AmazonFBAで納品する際に必要になるラベルシール。
「外注するとお金がかかるから…」と、自分で貼る人も多いのではないでしょうか。
しかし、貼り方を間違えると「納品不備」として、課金などのペナルティを受けることにもなりかねません。
経費削減のつもりが、逆に手間や時間、出費を増やしてしまってはもったいないですよね。
そこで今回は、FBA納品時に貼る商品ラベルについて、サイズや手順、貼り方の注意点などを解説します。
ラベル貼りに必要な用品や購入先も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ToggleFBA納品にラベルシールが必要な理由
「なぜ商品ラベルを貼らなければならないの?」と疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
理由は、FBA倉庫で商品を管理するために必要だからです。
AmazonFBA倉庫には、大量の商品が管理されています。
注文が入った際に、多くの商品のなかから適切な商品を識別して発送作業をおこなえるよう、ラベルが必要なのです。
バーコードが貼られていない場合、FBA倉庫で管理することができず、注文が入っても発送してもらえない可能性があるので必ず貼りましょう。
なお、この商品ラベルの貼付は、あくまでもFBAサービスを利用する際に必要になるものです。
*FBAサービスとは、商品の保管から配送、返品対応までをAmazonに代行してもらえるサービスです
自己発送の際には必要ありません。
FBA納品!商品ラベル作成に必要なもの
商品ラベルに必要なアイテムは、以下3つです。
・パソコン
・プリンター
・ラベル用紙
プリンターを購入する際のおすすめは?
プリンターは、基本的にA4サイズのラベル用紙に印刷できるものであればOKです。
ただ、かなりの年数が経っているプリンターの場合は、ラベル印刷に対応していない可能性もあるので確認してみましょう。
「FBAのために購入を検討している」場合は、以下の点を踏まえるのがおすすめです。
・インクジェットよりレーザープリンター
・モノクロ仕様
インクジェットは、印刷した際にバーコードがにじんでしまう可能性があるため注意です。
にじんで読み取れないと判断されたものは、FBAから受領拒否されてしまうことも。
また、カートリッジをこまめに交換する必要があり、長く使用することを考えるとレーザープリンターの方がコストパフォーマンスがよいかもしれません。
それでもインクジェットを購入する場合は、モノクロ仕様のものがよいでしょう。
なぜなら、バーコードはモノクロ印刷でおこなうので、カラー対応である必要がないからです。
とはいえ元々プリンターを持っているのであれば、わざわざ買い直す必要はありませんので、ラベル印刷ができるか1度チェックしてみてくださいね。
FBA納品に対応している商品ラベルのサイズ
FBA出品する際の商品ラベルは、サイズが決められています。
【FBA納品 対応サイズ一覧】
A4版21面 |
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A4版24面 |
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A4版27面 |
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A4版40面 |
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USレターサイズ30面 |
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引用元:Amazonセラーセントラル|ラベル用紙の要件
ラベルはもともと商品についていたバーコードが隠れる大きさのものを選びましょう。
なぜなら、今ついているバーコードの上に被せる形で貼り付けなければならないからです。
極端に大きなサイズにする必要はありませんが、ギリギリのサイズよりは確実に覆い隠せるサイズのものを選ぶのが無難ではないでしょうか。
商品ラベルを購入する際は、少し余裕のあるサイズを選び、納品不備にならないよう気をつけましょう。
おすすめのサイズは?
