中国輸入ビジネスでは、まず「売れる商品」を探し、それをテスト仕入れして、実際に売れそうだと判断してから本発注をおこないます。
今回の記事では、その「本発注」の段階になった商品について、売れ残りを起こさないための発注方法をお伝えいたします。
少し長くなりますので、基礎編と応用編に分けてお届けします。
こちらは基礎編になります。
目次
Toggleテスト仕入れのおさらい
まず、テスト仕入れについて少しおさらいをします。
テスト仕入れは中国輸入の商品リスクを解決するためにおこなうもので、基本の発注数は1商品につき3個です。
1個や2個ではデータがしっかり取れませんし、3個より多く仕入れると不良品のリスクが上がります。
サイズや色にバリエーションのある商品の場合は、販売実績で仕入れ数を調整したり、売れ筋のサイズ(M・Lなど)に絞って仕入れるのも方法です。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
『失敗しないテスト仕入れの方法』
適切な在庫補充をすべき理由
Amazon販売を念頭に置いてお話していきます。
Amazonは、配送から顧客対応まですべてを任せることができるため、自動販売機に例えられることも多いです。
在庫を補充しておけば、勝手に売れていくイメージですね。
このシステムを最大限に利用して安定して売り上げを上げていくためには、適切な在庫補充がマストです。
発注数が少なすぎると…
仕入れが少なすぎると、商品はすぐに売り切れてしまいます。
買いたい人がたくさんいるのに、商品は在庫切れ状態。
本来売れるはずの商品が売れないので、売り上げがダウンします。
機会損失ですね。
とてももったいないです。
在庫切れになると何が起こる?
Amazonで在庫切れになるということは、どういう意味なのでしょうか。
いろいろな影響がありますが、具体的には下記のようなことが起こります。
・販売機会の損失
・キーワードが反映されない
・検索一覧ページから自分のページが消える
・売れなくなり、ランキングが落ちる
・在庫を補充しても販売数が戻らない
これは、Amazon販売において一番避けるべき事態です。
発注数が多すぎると…
逆に、多く仕入れすぎると、今度は在庫が余ってしまいます。
仕入れるときにはお金を払いますから、回収できるはずだったコストが回収できなくなり、お金の流れが悪くなります。
資金繰りの悪化ですね。
在庫が余ると何が起こる?
仕入れすぎて在庫が余った状態になると、それを売り切るまで次の仕入れができなくなります。
結果、資金がまわらなくなり、家賃などの経費が払えなくなることも。
このような状態が続けば、「黒字倒産」ということが起こり得ます。
在庫が余ってしまったといっても、すぐに黒字倒産になるわけではありませんが、ゆくゆくはそのようなことが起こり得る危険性があるということは、ぜひ認識しておいてください。
適切な在庫補充の方法
在庫、つまり仕入れは、少なすぎても多すぎてもダメだということが、おわかりいただけたかと思います。
では、「適切な在庫数量」とは何なのでしょうか?
ここからは、「適正在庫」のお話です。
適正在庫は「30日分の販売数量」
先に答えからお伝えしますと、適正在庫は「30日分の販売数量」になります。
30日間で100個ほど売れる商品であれば100個、2,000個売れる商品であれば2,000個です。
大切なのは「30日分」の内訳を理解しておくことです。
中国からの仕入れなので、発注から商品到着までには時間がかかります。
それらを見越して、仕入れをおこないます。
「30日分」の考え方
まず、「発注から自宅に届くまで」で約14日間をみてください。
少し長めに思えるかもしれませんが、商品が不良だった場合の再手配などを考えるとこのくらいが妥当です。
次に、「AmazonFBA倉庫に受領されてから在庫に反映されるまで」で最長3日です。
そのうえで、「遅れた場合のバッファ」として、長めに約14日間をとっておきます。
たとえば通関時にトラブルが起こると、すぐに数日が経ってしまいます。
バッファはとても大切です。
「30日分の販売数量」の計算方法
商品を本発注する前にはテスト仕入れとテスト販売をしていますよね。
ここで生きてくるのがテスト販売の結果です。
テスト販売の実績から、必要在庫数を計算します。
たとえば、テスト販売時に3個が10日間で売れた場合、1日あたりの販売数は約0.3個(3個÷10日)になりますね。
30日分で考えると、9個(1日当たり0.3個×30日)になります。
テスト販売時に、しっかり売れるスピードをチェックしておきましょう。
続きは応用編へ!
いかがでしたでしょうか。
基礎編では、適正在庫の考え方と計算方法までお伝えしました。
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