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中国輸入インターネット販売の資金繰りと資金調達について その⑦

皆様いつも大変お世話になっております。
CiLEL 勉強会講師 辻知岳でございます。

毎月第2・第4水曜日に経営、経理、資金繰り、資金調達、補助金などについての記事を書かせていただいております。

売上を伸ばしたいけれど、資金面がネックで難しい・・・という方
まずはバックナンバーからご覧ください。


その①中国輸入に資金調達は必要?

その②中国輸入の資金調達におススメの金融機関は?

その③政策公庫の資金調達でおススメのプランは?

その④政策公庫の資金調達の手順とテクニック

その⑤書類で他と差をつける!申込書類記載のポイント 【前編】

その⑥書類で他と差をつける!申込書類記載のポイント 【後編】

この連載もついにその⑦になりました。
引っ張りすぎだ?いえいえ、1回1回がいざ書いてみると想像以上のボリュームで、これらの内容を1か月程度の短期間でマシンガンのように浴びせられて申請されている皆様って素晴らしいなと改めて思った次第でございます。

ちなみに今回含めてあと4回は続く予定ですので、皆様気長にお付き合いくださいませ。
というわけで今回も引き、初めての資金調達を行われる皆様がまず検討すべき新創業融資の中で、最も重要な創業計画書の書き方について詳しく書かせていただきます。

今回の記事を読めばわかること(最初のまとめ)
・他の申込者の書類と差をつけるテクニック
・融資を受けるために必要な売上計画のたてかたとそのポイント

前回のその⑥書類で他と差をつける!申込書類記載のポイント 【後編】
にて、「事業の見通し」は「創業当初」と「軌道に乗ったころ」の2ポイントだけでなく、向こう12カ月分の月間損益計算書を作成し、そこから創業当初(融資申込の直近月)と軌道に乗ったころ(売上の高い時期)を抜粋して記載する、とお話しいたしました。

ここからは「資金調達に最適な」12カ月分の損益計画の作り方をご案内いたします。

資金調達に最適な損益計画の前提条件は

①売上が上がって利益が出ること
②資金が足りなくなることです。

この「利益を出しながら資金が足りなくなる」というのがポイントで
ここについては経験に基づいたかなり細かい職人技(苦笑)が必要となるので、
ここでは基本となるポイントだけご案内いたしますね。

1.まずは売上から

経営計画の立て方の本を読むと、営業利益ベースでいくら必要なのかという前提から逆算して売上計画を作成していくという方法もありますが、ここでは少々難易度が高すぎるので割愛します。

過去の売上推移から、季節要因を考慮し、ハロウィンや年末はこれぐらい、夏は水着系の商品がよく動くから上乗せ・・・といったように、ご自身の商品ラインナップに合わせ毎月の売上を決めていきます。

季節的な売上の変動がよくわからない!という方は1年後月商いくらぐらいになっていたいのか、そのためには半年後にいくら・・・という形で逆算していくのもいいと思います。

あとは現在のエース商品が育つといくら、新規商品で月商10万に育つ商品はいくら・・・というかたちで積み上げていく方法もありますね。

どの方法にしても大事なのは「どうやってその売上になるかきちんとご自分で説明できること」です。今の月商は30万円だけど、来年3月には300万円目指します!という目標は素晴らしいのですが、どうやって達成するの?と訊かれたときに「気合でがんばります!」としか言えないのでは厳しいので。

2.最重要!在庫高と仕入高

前述の「利益を出しながら資金が足りなくなる」を実現するのに大事なのがこの在庫高と仕入高です。政策公庫の担当に「在庫多すぎじゃないですか?」と突っ込まれても、Amazon販売を行うにはエース商品の在庫を切らさないのが必須!という信念に基づいて、決して過大になりすぎない範囲で在庫を積む仕入計画を立てましょう。

3.変動費と固定費に注意!経費項目

最後にAmazon販売手数料や送料、広告費、人件費、家賃などの経費項目を入力していきます。
ここでのポイントは売上の増減に伴って増えたり減ったりする費用=変動費と売上にかかわらず一定額が必要な費用=固定費 をきちんと分けて計上することです。

Amazon手数料や送料などの変動費は売上高に対するパーセンテージで、人件費や家賃は毎月の金額を固定で入力していきます。
ここでのポイントは極力経費をAmazon手数料、送料、広告費などの変動費だけにして、きちんと利益が出る計画にすることです(特に副業や確定申告を1回も行っていない方)。自分が給料とったせいで赤字になっては元も子もありませんので、軌道に乗るまではご自身のお給料は我慢してください。

いかがでしょうか。今回は「資金調達がしやすい」という観点に絞って損益計画書のポイントをご案内いたしました。

次回は政策公庫融資の最大の関門、「担当者との面談について」ご説明いたします。
もっと詳しく聴きたい!という方は是非辻までお問い合わせください。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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