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Amazonのセールで大赤字!?稼ぎたい人が気を付けるべきたったひとつのこと

2020年11月27日から5日間にわたって行われたAmazonのBigSaleが終わりました。

売れ行きはいかがでしたでしょうか。

狙った商品がたくさん売れて成功した方、なかなか狙い通りの商品が売れずうまくいかなかった方、さまざまだと思います。

このようなセールは定期的に行われますので、今回のセールでうまくいった点やダメだった点を調べて今後に生かすようにしましょう。

実は筆者は、セールで大失敗をしたことがあります。

今回はその事例も紹介しながら、稼ぎたい人がセール販売で気を付けるべきポイントをお届けします。

Amazonセールで激安事故が起こった!


Amazon販売をしていると、販売者側の目線でBigSaleを見てしまいがちですが、お客様(消費者)側からどのように見えているのかを認識することはとても大切です。

いつもより商品が安くなっていたり、タイムセールで大幅が値引きがあったりしましたが、それ以上にスゴイ事態が起きていたことを知っていますか?

外部のまとめサイトには興味深い情報が出ていました。

クーポンや割引の設定などで、通常ではありえない価格で買えてしまった事例が複数あったようです。

抱っこひも(800円)
魚のオブジェ(クーポンで7円)
USBポート付いたリュック(1000円)
iPhone置くスタンド(クーポンで69円)
セーラー服(3着で10円)
折りたたみ自転車(セールで3300円)
カメラ付き耳かき(クーポンで323円)
寝袋(500円)

引用元:【悲報】Amazonブラックマンデーセールさん、売価ミスでSwitchソフト1本無料になってしまうwww

いくらセールとは言え、ありえない価格ですね。
まるで激安事故です。

「ありえない激安販売」はなぜ起きた?


USBポートが付いたリュックは通常であれば2,000円以上は当たり前で、5,000円以上する商品も珍しくありません。

それがたったの1,000円。
激安というより、もう投げ売り状態です。

これが在庫処分であれば納得もいくのですが、どうやらそうではなく、Amazonの問題やクーポンなどの組み合わせで発生してしまったようなのです。

先ほど引用した激安商品の事例でも、価格の後ろに括弧書きで「クーポンで」とありました。

これは、クーポン設定をしていたことを忘れて、セールでさらに販売価格の値下げをおこなってしまったがために発生してしまった事象です。

大幅に値引きをした上にクーポンが使える状態だったので、とんでもない価格になってしまったのです。

Amazonが販売している商品で、Amazonの割引設定ミスであれば私たちに影響はないのかもしれません。

しかし、クーポンが使える状態であったというのは、Amazonの責任ではなく設定したセラー側の責任と言わざるを得ません。

もし、セール用の価格ではなく直接販売価格をいじっていたら、大幅に値下げした時にはAmazonが自動的に販売を停止し販売価格の確認を促してくれます。

しかし、セールの価格を設定した場合はそのアラートはきません。

さらに、販促としてクーポンも使えるようにしていたとしても、クーポンを差し引いた販売価格のアラートもありません。

つまり通常売価以外のセールや割引についてはシステム的にはノーチェックなのです。

人の目で見て計算をし、問題がない価格設定なのかをその都度確認しなければ、こういうことが起こり得てしまうのです。

こんな事故をどうやって防ぐの?


2020年12月時点でのAmazonの販促には、単純な売価変更以外にもたくさんの方法があります。

セール価格の設定クーポンポイント関連販売(A商品を買うとB商品が●%OFF)などです。

もちろん、これらを利用すればお客様にとってお得になるので、積極的に活用して売り上げを伸ばすのはセラーとして当然のことです。

自社商品の売り上げと利益が最大になるように、販促を駆使するべきです。

しかし、今回のありえない激安価格は、それらの販促方法が組み合わさった結果として発生してしまった事故です。

販促方法が多様化・複雑化してきている現状では、それぞれの販促を別々に考えて設定をするわけにはいかなくなってきています。

自分が設定した販促方法が管理しきれなくなったときに、意に反した激安販売という事故が起きてしまうのです。

この事故を防ぐためには、ある商品についての販促方法や価格設定がどうなっているのかを、セールの度に常に確認する必要があります。

つまり、セール時にやるべきことをルール化してしまうのです。

例えば「セール価格を設定する時はクーポンを停止する」などですね。

ルール設定したら、紙に書き起こすなどしてチェックリストにすると良いでしょう。

自分一人の作業ではなく、他のスタッフがいる場合には、チェック表を使っての確認が必須です。

このようにルール化をおこなうと作業が増えますし、正直なところ、めんどくさいことこの上ありません。

しかし、もし確認作業を怠って激安販売事故を起こしてしまったら…その損害は計り知れません。

今回のありえない価格の商品がいったいいくつ販売されたのかはわかりませんが、セールで販売しようとする商品なら相当数の在庫を積んでいると思います。

価格変更(セールの価格設定)はただの数字の入力ではなく、大きな損害を出すかもしれないリスクをはらんだ大事な作業だということを忘れないでください。

スタッフがいる場合には、必ず全員で共有しておきましょう。

自分の身を自分で守るルールは本当に大事…


かくいう筆者ですが、今回のBigSaleではありませんが、セールの価格設定を間違えたことがあります。

販売価格の桁を間違えたのです。

通常2,980円の商品を、在庫調整と販促のために1,980円にしようと思ったのですが、なんと198円にしてしまっていました。

当然のようにバンバン購入されていったのですが、その状況に気が付いたのは、こともあろうに半日ほど経ってからでした。

その異常な売れ行きに「何か怪しい」と思い、セラーセントラルの注文履歴を見て青ざめました。

1,980円だと思っていたものが198円。

大損です。
慌てて売価を戻しましたが、あとの祭りです。

ほとんどが出荷完了となっており、どうすることもできません。
(お客様が差額を払ってくださる訳もないので…。)

幸い、在庫数は多くなかったですし出荷前のものもあったので、損害額はそこまで大きくありませんでしたが、やはりショックでした。

今回のありえない価格の商品も一部は「Amazon.co.jp利用規約(商品の価格を参照)」を理由にキャンセルしているようですが、それも絶対とは言い切れません。
参考:Amazon.co.jp利用規約

私のように既に出荷されてしまったものは、止めるのが難しいかもしれません。

ですので、とにもかくにも「こんなことが起きない・起こさない」ことが最重要になります。

Amazonの販売管理のシステムは、基本的はAmazonのセラーセントラルに依存しています。

そのため、それぞれのセラーに合わせたカスタマイズができません。

つまり、システム側を自分たちに合わせることはできないので、自分たちがシステムに合わせるしかないのです。

セールとクーポンの組み合わせでアラートが出ない現状は変わりませんので、属人的ではありますが、ルール化で対応していく必要があるのです。

もしかすると、将来的には販売管理システムの方が改善されるかもしれませんが、まず自分の身を自分で守るルールを作るのが良いですね。

無駄な損害が出ないように、特にセールの時は最大限の注意を払って、価格設定と販促をおこないましょう!

投稿者プロフィール

梅田 潤
梅田 潤
合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)

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