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越境ECのおすすめサイト14選!自社構築・モール開店のタイプ別にご紹介

経済産業省が発表した資料によると、2020年の世界の越境EC市場規模は9,123億USドルを突破し、2027年には4兆8,561億USドルに達すると推定されています。

今後も世界中でECの利用が増えることが予想される中で、越境ECに参入を検討している人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、具体的にどのように越境ECをおこなうのかなど、分からないことも多いですよね。

そこで今回は、越境ECにおすすめの14のサイトをご紹介。

自社構築・モールのタイプ別で解説しますので、ぜひサイト選びに役立ててみてくださいね。

※参照:令和元年度 国際経済調査事業 経済産業省

越境ECとは

ネット販売サイト
おすすめのサイトを紹介する前に、まずは越境ECの基本的な部分をおさらいしましょう。

この章では、以下の2つの項目を解説していきます。

・越境ECの概要
・越境ECの市場規模

どちらも越境ECに参入する上で欠かせない情報なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

越境ECの概要

そもそも越境ECとは何なのでしょうか。

越境ECとは、国境を越えて行われるECサイト上の取引を指します。

海外のECサイトを通して日本に商品を輸入する場合も越境ECと呼ばれますが、ビジネスの場では、日本から海外の消費者に対して商品を輸出するビジネス形態を指すことが多いです。

日本国内でインターネットを活用した通販が主流となってきているように、越境ECも、世界のスタンダードな取引方法として注目されつつあります。

越境ECの市場規模

世界的でのインターネット普及にともない、越境ECの市場規模は拡大傾向です。

経済産業省が公表した「令和3年度電子商取引に関する市場調査」によると、日本とアメリカ、中国の3か国における越境ECの市場における購入額の推移は次のとおりです。

出典:令和3年度電子商取引に関する市場調査|経済産業省

また2021年に日本が米国のECサイトから購入した額が3,362億円に対して、日本のECサイトから米国に販売した額が1兆2,224億円と購入額に対して販売額は約3.6倍の数値でした。

さらに日本が中国のECサイトから購入した額が365億円に対して、日本のECサイトから中国に販売した額は2兆1,382億円と、購入額に対する販売額は実に約58.6倍もの数値になっています。

