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04.輸入関連法規〜パート①〜

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04.輸入関連法規〜パート①〜

輸入に関係する法律 パート.1

日本の輸入業者から仕入れる場合、そのほとんどは業者が輸入する段階で書く法令を遵守した商品であり、また各種の申請や許可が済んでいるものです。そのため、そこから仕入れる場合には特に何の確認も心配もなく仕入れた商品をそのまま販売することができます。

しかし、自分で海外から商品を仕入れてくる「輸入ビジネス」をする場合には自分で法令を守り、申請を行ったり許可をとったりしてからでしか販売できません。当然のことながら海外と日本では法令が異なります。海外では良くても日本ではダメなことはしょっちゅうあります。

また、日本に持ち込んではいけないもの(植物等)がありますので誤って仕入れてしまうと返品は非常に困難なため大きな損害となってしまいます。そもそも取引自体が禁止されているもの(ワシントン条約関係等)は当然のこととしてそれ以外の違反してしまいやすい法令について解説していきます。
(既出の法令と重複するものもあります。)

食品衛生法

食器、調理器具、キッチン家電など「商品に直接触れるもの」が規制の対象になります。

具体的には、皿やコップはもちろんの事、鍋やフライパンといった器具のほか、おたまやフライ返しなどの道具、ミキサーやジューサー、といったものも対象です。(キッチン家電の場合は食品衛生法+PSEの規制対象となります。)合わせて、幼児用玩具も食品衛生法の対象となります。

商品の使用年齢が5歳以下を想定したおもちゃは子どもがおもちゃを口に入れてしまう可能性があることから規制の対象になっています。海外の知育玩具は日本でも非常に人気のある商品ですが、実際に輸入しようとするとこのような規制があります。
・管轄官庁は「厚生労働省」

医薬品医療機器等法(薬機法=旧:薬事法)

医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器に関する法律です。

個人輸入でよくあるのが、海外で非常に効果が高いとされるカゼ薬や滋養強壮剤、また海外で評判となっている化粧品などです。これらは個人使用の範囲では、医療機関関係のもの以外では輸入に規制はありません。(ただし、輸入できる個数は制限があります。)しかし、商用として輸入する場合はそもそも販売者としての申請をして、許可を得てからでなければ販売できません。
・医薬品等の個人輸入について

例えば、食品衛生法の皿のように許可さえもらえればOKではありません。
(そもそも商品の輸入許可が出ないと思いますが…)
また、仮に販売許可があり、輸入販売ができたとしても、薬機法は商品だけではなく商品説明や広告の表現にも非常に細かく規制があります。
・薬事法ルール集

例えば、効果効能を断定するような「痩せる」といった表現はできません。
また、消費者の体験談には一般的なデータの裏付けが必要などです。
・管轄官庁は「厚生労働省」

電気用品安全法(PSE)

電気用品の安全性の確保するために設けられた法律で日本国内で販売される電気用品は基準適合義務、特定電気用品の適合性検査をクリアする必要があります。

クリアした場合はPSEマークを表示し安全を確保した商品であることを明示します。輸入する商品も当然ですが、基準適合義務、特定電気用品の適合性検査をクリアしなければなりません。

逆にクリアせずに販売した場合、電気用品は安全性の確保ができていないため危険や障害を及ぼす恐れがあるうえに、違法行為となりますのでこのような商品の販売は行わないようにしてください。

PSEは国内法になりますので、海外の製品でPSEをクリアしている商品はほぼ無いと言っても過言ではありません。一部、クリアしている商品がありますが検査結果などを確認しきちんとクリアされているのかを確認してください。

・中国では「PS」マークが付いている商品を売っていることがありますが信用してはいけません。必ず本当にPSEをクリアしたのかどうか確認してください。PSEは電気に関わる重要な規制です。「大丈夫だろう」といって安易に販売すると最悪の場合、火災や火傷など重大な過失責任を問われることにもなりかねません。
・管轄は「経済産業省」

最後に

輸入に関して何らかの規制がある商品はとてもたくさんあります。

例えば、下記のような資料もありますが、すべてを把握するのは非常に困難です。
・ヤマト運輸(ヤマトグローバル ロジスティクスジャパン)輸入してはいけないものリスト

何か輸入したい商品がでてきた場合、まずはこのような資料で確認して輸入できるかどうかを判断してください。それでもわからない場合は、その商品を管轄する省庁やジェトロに確認をとりましょう。
「輸入するときの相談」

冒頭でも言いましたが、返品は非常に困難なうえに最悪のケースとしては輸入の許可が下りず「廃棄」されてしまうこともあります。輸入ビジネスの成功には「法令遵守」は欠かせない要素です。自分だけの判断で輸入に踏み切らないで細心の注意を払い取り組んでいきましょう。

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