出品者として「Amazon Vine先取りプログラム」を解説!商品レビュー機能の決定版といえるのか

Amazonには日々、色々な機能が追加されています。
追加された機能はすべてがAmazonから告知されるわけではありません。

ひっそりと公開され、気が付いた人たちから徐々に使われていき、そして追加された機能が静かに広まっていくというようなまわりくどいやり方の場合もあります。

いわゆるベータ版(試験運用)という形です。
一部のユーザーにだけ先行で公開し、大きな問題や不具合が無いかを実際の運用環境でテストし、そのあとに全体に公開するパターンです。

新しいシステムが複雑で大幅な変更や改修が行われる際にはこのパターンになります。

さて、ここから本題です。

2020年にひっそりと追加された機能に「Amazon Vine先取りプログラム」というものがあります。

大々的な告知がなく、一部のユーザーにむけて先行公開されていたので、当時はあまり知られていなかったと思います。
その後、2021年に「早期レビュー取得プログラム」がサービス終了し、今はこの「Amazon Vine先取りプログラム」がレビュー獲得の手段として知られるようになりました。

今回は「Amazon Vine 先取りプログラム」について出品者の目線で解説をします。

「Amazon Vine先取りプログラム」とは

Amazon Vine 先取りプログラム

Amazonに選ばれた購入者が商品を無料で試すことができる

「Amazon Vine 先取りプログラム」とは、Amazonが選んだトップレビュアーに商品を提供し商品レビューを書いてもらうプログラムです。

Amazon Vine先取りプログラムは招待制のプログラムで、Amazonストアで最も洞察力のあるレビュアーをVineメンバーとして選出します。Vineメンバーには、商品を無料で注文し、Amazonのお客様と商品体験を共有して、情報に基づいた購入決定を支援するユニークな機会があります。

引用元:Amazon Amazon Vine先取りプログラムとは何ですか?

トップレビュアーとは、これまでたくさんの商品をAmazonで購入し多くの商品レビューを入れている人のことです。
そのトップレビュアーの中からAmazonが選んだユーザーが「Amazon Vine先取りプログラム」のレビューを書きます。

「Amazon Vine 先取りプログラム」のメンバーはどのように選ばれる?

他の購入者に役に立つ率直なレビューを投稿している実績があるユーザーが「Amazon Vine先取りプログラム」のレビュアーに選ばれているようですが、選定基準は明確にされていません。

洞察に満ちたレビューを一貫して書いているお客様は、招待される可能性が最も高いです。(中略)プログラムに留まるために、購入は正直で公平なレビューを共有することが期待されています。

引用元:Amazon Amazon Vine先取りプログラムとは何ですか?

このようにAmazonから選定されたユーザーが、Amazonから招待されてこのプログラムに参加します。

出品者はどのようにこのプログラムを利用する?

出品者であるあなたは、商品を提供します。
そして、その商品の評価をレビューしてもらうという流れです。

選定されたユーザーは、商品が提供される以外の報酬はありません。

このようにレビューを依頼することに関しては、Amazonのプログラムのみで許されます。

Amazon出品者の方であれば当然ご存知かと思いますが、プログラムとは別のところでAmazon商品へのレビューを依頼して報酬をわたすというような行為はAmazonの規約違反です。

「Amazon Vine先取りプログラム」のメリット

木のブロックを並べたMERIT

出品者として「Amazon Vine先取りプログラム」を利用することのメリットは、レビューがつくことで購入を促すことができることです。

当然ですが、メリットはレビューを獲得できることです。

ネット購入では「商品の実物を見ること」「実際に手に取ること」が出来ません。
そのため、商品の実物を見て手に取った人が書いている商品レビューはとても参考になります。

商品レビューは、購入を検討している人が購入をするか判断する大事な材料です。
商品レビューが全くないというのは、その商品を判断する材料がないということです。

そのため、購入検討者に判断材料を提供することができて、購入検討者へ購入を促すことができるのです。

「Amazon Vine 先取りプログラム」のデメリット

木のブロックで並べたDEMERIT

逆に「Amazon Vine先取りプログラム」のデメリットは、いいレビューが書かれるとは限らないことです。

高評価のレビューをしてもらうためのプログラムではないので、いいレビューが書かれるとは限りません。

「Amazon Vine先取りプログラム」に招待されたレビュアーは、商品に対して率直なレビューを書きます。

レビュアーはなぜ招待されたかというと、他のお客様にとって参考となるレビューを多く書いてきたことが評価されたからです。

招待された方が、必要以上に商品をよく見せるレビューを書くことのメリットは何もありません。
逆に自分自身の評価を落としてしまう可能性もあります。

そのため、いいレビューを書いてもらえるとは限らないのです。

先程のメリットでお伝えした「購入検討者へ購入を促すことができる」というのは、あくまでもある程度いい評価のレビューが書かれた場合です。

★1や★2など低評価のレビューというのは、購入者にとってマイナスとなる判断材料を提供することになります。
購入を促すどころか控える方向に誘導してしまうことにもなります。

そのため、このプログラムは商品にある程度の自信がある場合に利用できるものであると考えたほうがよさそうです。

「Amazon Vine先取りプログラム」と「早期レビュー取得プログラム」との違いは?

