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ECサイトの売上ランキングは?人気ECモール10社を徹底比較!

ECサイトを立ち上げるとき、多くの方がECモールへの出店を検討されるでしょう。

初めて出店される方にとっては、ECモールの知名度と集客力は大きな魅力ですよね。

しかし、どこのECモールに出店するか、何を基準に決めればいいのか、いざとなると決めかねている方も少なくないでしょう。

この記事では、大手ECモールをランキング形式で紹介するほか、人気のあるECモールの特徴と主にかかる費用を詳しく解説していきます。

出店先を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。



ECモールとは

オンラインショッピング

ECモールとは、同じECサイト内に複数の店舗が出店される販売形式を指します。

インターネット上に形成された、巨大ショッピングモールだとイメージしてください。

ECモールの最大の魅力は高い集客力にあり、集客ノウハウを持っていない事業者や、EC市場への販路拡大を考える実店舗などには、とても心強い出店先です。

ECモールの出店形式は、「テナント型」と「マーケットプレイス型」に分けられます。
出店を検討するために、それぞれの特徴を知っておきましょう。

テナント型ECモール

テナント型ECモールの一番の特徴は「出店」形式であることです。

実際の店舗で置き換えると「テナント」と同じ仕組みで、ECモール内の区画を借りて出店して「テナント料」と同じ意味合いの出店料を支払います。

ECモール側は出店スペースを貸すだけで、売上管理のほか、受注・発送も全て店舗で管理します。

「○○商店」のように屋号を構えて販売活動を行うので、ECモールが設定したルールの範囲内でなら独自のカラーを出すことも可能になります。

有名なところでいうと、楽天市場がテナント型ECモールになります。

マーケットプレイス型ECモール

テナント型の「出店」に対して、マーケットプレイス型は「出品」という形になります。

イメージはスーパーのお菓子売り場です。
色々なメーカーが、スーパーのお菓子売り場に「出品」していますが、お店を出しているわけではないですよね。

この形式では、売上管理や受注管理はECモールで行ってくれるので、販売者の管理業務の範囲が限定されます。

管理する業務が少ない分、個人で始めるには向いている形式といえますが、屋号(ショップ名)が購入者に認識されにくいので独自カラーを出すことは難しいでしょう。

Amazonが代表的なマーケットプレイス型ECモールです。

EC市場規模は拡大中

EC市場規模は右肩上がりに拡大を続けており、メインとなっているのはBtoCビジネス(企業から一般消費者に販売する形態)です。

経済産業省が取りまとめた電子商取引に関する市場調査の結果を見ても、2010年から世界的に感染症が流行する前年の2019年までに2倍以上の拡大を続けているのが分かります。


日本のBtoC-EC市場規模の推移(単位:億円)

画像引用元:経済産業省


分野別BtoC-EC市場規模

  2019年 2020年 2021年 伸長率
物販系分野 10兆515億円 12兆2,333億円 13兆2,865億円 8.61%
サービス系分野 7兆1,672億円 4兆5,832億円 4兆6,424億円 1.29%
デジタル系分野 2兆1,442億円 2兆4,614億円 2兆7,661億円 12.38%
総計 19兆3,609億円 19兆2,779億円 20兆6,950億円 7.35%

引用元:経済産業省


注目したいのは物販系分野で、2019年時点で「衣類・服装雑貨等」(1兆9,100億円)、「食品、飲料、酒類」(1兆8,233億円)、「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」(1兆8,239億円)と、かつて実店舗に足を運んで買いに行っていたものがネット購入の大勢を占めている点です。

これは、日常の買い物もネットで購入することが珍しくない状況に変化していることを表しています。

2020年の世界的感染症の流行以降、働き方のオンライン化・各業界のECへの移行の流れは加速している状況です。

この流れはこれからも続くと予想されます。

ECモール売上ランキングTOP3

ECモールの流通額上位トップ3は、誰もが知るモールばかりです。

おそらく名前を知らない人はほとんどいないでしょう。

ECモールの売り上げについては公表されているランキングがないので、決算書などで確認できる流通額などから推察・認知される範囲内でのランキングを作成しています。


1位 楽天市場
元々流通額の多い楽天ですが、「復活購入者」と定義しているユーザーの伸びもありトップに君臨しています。
(「復活購入者」とは、1年以上「楽天市場」で購入がなかったユーザーとされています。)

グループ内では、一時期低調だった楽天トラベル以外は、楽天ブック・ラクマなどが軒並み好調で、グループ全体の流通量を押し上げています。


2位 Yahoo!(Zホールディングス)
一般的に認知されているYahoo!Japanは、組織再編の後Zホールディングスとして、ソフトバンクグループ傘下になっています。

EC事業強化として買収したZOZOTOWNの存在や、キャッシュレス決済を後押しするため吸収したPayPayが功を奏した形で業績に好影響をもたらしています。

ショッピング部門のYahoo!ショッピング・ヤフオク・PayPayモール・PayPayフリマなども好調です。


3位 Amazon
Amazonは、多角的な視点より現在の顧客囲い込みを強化する路線で、好調を持続させています。

プライム会員の特典を充実させたり、「Amazonパントリー」と呼ばれる食品・日用品を必要なだけ購入できるサービスの充実を図り、見事に巣ごもり需要に応えていました。

