近年、インターネットの発達により、実店舗よりもネットショップを利用する消費者や事業者が増えてきています。
皆さんの中にも、副業や新規のビジネスとしてネットショップの開業を検討している人も多いのでは。
とはいえ、出店にあたってどのサービスを使ってネットショップを作ればいいのかわからない、という声がよく聞かれます。
そこで今回は、ネット販売におすすめの17のサイトを紹介。
有料サービスと無料サービスの違いも解説するので、ぜひ最後まで読んで、自分のショップに合うサイトを見つけてくださいね。
(2021年10月時点の情報です)
目次
Toggleネット販売をする3つの方法
ネット販売に使われるショップには主に以下の3種類に分けられます。
・ショッピングモール型ネットショップ
・ASP型ネットショップ
・ECパッケージ型ネットショップ
この章では、ネット販売向けのサイトを選ぶうえで重要なこれら3つのカテゴリーについて紹介していきます。
ショッピングモール型ネットショップ
まず一つ目に紹介するカテゴリーは、ショッピングモール型のネットショップ。
実店舗のショッピングモールのように、複数の小さなショップが集まって一つの大きなサイトを形成しているところが特徴的です。
他の形態のサイトに比べ、モール自体のブランド力による集客効果や信頼度が大きいメリットがあります。
一方、モールに出店するにあたって出店料や手数料がかかるため、運営コストが高くなったり、モール自体のブランド力が強すぎて個々のショップの名前を覚えてもらいにくいなどのデメリットも。
集客力に不安のあるネットショップ初心者や、モールの知名度を生かした販売戦略を立てたい人におすすめです。
ASP型ネットショップ
ネットショップにおけるASP型とは、ショップを開くうえで必要なサービスをネット上でレンタルし、自分の好きなデザインにカスタムして出店するタイプを指します。
実店舗で例えるなら、レンタルスペースやレンタルオフィスなどで場所や設備などをレンタルし、ビジネスを展開する業態に似ています。
ASP型ネットショップのメリットは、ショッピングモール型よりもデザインなどの自由度が高く、ECパッケージ型のように自分でドメインを取得する必要が無いところ。
一方で、モールとは違ってあくまでも独立した個人のお店として運営するため、初心者にとっては十分な集客ができるまで時間がかかるデメリットがあります。
プロの力を借りながら自分らしいこだわりのお店を気軽に作りたい人や、ブランド力に自信がある人におすすめです。
ECパッケージ型ネットショップ
ECパッケージ型ネットショップは「ソフトウェアインストール型ネットショップ」とも呼ばれ、自分で取得したドメインと、インストールしたパッケージ型のソフトを使って出店するタイプを指します。
ドメインの取得からショップのデザインまで、ほとんど自分でおこなうため、ITやデザインなどに関する一定の知識と構築の手間がかかるデメリットがあります。
一方で、オリジナルの機能とデザインを備えたショップを作れるメリットもあるため、ITスキルのある企業や、こだわりのお店を作りたい人におすすめです。
ネット販売における無料・有料サービスの違い
ネットショップの出店・作成サービスには、無料のものと有料のものがあります。
この章では、それぞれのメリット・デメリットを紹介。
予算や機能など、お店を作る上で大切な要素と照らし合わせながら、自分にぴったりのサービスを選んでくださいね。
無料サービスのメリット
無料サービスの最大のメリットは、初期コストを抑えてお店を作れるということ。
資金が少ない人や、ネットショップを初めて出す初心者におすすめです。
さらに、無料のサービスには自分でドメインを取得しなくてもいい場合があります。
ドメインの取得や設定には多少の知識が必要になるうえ、取得や維持にコストがかかるため、手間やコストを抑えて気軽にお店を作りたい人は無料サービスを検討してみましょう。
無料サービスのデメリット
コストや手間を抑えて気軽に出店できる一方で、無料サービスには以下のデメリットもあります。
・出店コスト以外の手数料がやや高め
・デザインの幅が限られる
出店の費用が無料のサービスでも、商品が売れた場合などに手数料がかかる場合があります。
これらの手数料は有料サービスよりも高めの傾向があるため、長期的な運用を予定している場合は、一度トータルのコストを見積もってから検討してみましょう。
有料サービスのメリット
