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輸入ビジネスを始めるには?

まず勉強しようとする場合、まず基本的なことは学ばなくてはなりません。そんな時に、インターネットで検索をすると、「輸入ビジネスセミナー」等が開催されていることがあります。

これは果たして有効なのでしょうか?まだ何もわからない状態であれば学ぶことはとても良い事です。ですが、輸入ビジネスセミナーは開催する人や会社によってレベルがまちまちで言い方は悪いかもしれませんが玉石混合です。一般的なことなので断言はできませんが、セミナーの料金が安い、もしくは無料の場合、セミナー後に高額スクールやコンサルティングの勧誘があったります。

それら全てを否定はできませんが、その場ではレベルが分からないのでよく情報を集め確かめる必要があります。きっちりと吟味して「これなら!」と確信できるところなら良いでしょう。もしくは、有料でなくても公的な機関である、mipro(ミプロ) 一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会に相談しながらやっていくことで独学で進めることはできます。

また、本コラムでも輸入ビジネスを学ぶことは十分可能なのですが、これから始めようとお考えの方は、まずは、このコラムを読んで輸入ビジネスをスタートすることをおすすめします。

輸入ビジネスのハードル

輸入ビジネスには輸入ビジネス特有のハードルがあります。ですが、必要以上に恐れることはありません。その解決方法もあります。それも特殊な技術や資格、経験が必要なものではなく誰でものりこえることができるものです。

具体的には、輸入ビジネスには大きく分けて5つのハードルがあります。これらのハードルをうまく越えることで長期的に安定してビジネスを継続できるようになります。

5つのハードルとは以下です。

1.言葉のハードル
2.習慣・気質のハードル
3.資金のハードル
4.販売のハードル
5.時間のハードル

これらについて具体的に解説をしていきます。

5つのハードルと乗り越え方

1.言葉のハードル

輸入ビジネスでは基本的にやり取りで使うのは英語です。中国やその他の言語の地域あっても英語でやり取りされることが殆どです。結論的にはそこまでの英語力は不要です。とはいえ英語が話せると意思疎通が円滑に図れるので有利ではあります。

しかし、そうでなくても輸入代行業者や転送業者を活用することで例え英語が話せなくても輸入ビジネスを始めることができます。輸入代行業者とは、海外での買い付けを代行してくれる業者のことで、転送業者とは海外の倉庫に納品すればそれをまとめて日本まで送ってくれる業者のことです。どちらも基本的には日本語でのやり取りで決済も日本円です。

これらの業者に英語が必要な業務を委託できます。逆に、自分で輸入をする場合は英語が必須になりますが、例えば、ランサーズなど個人に仕事を発注できるサービスで通訳を依頼すれば5~6千円くらい必要ですがお願いすることもできます。

2.習慣・気質のハードル

当たり前の話ですが、海外に住み育った人と日本人の感覚は違います。それは、商取引、製品のクオリティ、返品・交換などにも表れます。そのため取引したがらない外国人も多いのです。実は、世界的に見れば日本人は神経質でうるさいことで有名です。

また、曖昧で忖度や気持ちを察して欲しい文化なので外国人からするとはっきりと物を言わない中途半端な印象があります。また商取引でもその場で決断せず「持ち帰って検討」というのは日本ではよくありますが、海外では決断できないと人と話す時間のムダという考えなので信用されません。ですので、どれだけ世界標準でいられるか、どこまで自分を貫けるかのバランス感覚が重要になりますが、「日本人は世界的には特殊」と認識していればその感覚を身に付けるのも時間の問題です。

3.資金のハードル

輸入ビジネスでは大きな資金を最初から投入する必要はありません。どれだけ売れるのかわからない時期に大量の商品を仕入れると最悪の場合、不良在庫だらけになってしまいます。ですので、まずは小資金で少量のテスト仕入を行うことをおすすめします。テスト仕入を行ってテスト販売をした結果で販売の可否や数量の予測を立て、できるだけ不良在庫にならないよう仕入を管理していく方法がもっともリスクを回避できます。

ただ、本格的な仕入をする場合もそうですが、後述しますが輸入ビジネスは商品が到着するまでに一定の時間が必要ですが、基本的に輸入は先払いになるので運転資金も見越した仕入が重要です。一部の情報では支払いに関して「クレジットカード」の利用を推奨しているところもありますが、1か月半程度で売り切らないと資金がショートします。場合によっては輸入自体にそれくらいの時間がかかりますのであまりお勧めはできません。販売予測で確度の高いものに限定するか現金での取引をしてください。


4.販売のハードル

輸入した商品はもちろん販売しなければなりません。販売してようやく「換金」ができます。とはいえ「言うは易し行うは難し」です。しかも輸入ビジネスでは、どれだけ売れるのかわからない商品も取り扱いますので販売がより難しいケースも出てきます。

失敗すると不良在庫になってしまうためできるだけ失敗をしたくありません。そこでまず、売れそうかどうか、いつ売れそうかというのをデータで確認してある程度の予測ができ、失敗の確率を少しでも下げられるインターネットでの販売を行うことをおすすめします。特に参入や撤退が容易で商品のデータもあるAmazonやヤフオクが最適です。

「オークファン」
ヤフオクの商品(落札)データを見る

もし、リアル店舗も展開されている場合は、ネット売ってみて売れた商品を店舗でも展開する、という流れにするとリスクが回避できますし「今、ネット売れています!」とアピールポイントにもなります。

5.時間のハードル

「輸入」ビジネスですので、外国から商品を運んできます。もちろん遠いので日本に到着し販売できるまでには時間がかかります。
この、発注から販売できるようになるまでの時間を「リードタイム」と言います。このリードタイムは国内なら2、3日でも輸入の場合は2~3週間は当たり前で連休や輸送状況、通関の手続き等によっては1~2ヶ月かかることもあります。そのため、在庫管理や販売予測が大切になってきます。

しかし、またまとまった数量で輸入しないと割に合わないのですが、仕入数量を誤ると在庫の山になります。最初は良く売れても継続販売となると在庫管理や予測がかなり大事になってきます。これらのことも販売実績をデータで確認できるAmazonやヤフオクといったインターネットでの販売がおすすめです。データを確認して仕入れれば大きく予想とずれて大量に在庫を抱えてしまう最悪の状態は避けられるでしょう。

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