もう年末で、残すところもあとわずかとなってきました。
あなたは今年1年どんな年だったでしょうか。
できたこと、できなかったことや、思いがけない出会いや新しいチャレンジなどあったと思います。
一度振り返ってみてください。
この振り返りが来年の目標になりますし、何よりも、自分がやってきたことを自分自身が忘れていたり過小評価していることもあります。
ですから、自分の成果を噛みしめる意味でも、ざっくりで構いませんので振り返ってみてください。
そのうえで、今日のタイトルでもある「新年に向けて準備!年末にやっておくべき3つのこと」をやって、新年の準備を進めていきましょう。
具体的には年賀状や鏡餅、しめ飾りなどお正月飾りの用意、そこの隙間に入ってくる忘年会などで、どんどん1日が進んでいきます。
「まだ時間がある」…なんて思っていたら、あっという間に大晦日がきます。
そこでバタバタするのもよくないですし、すっきりした気持ちで新年を迎えられるようにしたいものです。
目次
Toggle今やらないと来年末までやらない「大掃除」
新年を迎える準備も大事ですが、大掃除は年内に必ず済ませておきましょう。
新年の始まりが掃除から…というのはあまりにもさみしいし、お正月は神様をお迎えする時でもあるので、きれいな部屋に来てもらうようにしましょう。
私自身はそこまで信心深いわけではありませんが、最低限のこととして毎年やっています。
ちなみに、大掃除は12月28日までに終わらせるのがよいと言われています。
もっと昔は、12月13日までに終わらせると年神様が御利益をもってきてくれると言われていましたが、現在はそこまで前倒ししなくても13〜28日頃までにおこなえばOKです。
整理整頓されているとうまくいく
また、事務所(仕事場)や家がきたないのは心が乱れている証拠でもあります。
やはり、ビジネスやプライベートがうまくいっていない時は、自然と部屋も汚れてしまうものです。
もちろん、その反対も言えます。
うまくいっている時は整理整頓されていることが多く、仕事場や家がぐちゃぐちゃなのにビジネスやプライベートがうまくいっている人は見たことがありません。
なぜかはわかりませんが、そういうもののようです。
ただ、今うまくいっていないからといってキレイにしなければ、この先もうまくいかないと思うので、これから来年うまくいくためにはなおさら大掃除を年内に“徹底して”やるべきです。
「いつか使うかもしれない」と思わずに断捨離を
その中で断捨離してもいいですが、最低限、昨年も今年も使わなかったものは処分してよいのでさっさと捨ててしまいましょう。
「いつか使うかもしれない」は、掃除ができない人、片付けが苦手な人の常套句です。
モノを溜め込んでも良いことはありません。
使わないものを捨て整理し必要な新しいものを置き、どこに何が置いてあるかわかりやすくすることで、自然と仕事の効率があがります。
つまり、結果的にうまくいく方向に自分でもっていけるようになるのです。
そう考えると、この瞬間からでも大掃除に取り組みたくなってきたんじゃないでしょうか?
(このコラムを最後まで読んでからにしてくださいね。)
確定申告の準備「領収書の整理と仕訳」
次にやることは、「領収書の整理と仕訳」です。
これまで、ビジネス関連の領収書をもらってきたと思います。
もしくは、ネット通販で備品を買った場合や、家で作業をしていて電気代などの経費分を計算してないものなど、領収書をこれから出すものがあると思います。
この年末のうちにそういうものの整理と仕訳をしておきましょう。
時間がある時に確定申告の準備を
毎年、確定申告は毎年1月1日~12月31日までの収入や経費を計算して申告します。
(会社化している人は決算期間にやりますので、あくまで個人ビジネスの話です。)
そうすると、「別に1月に入ってからでもいいじゃないか」と思うかもしれませんが、年始はもう次の年のことにどんどん取り組んでいかなくてはなりません。
ですので、その前の年の作業を引きずるべきではありません。
また、1年分の領収書の整理と仕訳をやろうとするとけっこうな労力になるし、それを他の人にお願いすると費用もそれなりにかかります。
ですから、時間がある時にできることはやっておくのが鉄則です。
もし、この作業を12月29日にやった場合、30〜31日分はまた確定申告の前に追加しなければなりませんが、1年分をやるよりはるかに楽になっています。
実際の仕分けですが、経費の科目ごとに分けておくと申告の際の経費計上も楽になるのでおすすめです。
特に来年の確定申告が初めてという人は、確定申告の申請書の作成にも時間がかかるので、なおさらやっておいてください。
いろいろな経費の種類
もちろん筆者も毎年確定申告をしています。
個人的な経験からですが、費用を事細かに分けるのはかなり大変なので、大枠では以下の分類くらいでよいと思います。
・交際費
・交通費
