「起業したいが、アイデアがなくて最初の一歩が踏み出せない。」
「相談したくとも誰に相談すればいいか分からない…」
そんな方も大勢います。
起業を考えている方の中には、「良いアイデアがない」と思っているほかに、「失敗するのが怖い」と考えている方も少なくありません。
今回は、起業アイデアの見つけ方から起業に必要な準備、リスクの少ない起業方法まで詳しく解説していきます。
目次
Toggle起業アイデアがないと言う人の共通点
「良いアイデアが出ない」と思っている人には共通点があるようです。
それは、「誰もやっていない画期的なサービスや、独創的な発想が必要」と思っていること。
その思いが強く、スタート地点からつまずいているような場合が多いです。
起業するうえで、オリジナリティに溢れたアイデアは必須ではありません。
もちろん、最初から画期的なアイデアで成功している起業家も存在しますが、起業時点では「やる気と情熱だけ」といった成功者も多く存在します。
最初は「良いアイデアがない」ことは、たいした問題ではありません。
むしろアイデアを持ってスタートした方が、「隠された落とし穴」に落ちて失敗するケースが多くあります。
失敗する人の特徴と成功者の共通点
アイデアがあっても失敗する人は、どんな特徴があったのか?
成功する人に共通点があるなら、ぜひ見習いたい。
起業を考えているなら、誰もが思うことでしょう。
ここでは、失敗する人の特徴と、成功者の共通点についてお伝えします。
失敗する人の特徴
アイデアを持ってスタートする人の多くは、自分の得意なことや好きなことを活かそうとして起業します。
趣味・特技を仕事にすること自体は、何ら問題はありません。
では、失敗する理由はどこにあるのでしょう?
失敗にはさまざまな理由がありますが、趣味・特技を仕事にする人は「起業自体が目的」になってしまっているケースがあります。
例えば飲食店。
料理人として働いているなら、いつかは自分の店を持ちたいと思うでしょう。
しかし、自分の料理に自信もあり、資金のめども立っていざ開店となっても、必ずしも繁盛する訳ではありません。
・どんな客層にどんな料理を提供するのか?
・そのためにはどんな宣伝が必要で、どんなサービスをすればいいのか?
こういったことが抜け落ちていると、お客様は集まりません。
これは美味しい料理を作ることが目的になってしまった例です。
いくらアイデアがあっても、「ニーズを把握する」という、起業するうえで基本的なことが抜けては成功しません。
成功者の共通点
成功者の共通点は、「ニーズを把握できている」点です。
失敗する人の落とし穴をカバーできている人が成功するともいえます。
好例として、電気の技術者として働いていた人が、電機店を繁盛させた例があります。
その例では、商品知識も修理技術も自信があって独立した人が、お客さんが増えずに困っていたときに、高齢者家庭をターゲットにした「電球の訪問販売」を始めました。
ただの訪問販売ではなく、電球を買ってもらえたらその場で無料交換サービスという付加価値をつけました。
これにより、「親切な電気屋さん」という印象付けに成功し、お店は繁盛したそうです。
ポイントは即決できる額の安価な電球を使って、高齢者が困るであろう「交換作業」というニーズに無料サービスという形で応えたことです。
「売る」を目的とせず「ニーズを把握する」に着目した好例です。
アイデアの出し方~起業前
やりたことが決まっている人や、アイデアも持っている人にも役立つ情報収集について解説します。
前述した「失敗する人の特徴」に当てはまらないためにも、参考にしてください。
口コミサイトやSNSの活用
口コミサイトやSNSは、情報の宝庫です。
そこには、忖度の無いストレートな意見が、良い悪い関係なく集まっています。
注意点は、サクラレビューや、悪意たっぷりの低評価レビュー。
監視が厳しくなったとはいえ、なかなかなくならないものです。
情報収集に役立つ反面、情報に振り回されないようにしてください。
思いついたことは全て書き出す
敏腕経営者と聞いて、ソフトバンクグループの孫正義氏を思い浮かべる方も多いでしょう。
孫氏が実行していた「アイデアノート」はご存じですか?
毎日必ず15分アイデアをノートに書きだすことを実行されていたそうです。
1. 問題解決型発想法
日々の生活の中にある「困った」を書きだします。
2. 逆転発想法
世の中にある当たり前の逆の発想を書きだします。
例:冷蔵庫は白いのが当たり前、では黒い冷蔵庫ならどうか?
3. 複合連結型法
孫氏は単語帳を使い、ランダムに2つの単語を抜き出し組み合わせたそうです。
「眼鏡と黒。なるほど、サングラスの発想の原点はここかな?よし、他の組み合わせで何か使えそうなアイデアがないか考えてみよう」といった感じです。
このアイデアノートのポイントは「問題を探す、別の観点から見る、解決策を探す」といった、発想を巡らす癖をつけることです。
アイデアのない人に必要な考え方~起業前
ニーズの把握が大事なことは分かっても、そこに行きつくために何をすればいいのでしょうか?
次は、アイデアのない人に必要な考え方を紹介していきます。
まずは、起業に向けた考え方です。
小資本で始めることを考える
起業するときの資本はどれだけ用意すればいいのでしょうか?
