この記事では、Amazonで販売を行うときに利用するFBAについて説明します。
・FBAはどのようなサービスなのか?
・FBAの費用はどれくらいかかるのか?
これらを詳しく解説していきます。
Amazon販売で利益を出すためには、商品を安く仕入れることも大切ですが、かかるコストを抑えることも大事なことです。
FBAの手数料は、キャンペーンなども含めると、変更がよくあります。
細かく確認してみると、もっと抑えられるコストが見つかるかもしれません。
現在かかっている手数料を見直したい方も、FBAの利用を検討中の方も、ぜひ最後までお読みください。
これからAmazon販売を始める方は、「物販の始め方・やり方(進め方)と稼ぐポイント」を解説した記事もありますので、こちらもぜひご覧ください。
『Amazonで物販!初心者向けに始め方・やり方・稼ぐポイントを解説』
※こちらの記事の情報は2022年11月時点のものです。
目次
ToggleFBAとは
FBAとは、フルフィルメント by Amazonの略で、Amazonが提供する物流サービスのことです。
具体的には、商品の保管・注文処理・発送・返品対応・カスタマー対応をAmazonが代行してくれるサービスです。
販売者(セラー)が行わなければいけないのは、商品をAmazonの倉庫に送るだけです。
納品方法には細かく規定があり、ルールを守らないと納品不備になりますので、そこは注意が必要です。
納品するときの梱包方法などについてはこちらの記事をご確認ください。
『Amazonへ納品するときの梱包方法!FBA利用で効率化を図ろう』
また、FBAの手数料は、とても細かく設定されています。
Amazon出品の料金プラン
FBAサービスのを利用する場合にかかる料金を説明する前に、「大口出品」と「小口出品」について説明します。
Amazonに出品するためのセラーアカウント作成時には、どちらかのプランを選択することになります。
「大口出品」「小口出品」どちらのプランでもFBAを利用することができます。
大口出品
・月間登録料 (4,900円/月)
・販売手数料 (注文成約時にのみ課金)
大口出品では、登録料が定額となり1商品ごとにかかる成約料がありません。
販売手数料は、カテゴリーによって異なります。
例えば、パソコン・周辺機器では販売金額の8%、DIY・工具は15%です。
カテゴリーごとの手数料については、のちほど詳細をご紹介します。
小口出品
・基本成約料 (注文成約時に100円/品)
・販売手数料 (注文成約時にのみ課金)
小口出品では、月間登録料はかからないのですが、注文成約時に成約料が100円かかります。
月の販売数が49点までの場合には、小口出品での登録がおすすめです。
大口出品と小口出品で利用できるサービスの違い
画像引用元:Amazon 出品にかかる費用
上の表では「大口出品」と「小口出品」で、それぞれ利用できるサービスが確認できます。
見ていただくとわかるように、「小口出品」では利用できないサービスが多くあります。
Amazonのページでは、月の販売数が49点までの場合には小口出品が適しているとされていますが、「小口出品」をすると、Amazonのカタログに新規商品の追加をすることができません。
販売数が少なくとも、新規商品の追加をおこないたい場合には、「大口出品」での登録が必要になります。
また、「小口出品」では、レポートを使って在庫を管理することもできません。
ビジネスとして継続していくためには、在庫状況の把握と分析は必須とも言えるので、その機能を使うために最初から大口出品で登録するという選択もあります。
FBAの配送代行手数料と在庫保管手数料
ここからは、FBAを利用する場合にかかる料金を見ていきましょう。
FBAを利用するときに発生する手数料は、基本的には下記の2つです。
・配送代行手数料
・在庫保管手数料
ほかにも発生する手数料はありますが、まずはこの2つから解説します。
FBA配送代行手数料
画像引用元:Amazon 出品にかかる費用
上記の料金には、注文商品のピッキング・梱包・配送・カスタマーサービス・返品の料金が含まれています。
これらは、売れたら発生する手数料です。
取り扱う商品がどの区分になるかについては、「最大寸法」と「重量」を確認してください。
いずれの基準も満たしているものが適用となります。
注目していただきたいのは、「FBA小型軽量商品プログラム」です。
小型で軽量のものは、FBA配送代行手数料が安くなりますので、ここに収まる商品を取り扱うことでコストを下げることができます。
画像引用元:Amazon FBA小型軽量商品プログラム
FBA小型軽量商品プログラムは、小型で軽量の商品で、販売価格が1,000円以下のものに対して利用できます。
サイズと重量によってFBA配送代行手数料が変わりますが、とてもお得なプログラムです。
登録も簡単なので、ぜひ利用を検討してみてください。
ちなみに、FBA配送代行手数料は2023年4月に変更が予定されています。
詳細については、下記Amazonページを参考にしてください。
FBA在庫保管手数料
画像引用元:Amazon 出品にかかる費用
これは、AmazonFBA倉庫にて商品を保管・管理するためにかかる手数料です。
1日あたりの平均スペース使用量に基づいて算出されています。
FBA在庫保管手数料は、商品のサイズと保管日数で計算されて課金されます。
保管日数に関しては、Amazonフルフィルメントセンターに商品を入庫した日から、購入者へ商品を出荷した日までの期間となります。
365日間を超える長期保管となる場合は「長期在庫保管手数料」が追加で発生します。
FBAのその他手数料