月額の基本料金などを支払って利用する有料サービス。
以下のようなメリットがあります。
・無料サービスよりも容量が多い
・デザインの自由度が高い
・モールなら集客力が強い
有料サービスなら、高画質な商品の画像を大量にアップロードしても比較的に容量に余裕があります。
また、ショップの見た目や機能なども自分の好きなようにカスタマイズできるのが嬉しいところ。
ショッピングモール型ならブランド力に自信が無くても集客しやすくなります。
有料サービスのデメリット
有料サービスには、容量やデザインの自由度など様々なメリットがある一方、以下のようなデメリットもあります。
・初期コスト・月額料金がかかる
・機能が多く使いこなすのに時間がかかる
有料サービスは多くの場合、商品が売れなくても出店料や毎月のサービス利用料がかかるため、赤字リスクが高くなることも。
また機能の幅が広い分、管理画面が複雑で使いこなすのに時間がかかる可能性もあります。
自分のお店に必要な機能と売上計画を考慮しながら、ぴったりのプランを探しましょう。
おすすめのネット販売向けモールサイト7選
日本国内の代表的なショッピングモール型ネットショップには、以下の7つが挙げられます。
・楽天市場
・Yahoo!ショッピング
・ヤフオク!
・Amazon
・auPAYマーケット
・Qoo10
・minne
それぞれ強みや利用者の層が異なるため、取り扱う商品に合わせて選択しましょう。
楽天市場
日本で知らない人はいないほどの高い知名度を誇るのが楽天市場。
楽天カード、楽天ポイント、楽天モバイルなど様々なサービスと連携していることから、楽天会員に人気のモールです。
ASP型やECパッケージ型ほどではありませんが、お店ごとに特色を出した店舗ページを作れるメリットがあります。
Yahoo!ショッピング
Yahoo! JAPANの系列であり、ソフトバンク、ヤフオク!、LINE、PayPayなど、様々なサービスと連携しているのがYahoo!ショッピング。
モールでありながら、初期費用、毎月の固定費、売上ロイヤルティが無料であることを強みとしています。
ヤフオク!
Yahoo!ショッピングと同様、Yahoo! JAPANなどの有名サービスと連携しているのがヤフオク!。
Yahoo!ショッピングとの違いは、フリマ出品やオークション出品に特化しているところ。
個人だけでなく企業としても出品できます。
Amazon
世界的な知名度を誇るのがAmazon。
他のモールとの大きな違いは、「フルフィルメント by Amazon(FBA)」というサービスを展開しているところです。
このサービスを使えば、商品の保管からピッキング、梱包、発送、カスタマーサービスまで、すべてを代行してもらえます。
auPAYマーケット
KDDIグループが運営し、業界初の決済手数料が込みの「コミコミ出店プラン」を展開しているのがauPAYマーケット。
auユーザーなら購入金額に応じて利用料金が割引になるほか、中国向け越境ECへの出店もできるなどのメリットがあります。
Qoo10
Qoo10とは、eBay Japan合同会社が運営する日本国内向けのモールです。
販売手数料のみのシンプルな料金体系を特徴とし、ショップを開設する際の初期コストがかからないメリットがあります。
minne
minneはGMOペパボが運営する、国内最大のハンドメイド マーケット。
ハンドメイド作品の販売に特化し、78万件を超える作家・ブランドが出品しています。
趣味のハンドメイド作品を販売したい人から、ビジネスとして活動したい人まで、幅広い層から支持されています。
おすすめのASP型ネットショップ作成サービス8選
国内で有名なASP型ネットショップ作成サービスには、以下の8つが挙げられます。
・BASE
・STORES
・MakeShop
・FC2ショッピングカート
・ネクストショップ
・イージーマイショップ
・カラーミーショップ
・Shopify
個人でネット販売を始める方法は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
BASE
ショップ開設数150万以上の実績を持つBASE。
ファッションやフード、雑貨など様々なカテゴリに対応するデザインテンプレートを用意しているので、初心者でも簡単にお店が作れます。
機能を追加すればInstagramとの連携もでき、SNS経由での集客も狙えます。
STORES
