基礎知識・コラム

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03.取引条件

取引条件とは

取引条件とは、仕入先とどういう条件で商品を買うかを決めた条件の内容のことです。
輸入ビジネスに限らず、国内の仕入であれ業者から仕入れる場合には必ずと言って良いほどこの取引条件を設定します。取引条件には会社間で決まっていてどんな商品でも同じ場合もありますし、商品単位や取引単位で変わることもあります。

例えば、国内である商品を仕入れる場合、「定価の50%が仕入値で最低注文数は30個から。支払いは現金、支払期日は注文後1週間以内で入金確認後に出荷」という感じです。送料は発注量によって変わるケースが多く、一定以上の金額を発注すると無料になることが多くあります。

現金の場合の他、末締めの翌末払いといった〆支払の場合や手形取引もありますが、これらは会社同士の信用が必要なので初めての取引では現金での支払いが一般的です。輸入ビジネスの場合でももちろん仕入先がありますので商品を仕入れる際には「取引条件」を設定する必要があります。

但し、国内の場合と異なり海上輸送費や輸送の保険、仕入先の国内での送料などで輸入ビジネス特有の取り決めがあり、責任の範囲が明確になっています。主にCIF、FOB、C&Fの3種類がありますのでそれぞれについて解説していきます。(ちょっと特殊な例ですが「EXW」についても解説しておきます。)

FOB(Free On Board)

「本船甲板渡し条件」や「本船積み込み渡し」と言われます。
輸出側は工場から港の船に貨物を積み込むまでの費用を負担し、輸入側は輸送費(船便の費用)や日本の港での荷降ろしや自社までの輸送費等を負担する、という条件です。輸入ビジネスでは良く出てくる条件でカタログや展示会で価格を確認する際にも使います。

例えば「この商品のFOB条件での価格はいくらですか?」という感じで聞いたりします。(実際には英語が多い)それに対して「FOB条件では1個20米ドルです」等の回答がきます。

FOBに限った話ではありませんが、価格を尋ねる場合は、どこの港から船が出てどこの港に運ぶのかも確認しておきましょう。例えば、中国から東京の港に輸入する場合でも、上海から運ぶのか南通から運ぶのかで運賃が変わります。
運賃が高くつく=経費が掛かる=利益に影響する、となります。会社は上海でも商品は南通から出しているというこもとありますので必ず確認しておきましょう。
例「shipping pointはどちらですか?」「上海です。」

C&F(Cost and Freight)

「運賃込み条件」と言われます。
輸出側が工場から荷物の積み込み、海上運賃までを負担し、輸入側は日本の港での荷物の積み下ろしから自社の倉庫に運ぶまでの費用が発生します。感覚的には、送料無料のような取引条件になります。
しかし、海上運賃は輸出側の負担になりますが、海上保険はかかっておらず手配もしれませんので、リスクヘッジのために保険をかけたい場合は輸入側の負担でかける必要があります。

CIF(Cost, Insurance and Freight)

「運賃・保険料込み条件」と呼ばれます。
先ほどのC&Fの条件にプラスして輸出側が海上保険料まで負担する条件です。かなり輸出側の負担が大きくなりますので、ある程度大きな取引で無い限りあまりCIFでの取引はありません。

EXW(Ex-Works)

「工場渡し」と呼ばれます。
Ex-Worksはエクストラワークスと読みます。EXWは簡単に言えば、商品を輸入側が指定した場所(工場や倉庫)で商品を渡したらそこから先は全て輸入側の費用負担で運びます。輸出側は商品を指定された場所で引き渡したらそこで完了となり、トラックなどに積み込んだり通関の手続きなどを行うこともありません。輸出側にとっては費用とリスクが最小限の取引条件ですが、仕入先の国で輸出の手続きを行える体制がなければ、この条件での取引の実効性がかなり難しくなります。

最後に

取引条件は税関が関税を算出する際にも重要なものです。関税を計算する時には商品代金の他に運賃や保険などお諸経費も含めた金額で計算されるためです。

例えば、取引条件がFOBなのにも関わらず申告書類に運賃の記載がない、となればこれは明らかな間違いになりますので手続きが滞り無駄に時間がかかります。最悪の場合にフリータイムを超えてしまうかもしれません。

また、輸入側がきちんとしていても輸出側も絶対に同じようにやってくれると限りません。日本と違いアバウトな人や会社もあります。事前に書類の記載事項を確認するなど、多少めんどくさいと思われても、後々の事を考えて取引条件と書類が一致するように努めましょう。

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