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02.輸入ビジネスのリスク

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02.輸入ビジネスのリスク


輸入ビジネスは海外から商品を仕入れて日本で販売するビジネスモデルです。
商品を仕入れる以上、それはリスクになりますし、リスクを取らない限りリターン(利益)を得ることはできません。
ここでは輸入ビジネスを進めるにあたって考えられるリスクについて解説していきます。

輸入ビジネスのリスク(商品編)

1.仕入の判断ミス&不良在庫

これが一番起こりやすいもののひとつです。
輸入ビジネスで海外から商品を仕入れれば何でも売れる訳ではありません。
前述した仕入れるポイント、商品リサーチが重要になってきますが
謝った判断で仕入れた物はたいていの場合は売れません。

結果としてそれは在庫(不良在庫)になるのですが、
在庫はお金ですので在庫を販売することで利益が得られますが不良在庫となると売れない商品なのでお金にも変わらないただの物です。

2.輸入できない商品を仕入れる(法令・規制・知的財産・商標権等)

次に多いのがこれかもしれません。商品のリサーチにも関係してくるのですがその時の確認、
リサーチ漏れの結果、輸入そのものができない、もしくは輸入できても販売できない商品を仕入れてしまうことです。
コピー品と思っていなくても掴まされる場合があります。

また、何の法令に引っ掛かってないと思っても規制されている場合があります。

例えば、「輸入できないもの」でも紹介したコンセントのある商品や
バイクのヘルメットには安全基準があります。そんなことを知らずに輸入して
税関で止められて没収・廃棄になったとしてもその責任を取るのは自分です。

3.品質の問題(Japanクオリティとの差)

特に中国で多いのが品質の問題です。
中国ではアメリカやヨーロッパの同じような製品よりも安価に仕入れることができますが、
その分、品質が悪いというところも多多あります。

品質の悪いところとよいところの判断は言葉だけでは分かりませんので必ずテスト仕入を行うようにしてください。
そこで明らかに品質が劣るような商品の場合は輸入すべきではありません。

また、最初だけ品質が良いものを見せてあとから
粗悪品を送るというケースもありますので一度チェックしたからと言って
安心せずに定期的に確認して品質が悪くなるようならすぐに仕入先の変更を検討しましょう。

品質を落とされても何も言わなければそれで了解したことになります。
外国は日本と違い行間を汲み取ってくれる文化ではありません。
言いたいこと、思っていることははっきり伝えなければ良い商品を仕入れることは難しいでしょう。

輸入ビジネスのリスク(企業編)

4.輸送中のダメージ

輸入あるあるではありますが、ダメージにも様々です。
箱が壊れているのか、製品が壊れているのかそれとも水濡れなのかなどです。

商品は長い距離を移動してきますので全商品まったくの無傷でずっと輸入が
できる確率はかなり低いと思ったほうが良いでしょう。
大事なのはその時の対応です。前にも記載しましたが、何も言わなければ
それでOKとなり、つぎからはちゃんとしてくれるだろうという安直思い込みは一切通用しません。

そもそも外国では箱は商品の一部ではありませんので
梱包も日本人か考えるよりもっと簡易的な場合が多くあります。
ですので、その辺りのことも要求としてはっきりと伝えなくてはいけません。

5.仕入れた商品が送られてこない

パターンとしてはそれほど多くありませんが実際にこのようなケースが発生することはあります。
倒産などの他、意図的に商品を送らず行方をくらませることも極まれにあります。
このような事態を完全に防ぐ事はできません。

ですので、万が一このようなことが発生しても大丈夫なように「保険」をかけておくのが一般的です。

保険の掛け方にも色々な方法があります。
例えば、アリエクスプレスやeBayなど海外の通販サイトで購入する場合は、
サイト独自の「バイヤー(購入者)保護」制度がありますので万が一の際にもサイトが保証してくれます。

直接、海外の業者の銀行口座に代金を振り込むよりもかなり安全です。
もしくは、海外の業者と直接取引をする場合でもPaypalを使うと「バイヤー(購入者)保護」制度がありますので安心です。
数万円程度であれば損失も諦められるかもしれませんが
数十万、数百万単位になってくるととても泣き寝入りはできませんので
くれぐれも支払は慎重に行うようにしてください。

ちなみに、海外の銀行口座に直接送金した場合は
保険等がありませんので最もリスクが高い方法と認識してください。

6.競合の参入

競合の参入は避けては通れません。
もし、単純に欧米や中国にある商品をそのまま持ってきて
販売している形態であれば、競合もその商品を容易に取り扱えるからです。

もし、独自の商品を取り扱いたかったり他社よりも有利な条件で
仕入がしたい場合は、代理店契約を結んだり卸値の交渉をして
有利な条件で仕入れられるようにします。
しかし、どちらも販売力が問われますので、一定期間内で
相手が納得するだけの販売数を提示できなければ難しい方法です。

それとは別に、主に中国からの輸入になりますが、
中国では世界の工場と言われるほど何でも作ることができます。
その利点を生かして中国で独自の商品を制作し輸入することもできます。
しかし、この場合は国内の需要をしっかりと見極めなければ
ただ不良在庫を増やす結果となってしまいますので注意が必要です。

輸入ビジネスの“本当のリスク”

それは、「リスクを取らないリスク」です。
輸入ビジネスでのリスクをこれまで解説してきましたが、それに過剰にリスクを感じてしまい、
輸入しない、輸入できなくなってしまうことです。

これは上記のような様々なリスクはありませんが別の「機会損失」というリスクを抱えてしまうことになります。
機会損失を英語ではチャンスロスと言いますが
どちらも読んで字の如く、良い機会を逃している状態を指します。

利益が出せるにも関わらずやらないことで
販売できる機会を自ら無くしてしまっていて非常にもったいないことです。

輸入ビジネスには確かにリスクはありますが、
それぞれの対処方法はありますのでリスクを乗り越えてビジネスを進めることで
大きなリターン(利益)を得られることでしょう。
リスクを恐れてリスクを取らない事こそが「本当のリスク」だということです。

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