ネットショップ開設、ネット予約システム、キャッシュレス決済、POSレジの4つのサービスを中心に展開するSTORES。
無料でネットショップの開設ができ、初心者向けのオンラインセミナーやサポートも充実しています。
在庫や売上を一元管理できる機能も選べるので、既に実店舗を経営している人にもおすすめです。
MakeShop
ショップ売上9年連続No.1のネットショップ構築サービス、MakeShop。
販売手数料0円、クレジットカード決済手数料は業界最安水準の3.14%~で利用できるので、長期的に沢山の商品を売りたい人におすすめ。
個人だけでなく、企業のネットショップにも対応しています。
FC2ショッピングカート
FC2ショッピングカートとは、ドメインの販売やブログなど、様々なサービスを展開しているFC2のネットショップ作成サービスです。
無料で簡単にネットショップが作れるだけでなく、独自ドメインとの連携や、FC2ショッピングモールにも出店できるメリットがあります。
Xserverショップ
国内トップシェアを誇るEC構築システムである「EC-CUBE」を用いたサービスがXserverショップです。
EC-CUBEよりもさらにオリジナルのネットショップの制作・管理に特化し、販売手数料という強みがあります。
独自ドメインを販売するXserverが運営しているため、「.co.jp」「.com」「.net」などのドメインが無料で使えます。
イージーマイショップ
無料プランと有料プランを展開しているイージーマイショップ。
決済サービスが無料で利用でき、Yahooショッピングなどの他サービスとも連携できるメリットがあります。
カラーミーショップ
カラーミーショップはGMOペパボが運営する、国内最大級のネットショップ作成サービスです。
フリープランなら、初期費用・月額費用がかからないため、低コストで小さくビジネスを始めたい人におすすめです。
Shopify
カナダのネットショップ作成サービス、Shopify(ショッピファイ)。
世界的な知名度を誇り、世界175か国で利用されています。
越境ECに対応しているため、海外配送や海外通貨に対応したグローバルなショップを作りたい人におすすめです。
おすすめのECパッケージ型サービス3選
国内で人気のECパッケージ型サービスには以下の3つが挙げられます。
・EC-CUBE
・ecbeing
・SI Web Shopping
ECパッケージ型に興味がある人はぜひ参考にしてみてくださいね。
EC-CUBE
本格的なネットショップを作りたい人におすすめなのがEC-CUBE。
メンテナンスフリーですぐにショップを始められるクラウド版と、サーバに無料インストールできるダウンロード版があり、ITに関する知識が無くても提携する企業のプロにカスタマイズを依頼できます。
ecbeing
1400以上の中堅・大手企業向けのECサイト構築・運用の実績を持つのがecbeing。
BtoCやBtoB、モール、越境ECなど様々なタイプのビジネスに対応したネットショップを作れます。
ビジネスとして本格的にネット販売をしたい人におすすめです。
SI Web Shopping
1996年に日本初のECサイト構築パッケージとして誕生したSI Web Shopping。
中規模~大規模のEC事業者向けのネットショップ構築に特化しており、これまでに1100以上のサイトを構築した実績を持ちます。
規模が大きいサイトや難易度の高いシプロジェクトを抱える事業者におすすめです。
まとめ:サイトの特徴を活かしてネット販売を始めよう
日本国内の代表的なショッピングモール型ネットショップには、以下の7つが挙げられます。
・楽天市場
・Yahoo!ショッピング
・ヤフオク!
・Amazon
・auPAYマーケット
・Qoo10
・minne
一方、有名なASP型ネットショップ作成サービスには、以下の8つが挙げられます。
・BASE
・STORES
・MakeShop
・FC2ショッピングカート
・ネクストショップ
・イージーマイショップ
・カラーミーショップ
・Shopify
また、人気のECパッケージ型サービスには以下の3つが挙げられます。
・EC-CUBE
・ecbeing
・SI Web Shopping
自分のお店に必要な機能とコストを考慮しながら、ぴったりのサービスを探してくださいね。
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