何年も前からAmazon販売を続けてきた方は、「似たようなプログラムが以前にあったような気がする…」と思ったかもしれませんね。

似たようなサービスとして、2021年にサービス提供終了となった「早期レビュー取得プログラム」がありました。

「Amazon Vine先取りプログラム」と「早期レビュー取得プログラム」との違いについても触れておきます。

レビューを書く人が違う

「Amazon Vine先取りプログラム」と「早期レビュー取得プログラム」とでは、レビューを書く人が違いました。

「Amazon Vine先取りプログラム」でレビューを書くのは、Amazonが選んだトップレビュアーです。

「早期レビュー取得プログラム」でレビューを書くのは、買ってくれた人からAmazonがランダムに選出した人です。

「早期レビュー取得プログラム」では、「報酬をお渡しするので良かったらレビューを書いてください」とお願いするもので、書いてくれるかはどうかはその人次第です。

どちらのプログラムの場合もAmazonが選ぶということに変わりはないです。

■Amazon Vine 先取りプログラム 
 → 過去のレビュー実績がある人のなかから選ばれる

■早期レビュー取得プログラム 
 → レビュー実績に関係なくランダムに選ばれる

上記のように、選ばれる基準が異なっていました。

「早期レビュー取得プログラム」はレビューが5件以下の商品のみ適用

「早期レビュー取得プログラム」ではプログラム利用時点でレビューの件数が5件以下の商品に限られていました。

あくまで早期のレビュー取得なのでまだレビューが少ない商品に対してのプログラムのためです。

「Amazon Vine先取りプログラム」では特に規定はありません。

どちらが肯定的なレビューが入るかという点での差はない

「早期レビュー取得プログラム」と「Amazon Vine先取りプログラム」は、出品者から見ると、どちらもレビューを獲得するためのプログラムです。
結局ほしいのは評価が高いレビューということですよね。

どちらのプログラムがより高い評価のレビューを得やすいか??

これが気になるポイントだと思います。

「Amazon Vine先取りプログラム」では、招待者の方が必要以上にいいレビューを書くメリットは何もないと先ほどお伝えしました。

同じように「早期レビュー取得プログラム」でも、レビューを依頼された購入者が必要以上にいいレビューを書くメリットはありません。

ただ、早期レビュー取得プログラムでは、満足度が低くても低評価を入れられる確率は低くなっていたのではないかと思います。
参考:『Amazon出品者として「早期レビュー取得プログラム」を使った結果公開!』

「Amazon Vine先取りプログラム」でも、「商品は提供されているものなので商品評価が寛容になる」というという可能性はあると思っています。

「購入者が総合的に満足できるか」が重要で、評価は商品しだいということですね。
商品の満足度が低ければ当然低い評価を入れられる点はどちらのプログラムも同じなのです。

「Amazon Vine先取りプログラム」の効果的な使い方

スマホで買いものをする人の手

以前からサクラレビュー問題がありますね。
(※サクラレビューとは、出品者が報酬を渡して購入者や第三者に商品の高評価のレビューを依頼するという行為)

サクラレビューはAmazonの規約違反です。

サクラレビュー問題からもわかるように、レビューというのは商品の販売数を左右する重要なものです。

以前からAmazonでは商品レビューに関する機能が色々と投入されていますが、そのなかでも「Amazon Vine先取りプログラム」がかなり重要なプラグラムであるというような見方もがあります。

このプログラムは、競争の優位性を保つための方法のひとつです。
競争の優位性を保つための方法はこれだけではないですし、すべての商品で効果があるとも限りません。

長期的なビジネスを維持していくには真っ当なお客様からの真っ当な評価が不可欠です。

このようなレビューのAmazonのプログラムは、地道に実績を積んでお客様から支持されるショップになるためのツールであることを理解して利用していきましょう。

Amazonセラーセントラルをよくチェックしておこう

冒頭でも言いましたが、Amazonではひっそりと機能を追加することがあります。

「Amazon Vine先取りプログラム」も、最初はベンダー(Amazonに卸している業者)のみが使える専用機能だったのですが、Amazonのサクラレビュー対策としてなのか、のちに一般にも開放されて誰でも使えるようになりました。

また、ブランド登録をしている出品者は「ブランド分析」がでてきるようにもなりました。

「Amazon Vine先取りプログラム」のみではなく、Amazonでの機能などを細かくチェックしておく必要があります。

一攫千金を狙うような考え方ではなく、細かいところで少しづつライバルショップとの差をつけることを意識するということです。
そうでなければ長期的に売上を上げることはできません。

細かくチェックを行ない、どこでライバルショップと差をつけるかを見つけることです。

日々の積み重ねであると意識して、Amazonセラーセントラルをよくチェックしておきましょう!
こっそりと追加された機能をいち早く見つけることができるかもしれません。

いつも使っている機能だけを見ていては、役立つツールを見落としているかもしれませんよ。

投稿者プロフィール

梅田 潤
梅田 潤
合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)