コロナ禍のニーズを取り込んだ戦略で、業績をあげています。

人気ECモールを検証

スマホと小さい紙袋

ここからは、流通量トップ3を含む、人気ECモールそれぞれについて紹介します。

出店を検討している方が参考になるように、特徴や費用に焦点をあてています。

Amazon

Amazon出品者用公式サイト
【マーケットプレイス型】

【特徴】
モール内に店舗を置かず出品だけする形式なので、最初にかかる手間が簡略され、EC初心者でも簡単に出品できます。
「FBA(フルフィルメントbyAmazon)」と呼ばれるフルフィルメントサービスを使えば、商品の保管・受注・発送・決済・顧客対応まで全て引き受けてくれるので、販売のみに注力することができます。

【初期費用】
0円

【月額費用】
月の販売数49点以下の小口出品は月額費用なし
月の販売数49点の大口出品は月額出品料4,900円(FBAを利用する場合は大口登録が必要)

【売上手数料】
ジャンルによって8%~15%で推移する変動型
小口登録者は1点販売するごとの出品料100円が別途必要

楽天

楽天公式出店案内

【テナント型】

【特徴】
還元率の高いポイントプログラムを楽天グループ共通のサービスにして、高い集客力を誇ります。
出店に関する審査基準が高く、「初心者でも簡単に」とはいきませんが、その分出店できた時ユーザーからの信用度は高いといえるでしょう。

【初期費用】
6万円(初期登録費用)

【月額費用】
月額出店料として5万円(スタンダードプランの場合)
他オプション利用で2~10万程度必要

【売上手数料】
月の売上の2.0~4.5%(スタンダードプランのシステム利用料)
その他オプション利用による手数料が別途必要

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピング出店公式
【テナント型】

【特徴】
初期費用・月額費用・売上手数料が全て無料と、コスト面で魅力のあるモールです。
キャッシュレスサービス最大の利用者を誇る「PayPay」とも連携して、高い集客力があります。
出店後にかかる費用は、ストアポイント原資負担(1.0~15%)とキャンペーン原資負担(1.5%必須)、アフィリエイトパートナー報酬原資(1~50%)、アフィリエイト手数料(アフィリエイトパートナー報酬原資の30%)などです。

【初期費用】
0円

【月額費用】
0円

【売上手数料】
0円

ZOZOTOWN

お問合せ‐株式会社ZOZOTOWN
【テナント型】

【特徴】
20~30代がターゲットのアパレル特化型ECモール。
商品の管理から物流まで委託できる「受諾ショップ」、商品の販売のみ委託する「買取ショップ」、中古商材を扱う「ZOZOUSED」と3種類の販売形態が用意されています。
まずは出店を申請しますが、審査は厳しいようです。

【初期費用】
※公表されている情報はありません

【月額費用】
※公表されている情報はありません

【売上手数料】
販売価格の20~40%(推定)

auPAYマーケット

料金プラン|auPAYマーケット
【テナント型】

【特徴】
auユーザー以外でもauIDを持つことができ、ポンタポイントの統合も後押ししてユーザーを増やしています。
売上アップをサポートする「au PAY マーケット Salon」などの、ショップブランド・認知の向上につながる施策の多いモールです。

【初期費用】
0円

【月額費用】
5,280円

【売上手数料】
コミコミプラン:決済手数料込み4.5~9%、ポイント原資1%、アフィリエイト手数料など

Qoo10

Qoo10出店公式
【テナント型】

【特徴】
アメリカ最大のオークションサイト「eBay(イーベイ)」の日本法人「eBay Japan(イーベイジャパン)合同会社」が運営するECモールです。
Amazonや楽天といったECモールより知名度は低くなりますが、女性向けアパレル・コスメに特化した商材で安定したユーザーが存在します。
モールのターゲット層が絞り込まれているので、ショップ単体ではさらにユーザーを絞り込んだ独自サービスも可能なモールになっています。

【初期費用】
0円

【月額費用】
0円

【売上手数料】
完全成果報酬型で販売手数料6~10%
その他、追加手数料

メルカリ

メルカリガイド
【マーケットプレイス型】

【特徴】
不用品販売から始められるフリマサイト。
初めての利用でも、出品まで10分あれば登録完了できるほどシステムが簡略化されています。
事業者ではなく個人としての利用になり、手軽さではトップクラスのECモールです。

【初期費用】
0円

【月額費用】
0円

【売上手数料】
一律10%

MakeShop

MakeShop公式
【テナント型】

【特徴】
費用が決済手数料のみなことと、開始15日間は本契約に必要なクレジット入力が必要ないなど、トライアルが用意されています。
専任サポーターがついて、初心者でも始めやすいプログラムになっています。

