初心者でも始めやすい副業として、物販ビジネスが人気です。
2018年(平成30年)に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、副業への関心が一気に高まりました。
物販ビジネスは「安く仕入れて高く売る」というシンプルなビジネスモデルなので、始めるための専門知識などは不要です。
しかし、実際に物販ビジネスを始めようとすると「仕入れて売るのはわかったけれど、どこから仕入れれば良いのだろう?」という疑問が出てくるのではないでしょうか。
こちらの記事では、物販ビジネスの全体像と、物販ビジネスでおすすめの仕入れ先を具体的にご紹介します。
仕入れのコツも併せてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
Toggle物販ビジネスとは?
物販とは、書いて字のごとく「物を販売すること」です。
転売と物販の定義を分けることもありますが、こちらの記事では転売も含めた物の売買によるビジネスを「物販ビジネス」と表記しています。
物販ビジネスで利益が出る仕組み
物販ビジネスの仕組みはとてもシンプルです。
平たく言うと、「安く仕入れて高く売れば良い」のです。
利益が出る仕組みについては、ぜひ下記の式を頭に入れておいてください。
販売価格>仕入れ値+諸費用
いくら安く仕入れても、手数料や送料などがたくさんかかる場合は利益が残りませんよね。
物販ビジネスで利益を残すためには、かかる費用をしっかり把握することも重要なポイントになります。
物販ビジネスの種類
「物販ビジネス」と呼ばれる中にも、さまざまな種類があります。
明確な分類などはありませんが、下記のように分けられることが多いです。
・国内転売の「せどり」
・海外から仕入れて日本で売る「輸入転売」
・海外でオリジナル商品をつくって日本で売る「輸入販売」(OEM)
・日本で仕入れて海外へ売る「輸出転売」
・在庫を持たない「無在庫販売」
せどりの中でも、インターネットを利用しておこなうせどりを「電脳せどり」と言ったり、輸入仕入れの場合はどこから輸入するかによって「中国輸入」「タイ輸入」「欧米輸入」などと言ったりします。
物販ビジネスの流れ
物販ビジネスは「物を安く仕入れて高く売る」ビジネスですが、仕入れる前にやるべきことがあります。
それは売れる商品のリサーチです。
物販では「売れる商品を売る」のが鉄則ですから、まずは売れる商品を探すことから始めます。
物販ビジネスの基本的な流れを大まかに書くと、下記のようになります。
1. 売れる商品をリサーチする(仕入れる商品を決める)
2. 仕入れる
3. 検品する
4. 出品する
5. 売れる
6. 発送する
こちらはあくまでも基本の流れなので、場合によって順序が前後することがあります。
また、ビジネスが軌道に乗れば検品や発送の作業は外注することが多いです。
副業物販のメリットとデメリット
次に「副業としての物販」という視点で見ていきます。
物販ビジネスは副業として人気があります。
利益が出る仕組みが簡単なので、「物販は副業初心者におすすめ」と言われることが多いです。
副業物販のメリット3つ
副業物販のメリットを3つ挙げると下記になります。
・初期費用がほとんどかからない
・商品自体に価値があるので売れやすい
・すぐに始められる
メルカリなどで不用品を販売し、仕入れの軍資金をつくることができれば、初期費用はほぼ0円で始めることができます。
また、物の売買は人が生活している以上なくならない行為であり、商品自体に価値があるので売れやすいです。
今はインターネット環境が整っていますので、パソコン・スマホ・インターネットがあればすぐに始められる手軽さもメリットです。
副業物販のデメリット3つ
では副業物販のデメリットはなんでしょうか。
こちらも3つ挙げると下記のようになります。
・競合(ライバル)が多い
・大きな利益を出すには時間がかかる
・孤独
物販は副業として人気ですが、人気ということはそれだけライバルも多いということです。
特に転売市場は価格競争が激しく、ひしめくライバルの中で売上を伸ばし続けるのはかなり大変です。
関連して、大きな利益を出すには実績をコツコツと積み重ねなければならないため、欲しい結果を得るまでに年単位で時間がかかることもあります。