商品ラベルは商品の数量に応じて選ぶのがベストですが、どのサイズを選べば良いか分からない方には24面のラベルシールがおすすめです。
またAmazonでは、輸送時のルールとして、ラベルについて以下のように提示しています。
剥離タイプのラベルシールの使用をおすすめします(例:KOKUYO KPC-HH124-20、ラベルサイズ:66mm x 35mm)。Amazonではラベルが剥がれそうになっている場合やラベルが完全に貼付されていないパッケージは受領できません。
引用元:Amazonセラーセントラル|梱包要件
万が一ラベルのサイズが小さくて、もとのバーコードが隠れなかった場合は、白いシールやテープなどで覆い隠せば問題ありません。
しかし商品ラベルは、サイズのほかに「はがせるタイプ」「はがれにくいタイプ」「コストの差」「品質の差」など、種類が豊富。
はがれやすくて、配送中や倉庫内で取れてしまっては、納品不備や紛失扱いになってしまう恐れがあります。
そこでおすすめなのが、通販サイトなどの商品レビューをチェックすること。
【チェックする項目】
・レビュー総数の多さ
・平均評価
・低評価のレビューもみてみる
レビュー総数の多いものや、平均評価が高めの商品ラベルを選べば失敗しない可能性があります。
また、低評価のレビューを見て「自分にとって許容範囲かどうか」で比較してみるのもおすすめです。
商品レビューは、購入者の生の声が寄せられているので、参考になるのではないでしょうか。
ラベルシールは、Amazonや楽天などの通販サイトのほか、文房具店、ホームセンターなどでも購入可能です。
FBA納品時のラベルシールの貼り方手順
プリンターとラベルシールの準備が整ったら、商品ラベルを作成していきましょう。
商品ラベルには、以下の情報が必要です。
・FNSKU(各商品の識別のためにFBAで使用される識別コード)
・商品名
・商品説明
・商品のコンディション
【PDF印刷後のラベル例】
画像引用:Amazonセラーセントラル
商品ラベル貼付の手順は、大きくわけて登録・入力・選択・印刷の4ステップ。
・手順1.登録…Amazonセラーセントラルにて商品登録をする(初回の際は、出品者用のアカウント登録も)
・手順2.入力…「在庫管理」の画面にて、納品する商品の数量を入力
・手順3.選択…ラベル印刷の画面にて「自分で貼る」を選択
・手順4.印刷…ラベル印刷用のPDFファイルをダウンロード→印刷
印刷後は、「にじみ」や「かすれ」「商品名の間違い」などがないか、確認してから商品に貼り付けていきましょう。
以下の注意点をよくチェックしてみてくださいね。
画像引用:Amazon出品大学|商品ラベル添付の主な注意点
FBA納品の詳しい手順については、『AmazonFBAの納品方法を画像付きで解説』の記事にて、画像付きで解説しています。
あわせてご覧ください。
FBA納品時における商品ラベル貼り方の注意点
商品ラベルの貼付には、いくつかの注意点があります。
・もともとのバーコードが隠れるように貼る
・きれいにまっすぐ貼る
・商品を梱包してから貼る
NG例なども交えながら紹介します。
もともとのバーコードが隠れるように貼る
前述しましたが、商品ラベルを貼る際はもともとのバーコードが隠れるように貼りましょう。
AmazonFBAでは、次のように定義づけられています。
ラベルを貼付するときは、メーカーの元のバーコード(JAN、UPC、EAN、ISBN)を白いシール、テープ、または空白のラベルで覆い隠してください。バーコードが覆い隠されていない場合、不備が発生し、紛失在庫として識別される可能性があります。
引用元:Amazonセラーセントラル
FBA倉庫では、「FNSKU」の識別コードのもと、商品が管理されます。
そのため、もともとついていたバーコードやJANコードなどを誤って読み込んでしまった場合、間違った相手に商品が届いてしまう、発送されない、といった可能性がでてきます。
【貼り方の悪い例】
画像引用:Amazonセラーセントラル
たまに複数バーコードのついた商品もありますが、同じようにすべてのバーコードを白いテープやシールなどで覆い隠し、FBA商品ラベルのみ認識されるようにしましょう。
きれいにまっすぐ貼る
商品ラベルを貼る際には、「きれいにまっすぐ」を意識して貼りましょう。
「FBA倉庫で識別できれば、それでよいのでは?」と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、購入者側の目線で想像してみてください。
手元に商品が届いた際に、バーコードが斜めに貼られていたら…?