これは、単純に国の人口の差だけでなく、日本の商品やECサイトの対応に対して、信頼があるといえるかもしれません。

越境ECの市場拡大傾向は、日本のECサイト事業者にとって追い風になっているでしょう。

越境ECの出店方法や成功のコツについて詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてください。

越境ECとは?4つの出店方法と成功のコツを紹介

越境ECのメリットとデメリット

本を開く人
次に、実際に事業を始める前に知っておくと役に立つ、越境ECのメリットとデメリットを紹介していきます。

ぜひ事業計画の参考にしてみてくださいね。

越境ECのメリット

まずは越境ECのメリットから解説していきましょう。

越境ECには、おおまかに以下の3つの利点があります。

・海外に販路を拡大できる
・実店舗よりも出店が簡単
・「日本ブランド」を活かせる

少子高齢化により日本全体の市場の将来性が不安視される一方で、世界には人口増加により市場が拡大傾向にある国が沢山あります。

そんなポテンシャルのある国でビジネスを展開できるのが、越境ECの最大のメリットと言えるでしょう。

さらに、実店舗を手配するよりも出店が簡単なうえ、高品質のイメージがある日本のブランドは、海外でも人気を獲得しやすいとされています。

越境ECのデメリット

越境ECは大きな可能性を秘めている一方で、以下のようなデメリットもあります。

・商習慣の違いがある
・言葉の違いがある
・規制や法律の違いがある
・配送にコストがかかる

海外でビジネスをするということは、現地の習慣やニーズを把握し、それらに合った対応をする必要があります。

特に規制や法律の違いはビジネスに大きな影響を与えるだけでなく、国際情勢や現地の政策によって常に改正される可能性があります。

また、越境ECで不可欠な国際輸送はコストが高く、配達に数日~数か月かかるケースも見られます。

これらのデメリットは以下のようなサイトで詳細を確認できるので、ぜひ事前に目を通しておきましょう。

参照:JETRO 輸出入に関する基本的な制度
参照:日本郵便 国際郵便として送れないもの

越境ECサイトの2つのタイプ

パソコンやタブレットなどのデバイス

越境ECの特徴を掴んだところで、本題であるサイトの解説に入りましょう。

越境ECサイトには、以下の2つのタイプがみられます。

・自社で越境ECサイトを構築する
・海外のECモールに出店する

それぞれ詳しく紹介していきましょう。

タイプ①自社で越境ECサイトを構築する

越境ECサイトの構築サービスを使えば、自社で制作することもできます。

ECモールに出店するよりも販売時の手数料やランニングコストが安いので、低予算で始めたい人におすすめ。

一方、越境ECならではのデメリットとして、外国語での表示や、海外向けの決済サービスの導入も自分で行わなければいけないことなどが挙げられます。

自社で越境ECサイトを構築できるサイトとしては、下記が有名です。

・Shopify
・Live Commerce
・Multilingual Cart

それぞれの特徴は、後ほど詳しく紹介します。

タイプ②海外のECモールで店を開く

越境ECサイトのもう一つのタイプとして、海外のECモールが挙げられます。

ECモールとは、実店舗のショッピングモールのように、多数の企業やブランドが集まってそれぞれのお店を出店しているサイトのこと。

自社で越境ECサイトを構築するよりも、販売手数料や出店料などがかさむデメリットがありますが、知名度の高いサイトを使えば初心者でも集客しやすい特徴があります。

海外の有名なECモールには以下の6つが挙げられます。

・天猫国際(Tmall global)
・京東国際(JD Worldwide)
・Amazon
・eBay
・PChome
・G-market

それぞれのサイトの特徴は、のちほど詳しくご紹介します。

越境ECを自社構築する場合におすすめのサイト3選

パソコン
越境ECサイトの2つのタイプを紹介したところで、この章では、一つ目のタイプである「自社越境EC」におすすめの以下の3つのサイトを解説していきます。

・Shopify
・Live Commerce
・Multilingual Cart

自社でサイトを構築しようとしている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Shopify

Shopify

カナダの企業Shopifyは、流通総額4,440億USドルを記録した、大手ECサイト構築サービスです。

これまで世界170以上の国でビジネスをサポートした実績を持ち、世界的な認知度が特徴的です。

多言語・多通貨に対応しているため、様々な国の越境ECに利用できます。

参照:Shopify

Live Commerce

Live Commerce
Live Commerceは、英語・中国語・日本語で越境ECサイトを構築できる、事業者向けのサービスです。

GoogleショッピングやFacebookダイナミック広告にも連動できるため、様々な販路でユーザーにアプローチできるところが魅力的。

英語圏や中国語圏などでビジネスを始めたい人におすすめです。

参照:Live Commerce

Multilingual Cart

Multilingual Cart

Multilingual Cartは、複数言語での運用を得意としています。そのため、日本語はもちろん英語、中国語簡体字、繁体字などに対応できるうえ、言語拡張時のシステム側の改修も不要

世界の30通貨で決済でき、EMS、FedEx、SAL、ヤマト国際宅急便などの複数の配送方法から選べることも大きな強みです。

多言語に対応したサイトで様々な国とビジネスをしたい人におすすめです。

参照:Multilingual Cart

モールでの越境ECにおすすめのサイト11選

カート
この章では越境ECで人気のECモールを11個紹介していきます。

・天猫国際(Tmall global)
・京東国際(JD Worldwide)
・網上購物(HKTVmall)
・Amazon
・Amazon.india
・メルカリ
・Lazada Thailand
・Lazada
・eBay
・PChome
・G-market

ECモールへの出店を考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。

天猫国際(Tmall global)

天猫国際
天猫国際(Tmall global)は、中国でトップシェアのECサイト、天猫商城(Tmall.com)の越境EC向けサイトです。

中国を代表する大手IT企業のアリババが運営していることもあり、中国国内の知名度や信頼度が高い特徴があります。

「B2C cross-border」「B2B2C」「B2C」など、様々なビジネスモデルに合わせた出店サービスを展開しています。

参照:Tmall Global(天猫国際)とは

京東国際(JD Worldwide)

京東国際
京東国際(JD Worldwide)は、天猫国際(Tmall global)と並んで中国越境ECに最も利用されているサイトの1つです。

中国国内版サイトの京東商城(JD.com)が家電などの直販や独自の物流ネットワークに力を入れていることから、越境EC版の京東国際(JD Worldwide)でも家電類の出品や、物流関係のサービスが目立ちます。

参照:京東国際(JD Worldwide)

網上購物(HKTVmall)

「HKTVmall」は香港市場最大級のネットショッピングモールであり、香港に住むユーザーをターゲットに出店しています。

またHKTVは実店舗とオンラインとの相乗効果を狙ったマーケティングを展開しており、スーパーマーケットで扱われている食品や日用品といった日常の消耗品で高い人気を獲得しています。

そのほかにも電子クーポンやファッション・美容関連、家具・電気製品も人気です。

現地では、ECユーザーへの認知度を上げるために、店舗利用のユーザーにアプリの使用方法を案内するサービスも導入されています。購入金額に応じてポイントがたまるシステムが導入され、リピート率の高い点も特徴です。

ここまで、中国のECサイトを3つ紹介しましたが、中国越境ECについてさらに詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてください。