副業で物販ビジネスをおこなう場合、基本的に最初はひとり作業となりますので、孤独を感じやすいということもデメリットと言えるでしょう。
物販ビジネスにおける仕入れのコツ
さて、物販ビジネスの全体像は見えましたでしょうか。
ここからはいよいよ、具体的な仕入れのコツについてご紹介していきます。
まずは仕入れるジャンルを絞る
さきほど「売れる商品のリサーチが重要」と言いました。
少しやってみていただければわかるのですが、リサーチはかなりの根気と時間を要する作業です。
商品リサーチは入念にしっかりとやっていただきたいのですが、その中で少しでも時間と労力を効率的に使っていただくために、最初は仕入れるジャンルを絞ってリサーチを始めるのがおすすめです。
絞り方にもいろいろなやり方がありますが、まずは自分が興味のあるジャンルを選んでいただけば良いと思います。
たくさんの商品を地道に見ていく作業になりますので、特に初心者のうちは見ていて飽きないジャンルを選ぶと楽しくリサーチが続けられると思います。
ここで悩むのは時間がもったいないので、あまり考えすぎずに決めてしまってください。
まずはやってみましょう。
ちなみに、仕入れ先として中国を検討されている方は、ご自身の興味のあるジャンルからリサーチを始める方法はおすすめしませんのでご注意ください。
中国仕入れのリサーチはデータに基づいておこないます。
何を売る?売れる商品をリサーチ
リサーチするジャンルが決まったら、いよいよ商品リサーチです。
ここでポイントとなるのは「正しいやり方」を素直に実践することです。
どういった形態で物販ビジネスをおこなうかによって「正しいやり方」は異なりますので、まずはご自身が取り組む物販ビジネスの種類と同じやり方で成功している人を探しましょう。
少し乱暴な言い方になりますが、すでに成功している人のやり方は「正しい」です。
今は無料で入手できる情報もたくさんありますので、成功している人のやり方を真似ることから始めるのがおすすめです。
安い仕入れ先をリサーチ
仕入れたい商品が決まったら、1円でも安く仕入れられるショップを探しましょう。
転売の場合、販売価格を上げることはとても難しいです。
ひしめくライバルの中で少しでも利益を多く残していくには、送料などを含めた仕入れ値をいかに抑えられるかがポイントになります。
A店:商品代1,000円、送料無料
B店:商品代800円、送料350円
とても単純な例ですが、同じ商品であればA店で買う方がお得ですね。
塵も積もれば山となりますので、少しでも安い仕入れ先がないかを探す貪欲さは大切です。
物販ビジネスの仕入れ先は?
ここからは具体的な仕入れ先についてご紹介します。
実店舗で物販仕入れ
激安店やドラッグストアなど、普段から利用する店舗も立派な仕入れ先です。
タイミングもありますが、セール品を狙って仕入れるのも良いですね。
移動時間や移動費がネックになりますが、身近に仕入れ先となりそうな店舗がある場合は実店舗を仕入れ先として利用するのも良いでしょう。
中古品を仕入れたい場合は実店舗に足を運び、実物を確認した方がリスクが低くなります。
(中古品の転売には古物商許可が必要となりますのでご注意ください。)
ネットショップで物販仕入れ
物販ビジネスで多くの人が利用しているのがネットショップです。
ヤフオク!やメルカリ、Amazonや楽天市場など、日常生活のショッピングで利用している場所も立派な仕入れ先です。
ご紹介したのは有名なオンラインショッピングモールばかりですが、セールで半額以下になる商品もたくさんありますので、効果的に利用できると良いですね。
また、卸価格で仕入れることができるNETSEAなどのサイトもありますが、卸サイトは企業間取引を前提としている場合が多いので、副業初期にはあまりおすすめしません。
海外から物販仕入れ
最後に、海外からの仕入れについてご紹介します。
実は物販ビジネスでおすすめしたい仕入れ先は海外です。
海外からの仕入れは輸入になるためハードルが高いと感じるかもしれませんが、たとえば中国輸入なら日本語に対応している輸入代行業者がたくさんありますので、知識や経験がなくてもチャレンジすることができます。
輸入ならではのトラブルや規制もありますが、ハードルが高く感じる分ライバルも今はまだ少ないです。
おすすめは海外仕入れの物販ビジネス
海外仕入れについてもう少し詳しくご説明します。
人気があるのは欧米輸入と中国輸入
