商品には自信がある!
日本以外の国で販売販路を拡大してみたい!
と思って中国のアリババ出品に興味を持っているかたも多いのではないでしょうか。
アリババってどれくらいの市場規模?
実際にアリババで売っている人は利益が出てるの?赤字なの?
を紹介します。
中国の市場で販路開拓してみたいけど、初心者だからよくわからないというかたも、是非最後までお読みください。
目次
Toggleアリババの市場ってどれくらいなの?
アリババの市場はどれくらいの規模なのでしょうか?
中国のアリババグループの中にオンライン・マーケットといわれるECショッピングサービスは複数あります。
アリババグループのオンライン・マーケット全体の売上は2020年1月から3月の3ヶ月間での総額1兆7000億円です。
中国でシェア率が高いだけあって、市場の規模はとにかく大きいです。
アリババのECショッピングサービスはそれぞれどのような市場でどれくらいの規模なのでしょうか?
それぞれのサービスの市場や規模を見てみましょう。
T-mall天猫(テンマオ)
T-mall天猫(テンマオ)は、日本の楽天市場やヤフーショッピングのようなECショッピングサイトという立ち位置で中国国内での取引です。
中国でのECショッピングサイトのシェア率1位・全体の60%を占めています。7万店舗あり
年間で8.24億人が購入しています。
その中に、天猫国際(テンマオコクサイ)があり、中国以外の企業が中国の小売業許可などを取得せずに販売・出品をすることができる越境ECショッピングサービスです。
利用者は約3億人で、安全と品質にこだわる30歳以下の若い消費者層が多いといわれています。
淘宝網 (タオバオ)
淘宝網 (タオバオ)2003年に設立されたショッピングサービスです。
日本のヤフオクやメルカリのように個人間での取引ができるショッピングサイトの中国版です。
会員数は5億人以上です。
最近では、タオバオ内のライブコマース「タオバオライブ(淘宝直播)」も好調で売上高を伸ばし続けています。
2019年頃から、ライブ配信を通じてリアルタイムで商品を購入する「ライブコマース」というものが中国では急成長しています。
「タオバオライブ(淘宝直播)」は2020年も急成長をしていくことが期待されています。
また、企業に販売する卸売りのサービスは、Alibaba.comと1688.comがあります。
Alibaba.com
商品を卸売りで売りたい企業と、購入したい企業が取引をするためのサービスです。
市場は中国国内のみではなく、世界規模です。世界200以上の国と地域で、1億社のバイヤーが商材を探して集まります。
1688.com
Alibaba.comのように企業間の取引のサービスとなっていて、市場は中国国内です。中国国内のみの市場といっても4,180万以上の登録ユーザーがいます。
4つのサービスを紹介しましたが、このようにオンライン・マーケットという商品を売買するためのサービスがアリババにはいくつもあります。
売りたい商品はどの市場でどのサービスを利用するのが適しているのか、事前に市場調査とマーケティングが必要です。
アリババで出品するために必要なものは何?
売りたい商品を用意するのはもちろんですが、それ以外には出品するためには何が必要なのでしょうか?
ここでは、どのサービスに出品をする場合も共通で必要となるものをリストアップして紹介します。
口座開設
企業としてではなく個人で販売が行える淘宝網 (タオバオ)でも、中国の口座が必要です。
商品の購入のみであれば、キャッシュレス決済「アリペイ(支付宝)」のみでできますが、出品の場合は、中国の口座登録が必須になる場合がほとんどです。
不正やマネーロンダリング防止のために口座開設の難易度は上がっています。
そのため日本での開設は難しいようです。中国で開設する必要があります。
出品登録
出品するサービスの出品登録が必要です。
出品のハードルが低いと言われている日本のヤフオクやメルカリのように誰でも出品ができるというわけではありません。もちろん条件がある場合が多いです。
例えば、天猫国際(テンマオコクサイ)では「日本での営業許可を持っている必要がある」などの条件を満たす必要があります。
そういった条件を満たした上で出品登録が可能です。
販売サイト作成
購入者のかたとの窓口となるので、ターゲット層に合わせた販売サイトやページが必要です。
日本で受け入れられているページのテキストやデザインが中国でも受け入れられるかということも確認が必要です。
中国語翻訳
やはり言葉の壁があります。
中国語がわからない場合は、通訳や現地の協力者が必要です。
出品までの準備でも必要ですが、運営にも常に必要です。
アリババ出品に代行業者って必須?