「忙しかったのかな」と気にしない人もいれば、「雑だなぁ…」と感じる人もいるのではないでしょうか。
1度不信感を抱いてしまうと、同じ出品者から「再度購入」したいとは思えないものです。
少しの気配りで、出品者への評価も変わってくるので、まっすぐ貼るように心がけましょう。
一方で、ぬいぐるみやボトルなど、丸みのある商品を納品するケースもありますよね。
ボトルの形に沿って、巻くように貼りたくなりますが、バーコードを読み取れなくなる可能性があるためNGです。
【貼り方の悪い例】
画像引用:Amazonセラーセントラル
丸みのあるものは、透明なビニール袋などで包んでからラベルを貼付しましょう。
商品を梱包してからラベルを貼る
商品ラベルは、商品やパッケージに直接貼らないようにするのも重要です。
たとえば、商品のなかには、「コレクション」などもありますよね。
その場合、外箱やパッケージにも価値があると捉え、気にする購入者もいます。
直接バーコードが貼られていると、「どうしてくれるのか!」と、怒りのクレームを受けてしまう可能性があるのです。
また、コスメや小物、雑貨といった商品は小さく、ラベルのほうが大きくなる場合があります。
こういった際も、クリスタルパックなどに入れてから、袋の外側にラベルを貼らなければなりません。
クレームを受けるリスクを少しでも抑えるため、できるだけ商品を梱包してからラベルを貼りましょう。
どうしても梱包できない場合は、「きれいにはがれるタイプ」のラベルシールを使用するとよいかもしれません。
FBA納品の商品ラベルを委託する方法もある
ここまで読んだ方のなかには、「ラベル貼り面倒くさいな…」と感じる方もいるのではないでしょうか。
実は、Amazonに委託することも可能です。
「商品ラベル貼付サービス」というサービスで、要件を満たした商品であれば、Amazonが代行で商品ラベル貼付をしてくれます。
利用条件は次のとおり。
・特大型に分類されないこと
・すべてのコンディションの商品が可能
・FBA禁止商品やFBAのポリシーで制限された商品、または高額商品ではないこと
・スキャン可能なバーコード(GCID、UPC、EAN、JAN、ISBN)が1つ使用されていること、および、パッケージに記載されているすべての他のバーコードが隠されていること
引用元:Amazonセラーセントラル|商品ラベル貼付サービス
バーコードがない商品やバーコードが隠れてスキャンできない商品は、取り扱い不可となっています。
また、コミックのセット商品などに見られる、「各巻にバーコードがあり、セット用のバーコードがない商品」なども、取り扱い不可となっているため注意が必要です。
事前に確認しておきましょう。
くわえて、代行依頼の際には、商品1点ごとに手数料が請求されます。
手数料は以下のとおりです。
【1商品あたりの商品ラベル貼付にかかる手数料】
商品サイズ区分 | 1商品あたりの手数料(消費税10%が含まれます) |
FBA小型軽量商品 | 10円 |
小型・標準サイズ | 20円 |
大型 | 51円 |
引用元:Amazonセラーセントラル|商品ラベル貼付サービス
数量によっては手数料が多くかかってしまうため、その時の状況て検討してみるとよいかもしれませんね。
FBA利用時の手数料は、別記事『Amazonの販売手数料を解説します!』の記事で紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
ちなみに、中国から商品を仕入れてAmazonで販売している場合、FBA納品に対応している輸入代行業者に依頼することもできます。
CiLELでも対応しておりますので、中国から仕入れをされている方はお問い合わせください。
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ラベル貼りを効率化してFBA納品しよう!
Amazonは、24時間365日稼働しています。
そのため、AmazonFBAを利用すると注文から商品お届けまでの日数が短く、顧客満足度を得やすくなります。
その結果、「また買おう」と思ってもらうことができ、売上向上が期待できます。
出品者にとって、AmazonFBAの利用は、売上を左右するカギともいえるでしょう。
とはいえ、条件や手数料といったデメリットもあるため、商品によっては高コストになってしまう可能性もあります。
作業を分割しておこなうなど工夫しつつ、利用を検討するとよいかもしれませんね。
商品や自分に合った方法で、商品ラベル貼付を効率化していきましょう。
ちなみに、中国から輸入仕入れをおこなっている場合、代行業者の方でラベルの貼り付けまでおこなってFBA倉庫に直接納品してくれるサービスもあります。
もちろんCiLEL(シーレル)もFBA倉庫への直納をおこなっております。
仕入れ先として中国を検討している方は、FBA納品についてもCiLELまでお問い合わせくださいませ。
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