ひとくちに「海外」と言っても、世界は広いですよね。
物販ビジネスの仕入れ先として人気があるのは、欧米と中国です。
海外から輸入して仕入れるという点では一緒ですが、それぞれに特徴があるのでよく比較もされています。
簡単に解説します。
欧米輸入と中国輸入の特徴
欧米輸入と言われるのは、主にアメリカ・カナダ・ヨーロッパ諸国から仕入れる場合です。
正規のブランドやメーカーの商品を取り扱うことが多く、それゆえ1点あたりの販売額も利益額も高くなるのが特徴で、1点売れると利益が数千円」という商品もあります。
ブランド品なので不良品も偽物も少ないのが魅力です。
一方、中国輸入はブランド品を扱いません。
中国商品はとにかく安いので、販売価格もそれほど高くはなりませんし、利益率は高くても商品1点当たりの利益額は大きくない場合がほとんどです。
仕入れて販売するだけの転売だと薄利多売になりがちですが、経験を積んでOEMをおこなえば、オリジナル商品の販売で安定的な売上と利益が期待できるようになります。
欧米輸入といえばeBayと海外Amazon
欧米輸入の仕入れ先として代表的なのは、eBay(イーベイ)と海外Amazonです。
eBayは世界最大級のインターネットショッピング・オークションサイトで、世界中に利用者がいます。
こちらの記事では詳しく触れていませんが、日本で仕入れてeBayで海外販売をしている方もたくさんいます。
また、日本でも馴染みのAmazonですが、私たちが普段利用しているのは「Amazon.co.jp」という日本のサイトです。
海外仕入れで利用する「Amazon.com」というサイトは「Amazon.co.jp」とは別で、利用するにはAmazon.com用のアカウントが必要です。
中国輸入といえばアリババとタオバオ
中国輸入の仕入れ先として代表的なのは、アリババ(1688.com)とタオバオです。
アリババは中国国内向けの卸売りサイトで、中国国内の小売業者の利用を前提としています。
業者向けのサイトなのでロット単位での購入が基本となっており、工場の直営店も多く出店しています。
タオバオは一般消費者同士の取引ができるプラットフォームで、イメージとしては地元の小売店です。
登録や手続きは面倒ですが、日本から個人で購入することもできます。
中国仕入れはAmazon販売と相性が良いですよ。
具体的なやり方はこちらの記事で解説しています。
『【これが最短ルートだ!】7ステップではじめる中国輸入Amazon販売』
ちなみに、アリババとタオバオを使った中国輸入には、プロしか知らない効率的な仕入れのやり方があります。
CiLEL(シーレル)では中国輸入を熟知したプロセラーによる”超”実践型商品リサーチ講座「manable(マナベル)」を毎月開講していますので、ご興味のある方は講座についてもご覧ください。
講座では、10年以上のキャリアに裏付けされた、商品リサーチのコツを徹底解説いたします。
海外輸入の注意点
海外仕入れは魅力的な点もありますが、海外ならではの注意点もあります。
ひとつめは輸入に関する規制です。
輸入が禁止されている商品や、輸入が規制されている商品に注意してください。
輸入禁止の商品を誤って輸入してしまった場合、たとえ知らなかったとしても輸入者の責任になってしまいますので注意が必要です。
みっつめは輸送時のトラブルです。
海外からの輸送になりますので、途中で荷物が紛失してしまったり、商品が破損してしまうというトラブルは少なくありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
物販の仕入れ先は、国内から海外まで、また実店舗からネットショップまで、本当にさまざまです。
人の暮らしがある限り、ものの売買はなくなりませんから、物販ビジネスはどんな時代でもニーズのあるビジネス形態だと言えます。
「物販」とひとくにいってもさまざまなやり方がありますので、ぜひご自身に合うスタイルで挑戦してみてください。
この記事で何度かお伝えしたように、物販でおすすめの仕入れ先は海外ですが、海外仕入れをおこなうにはちょっとしたコツと準備が必要です。
中国輸入仕入れに興味のある方は、ぜひCiLELまでお問い合わせくださいませ。
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