物販の利益率の目安はどのくらい?仕入れのコツも紹介!

2000年代以降は1人1台パソコンを所有する時代となりました。
副業解禁の流れもあり、昨今多くの人が参入しているビジネスが「物販」です。

パソコンを使えば日本もしくは世界の人々をターゲットに商品を販売することができ、個人事業主から主婦の副業に至るまで参入者は年々増えています。

そこで、今回は物販をはじめてみようと考えているビギナーの方に向けて、「利益率」の目安や仕入れのコツをご紹介します。
いずれも物販をビジネスとして成功させるための秘訣となりますので、是非ご確認ください。

物販における利益率の重要性とは。毎月安定した収入を得る

物販における利益率の重要性とは。毎月安定した収入を得る

物販ビジネスは、「商品を仕入れて、利益を上乗せして売る」という単純な構造となるため、個人や未経験者でも比較的簡単にはじめることができます。

物販を半年も続けていくと、感覚的に売れる商品の当たりをつけられるようになりますし、在庫の管理と回転を意識すれば、毎月安定した収入を得ることも可能です

しかし、物販をこれからはじめるにあたり、下記のような素朴な疑問が浮上します。
「仕入れた商品をいくらで売ればいいのか分からない」
「他の人たちはどのくらいの利益を上乗せしているの?」

物販で収入を得るためには、利益率が非常に重要で、また利益率の考え方における全国共通のルールなどもありません。
そのため、物販ビジネスをはじめる前に、まずは自分が販売する商品に対して、どの程度の利益を求めるのかを考えなければなりません。

物販の利益率の簡単な計算方法と考え方

物販の利益率の簡単な計算方法と考え方

物販を開始するにあたり、まず意識していただきたいのは、「物販ビジネスに慣れるまでは、“売上より利益率を大切にする”」ということです。
売上は数値がわかりやすいのでつい目がいきがちですが、隠れた経費や支出を洗い出し、手元にいったいいくら残るのかを把握することによって、物販ビジネスの持続的な成長が可能になります。

物販における利益率は、一般的に「利益÷売上×100」で求めることができます。

なお、利益は営業利益で考えるのがおすすめです。
営業利益は、売上げから原価、送料など必要コストなど諸経費を取り除いた利益となります。

物販をはじめたばかりの場合は、1~2ヵ月程度はどのくらいの諸経費がかかるか具体的には分からないことも多いため、推定でかまいません。

営業利益と粗利益の違い

物販ビジネスでは、さまざまな方法で利益を求めることができ、複数の利益を総合的に判断して、販売する商品の最終的な利益率を考えていきます。

営業利益
粗利から必要コストを差し引いた利益。
コストには光熱費や宣伝費などが含まれる。
粗利益
単純に売上から仕入れ原価を差し引いた利益。
売上で割って100をかけることで粗利率を求めることができる。

営業利益を求める場合、必要コストをどこまで含めるのかは人によって異なります。
個人事業主や自宅で物販副業をしている人は、私生活との境界線がないため、光熱費や賃料は一般的には含めません。
アルバイトを雇ったり、仕事の一部を外注に出すなど、物販ビジネスを手広くやるさいに注視するといいでしょう。

利益率を出してみよう!「営業利益」で計算

自分の販売する商品の利益率を出す場合は、まずは「営業利益」を求めなければなりません。
営業利益は上記で解説した粗利益から、さらに販売手数料や送料を差し引き、手元に残る利益となります。

利益率の計算例
例)700円で仕入れた商品を2,000円で売り、経費が800円かかった場合
・粗利=1,300円(2,000-700)
・諸経費=800円(送料+出品手数料+梱包材)
・営業利益=500円(1,300-800)
・利益率=25%

物販の利益率の平均はどのくらい?

物販の利益率の平均はどのくらい?

物販における利益率の目安は、業界や販売形態によっても異なりますが、概ね20~30%となります。
個人で物販ビジネスを行う場合は、なかなか仕入れ原価が下がらないので、20%前半がいいところかもしれません。

商品の販売価格が高くない場合、コストが少し上がるだけで利益率がグッと下がることもあります。

利益と売上については、全体をなんとなく把握するよりも、ひとつひとつの商品についてしっかりと分析をおこなうことがおすすめです。
参考:売れている商品が良い商品?「本当に儲っている商品」を教えます

いわゆる「せどり」と呼ばれる中古品売買の場合、希少価値のあるものを目利きで安く仕入れて高値で売ることで利益をだすので、利益率は高くなる傾向にあります。
掘り出し物を仕入れることができれば、利益率が50%を超えることも。

