皆様いつも大変お世話になっております。
CiLEL 勉強会講師 辻知岳でございます。
毎月第2・第4水曜日に経営、経理、資金繰り、資金調達、補助金などについての記事を書かせていただいております。
さて、今回からは決算に伴い発生する納税に関する「資金繰り」対策について、元銀行員の観点からお話いたします。
その前に、「資金繰り」についておさらいしておくと・・・
小売業ノウハウ
資金の調達・運用。資金のやりくり。かねぐり。「資金繰りに苦しむ」
:小学館 デジタル大辞泉より
という意味です。当然資金が回らなくなった時点で会社は倒産してしまうので、
多くの中小企業にとって一番の課題といっても過言ではありません。
納税はこの資金繰りに大きく影響を及ぼします。
ちなみに「納税」と一言でいっても「法人税」「法人市・県民税」「消費税」(個人の場合は所得税、住民税など)など複数あるため、本項ではおもに額が大きい「法人税・所得税」「消費税」の納税と資金繰りについてお話いたします。
納税後も問題なく仕入れに使う現金十分に残っていればいいのですが、
「決算書では100万円利益が出て、30万円納税する必要があるのに、現金は20万円しかない・・・」なんてことはままあるので、決算後の納税を意識して事前に資金繰りの準備を行っておくことはビジネスを行う上で大変重要なことなのです。
(利益が出ていなければ法人税・所得税は納税不要ですが、消費税はそうはいきません。
ビジネスの規模が大きくなればなるほど、納税と資金繰りに関する問題は重要度が増していきます)
では、納税に対する資金繰りの準備はどうすればいいのか、
大きく分けて2つです。
1.自己資金で納税する
2.資金を調達して(誰かから借りて)納税する
さらに、1には事前準備型、事後分割型の2種類があります。
「え!?税金って分割払いOKなの?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、
実はクレジットカード+リボ払いの仕組みを使うことでペナルティである延滞税なしで分割払いを行うことが可能なのです。
(当然ながら手数料およびリボ払いの分割金利がかかりますので、あまりお勧めはしませんが・・・)
次回以降で1.2のそれぞれについて詳しくお話しさせていただきますね。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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