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貨物の容積(㎥)とは

この記事では、貨物の容積(㎥)について解説します。
輸入ビジネスの場合で解説しますので、特に輸入ビジネスをおこなっている方は、最後までお読みいただければと思います。

輸入ビジネスでの送料の算出方法

ノートを取る人

輸入ビジネスでは、商品を輸入する際の送料に独特の計算方法があります。

日本国内の宅配便であれば、基本的に3辺(縦・横・高さ)合計の長さで送料が決定しますね。
合計が80㎝未満で80サイズ(○○円)という感じです。

輸入においても送料の計算方法がありますが、基本は商品の「重量」がベースになっています。

また、この重量を算出するの計算方法が2つあり、それが「独特」なものになっています。

ここでは、重量の計算方法やその際の輸送に関することなどを解説していきます。
この計算方法などがわかると、輸送費などのコストを予め自分で計算できるようになりますので、仕入前のコスト掲載や仕入商品原価の計算や販売価格の設定に役立ちます。

輸入ビジネスでの重量の算出方法~貨物の容積(㎥)とは

輸入ビジネスでの送料のベースになる「重量」には2つの計算方法があると言いましたが、具体的には「実重量」と「容積重量」です。

まず、実重量から解説します。
これは読んで字の如く、実際に量った重量のことです。

それに対して「容積重量」とは、容積(輸送する荷物の「縦×横×高さ」)を重量換算した物流業界ならではの「重量」です。

なぜ、「実重量」の他にこのような「容積重量」というものが存在するか、ご説明しますね。

例えば、ダンベルやレンガなど、商品がさほど大きくなくとも重量がとても重くなるような商品があります。

仮に2トントラックで輸送することを想定すると、2トントラックは2,000kgまでなので、どんなにスペースがあってもそれ以上に積むことができません。
逆に綿や毛糸など、軽くてかさばるモノを輸送すると、重量的にはまだまだ余裕があるのに、スペースがなく積み込めないという状況になります。

海上でも航空でもトラックでも、積めるスペースや重量には制限がありますので、より適正な送料を算出するために2つの重量を使い計算しています。

容積重量の計算方法

次に、かんたんに容積重量の計算方法等を解説します。


「容積重量(kg)=縦(cm)× 横(cm)× 高さ(cm)÷ 6000」です。

(例)
縦(40cm)× 横(30cm)× 高さ(20cm)、重量(1個500g)の商品があり、それを10個仕入れたと仮定します。
その際の容積重量は縦(40cm)× 横(30cm)× 高さ(20cm)÷6000×10=「40㎏」が容積重量です。

その場合、容積重量は40㎏、実重量は5㎏となります。

国際送料は、1kgあたりいくらという設定がされています。
(重さによって単価が異なる場合がほとんどです。)

そして、実重量と容積重量のどちらの重量が適用されるかで料金が決定しますが、CiLELの国際料金の場合は「実重量or容積重量の重い方」となります。

つまり、今回適用される重量は40kgとなります。

コンテナに入る量の計算

輸入ビジネスでは、コンテナ単位で輸送することもあります。
輸送するにあたって、「容積」を元に計算するということがわかれば、その際に、ある商品がコンテナ1本あたりどれくらい入るのかを計算で出すことができます。

例えば、20フィートコンテナの容積は30㎥です。
しかし、実際はパレットの分も容積に含まれるため、だいたい70%くらいが商品を積めるスペースでしょう。

つまり21㎥がこのコンテナの容積です。
その上で、商品1個当たりの「㎥」を出します。

たとえば、アリババに下の画像のような商品があります。

「规格」というのがサイズになりますが、「49*27*5 CM」とありますね。
㎥で計算するため、単位をmに直すと、0.49×0.27×0.05=0.0024となります。

この容積を商品一つあたりの容積で割ると、実際に積み込める商品の量が算出できます。
計算すると21÷0.006615㎥=3174個となります。

つまりこの商品は20フィートコンテナで輸送した場合、3,174個入るということになります。

ちなみにこれは「FCL」の場合であり、「LCL(混載)」の場合では事情が異なります。

※「FCL」や「LCL(混載)」などの専門用語については、こちらの記事をご確認ください。
『これでばっちり!輸入ビジネスに関係する専門用語-1』
『これでばっちり!輸入ビジネスに関係する専門用語-2』

貨物の容積を把握してコストを下げよう

コストを減らす

小規模な輸入では、基本的に軽くて小さくて壊れにくいものを扱うのがベターだといわれています。
送料(容積重量)の計算方法がわかると、そのことが再認識できると思います。

サイズが大きくてもそれだけの利益が取れれば問題ありませんが、容積重量はこまかく計算がされますので、サイズの大きさが輸送コストにダイレクトに反映されます。

また、たとえばAmazonのFBAを利用して販売した場合、発送代行手数料は商品のサイズや重量によって異なってきます。
(大きな商品の方が手数料は高くなります。)

国際送料はコストに占める割合が大きいにも関わらず、計算が少し難しいもの。
慣れるまでは少し大変かもしれませんが、しっかりと利益を残していくためにも、貨物の容積について計算方法を理解し、コストがどの程度かかるのかを把握できるようにしましょう。

国際送料のほかにも輸入ビジネスにはさまざまなコストがかかりますので、気になる方はこちらの記事もご覧ください。
『3分でわかる!中国輸入にかかるコスト7選』

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