【初期費用】
11,000円

【月額費用】
9,350~11,000円(契約期間により異なる)

【売上手数料】
販売手数料0円、クレジットカード決済手数料3.19%~

BASE

BASE出店公式
【テナント型】

【特徴】
テナント型ECモールの中でも、最初のショップ構築を最大限簡略化してスタートまでに時間がかからないことが魅力のモールです。
BASE内で複数店舗を持つことも可能で、独自の多店舗展開ができます。

【初期費用】
0円

【月額費用】
スタンダードプラン:0円
グロースプラン:5,980円

【売上手数料】
スタンダードプラン:決済手数料(3.6%+40円)+サービス利用料(3%)
グロースプラン:決済手数料(2.9%)

Creema(クリーマ)

Creema(クリーマ)公式
【マーケットプレイス型】

【特徴】
ハンドメイド商品特化型モールで、事業者ではなくハンドメイド作家・クリエイターとして登録するのが特徴。
ターゲット層を絞ってあるため、規模は大きくないですがコアなファン層で安定した人気があります。

【初期費用】
0円

【月額費用】
0円

【売上手数料】
成約手数料11%
フードジャンルは一律決済総額の15.4%

ECモールとECサイトの違い

複数のショッピングサイトの集合体であるECモールに対して、ECサイトは自社サイトと呼ぶこともあり、モールに入らない単体のショッピングサイトを意味します。
ECモールではモールに対して支払う費用が発生しますが、ECサイトではサイトの構築運用費のみになります。

費用面は千差万別なので一概に説明することは難しいですが、決定的な違いは初期構築と集客の2点になるでしょう。

  ECモール ECサイト
初期構築 サイト構築用テンプレートがあるので、専門的な知識はほぼ不要。 プログラムに精通した人材なしでは、かなり困難。
集客 ECモール自体に知名度・確立された集客方法があり、モールに訪れたユーザーを相手に販売できる。 1から自社施策で集客する。試行錯誤の必要はあるが、訪れたユーザーは全て自社の顧客として扱える。

ECモールのメリット・デメリット

メリットとデメリット

ECモールのメリットは、なんといっても集客力です。

ただ、Amazon・楽天・Yahoo!といった圧倒的な知名度を誇るECモールなら集客力だけでも魅力になりますが、自分で集客施策を講じる必要のあるECモールもあります。

ここでは、全てのECモールに共通したメリット・デメリットに言及していきます。

メリット

【レコメンド機能の充実】

レコメンドとは、類似商品をカテゴリー別にグループ化して、関心のある利用者に自動表示する機能です。

自社集客の必要なモールでも、レコメンド機能は充実させているモールがほとんどです。

ECモールのレコメンド機能により自動で類似商品として紹介される機会は多くなり、認知度を上げることができます。


【サポート体制が充実】

サイト運営者にとっては、一般ユーザーがお客様ですが、ECモールにとってはサイト運営者が大切なパートナーでありお客様でもあります。

運営ノウハウが浅い段階では、各モールのサポート体制が心強い味方になるでしょう。


【初期構築が簡単】

ECサイトとの違いでも述べましたが、ECモールでのサイト構築は非常に簡単で、専門知識はほぼ必要ありません。

もし分からないことがあっても、モールのサポートに聞けばほぼ解決します。

デメリット

【価格競争が起こりやすい】

モール内では同業他社がたくさん存在するため、ユーザーは比較検討が簡単にできます。

同じ商品を扱うときに、一番差別化できる方法は何でしょうか?

明確な差別化が可能な付帯サービスがあれば、アピールポイントになりますが、多くの場合は値下げに踏み切ります。

薄利多売による体力の削りあいになりやすい側面が、ECモールのデメリットです。


【顧客情報が溜まりにくい】

モールに訪れたユーザーは、ショップのお客様である前にモール全体のお客様でもあります。

既存顧客に対して大々的な独自施策が打ち出しにくく、自社ブランディングも難しいのもECモールのデメリットになります。

まとめ

ブランドを取り巻く要素

今回の記事では、ECモールのトップ3ランキングや、規模は小さくても魅力あるECモールの紹介をさせていただきました。

誰でも自由に出店できるモールもあれば、出店審査が必要なモールもあり、公表されている情報だけではわかりにくいところもあったかもしれません。

各モールへのリンクがありますので、出店したいモールが絞れたら、資料請求をするなどで、さらに詳しい情報がわかると思います。

大切なのは、モールに頼りきりにせず、ご自身扱う商材と相性の良いモールを選ぶことです。

ハンドメイドに特化したCreemaがわかりやすい例ですね。


私たちCiLEL(シーレル)は中国仕入れの代行サービスをご提供していますが、中国輸入をされるEC事業者様には、最初の出店先としてAmazonをおすすめしています。

逆に、出店先としてAmazonを魅力的に感じている方は、中国仕入れとの相性が良いので、仕入れ先として中国を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

中国仕入れが気になった方は、お気軽にCiLELにご相談くださいね。
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