FBAを利用する場合の基本の2つの料金を解説しましたが、場合によっては他にも手数料が発生します。
サービス利用によってかかるものもあれば、納品不備などによって発生してしまう手数料もあります。
FBA梱包準備サービス
画像引用元:Amazon FBA梱包準備サービス
FBA梱包準備サービスとは、Amazonに梱包を依頼する場合にかかる費用です。
AmazonFBA倉庫に納品する際には、商品を発送できる状態にして送ることになります。
梱包に関しては、
・運送中の損傷がないように
・お客様が不快に思わないように
であれば特に規定はないです。
ですが、下記の商品については、梱包要件が細かく決まっています。
・液体を含む商品
・粒状、粉末状、顆粒状の商品
・ガラス、セラミックなどの壊れやすい商品
・電池
・おもちゃ、繊維製品、スポーツ商品
・鋭利な部分をもつ製品
・アパレル、ファブリック、繊維商品
・ジュエリー
参考:Amazon 梱包要件
(ページ下部から各梱包要件の詳細が確認できます)
梱包に手間のかかるものや、梱包要件が厳しいものについては、この梱包準備サービスを利用することで効率化を図るのも良いでしょう。
料金も良心的です。
梱包に不備があると、納品不備受領作業手数料がかかりますのでご注意ください。
FBA長期在庫保管手数料
画像引用元:Amazon FBA長期在庫保管手数料
これは、商品の保管期間が365日を超えた在庫に関してかかる手数料です。
金額は、17,773円(10cm × 10cm × 10cmあたり)円です。
月に1回かかります。
例えば、25 cm × 18 cm × 2 cmのおもちゃの場合→16円がかかります。
メディア商品に関しては下記の手数料もあるので、確認が必要です。
■最低長期在庫保管手数料
本やDVDなどのメディア商品に関してのみかかる手数料です。
商品1点あたり10円(月に1回)です。
長期在庫保管手数料と両方かかるのではなく、いずれか金額が大きい方のみかかります。
返送・所有権の放棄手数料
画像引用元:Amazon FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料
返送・所有権の放棄手数料は、フルフィルメントセンターに納品した商品を売れ残りや返品などの理由で、破棄したり返送したりする場合にかかる手数料です。
2020年3月31日までは、1点あたりの商品の返送が52円、所有権の放棄(商品の処分)は10円で、処分の方が安かったのですが、2020年4月以降は、倉庫の商品を返送しても処分を依頼しても同額となりました。
シーズンが終わるとなかなか売れなくなってしまう商品は気を付ける必要がありますね。
特に、手数料の金額が高い大型商品は仕入れのタイミングでしっかりシミュレーションをしておきましょう。
納品不備受領作業料
画像引用元:Amazon 納品不備受領作業
適切な梱包やラベル貼付がされていない在庫がフルフィルメントセンターに届いた場合、出品者の代わりにAmazonが作業をおこないます。
商品1点ごとに作業の手数料がかかります。
例えば、バーコードが読み取れない場合は「ラベルの送付」の手数料が発生します。
金額は、三段階のコーチングレベルによってかわります。
このレベルは、過去の問題発生率によってAmazon側によって決められます。
納品不備に関しては、発生してしまう費用が高いので特に注意しておきたいところです。
購入者返品手数料
Amazonの「30日間返品送料無料」で販売されているカテゴリの商品を購入者が返品する際に適用されます。
・服&ファッション小物
・シューズ&バッグ
この上記のカテゴリの商品を購入して購入者が返品をしたときに、FBA手数料の合計と同額の手数料がかかります。
2023年3月31日までは、「服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリーの購入者返品手数料を免除する無料プロモーション」が実施されています。
マルチチャネルサービス
マルチチャネルサービスは、Amazonの倉庫にある商品をAmazon以外のウェブサイトで販売しても、Amazonが配送してくれるというものです。
在庫を共有できて、自己発送を行なわなくてもいいという点は、少人数で運営をおこなうショップにとっては便利なサービスです。
料金も定額で発生するということはなく、必要なときにその都度料金が発生するという仕組みです。
マルチチャネルサービスをうまく利用することで、効率化ができてトータルコストを抑えることができるかもしれません。
FBA手数料をシミュレーション
Amazonのセラーセントラルにログインすれば、FBAの手数料をシミュレーションできます。
すでに出品アカウントをお持ちの方は、一度シミュレーションを行ってみましょう!
Amazon FBA料金シミュレーター
ここまで読んでいただいて、抑えられそうなコストは見つかりましたか?
利益を出すために、かかるコストをしっかり把握して無駄なコストを削減することが重要です。
今は、抑えられそうなコストが見つからなかった場合も、定期的に見直しを行ないましょう。
利益を少しでも多く残せるように、常に工夫を続けることが大切です。
今回の記事ではFBAサービスの全体についてお伝えしましたが、たとえば中国から仕入れをおこなっている場合、代行業者に梱包作業などを依頼してFBA倉庫へ直接納品をすることもできます。
CiLEL(シーレル)でもFBA直納サービスをおこなっておりますので、中国仕入れをご検討の方はお問い合わせくださいませ。
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