中国越境ECとは?出店方法や人気のサイト、成功のコツを解説

参照:HKTVmall

Amazon

Amazon
世界中のだれもが知っているアメリカの大手ECサイト、Amazon。

世界各地50カ所以上に物流拠点を置き、書籍、アパレル、家電、ゲーム、音楽、食品など、幅広い商品を取り扱っています。

そんなAmazonでは、強みである各国の物流ネットワークを活かした本格的な越境サービス、「Amazon グローバルセリング」を展開しています。

このシステムを使えば、北米、ヨーロッパ、アジアに商品を出品して販売できるようになります。

参照:Amazonグローバルセリング

Amazon.india

ワシントン州シアトルに本拠を構える「Amazon.com」は、アメリカだけでなく世界各国で利用されているグローバルECサイトです。

なかでも、中国に次ぐ世界2位の人口を誇るインドの市場が注目を集めています。

人口の半数が24歳以下で若者が多い消費市場である点がECサイトにとっては魅力です。

またインターネットの普及や経済成長、中間層や富裕層の増加により、越境EC市場の拡大も見込まれています。

参照:Amazon.india

メルカリ

CtoC向けのフリマアプリとして高い認知度を誇る「メルカリ」は、アメリカでも確実にシェアを伸ばしています。

特定のターゲット層に絞らず、洋服や書籍など、バラエティに富んだ商品が出品されている点が特徴的。

また、メルカリの利用者はアメリカの都市部だけではなく、地方にも多い状況です。

日本国内ではすっかり浸透した「メルカリ」は、日本発祥のECではアメリカにおいて最大勢力となっています。

出店ハードルも低いため、初心者でも利用しやすいECサイトでしょう。

参照:MERCARi USA

 

Lazada Thailand

「Lazada(ラザダ)」は、タイでポピュラーなECサイトの1つです。

不動産のような金額の大きなものから美容商品、ファッション雑貨といったレディース商品、生活用品、家電といった日用品など幅広い商品を取り扱っています。

なかでも上位3カテゴリーの電化製品やファッション、美容商品については、他サイトに比べて購入単価が高い傾向にあるのが特徴です。

代引き・コンビニ決済・ウェブマネーでの支払いにも対応しており、「LAZADA Pay」という独自の決済サービスも提供しています。

参照:Lazada Thailand

Lazada

前述した「Lazada(ラザダ)」は、東南アジアのEC市場でもっとも高い知名度を誇るシンガポールに本拠地を置くモール型のECサイトです。

もともとはドイツ系企業のECサイトですが、2016年に中国のアリババによって買収されています。

東南アジアのAmazonとも比喩される存在で、自社倉庫を活用した幅広い品揃やマーケットプレイスモデルなど、ビジネスモデルもAmazonに近いものになっています。

参照:Lazada Singapore

eBay

eBay
eBayとは、越境ECに特化した世界最大級のオンラインマーケットプレイスです。

世界190か国に事業を展開し、出品数は累計14億点を記録しました。

eBayには他のサイトに比べて、世界各地でサービスを展開しているため複数国への出品が可能というメリットがあります。

一方、出品時に英語スキルを必要とされる一面もありますが、様々な国でビジネスをしたい人は、ぜひ検討してみてください。

参照:eBay

PChome

PChome
PChomeは、台湾最大のECモールです。

最近では日本の様々な大手IT企業が、PChomeやその関連サイトと提携を開始したことで話題になりました。

出店にあたっては中国語のスキルや様々な手続きが必要になりますが、難しい場合は他社に代行を依頼する方法もあります。

台湾に進出を考えている場合はぜひ利用してみたいサイトです。

参照:PChome

G-market

G-market
G-marketとは、韓国でトップシェアを誇るECモールです。

近年では、日本の大手ECサイト楽天市場と相互出店を始めたことで、さらに知名度が上がりつつあります。

基本的に韓国語、中国語、英語のみで表示されるため、運営にあたって語学力のあるスタッフが必要になりますが、韓国でビジネスをしたい人にはおすすめのサイトです。

参照:G-market

まとめ:自分に合ったサイトで越境ECを始めよう

グッドサインを出すサラリーマン
越境ECサイトには、以下の2つのタイプがみられます。

・自社で越境ECサイトを構築する
・海外のECモールに出店する

自社越境ECでは、以下の3つのサイトがおすすめです。

・Shopify
・Live Commerce
・Multilingual Cart

また、海外のECモールに出店する場合は、以下の11個のサイトがおすすめです。

・天猫国際(Tmall global)
・京東国際(JD Worldwide)
・網上購物(HKTVmall)
・Amazon
・Amazon.india
・メルカリ
・Lazada Thailand
・Lazada
・eBay
・PChome
・G-market

それぞれに向いている国やビジネスモデルがあるので、自社の事業に合ったサイトを選んでみてくださいね。

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