Amazon、Yahoo!、楽天、Wowma!等プラットフォームを利用して販売している人にとって、一番怖いことは何でしょうか?それは、その場所で販売できなくなることです。例えば、それがAmazonであれば、アカウントの停止・閉鎖です。このペナルティを受けてしまうと、販売ができなくなることはもちろん、Amazonにプールされているそれまでの売上金の入金も一定期間、保留されてしまいます。販売もできず売上金も入金されなくなると、たちまち資金繰りが悪化します。窮地に陥ることは間違いありません。アカウントの停止や閉鎖が引き金となって、このビジネスを諦めざるを得ない状況に追い込まれた人もいます。
しかし、少し考えてみると普通に規約を守り輸入ビジネスをしていれば、アカウントが停止や閉鎖になってしまうことはまずありません。副業だから閉鎖になりやすいとかそういったこともありません。これらのペナルティになる基準は公開されていませんが、基本的にはアカウントが停止・閉鎖になるのは何らの「規約違反」があった時なのです。ということは、停止や閉鎖にならない対策は簡単なことで、違反をしなければ良いのです。後は、どういう規約違反がアカウントの停止や閉鎖になるかを知っておけば良いのです。
目次
Toggle●アカウントのペナルティの種類
Amazonアカウントのペナルティは3種類あります。重い方から「閉鎖」「停止」「審査中」です。「審査中」は、要するに「怪しい」とAmazonから認識されている状態です。そのため販売の継続はできますが売上金の入金は保留にされます。もし、やましい事がないと言い切れる場合は、連絡することで解除されることがあります。よくあるパターンとしては新規アカウントでいきなり大量の注文が入ったりするときになることが多いようです。
その次は「停止」です。これは販売中の商品が全て出品終了となり販売がストップします。
さらに売上金の入金も止まります。ただ、アカウント自体は生きていますので、Amazonから連絡されたメールに記載がある停止となった原因と、それに対する対応策・再発防止策などを申請することで停止が解除されることがあります。
ただし、申請をしない、有効な対策が出せなかった場合、アカウントが閉鎖になります。Amazonのペナルティの中で最も厳しいのがこの「閉鎖」です。アカウントが無くなると思ってください。こうなると販売はストップしFBAに納品してある商品は全て登録した住所に返送されます。もちろん、この時の返送料もきっちり請求され売上金と相殺されます。また、閉鎖になった場合、復活の見込みはありません。一応、異議申し立てのようなことは可能ですがまず通りません。サッカーに例えると、停止がイエローカード、閉鎖はレッドカードです。数回、停止(イエローカード)になってしまうと、閉鎖(レッドカード)となり、Amazonからの退場となります。
●アカウントがペナルティを受ける原因
アカウントがペナルティを受ける原因はいくつかあります。例えば、パフォーマンスや顧客満足度が基準以下になってしまったりするとペナルティを受けますが、これはそれほど多くないでしょう。ペナルティを受けるパターンで最も多いのが「出品に関する規約違反」です。
具体的にどのようなことで規約違反になるかと言えば、コピー品や類似品の販売等に代表される、商標権、意匠権等の知的財産権の侵害があります。コピー品の販売はロゴなどが入っている場合はもちろんのこと、ある特徴的なブランドのデザインと酷似するノーブランド品も、コピー品とみなされる場合があります。(例:ルイ・ヴィトンのダミエ柄等)
また、知的財産権の侵害での事例では、著作権や特許権、商標権などを知らずに侵害してしまっていて、知的財産権保有者やメーカーからの指摘によりAmazonの出品商品が取り消される等のペナルティを受けます。商標は調べればほぼ分かりますが、あまり有名ではない特許権や著作権は見落としがちです。さすがにここまで調べるのは現実的にも難しいので、できるだけ複雑な機能の商品は避けて、デザインの画像検索を行い該当ブランドと酷似していないかなどできる範囲で注意して調べていくしかありません。
その他の原因としては、レビューやランキングの操作など不正な行為を行い、売れるように細工をしたりするとペナルティを受けます。この場合、ほぼ間違いなく一発レッドカード(閉鎖)になるので絶対に行わないでください。
最後に
アカウント停止のイレギュラーなパターンとして「過去の閉鎖アカウントとの関連性が認められた」というものがあります。これは、過去に閉鎖となったアカウントと関連性があるとAmazonが認識した場合、そのアカウントも同様に閉鎖されるというものです。
アカウントとの関連性をどうやって認めているのかについては、ここでは紙面上、割愛させていただきますので疑問点等がある場合はAmazonテクニカルサポートに問い合わせて確認してみてください。
投稿者プロフィール
- 梅田 潤
- 合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)
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