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今からでも遅くない!Amazonのアプリの状況や広告について書くよ

今やスマートフォンは、1人1台が必須じゃないかと思われるほど、誰もが持っているモバイルツールです。

スマートフォンは生活のあらゆる場所で活躍しますが、その時によく使用するのがアプリです。

買い物や各種サービス、ゲームはもちろん、公共施設や地方自治体からの情報をとったり、友達とやり取りしたり、SNSで情報を発信したりなど、何をするにもとにかくアプリアプリ…。

生活者・消費者として私たちはアプリをよく利用していますが、中国輸入ビジネスをおこなう私たちにとって、アプリは売り手としての市場という意味合いがあります。

私たちが主戦場にしているAmazonもアプリを出しています。
そのダウンロード数はAppleのApp Storeだけでも58万件、Androidに至っては5億件以上という膨大な数になります。

この記事では、物販においてスマホやアプリに対応することがいかに重要かをご説明しましょう。

作業はパソコン?それともスマホ?

パソコンとスマホを見比べる

さて、あなたはAmazonの出品作業、商品説明や画像の作成をパソコンでやっていますか?
それともスマホでやっていますか?

おそらく、パソコンで作業をしている人が多いのではないでしょうか。

やはり、どこまでスマホが進化したといっても、商品説明をフリック入力で全部書くのは大変です。
画像についても、あの小さな画面で加工などのすべてをこなすのは大変ですし、デザインしてもらったものを確認するにしてもスマホの画面は小さすぎます。

また、スマホでは使いにくいエクセルやパワーポイントのほか、Zipファイルを使ったやり取りなども、スマホだけでは円滑な作業は難しいですね。

今やネットショッピングはスマホが当たり前の時代

スマホの画面

今やスマホの利用は当たり前となっています。
データも交えて見てみましょう。

インターネット利用の大半はスマホから

こんなニュースがあります。

アマゾン利用者が5000万人超え、楽天ともにスマホ増で、PC利用者は3割を割り込むまで減少(トラベルボイス 観光産業ニュース)
ネット利用、全世代で「スマホ」がメインに、50・60代もPCを上回る、主要ECでのスマホのみ利用は7割(トラベルボイス 観光産業ニュース)

これらは2019年の調査になりますが、この時点で既にスマホからの利用者が70%を超えていますので、現在はもっと加速していると考えて良いでしょう。

となると、今パソコンで作業をしている人にとってはAmazonはパソコンで見るものですが、一般の購入者からするとAmazonはスマホで見る・買うものになっていると言えます。

そのような状況で「パソコンでみた画像、説明文、商品ページでいいのか?」という疑問が湧いてきませんか?

スマホユーザーに対しての施策をやっていけば、伸び代はある

また、Amazonで売っていくにあたって最も大事な要素である「AmazonSEO」がパソコンとスマホで同じなのか?ということも心配になってきます。

もしかしたらまったく違うアルゴリズムで動いているかもしれません。

そうすると、パソコンで見たものだけを基準にして作業したり、対策を打ったりしていたら、それは購入者全体から見るとわずか30%以下の人に向けてやっていることになります。
大多数のお客様をみすみす逃しているのです。

逆の言い方をすれば、きちんとスマホユーザーを含めたお客様全体に対しての施策をやっていけば、伸び代はものすごくあることになりますよね。

そのあたりは実際にどうなっているのかを見ていきましょう。

Amazonのアプリはどう見えている?

パソコンとスマホとタブレット

まず、Amazonのアプリをインストールしたことで起きる変化を知っておきましょう。

Amazonのアプリをインストールすると、GoogleのChromeなどウェブブラウザでAmazonにアクセスしてもアプリにリダイレクトされるようになります。

それは、アプリをインストールする前の、スマホのブラウザで見るのとは違います。

それを認識したうえで、気になるのはパソコンとアプリの表示順です。

パソコンとアプリでは検索結果が違う

たとえば、パソコンでは1ページ目の1番最初に出ていたのにアプリからみたら10番目だった…なんていう状態なら、これは早急に何らかの対策が必要になると判断できます。

ちなみに、実際の表示順は若干変わりますが、そこまで大幅に変わることはありませんでした。

ただ、アプリのほうがパソコンと比べて1ページ目の表示件数が約4分の1程度になっていました。
(動画広告がある検索をしたので多少の誤差はあるかもしれませんが、パソコンでは検索結果は48件、アプリでは14件でした。)

