先日、Amazon新サービス「早期レビュー取得プログラム」について書きました。
【売上3.5倍!?】Amazon新サービス「早期レビュー取得プログラム」をつかってみた話
Amazon「早期レビュー取得プログラム」を使ってみてわかった5つのこと
ここでも何度も触れているように新規商品の商品ページを作成して販売していく中国輸入ビジネスにとって商品レビューは売上に大きく影響を及ぼすとても重要なもので、言うなれば商品レビューの有無で商品の売れ行きは相当変わってきます。
理屈ではわかっていてもなかなか商品レビューが増えないので、Amazonの施策として優良な商品には早くレビューが獲得できるようにレビューを書いてくれた人に報酬を渡して記入を促す「早期レビュー取得プログラム」を始めたのです。
そして、今回また新たに商品レビューを獲得するための新機能がAmazonに追加されましたので、そのことを解説していきます。
目次
Toggle●「商品レビューをリクエストする」為のボタンが設置された背景
新機能は「商品レビューをリクエストする」為のボタンが設置されたことです。
このボタンが設置された背景を簡単に説明します。
これまでもAmazonで商品を購入すれば商品の到着後おおよそ1週間程度後に商品レビューを依頼するメールが購入者に送られていました。
しかし、みなさんもよくご存知のようになかなかレビューまで至らないのが現状です。
現状を踏まえて出品者が個々に購入者にメールを送りレビューの書き込みを依頼するようになってきました。中にはメールを送信するための専用ツールを使い一斉にメールを送る人もいました。
しかし、このやり方で注意しなければならないことが2つあります。
1.お客様のメール受信設定問題
2.個別の依頼自体が利用規約違反になる可能性がある
まずメールの受信設定についてですがAmazonではセラーセントラルからお客様に個別にメールを送信することができます。例えば返品方法の連絡や注文された商品について確認ができます。
しかし、ここから送信しても全てのお客様見るわけではありません。
中には受信設定をしていない人もいますし、その上メール文面にも気をつけなければいけません。
この購入者に直接メールを送る場合において、「規約上では商品レビューの依頼は行ってはいけない」ことになっています。また、「良い商品レビュー」を依頼することは完全なNG行為になり最悪の場合、アカウントの閉鎖まであります。
システム上こういう事情があるのですがAmazonとしてはTV番組も特集が組まれ(https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4335/)、最近の社会問題になりつつあるサクラレビューを撲滅し「本当の商品レビュー」を増やすために何としても購入者に商品レビューの書き込みを促したいのです。
その為の施策として「レビューをリクエストする」というボタンを作ったわけです。
Amazonとすれば要するに「より確実に商品レビューの依頼ができるようにした」
ということですね。
●「レビューをリクエストする」ボタンはここにあります
この「レビューをリクエストする」ためのボタンはどこにあるのでしょうか。
答えはセラーセントラルの「注文」の中にお客様の注文一覧が表示されているのでそこで注文番号をクリックすると注文した商品の内容が確認できます。そのページの右上に「レビューをリクエストする」というボタンが設置されています。
セラーセントラル⇒注文⇒購入者名の上にある注文番号をクリック⇒注文商品の詳細画面の右上を確認
現時点では一括送信できる機能は無く個別に送信しなければなりませんので、仮に100人の購入者にリクエストを送りたい場合は100回商品の詳細画面を開く必要があります。
加えて実はこのボタンは押せる期間が決まっています。
期間は商品のお届け日の4日後から30日までの間しかこのボタンを利用することができませんので、もしこの機能を使う場合には上記の期間内に利用するようにしましょう。
また、この機能で商品レビューをリクエストする場合は早期レビュー取得プログラムとは異なり報酬は無く、自由に文面を作ることもできませんのでお客様目線からすると従来のAmazonが送っていたレビュー依頼のメールとあまり違いは無いようにも思えます。
●送信されたメールに効果性はあるのか?
実際に商品レビューの依頼をすると下記のような文面で送られます。
************************************************
お客様のご意見は大切です。出品者から、注文についてのお客様の体験を共有するよう依頼がきています。
お手数ですが、Amazonでの購入を確認してください。
************************************************
と、こんな感じの文面で早期レビュー取得プログラムのようなお客様へのメリットなどはうたわれていません。
強制できないのはもちろん報酬もありませんので「お願いに終始」しています。
ルール上仕方がないかもしれませんがこれでどれだけのお客様が反応してくれるのかは未知数です。
しかし、これまでAmazonに頼りきりだったレビュー依頼を「自分でもできるように」なっていますので、今までよりは多少なりとレビューを書いてくれる比率が上がるのではないでしょうか。まだまだ始まったばかりの機能ですので具体的で定量的な数値は出せない状況ですが商品レビューのリクエスト機能を使うことにデメリットはありませんので、まずはやってみることが大事ではないでしょうか。
●まとめ
ここ最近、Amazonから商品レビューに対する施策が立て続けに出ています。
サクラレビューに対抗していく本気度の表れではないかと思います。
Amazonの企業コンセプトは「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」です。
サクラレビューが横行しているこの状況は果たして「地球上で最もお客様を大切にする企業」なのかどうかと言えば答えは明白です。
これからますます「本当の商品レビュー」を増やしていくために様々な施策を出してくると思いますので、その施策に沿ってどんどん「本当の商品レビュー」を集めていきましょう。
商品に対する評価は様々でその中でよりよい商品を作って提供していかなくてはならないにも関わらず「良い書品レビューだけが欲しい」という身勝手な発想がサクラレビューを蔓延させている大きな要因です。
本来であれば悪い商品レビューは商品等の改善につながる貴重な情報源になるはずです。不正を働いて見かけ上良い商品になったとしてもそれは全く意味は無く逆に自分の首を絞めるだけです。
そんな風潮に流されず、購入者にとって本当に良い商品を提供していきましょう!
投稿者プロフィール
- 梅田 潤
- 合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)
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