中国OEMパートナーの違い

OEMを始める場合、国内企業と中国企業のいずれかのパートナーに依頼することが考えられます。

ここでは、国内OEMパートナーと中国OEMパートナーについて詳しく解説します。

国内OEMパートナー

国内OEMパートナーは、国内工場で生産をするため、品質が高い点が特徴です。

さらに担当者が日本人で、コミュニケーションがスムーズである点も魅力。

一方で、1回の取り引き単価が大きく、取引相手を法人に限定しているため個人事業主にとってはハードルが高い依頼先といえます。

中国OEMパートナー

中国OEMパートナーは小ロットからの発注も可能です。

中小零細企業や個人事業主でも商品の製造を依頼しやすいOEMパートナーといえます。

その一方で、製造元が中国にあり依頼を受け付ける担当者も中国人なので、中国語が堪能でなければ依頼が難しいことがデメリットです。

さらに中国企業の情報を把握していないと、工場や品質の見極めを誤り、低品質の商品を仕入れてしまうリスクがあります。

そのため中小零細企業や個人事業主が安心して中国企業にOEM製造を依頼する場合、中国輸入代行業者を利用することが現実的です。

中国輸入代行業者にOEMを依頼するメリット

中国輸入代行業者にOEMを依頼して、パートナーになってもらうメリットは次のとおりです。

・日本語で対応してくれる

・輸入手続きを代行してくれる

・商品企画を交渉してくれる

それぞれについて詳しく解説します。

日本語で対応してくれる

中国企業にOEMを依頼すると、中国語でコミュニケーションをとる必要があります。

しかし中国輸入代行業者の場合、日本人スタッフが対応してくれる場合も多く、企画や製造などの交渉も日本語で対応してもらえます。

輸入手続きを代行してくれる

中国から商品を仕入れる場合、配送や関税などに関連したさまざまな手続きが必要です。

中国輸入代行業者に依頼すると、輸入関連の煩雑な手続きをすべて請け負ってもらえます。

税関で商品の輸入がストップして検査が入っても、中国輸入代行業者が対応してくれるので安心です。

商品企画を交渉してくれる

中国輸入代行業者は、商品企画についても中国企業と交渉してくれます。

自社で中国企業に対して商品交渉をする場合は、商品の形状やロット数、パッケージなどさまざまな交渉を中国語で行う必要があります。

中国輸入代行業者を介して交渉をすると、OEM企画で必要な交渉を日本語で進められる点は大きなメリットです。

社内に中国語が堪能なスタッフがいない場合は、中国輸入代行業者に依頼する方が現実的でしょう。

不良品のリスクを抑えられる

中国輸入代行業者をOEMパートナーとして利用すると、検品を行ってくれるため、不良品のリスクを抑えられます。

中国からの輸入商品は国内製造の商品に比べると、不良品が多いことが特徴です。

不良品を販売してしまうと、自社ブランドの価値を損なうことになるため、中国から輸入した商品には検品が欠かせません。

中国輸入代行業者の多くは、無料で利用できる簡易検品を行ってくれます。

また商品を開封してキズや汚れをチェックしてくれる有料検品サービスも提供されており、不良品を未然に防ぐためのサービスが充実しています。

不良品のリスクを抑えたい場合も、中国輸入代行業者に依頼するとよいでしょう。

次の記事では、中国輸入OEMの手順について詳しく解説していますので、参考にしてください。

中国輸入OEMでオリジナル商品をつくる手順は?始め方から注意点、トラブル事例も解説!

OEMを始める場合はパートナー探しから

OEMを利用すると、初期費用や製造過程で発生するコストを抑えられるため、中小零細企業や個人事業主でも自社のブランド商品を製造しやすくなります。

商品製造を請け負うOEMパートナーには「企画から製造まで請け負う企業」と「製造のみを請け負う企業」の2パターンがあるため、自社の状況に合わせて依頼先を選定するとよいでしょう。

またOEMパートナーの依頼先として、国内企業と中国企業のいずれかを選択することが一般的です。

中国企業をOEMパートナーにすることが難しく感じられる場合は、中国輸入代行業者の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

中国輸入代行業者に依頼すると、日本語対応や輸入手続きの代行、商品企画の交渉が可能なので、安心してOEMで自社ブランドを立ち上げられます。

Cilelは中国輸入OEMのサポートも行っています。

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