新品であまり利益率が高いと、もしかすると販売価格が相場よりも高めに設定されている可能性もあるため、競合調査をしてみるといいかもしれません。

自分の販売する商品の利益率の考え方

自分の販売する商品の利益率の考え方

利益率の考え方・決め方は幾つかありますが、大きく分けて2つのパターンから選ぶことになります。

1.販売価格を先に決めて利益率を計算する

個人が物販をする上で最もスタンダードな考え方となります。
最初に競合調査を行い、自分が販売する商品、及び似たような商品の価格相場をマーケティングします。
そして、平均価格かそれを少し下回る値段に販売価格を設定し、利益率を求めます。

商品自体が市場で売れていることが分かれば、安定した個数を販売できるメリットがありますが、仕入れ価格や販売方法によっては、想定よりも利益率が低くなってしまう可能性がありますし、自分が売りたい商品が利益率が低いため取り扱えない、といった事態も考えられます。

2.利益率を先に決めたのち、販売価格を設定する

まず、「いくらで売りたいか」ではなく、「どのくらいの利益を取りたいか」に重点を置く価格設定方法となります。
例えば「確実に利益率25%は確保したい」とルール決めをして、25%の利益率をベースとして販売価格を設定すれば、確実に望んでいた利益を守ることができます。
市場にあまり出回っていない商品や、平均価格が安定していない商品、中古品、輸入商品を販売するさいによく使う手法となりますが、相場の価格よりも大分上回ってしまうことも珍しくないため、在庫がはけない、といった不測の事態に陥ることもあります。

物販の成功の秘訣は利益率と「回転率」を意識すること

物販の成功の秘訣は利益率と「回転率」を意識すること

未経験者でも物販を成功させるためには、これまで解説した利益率はもちろん、「回転率」も意識する必要があります。
個人で物販ビジネスを手掛ける方は、少額資金からはじめることが多いため、回転率が悪いと、商品の現金化が遅くなり、仕入れ先への支払いが滞るなど、資金繰りに影響が出てきます。

物販初心者はとにかく「在庫」を持たないように!

昨今はパソコン1つで気軽に商品を仕入れることができ、「本業や家事の合間に商品を通販で仕入れて、ネットモールで販売する」といった副業も可能となりました。
しかし、周知の通り、個人物販の場合は、「商品を前払いで仕入れ、販売に成功して初めて現金が入る」ことになります。

そのため、最初のうちは極力在庫を持たないようにすること、また、賞味期限がある商品の販売は慣れてから行うことが肝要となります。
在庫も資産ではありますが、売れなければ赤字と同じであることは覚えておくといいでしょう。

少額資金で物販を成功させる心得とは

個人が初めて物販を行うさいは、数万円から数十万円の少額資金ではじめるのが一般的です。

取り扱う商品点数や在庫保有数には限りがあるため、物販での成功を考える場合、まずは「売れている商品を売る」ことがコツとなります。
外国からの輸入品やオリジナル商品、知る人ぞ知るニッチな商品は、在庫の回転率がどうしても悪くなります。

一方で幅広い層に需要のある商品や、幼児向けの玩具、ガジェット、服飾品など、通信販売と比較的親和性の高い商品を20%前後の利益率で販売し、最初の内はコツコツと資金を増やしていくのがいいかもしれません。

利益率を意識しすぎかも!物販が儲からない人の特徴

利益率を意識しすぎかも!物販が儲からない人の特徴

「物販をはじめてみたけど、在庫ばかり増えてまったく儲からないよ」
「売れる商品は利益率が低いものばかりで、こちらが求める利益率に設定すると、途端に売れなくなる」

このような理由で、せっかくはじめた物販業を撤退してしまう人も実際少なくありません。

では、物販で儲からない人は、どのような共通点があるのでしょうか。

利益率が高い商品ばかりを販売している

物販において、儲かる商品と売れる商品はイコールではありません
利益率が高い商品は確かに売れれば儲かりますが、その分参入障壁が高かったり、競合が多い、またはニーズがそれほどない商品であることが多いです。

一方で売れる商品は、往々にして利益率はそれほど高くはありませんが、その分在庫の回転率が高いため、安心して商品を仕入れることができ、安定した利益を獲得することができます。

「利益率に気を取られてなかなか商品が売れない」と不安視されている人は、利益率が低く、安定した量を毎月販売できそうな商品に切り替えてみるのも戦略のひとつかもしれません。

市場調査・競合分析が不十分

消費者は常に複数のECショッピングモールをチェックしています。
そのため、自分が出品しているモールのみではなく、あらゆるECサイトを市場調査し、日ごろから競合分析をする必要があります。

平均価格だけではなく、商品レパートリーや価格の動向、競合他社の数、規模、販売点数などを押さえることによって、自分が売りたいものではなく、売れる商品の販売戦略を立てることができます。

流行のものばかりを売っている

物販で成功させるポイントの1つとして、現在トレンドとなっている流行りの商品に目を向けることは非常に大切です。
しかし、流行りの商品は往々にして仕入れ値が高く、また競合他社も多いため、価格競争が起きやすく、利益率は低くなりがちです。