アリババ出品は自力で行えるものなのでしょうか?
代行業者は必要なのでしょうか?
前項の「アリババで出品するために必要なものは何?」でリストアップしたものを準備するだけでもかなり時間はかかりそうですよね。
さらに、市場調査とマーケティングも必要となるため、自力で行うことがむずかしいと感じ、ほとんどの個人や企業のかたが代行業者やサービスの有料プランを利用しているようです。
中国の市場でも競争が激しいです。
商品に自信があるから売れないはずがない!と思いこんでいては失敗してしまいます。
日本製品という品質だけをアピールするだけでは売れず、ブランディングが重要となることも多いです。
そのため、市場調査・マーケティングを行ない戦略的に販売していこうと考え、市場調査も依頼できる代行業者を利用して出品をすすめる企業が多いです。
個人で出品ができる「淘宝網 (タオバオ)」でも、現地での物販や物流の知見がある協力者が必要です。
アリババ出品で利益は出るの?出品事例を紹介します。
実際に、アリババ のサービスに日本の商品を出品している人は利益は出ているのでしょうか?
アリババ出品の事例を紹介します。
アリババ出品の参考にしてください。
アリババ出品事例1:【個人】タオバオ(淘宝)で化粧品等の出品
“年が明けて急激に円安が進み、爆買いの波が押し寄せてくると、妻の助言を受けながら、商品の軸を限定発売の化粧品や衣類に移していった。特に売れたのは、アルビオンの限定コフレ。・・・商品の仕入れ代金を差し引き、約50万円が手元に残った。”
“為替が円高に振れたのに続き、日本郵便がEMS料金を値上げした。…購入者に「偽物を販売している」と通報され、アリババから信用度を落とされた。偽物販売は全くのぬれぎぬで、信用度も元に戻ったが、信用度が下がった間、売り上げはほぼゼロになった。”
“中国の市場は確かに大きい。けれど競争が激しすぎる。中国人がつくったECシステムで、中国人と渡り合うのは予想以上に大変だった。
長年中国で働き、中国語が話せ、家族が中国人だとしてもだ。”
出典:中国ECサイトで日本商品を転売。月商500万円を稼いだ男の末路(BUSINESS INSIDER)
アリババ出品事例2:【中小企業】天猫国際(テンマオコクサイ)で手帳を出品
“2019年8月に、アリババの越境ECプラットフォーム・天猫国際(Tmall Global)に中国初の公式オンラインストアを開設した。新手帳の発売初日にわずか5分間で100万元を超える注文が殺到し、天猫国際での輸入文房具1位にも輝いた。”
”中国向けの販売チャネルを天猫国際に一本化したことで、中国消費者の特徴やニーズを可視化し、その全貌を俯瞰できるようになったのが、事業運営における大きな変革だったと言える。”
出典:ほぼ日手帳、中国で大きな人気を誇る、消費者の美意識の多様化に日本企業の商機拡大(ALIBABA NEWS JAPANESE)
アリババ出品事例3:【中小企業】Alibaba.comで卸売りとして健康食品や化粧品を出品
“ヒアルロン酸などの化粧品原料を扱う大手メーカーに買い付けたいと伝えたものの、本気にされず笑われました。あきらめきれず、取引実績をつくるため特にあてもないのに1kg数十万円もする超高価格の原料を買い付けたんです。・・・”
“原料の価格も熟知しているので、配合を決めれば見積もりも当日に出せます。海外から日本の製造工場に直接仕様書を送っても、見積もりの返答だけで1ヶ月はかかると思います。そのスピード感の違いは多くのお客様から喜ばれています。“
“現在は、毎月2、30件の有効な問い合わせがあり、取引先は世界37か国へと広がった。“
出典:ALIBABA JAPAN|日本製というブランド力を活かし 、ゼロから育てた化粧品・健康食品分野で成功 パネルジャパン株式会社
中小企業でもマーケティングをしっかり行い、強みを活かしたサービスや製品を提供することで、お客様との信頼関係を作ることに成功して利益を得ているようです。
また、国によっては証明書や認証の取得が必要となりその情報を調べ必要な書類等を準備することにかなり時間がかかることもあります。
その手続きを的確にスムーズに行い提供するスピードを上げることができれば他社との差別化もできそうです。
円高など避けることができない外部要因が利益に大きく影響してしまう点は回避が難しいようですね。
是非、アリババ出品を検討しているかたは参考にしてください!
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- cilel_admin