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会社設立の注意点~決算月で避けるべきは○月!~

こんにちは!
CiLELセミナー講師 辻知岳(つじ・ともたけ)でございます。

前回、「会社設立を考える際、なにも考えずに決算時期を決めてしまうと後から大変になることも…」というお話をいたしました。
『会社設立の注意点~決算時期はいつにする?~』

今回はズバリ、「輸入販売を行う上で、避けたほうがいい決算月は?」というテーマでお話いたします。

まず前提として、会社(法人といいます)は決算後「2か月以内」に「決算書」を作成し、「法人税」や「消費税」「法人事業税・法人住民税」を納付する必要があります。

ですから、弊社の場合は3月31日が決算ですので、「2か月以内」の5月31日までに決算書作成し納税をしなくてはならないことになります。
(個人事業主の場合は全員3月15日まで確定申告・納税を行うことになっています。)

一般的に会社の決算は、前期末の9月30日か年度末の3月31日が多いので、この時期に決算を設定すると、税理士さんの繁忙期に重なってしまうのであまりお勧めできません。

また、年末12月31日が決算期限になる10月決算も、気忙しいので避けたいですね。

中国からの輸入販売を行う場合、「繁忙期」以外に「資金繰り」の点からも注意が必要です。

多かれ少なかれ「納税」で仕入れに使う費用の一部を支払わなくてはならないため、下手をすると税金でお金が無くなって思うように仕入れができない…ということにもなりかねません。

そうすると、イベントや長期休暇の前で仕入れでまとまった資金が必要となる月に税金の支払いが来るのも避けたいところです。


少しシミュレーションしてみましょう。
◆12月、1月(春節前仕入れ)→10月、11月決算
◆10月(年末商戦、ハロウィン、クリスマス)→8月決算
◆8月 (国慶節前の仕入れ)→6月決算

なんだかずいぶん選択肢が狭まってしまったような気もしますが、資金が詰まってしまうとビジネスが立ち行かなくなってしまいますので、この観点はぜひ大事にしていただきたいと思います。


というわけで、今回のまとめです。

【避けたほうがいい決算月】
◆9月・12月・3月
→年度末などに当たるから

◆6月・8月・10月・11月
→仕入れ資金が必要な時期になるから

「そんなこと言ってたら決算月決められないよ!」という方や「もうこの決算月で会社作っちゃったよ!」という方もいらっしゃるかもしれません。

次回は、そんな方に向けて、税金支払いの資金繰り対策についてご案内しますね。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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