・備品、消耗品費
・運賃
・新聞図書費
専門家への業務委託やコンサルティングを受けている場合、それも経費として計上できます。
コンサルティング費用、顧問料などについては、外注費もしくは支払手数料として処理をして計上できるし、有料セミナーの場合は、内容が業務に関係があればセミナー参加費は「研修費」として仕訳が可能です。
また業務に直接的には関係なくてもスキルアップのために受講したのであれば、「教育訓練費」や「採用教育費」として計上できる可能性があります。
その他には、広告宣伝費、通信費などがあります。
それ以外に事務所を借りていたり自宅で作業をしている場合、家賃や水道光熱費(自宅の場合は案分)があります。
上記はあくまでも筆者が経験したことのある一例です。
実際にご自身のビジネスについて、手元の領収書がどんな科目になるのか、正確な記載方法や仕分けは税理士さんやお近くの税務署に相談してくださいね。
ぱっと見ただけでも、いろいろな経費があることが分かったと思います。
こういったビジネスにかかった経費をしっかり調べてちゃんと計算するにはある程度の時間が必要なので、年末の時間がある時にやりましょう。
余談ですが、私はこの仕訳作業を黙々とやるのがわりと好きです。
「在庫処分」と「在庫補充」を徹底する
最後は「売れない商品の在庫処分と売れる商品の在庫補充を徹底する」です。
12月〜1月は大事な2か月
1年の中で12月〜1月は最大の繁忙期です。
ここで大きく売り上げを伸ばして有終の美を飾り、翌年の1月にスタートダッシュを決める大事な2か月間です。
その後の2月には毎年、年末年始の反動で売り上げが落ち込みやすく、また中国輸入ビジネスの場合は旧正月で中国の工場や物流がストップし売り上げに大きな影響を与えてしまう時期がきます。
その前にやっておくことが「売れない商品の在庫処分と売れる商品の在庫補充の徹底」なのです。
つまり、1年でもっとも売れている時期、つまりもっともお客様が多くてしかも購買意欲が高い時に、売れ残って死にそうな在庫を一気に処分します。
そして、生きている、売れている在庫、これから売っていきたい商品に総取り換えできるレベルを目指すのです。
売れない商品をこのタイミングで売り逃してしまうと、翌年になってもずーーーーーーっと在庫が残り続けるでしょう。
1年で最大の繁忙期で売れ残るような在庫品をそれ以外の期間で売るのが難しいことは、容易に想像できます。
値下げで在庫処分
このコラムは年末の差し迫った頃に公開しているものですが、年末の今は商品説明や画像の更新には時間がないので、このタイミングでやれることはまずは値下げです。
どんな商品でも、基本的には値下げをすれば売れます。
ですが、ここではちょっとずつ様子を見ながらの値下げは時間がないので、思い切った値下げが必要です。
利益はもちろん度外視して、赤字でも何でもとにかく現金に換えられる価格をつけましょう。
そして28日を過ぎたら、元の値段に戻します。
なぜなら、年末年始の間でネット通販を見ている人は相当な少数派だからです。
ですから12月28日から1月2日くらいまでは元の値段にしておいて、「売れたらラッキー」くらいの感覚でいましょう。
必要な在庫数を計算して在庫補充
それよりも、やらなくてはいけないもっと大事なことがあります。
在庫の処分はもちろんですが、年末年始で売れてしまった在庫の補充です。
そしてそれは1月分だけではなく、旧正月を含めたおおよそ2か月分の在庫を補充しておかなくてはいけません。
12月のうちに発注できればベストですが、年始の売り上げも見てから判断したいと思うのは理解できます。
ですが、あまり様子を見すぎてしまうと他の人の発注の後になってしまい、旧正月明けの納品がどんどん遅れてしまうことになります。
ですので、遅くとも今年の場合は1月5日までを様子見として、その後すぐに発注できるように旧正月明けまでに必要な在庫数を計算しておきましょう。
できれば、12月の時点で年始の販売も予想しておくと、実際の発注は微修正で済みます。
それが、年始の売り上げを確認してからでは、計算に時間がかかって発注の遅れにつながります。
売れ筋の在庫が旧正月の最初のほうでなくなってしまうと、約1か月間も在庫なしの状態が続くことになり、そこまで築き上げたランキングも地の底に落ちます。
ここから這い上がるのは大変なので、絶対に在庫を切らさないようにしましょう。
そのための施策や必要な計算、在庫処分の予定などのメンテナンスにじっくりと時間がかけられるのはこの時期しかありません。
忙しい年末ですが、やるべきことをしっかりやっておきましょう!
投稿者プロフィール
- 梅田 潤
- 合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)
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