また、スポンサープロダクト広告の件数も、アプリの方がパソコンより少なくなっていました。
(パソコン8件、アプリ5件)

それに、広告の表示個所も、パソコンでは主に検索結果の上下にでていましたが、アプリの検索結果では上下の他に検索結果の商品の間にもでてきていました。

表示件数そのものが減っていますので、広告の順位についても、とてもシビアにみていかなくてはならないでしょう。

パソコンで見て検索上位でも安心できない

パソコンでも検索結果の1ページ目に表示されないと見られる確率がぐっと減りますが、アプリだとそれがより顕著になってきていて、より検索結果の上位にい続けなければならなくなっています。

パソコンで見て1ページ目にあるからといっても、とても安心できるような状況ではない、ということですね。

検索結果の順位はパソコンとアプリでは若干の違いがありましたので、これから上位表示の競争はかなり激しいものになりそうです。

表示件数はパソコンとアプリで大分違いましたが、同じようなものもあります。

それは、検索時に表示されるサジェストの数や順番です。
ここはパソコンでもアプリでも同じでした。

つまり、元になっている検索ボリュームは大きな違いがなく、そこから導き出される結果とそれを表示する枠に違いが生じていると推察されます。

スマホ対策では具体的に何をすればいいのか?

スマホを持って考えている女性

では、具体的にはどのような対策をしていけば良いのでしょうか?
最後にそれをお伝えします。

商品ページの順番などはパソコンと同じ

アプリではないスマホ用の表示をしたGoogle Chromeでは商品紹介コンテンツ(A+)が先にきていました。
それが、アプリになるとどうなっていたかというと、大まかにいうと商品画像⇒価格⇒使用⇒商品紹介コンテンツ(A+)となっていました。

ようはパソコンと同じような見え方なのですが、商品ページとしては正直なところアプリのほうが見やすいです。

検索結果もそうですが、商品ページの順番などがパソコンと同じように作られているようです。

ですので、私たちもスマホ専用の対策というよりもパソコンと連動するように表示になっていると認識して商品画像、説明文、A+などを作っていくようにする必要があります。

画像の重要性が増してきている

特にスマホの場合は画面が小さい分、細かいところが見にくいので画像での訴求が重要になってきます。

これは豆知識ですが、商品画像はだいたい1〜2秒、見ても3秒でお客様は欲しいかどうかの判断をするそうです。

確かに自分も商品ページの画像を1枚1枚じっくりとは見ません。
スマホではそれがより顕著になるようです。

そのハードルを通過しないと商品説明を読んでもらえないので、商品だけの画像では訴求力が弱くなります。

訴求力を上げるには、ストロングポイント(その商品の強み、差別化ポイント)を画像で訴えかける必要があります。

また、商品説明に行く前に購入ボタンがあるので、商品の内容については、すべて画像で内容がわかっていることが望ましいところです。

画面が小さいので画像の文字は大きくしたほうが読みやすいのですが、大きすぎても不自然です。
バランスを考えて配置しましょう。

ようは、「商品説明を読んでくれる」という幻想は捨てたほうがいい、ということですね。
それだけ、どんどんと画像の重要性が増してきているわけです。

力を入れるべきものはスマホへの対応

ですので、今すぐにでも力を入れるべきものは確実にスマホへの対応です。

画像を作るときもスマホの小さな画面で見ていることを想定して「大きく見やすい文字と簡潔な説明の入った画像にして「商品説明文はおまけ」くらいに考えましょう。

ちなみに、バリエーションがある商品の場合、バリエーションのサムネイルがパソコンよりもページに対しての割合的に大きくなっていたので、ここは逆に見やすくなっていました。

また、他に見やすくなったものとしては、動画広告があります。
動画広告はめちゃくちゃ見やすくなっていました。

画面に占める動画の範囲や周りが幅が狭くすっきりしているのが要因と思われます。

そういうことも想定して動画広告に注力していくのもいい施策です。
もちろん動画であっても、伝わりやすいように文字の大きさや表現なども大きくしていく必要はあります。


投稿者プロフィール

梅田 潤
梅田 潤
合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)

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