在庫すべてが完売できればいいのですが、商品によっては流行が過ぎてしまうと途端に売れなくなってしまうものも多数ありますので、不良在庫を抱えてしまうことにもなりかねません。
トレンドに乗っかるときは、一定数量を販売できたら、潔く身を引くこともリスクヘッジとして大切です。

低資金で薄利多売を続けている

これは趣味や副業感覚で物販を続けている人が陥りがちな状況です。

物販の販売数量や売上は、ある程度商品点数に比例するため、取り扱い点数を増やすためにどうしてもまとまった資金が必要となります。
物販初心者は、利益がでたら、その分を懐にいれてお小遣いとして使ってしまいがちです。

いつまで経っても運転資金が増えない場合、次回仕入れる商品の仕入れコストが高いときは、簡単に資金ショートを起こしてしまいます。
販売自体はうまくいっているにも関わらず、相変わらず資金を自分の財布から持ち出すのであれば、健全な物販事業とは言えませんね。

物販を末永く続けたいと考えているならば、どこかで大きく資金を注ぎ込み、投資する必要にも迫られるということも覚えておいてください。

物販で利益率を上げるポイント

物販で利益率を上げるポイント

物販は薄利多売を続けていると、いずれ資金繰りがうまくいかなくなってしまいます。
そのため、最初のうちは、低資金で利益率の高い商品を少量仕入れて販売するのがおすすめです。
そこで、物販初心者に考えてほしい、利益率を上げるポイントをご紹介します。

物販の基本である仕入れを見直す

物販において最も重要な要素の1つが「仕入れ」です。
物販ビジネスですでに成功を収めている人であっても、常日頃からより良き仕入れ先を探しているものです。

現在の仕入れ値は本当に適切なのか、ロット注文することによって値引き交渉はできないだろうか、などのように仕入れ先とは日ごろから折衝するようにしましょう。

また、多少物販に慣れてきたら、仕入れ先を第三国で検討してみるのもいいでしょう。
ネット通販で売られている多くの商品が中国やベトナムといったアジア諸国に生産拠点を置いています。

あえて日本の卸売業者から購入するのではなく、直接外国の問屋で購入した方が、2~4割ほど利益率が高くなるはずです。

物販で利益を伸ばしたいのであれば、遅かれ早かれ輸入仕入れを実践することになるでしょう。
今後も物販ビジネスを伸ばしたいと考えているのであれば、試しに少ロットを海外サイトから輸入してみてはいかがでしょうか。

中国からの輸入仕入れを検討している方は、商品リサーチがとても重要になります。

良い仕入れ先も大事ですが、ビジネスの成功を左右するのは、商品が売れるかどうかです。

中国輸入を始める方は、CiLELのリサーチ講座をご検討ください。
10年以上のキャリアを持つプロセラーが”超”実践形式で、「売れる商品」の探し方を徹底解説します。

付加価値をつける

人の心理を突いた付加価値を商品につけて販売することも物販では大切となります。

例えば、販売価格3,000円の商品で、購入時に500円の送料が発生するとします。
しかし、予め送料込みの価格で3,500円として販売すると、「送料込み=販売店のサービス」という消費者心理が自動的に働き、購買意欲が増す傾向にあります。

その他、ショッピングポイントの活用や、無料ギフト、ラッピングサービスなども簡単にはじめられる付加価値です。

物販で付加価値を付けるにあたり、極力やってはいけないことが「値下げ」です。
値下げは物の価値を下げることになり、ショッピングサイト全体の価格相場を下落に転じさせます。

値下げしたら売れるからといって、期間限定割引をだらだらと続けてしまうと、その価格でしか販売することができなくなり、利益率が下がってしまう直接の原因となります。

自宅で気軽にできる物販ビジネス。安定した利益を得よう

自宅で気軽にできる物販ビジネス。安定した利益を得よう

物販と言えば「経験者でなければ成功しない」「なかなか儲からないで赤字になる」といったイメージを持つ人も多いかもしれません。

しかし、物販の基本をしっかりと守り、博打のような商品を取り扱わないで堅実な運営をすれば、比較的安定した利益を確保することができるでしょう。

昨今は自宅で副業感覚で物販をはじめられるほど、物販ビジネス業界に参入するハードルは下がっています。
現在副業を探している人は、物販を試してみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

CiLEL編集部
CiLEL編集部
CiLEL編集部は、中国輸入ビジネスをはじめ物販ビジネスや副業についてのお役立ち情報を発信しています。記事は「正しく、わかりやすく、誠実に」がモットー。FP、販売士、ネットショップ検定、日商簿記、行政書士、キャリアコンサルタントなどの資格を持つメンバーが執筆・監修しています。