今回はコチラのニュースから話をスタートします。
エヴァ「アスカ」のフィギュアを「魔改造」しネット販売 容疑で50代男逮捕、京都府警(京都新聞)
概要としてはエヴァンゲリオンというアニメのキャラクターの顔を他の卑猥なフィギュアの体に付け替えたというものです。
フィギュアの改造はどこまで許容されるのでしょうか?
境界線が曖昧なところがありますので、今回はそのあたりをお話しします。
目次
Toggleフィギュア改造、OKとNGの曖昧な境界線
どこまでOKで、どこからがNGなのか、その境界線は曖昧です。
手を加えるのはNG?
たとえば、購入時にバラバラになっているものを組み立てて販売するのはOKです。
純正品を組み立てているだけなので問題ありませんし、ペイントをその人の感覚で施しても問題ありません。
では、純正のフィギュアに手を加えて一部のパーツにパテを使って形を変えた場合はどうでしょうか。
たとえば、
・ショートカットをロングヘアにした
・帽子のつばを少し大きくした
・手足のパーツの向きを変えてポーズを変更した
などです。
これもおそらく今回のニュースのように逮捕されたりすることはないでしょう。
世の中には「造形師」という人たちもいてもともとのフィギュアに加工を施したり、独特のペイントを施してヤフオク!やメルカリで販売、高い評価を受けている人もいます。
「魔改造」とは?
そもそも「魔改造」とは何なのでしょうか。
goo辞書には、下記のような説明があります。
俗に、フィギュアや自動車などに、機能性を求めるのでなく、無意味・悪趣味とも思える改造を加えること。
引用元:goo辞書
では、「魔改造」の何がダメなのでしょうか。
大分前ですが、この魔改造が大流行した時期がありました。
あらゆるフィギュアが性的な加工をされてヤフオク!などで販売されたのです。
そういうことがあったのでメーカー側も締め付けを厳しくしているのですが、それは次の項目がその理由です。
ポイントは「世界観」
魔改造がダメな理由は、これは筆者の見解ですが、そのアニメやマンガの世界観そのものを壊すからです。
需要があれば売っていい、というわけではない
今回のエヴァでも、リペイントやエフェクトの追加だったら問題にされなかった(まったく問題がないかと言えばそうではないですが、少なくとも逮捕はなかった可能性が高い)はずですが、性的なものとなると別なのです。
ようは原作ではありえないような卑猥なシーンを魔改造によって演出されることで、アニメのイメージがまったく違うものになってしまうので、「それはダメ」となった訳です。
「魔改造」は俗語なので、いろいろな説明がありますが、そういう普通のアニメやマンガのキャラクターに性的な加工を施すことを魔改造と言うことが多いです。
また、性的なモノだけがダメということはありません。
たとえば、もしエヴァのキャラクターがナイフを持ち血まみれになっていてあたかも人を殺したかのような演出をしていれば、エヴァの世界観をぶち壊すものになるのでこれもアウトでしょう。
(需要があるかどうかは別です。)
結局は改造の仕方が問題なのですが、特に性的なものは需要もあってか、魔改造をしてしまう人、買ってしまう人が多くいるもの事実です。
需要があって売れるものであったとしても、これが違法行為にあたることは間違いありません。
コスプレもグレー
コスプレでもこのあたりは非常にグレーで、曖昧なところになります。
ですが、コスプレの場合はあくまで人間というかコスプレイヤーが演じている(扮している)もので、キャラクターそのものではありません。
なので、今のところ摘発や逮捕というところまではいっていないのかもしれません。
ですので、コスプレで性的な表現をしている人がいる=フィギュアで性的な表現(ペイントや改造)をしても大丈夫、とはなりません。
このあたりは、2次元と3次元の話がごっちゃになっていて少々ややこしいかもしれませんが、キャラクター自体が絡んでいるかどうかが問題なのです。
フィギュア関連商品は広い
今回のニュースは「魔改造」が理由で逮捕となったものですが、フィギュア関連商品で問題なく販売できるものもたくさんあります。
フィギュア本体ではなく関連商品を扱う
中国輸入の場合は、フィギュア自体は取り扱えませんのであまり関係がないのですが、コスプレと同様にちょっとグレーな感じです。
中国輸入では、フィギュア本体ではなく、フィギュアの小物などのアクセサリを扱うことになります。
もちろん、これは問題ありません。
アクセサリ以外に衣装もありますし、他にもフィギュアを飾るためのアクリルボードやスタンド、LEDライト、演出用のエフェクト(オーラや炎の模型)などがあります。
装飾のためのパーツはたくさんありますので、中国輸入ではそういうものを取り扱ってください。
ちなみに、オリジナルのエフェクトとリペイントやアクセサリを使ってフィギュアとセットにし展示用としてヤフオク!で売っている人もいます。
フィギュア関連商品であれば何でも売れるというわけではなく、そういう商品を扱っている人たちは、しっかりと「これは売れる」という根拠を持って仕入れて販売しています。
中国から売れる商品を仕入れるには、リサーチにちょっとしたコツが必要なので、気になる方はぜひCiLELに問い合わせてみてください。
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コピー品扱いに注意
ここで気を付けなくてはいけないのは、そのアクセサリやエフェクトがバンダイなどの公式から販売されていないかどうかです。
メーカーが公式に出している商品があれば、そういうものはもちろん中国輸入で取り扱うとコピー品扱いになりますのでNGです。
公式ではなくてもフィギュア周りの商品はまだまだあります。
たとえば、フィギュアを固定するための台座やアームです。
空中でのポージングなどをできるようにするためのものもありますね。
また、リペイントから派生させると、エアブラシなどのペイントグッズも関連商品として考えられます。
さらに、それらの道具を置くケースやペイントのための専用スペース、汚さないための箱、空調なんかもあります。
他にもペイントしたパーツを乾かすための棒やフック、クリップもそうです。
ひとつのものから連想ゲームでどんどん広げていけますね。
おまけ~検索履歴に注意せよ!~
ちなみに、まったくの余談ですが、中国輸入ではフィギュア用の卑猥なグッズがありAmazonにも出ています。
これ自体はアダルトグッズにはあたらないように思いますので取り扱いは問題ないかもしれません。
(取り扱う際には自己責任でお願いします。)
いろいろな趣味嗜好の方がいますので否定はしませんが、特段おすすめもしません。
ただ、こういった分野も、とてもニッチではありますが一定の需要はあるようなので、こういうところでもビジネスチャンスはあるんだと思ってください。
そういう考えでいろいろな商品をフラットな目線でかつ商品に感情移入をしないのであれば、取り扱える商品はどんどん広がっていくでしょう。
老婆心ながら、こういうニッチな嗜好の商品を探すときは検索履歴にくれぐれも気を付けてください。
特にパソコンをご家族と共有している方は、思わぬ誤解を招く恐れがあります。
ちなみに、ニッチな商品は探そうと思って見つかるものではありません。
データに基づいた「売れる商品」をリサーチして経験を積む中で、「これはもしかしてニッチな商品かも?」と気づくパターンの方が圧倒的に多いです。
ベテランセラーが中国輸入について語っている対談記事もありますので、そちらもぜひご覧ください。
『トップセラー対談』
中国輸入での商品リサーチについて気になることがある方は、CiLELに問い合わせてみてください。
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投稿者プロフィール
- 梅田 潤
- 合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)
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