Amazon、PBやめるってよ

Amazonは巨大ショッピングモールを運営していますが、同時にAmazon自身で企画や開発をしたプライベートブランド商品も「Amazonベーシック」として展開しています。

顧客満足度の高いAmazonベーシックですが、先日、AmazonがAmazonベーシックをやめるかもしれないというニュースが流れました。

もしAmazonベーシックが撤退したら、我々の中国輸入ビジネスにどういう影響があるのか考えてみましょう。

Amazonのプライベートブランド「Amazonベーシック」

Amazonは巨大ショッピングモールを運営すると同時にAmazon自身が小売業者となって販売もしています。
基本的には各メーカーの商品を仕入れて販売しているのですが、Amazon自身が商品を企画や開発をしたオリジナル商品もあります。

いわゆるPB(プライベートブランド)というものです。
それらは一つのブランド「Amazonベーシック」として展開されていています。

始めの頃は、電池やLANケーブルなどごく一部の商品に限られていましたが、最近ではパソコン関連はもちろん、バッグやメモ帳、衣類の圧縮袋などの生活雑貨、文房具や工具類など多岐に渡っています。

どれも、高品質・低価格の商品です。
商品レビューが10,000件を超える商品もたくさんあり、なんとレビュー数が400,000件を超えるような商品もあります。

私もAmazonベーシックの商品をいくつか購入したことがありますが、どれも満足いくものでした。

販売者側としてみると、正直、同じような価格帯や品質ではなかなかAmazonのPB「Amazonベーシック」に対抗していくのは相当難しいのではないかと思います。

Amazonという巨大モールで、その大家であるAmazonが自ら売っているとなるとその信頼度はバツグンですので、これだけの販売実績があるのも頷けます。

このように顧客の満足をガッチリ掴んでいるAmazonベーシックですが、先日こんなニュースがありました。

Amazonが安くて良質な「PB商品(Amazonベーシック)」をやめる!?

ニュースになっていたのは、下記の記事です。
もう自社ブランドを売りまくる時代ではない…アマゾンが安くて良質な「PB商品」をやめる本当の狙い(PRESIDENT Online)

「えっ?」となるタイトルですね。

Amazonの「選択と集中」か

実際に記事を読んでみると「PB事業から完全に撤退する可能性についても協議している」ということなので、あながち釣りということもないようです。

理由はさまざまなことがありますが、これだけ巨大な企業になったとはいえ、それに伴うさまざまな課題もでてきていますし、それでいても成長しなければならないということもあります。

そんな中で、Amazonは主力である物販以外にもアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と言われるクラウドサービス、物流事業などさまざまな事業を展開しています。

すべての事業が順調に大きく成長すれば問題がないのかもしれませんが、そうともいかないようです。

どこかに選択と集中をしなければならないのはどこの企業も同じですが、Amazonの場合それが物販(PB商品)の縮小・撤退ということだったのでしょう。

日本のAmazonへの影響は?

私たちのように中国輸入ビジネスでAmazonを主戦場にしている側からすると驚きの展開なのですが、一企業としてそういう判断もあるということですね。

ですが、これはあくまでアメリカのAmazonでの話で、直ちにこれが日本のAmazonにも影響するとは考えられません
(ないとは言いませんが可能性は低いと思います)

それは、会社の方針云々もあるかと思いますが、やはりアメリカと日本ではAmazonに対するイメージも違うでしょうし、PB商品の売れ行きも違ってきます。
また購入する消費者の心理や購買行動自体もアメリカと同じということはない、というのがそう考える理由です。

だた、もし日本のAmazonもPB商品「Amazonベーシック」から撤退したらどういう影響がありそうなのかを考えておく必要はありますね。

もし、Amazonベーシックが撤退したら…

箱から飛び出るはてなマーク

「もし…」の話を考えてみましょう。

Amazonベーシックがなくなると、どうなる?

これだけの商品数やレビューを獲得していることを考えると、相当な売上があるはずです。

ということは、Amazonベーシックがなくなったとすると、間違いなくそれまでのAmazonベーシックユーザーが行き場というか購入先がなくなりますので、ある意味で路頭に迷うことになります。

ですが、Amazonもそんなことはやらないでしょう。
理由としては、いきなりAmazonベーシックをなくしてしまった結果、Amazonベーシックを求めていたユーザーが商品がないという事で他のモールに流出してしまう可能性があるからです。

せっかく獲得したユーザーをみすみす流出させるとは思えません。
Amazonベーシックが撤退するその前に何らかの施策を打つはずです。

Amazonベーシックから、マーケットプレイスへ?

可能性として一番考えられるのが、我々中国輸入ビジネスをやっている人や中国人出品者がよくやっているオリジナル商品の拡大です。
これらの出品者の後押しをすることでAmazonベーシックを求めていたユーザーを引き留めようとすると思います。

ようは、自分たちがやってきたPB商品をマーケットプレイスの出品者の手を借りて実現しようという方向です。
これであれば、低価格で高品質な商品をAmazonで展開してもらえるので顧客の流出を抑えることができるでしょう。

逆に、大手のメーカーの商品を後押ししたところで高品質な商品は展開できるかもしれませんが、やはり低価格ということは難しくなってきます。

となると、やはり、小回りの利く我々のような出品者が重宝されるのではないでしょうか。
そうなると、我々中国輸入ビジネスをしている側としては大チャンスですね。

もし、そうなったら一気にAmazonベーシックユーザーが他の商品に流れることになります。
なので、もしそういう兆候や情報があったら現在Amazonベーシックで販売されている商品群を調査して、類似品を出品していくことで多くの顧客を取り込めるようにできるかもしれません。

高品質・低価格の商品を準備しておこう

ただ、当たり前の話ですが「Amazonベーシックは品質が高い」というのは大前提です。

いくらたくさんのお客がいるからと言っていいかげんな商品を作ると今後にもつながりませんし、焼き畑農業的な販売では長期にわたって安定した売上・利益を獲得することはできません。

Amazonベーシックにとって代われるほど高品質でありながら低価格の商品で展開していきましょう。

それは、Amazonベーシックがあろうとなかろうとやっていかなければならないことで、今のうちから取り組んでおかないと急にはできません。
商品づくりは一朝一夕では獲得できないものですし、実際に商品を作ろうと思うとそれ相応の時間を要します。

余談ですが私は企画から2年たってもまだ完成できない商品があります。
しかし、それだけオリジナル性の高いものです。

この例はちょっと極端かもしれませんが、商品づくりをきちっとやっておくことで将来的に(もしも)Amazonベーシックが撤退したときにガッツリと売上と利益を獲得できるでしょう。

日頃の努力は本当に大事です。


投稿者プロフィール

梅田 潤
梅田 潤
合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)