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03.「脱税行為」アンダーバリュー

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03.「脱税行為」アンダーバリュー

アンダーバリュー(Under Value)を知っていますか?

輸入ビジネスで最も起こりやすい不正行為が「アンダーバリュー(Under Value)」です。
直訳すると「値段未満」ですが、どんな不正かと言うと、関税の支払額を抑え、通関のインボイスの単価や金額等を実際に仕入れた金額よりも安く表示・申告する行為です。関税や消費税は輸入した商品の価格に対して課税されますので、当然のことながら表示・申告する金額が低くなればなるほど関税や消費税が安くなるためです。「輸入金額の過少申告」というと一言で伝わるかもしれませんね。

例えば輸入元から仕入れたのは100ドルの商品だったものを税関では「50ドルで仕入れました。」と申告します。元の価格が半分なので、それにかかる税金も半分で済みます。商品代金については商品自体が安くなった訳ではありませんので、100ドルを送金することになります。

つまり、実際の取引では100ドルで売買が成立しているのに、税関への申告の時だけ数字をいじり、50ドルにしている、のです。最初にはっきりと言っておきますが【これは違法行為です。】税金が安くなるので「節税」と勘違いしそうですが、これは明らかな「脱税」で刑事罰の対象になりますのでアンダーバリューは絶対にやらないでください。

アンダーバリュー(Under Value)になるパターン

アンダーバリューになるパターンをいくつか例示します。最も多いのは、通常の商品を仕入れているのにそれを「サンプル」と偽って輸入する方法です。通常の仕入ではなくサンプルなので安くなっていても当然だよね、ということを悪用したかたちです。これが発覚した場合は、まず間違いなく申告ミスではなく「故意によるアンダーバリュー」だと判断されて摘発や税務調査を受けることになるでしょう。

もうひとつのパターンも紹介しておきます。
それは、通常の仕入商品と無償提供された商品を混ぜて輸入した場合に、トータルの数量と金額で申告してしまうパターンです。輸入ビジネスでよくあるのは、不良品が発生した場合に返品や返金を求めてもなかなか対応してくれません。その代わり「次回の注文時に不良が出た分と同数の商品を無償であげるからそれでチャラにして」というもの。お金を返すのは嫌だけど商品なら良いよ、ということです。

その場合に、例えば、100個の商品のうち20個が無償分だとします。それで、税関への申告の際には合計金額を100個で割って単価を出しました。

しかし、実際にお金を払って仕入れているのは80個なので本当の単価よりも安く計算してしまっています。商品合計が100ドルの場合正しくは、100ドル÷80個=単価1.25ドルとしなければいけないところを、100ドル÷100個=単価1ドル、と計算しています。これもアンダーバリューとなります。正しくは80個の仕入と20個の無償提供として分けて申告する必要があります。

アンダーバリュー(Under Value)はばれないのか?

結論から言うとバレます。税務調査でバレるケースが多いのですが、輸入ビジネスをやっている→まず疑われるのが「アンダーバリュー」です。そして関連する資料は全て提出しなければなりませんので、アンダーバリューをやっていたら、申告している商品の価格と実際に取引先に支払っている金額が違っています。一目瞭然でバレてしまいます。

また税務調査では無くてもバレるパターンがあります。
実は税関では、通関した商品の種類や価格を管理していますので、□□系の商品の相場はいくら位、××系の商品は大体いくら、というように基準を持っています。なので、そこから逸脱した価格の商品は怪しいとなります。いくらサンプルと言っていても、それが数十、数百となれば話は別です。そこから税関確認されてもちゃんと回答ができなかったりすると…税務調査という流れになります。

そもそも、関税や消費税は言い換えれば「国の収入源」です。そやすやすと見逃されるような仕組みなハズがありません。

最後に

アンダーバリューがバレた時はきついペナルティが待っています。
過少申告加算税(ミスの場合・税金の差額×10~15%)または重加算税(故意の場合・税金の差額×35%)そして、延滞税(税金の差額×最大で年率14.6%が、輸入から発覚するまでの期間分)発生します。年率14.6%は消費者金融並みの高い金利です。しかも、お金を払って終わりではありません。

さらに、税関のブラックリスト入りを果たすことになります。ブラックリストに入ると通常よりも詳しく調べられたりしますので、当然ですが時間がかかります。輸送に何週間かかかりさらに通関で+何日もかかって…と、どんどん販売を開始できる時間が遠のいていきます。ですので、怯えながらアンダーバリューに精を出してちまちまと脱税を考えるよりも、払うものをちゃんと払って販売を頑張ったほうが、圧倒的に成果につながる可能性は大きくなりますよ。

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