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02.今さら人に聞けない「並行輸入」の常識

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02.今さら人に聞けない「並行輸入」の常識


以前に「正規輸入と並行輸入」というコラムを掲載していますので重複する内容もありますが、ここでは、改めてさらに詳しく解説をしていきます。

知っている人は、もしかしたら認識が違っていたかもしれませんのでおさらいとして、知らなかった人は新たな知識として読み進めていってください。では、早速本題に入っていきましょう。

並行輸入とは

正規代理店ルートとは別のルートで正規品を輸入することです。このように輸入ルートが並行して2つあるので「並行輸入」と言います。

ちなみに、よくある間違いで「平行輸入」と書いてあることがあります。ちょっとアマゾンで検索してみたところ、30,000件以上もありました。並行とは並んで進むこと、平行とは平面上の二直線です。ですので、「平行輸入」という言葉がおかしいことはご理解頂けると思います。

ただ、海外の商品でも並行輸入にならないパターンもあります。それは、そもそも日本に法人や代理店がなければ並行輸入ではありません。下記は以前のコラムでも解説した並行輸入の全体像です。

並行輸入の商品は偽物か?

並行輸入品においてこれが一番気になるところだと思います。先ほどの並行輸入の図でもあるように、基本的には並行輸入は正規品の取扱店から買ってそれを日本に持ってきますので並行輸入=正規品(本物)と言えます。

しかし、正直なところ、輸入の過程でブランドのチェックは入っていませんので、意図せず(もしくは悪意をもって)正規品に偽物(コピー品)が混じる可能性はあります。また、もっとひどいところになると並行輸入と言いながら全部がコピー品ということも可能性としては捨てきれません。

ですので、もし取り扱おうと思ったら、信用できるところからの仕入れが絶対条件になります。仮に信用できるようなところが無いけれども、100%間違いない正規品を扱いたいという場合に一番確実なのは、自分で海外のブランドの直営店に行き、そこで買って日本に持ち込む「ハンドキャリー」という方法があります。これが、自分の目で見て買っているので一番間違いのない方法です。

偽物(コピー)を見分けることはできるか?

並行輸入の絡みで少し脱線しますが、よく聞かれるのは、ネット上で海外のブランド品を買う(仕入れ)とした場合に、偽物(コピー)を見分けることはできるのか?ということがあります。確かにその段階で偽物かどうかの判別ができれば偽物を買ってしまうことはありません。

これについては結論をいってしまいますがまず「不可能」です。もし、ひとつ挙げるとするならば、正規品と比較して異常に安いなど明らかにおかしいと感じるところがあれば避けるようにしてください。それが唯一の防衛手段になります。

ネット上で見分けられないのは、最近の偽物(コピー)品は、残念ながら精度が非常に向上しており、パッと見ただけで素人が判断できるレベルではありません。また、商品ページに掲載している画像は本物でも、実際に送ってくる商品が偽物というケースもあります。

真贋の判別はどこでできる?

では、既に買ってしまった並行輸入のブランド品があったとして、どこで調べれば本物かどうかわかるのでしょうか。一部のインターネットで見かける情報では、「質屋さんや買い取り店に持ち込んで買い取ってくれれば本物」というものがありますが、これは正確な情報ではありません。なぜなら、質屋さんや買取店の買い取り担当の人はあくまでブランドやメーカーの人ではありませんので「これは本物です」ということを言ってはいけないからです。もちろん、買い取る側も勉強して偽物を買い取らないようにしていますが、あくまで「買い取れるかどうか」を判断しているに過ぎません。「本物」と言い切れるのはその商品をつくったブランドやメーカーだけなのです。ということは…その商品が本物であるかを判別するにはブランドやメーカーに問合わせればよいのですが、残念ながらそういったサービスを行っているところはまずありません。

そこで、ひとつの方法としてそのブランドに「修理やリペアに出す」というやり方があります。本物であればやってくれますが、偽物なら対応してくれません。もちろん、修理やリペアには料金が発生しますのでタダと言う訳にはいきませんが、本物かどうかどうしても心配な場合はやってみる価値はあります。

並行輸入を販売する場合

もし、あなたが並行輸入品を販売しようとした場合に、本物であるかどうかに気を付けるのは当たり前ですが、それ以外に気を付けておくべきポイントがあります。その一つが、修理などの保証です。

並行輸入とは言え、海外の正規品で購入したものなので本物に変わりはありません。しかし、日本に法人や代理店があるブランドによっては正規品以外の修理等の対応を行っていないところもあります。

例えば、高級腕時計の「フランクミュラー」や高級調理器具ブランドの「ル・クルーゼ」は並行輸入品の修理対応を受け付けていません。ですが、他のブランドでは正規品と平行輸入品の修理価格に差があることがありますが修理などの対応をしてくれるところが多くあります。ですので、あらかじめメーカーに確認しそのことを明記して販売すると良いでしょう。

次に最も問題になるのが、並行輸入と思ったら偽物だった、というケースです。もちろん買ってしまわないように自己防衛するのが一番なのですが、万一買ってしまったらどうするが最善でしょうか。「ヤフオクやメルカリで処分して現金化!」というのは間違いで、正解は「ゴミ箱へ直行」の一択です。偽物は暗黙の了解で消費者が分かっていても、懐事情が厳しくても、その他どんな理由でも、ネットでもフリマでもどこであっても販売行為自体が犯罪です。絶対に売ってはいけません。(他人に0円で譲ることを含みます。)偽物と分かった時点で勉強代と思って捨てるしか道はありません。

最後に

以前のコラムと比較してさらに詳しく「並行輸入」について解説しました。少し複雑なところもありますが、基本的には並行輸入品と正規販売店の商品は同じものですが、仕入れルートが異なる、というもので、それによって価格や保証などいろいろな部分で違いがある、と言うように理解を頂ければと思います。

ただひとつ言えることは、確実に本物を手に入れて一番良いサービスを受けたいという場合は、少々価格は高くても正規品の販売店で購入する、ということです。

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