最初から「会社設立」を考える必要はなく、個人事業主からスタートすれば十分です。
法人を立ち上げるにはさまざまな手続きと、まとまった資金が必要になりますが、個人事業主は税務署に「開業届」さえ提出すればOKです。
起業コストは最小限に抑えないと、万が一上手くいかないときに金銭的なダメージも大きく私生活まで影響がきます。
起業するときは、いかに低予算で始めるかはとても重要なことです。
参入障壁が低い業界を選ぶ
高度な知識や難易度の高い資格が必要な仕事は、参入障壁が高い反面ライバルが非常に少ないため、成功の確率は高いといえるでしょう。
しかし、参入障壁の高い業界に入れる人は「アイデアがない」と悩むこともないはずです。
アイデアがないなら、参入障壁の低い業界を選びましょう。
参入障壁の低い業界は特別な知識や資格が必要ではありませんが、ライバルが非常に多くいるため成功するのは簡単ではないといわれます。
しかし、ライバルが少なければ成功しやすく、多ければ成功できないのでしょうか?
ライバルが多いのは、その業界に成功の可能性を見出す人が多くいることでもあります。
ライバルは多かろうが少なかろうが、ニーズを把握出来ない人は成功できません。
まずは、開業できる環境を整えることが大事です。
リスクを最小限にすることを考える
資金を最小限にすることもリスクを抑えることになりますが、他にも考えることはあります。
特に事業規模は、副業からでも始められる程度が最適かもしれません。
アイデアがあろうがなかろうが、確実性に自信が持てるまでは不用意に事業を大きくするより、一歩ずつ進めていくことが、リスクを最小限に抑えることにつながります。
アイデアのない人に必要な考え方~起業後
起業後、常に頭の片隅に覚えてもらいたいことは、「アイデアは何もないところから生まれない」ということです。
ビジネスを進める中から、隠れているニーズを見つけ出し解決策を考えます。
ゼロから生み出すよりも、抜けているピースを埋めることを考えましょう。
どんな客層をターゲットにするか考える
どんなビジネスを選ぼうと、ターゲットが決まっていないと成功への道は開けません。
最初は、どんな客層をターゲットにするかが重要です。
例えば「時計」を販売しようと計画して、ターゲットはどの客層を想定していますか?
・男性か女性か
・年代は20代~70代のどの層か?
・ファッション用かビジネス用か
・自分用かプレゼント向きか
上記のように、ターゲットを設定する要素はたくさんあります。
そこを絞り込むのがターゲット設定です。
既存サービスの潜在ニーズを考える
潜在ニーズとはどのようなものでしょう?
どのようなサービスでも、なかなか顧客満足度100%とはいきません。
利用者から見れば不満の1つや2つは必ずあります。
例として考えるのはコインランドリー。
一人暮らしの人や共稼ぎの家庭など、幅広く利用されている無人洗濯乾燥機のサービスですが、潜在ニーズは何でしょう?
考えられる答えの一つが「待ち時間」になります。
正解はないので、ぜひ考えてみてください。
既存サービスの発展形を考える
先の例で言うと、待ち時間を解決する方法を考えるのが、今回の主題でもある「アイデア」にあたります。
解決方法として、どんなアイデアが出てくるでしょうか?
・ベンチを置く
・本を置く
・テレビを設置する
・飲み物の自動販売機を置く
パッと思いつくだけでもこのくらいあります。
ほかにもいくつものアイデアが出てくるはずです。
既存サービスの組み合わせを考える
アイデアにあたる解決法の候補が出てくれば、次に組み合わせを考えます。
ここでいう組み合わせた例なら「自販機のある休憩所の設置」、資金や場所が可能なら「コーヒースタンドを隣接」も考えられますね。
既存サービスの特化形を考える
実際には、さらにサービスを進化させて「コインランドリー利用者はお菓子無料」など、コーヒーの提供に付加価値をつけたサービスに発展させている例もあります。
これは最初から考えられていたアイデアではなく、ビジネスを開始してから潜在ニーズを探し当てた後発のアイデアです。
ローリスクのビジネスでシュミレーション
ここまで紹介した例は、ある程度の資金がある場合に実現可能なものです。
次に、小資金でもできる、もっと現実的なビジネスを考えてみましょう。
・インターネットビジネス(アフィリエイト、広告収入)
・オンライン物販(商品を安く仕入れメルカリやネット上で販売すること)
・修理ビジネス
・家事や作業の代行サービス
小資本・低リスクな起業といわれる上記の中から、実際にとあるセミナーで紹介されていた「オンライン物販」を例に「中国輸入仕入れ・アパレルショップ」の具体例を解説をします。
どんな客層をターゲットにするか考える
中国輸入では商品が豊富なうえ、とても格安で仕入れられます。
また、中国人と日本人では体形の差がほとんどありません。
中国輸入の利点を活かして、選べるターゲット層が広がるなかでも、今回は「40代未婚女性」を選んだ場合について解説します。
「40代未婚女性」を選んだ理由は、大手ショッピングモールの統計で「ファッション関連への購買意欲が高く、若年層より購入単価が高い」とあったからです。
自分で統計を取ることが難しいなら、こういった情報は十分活用しましょう。
既存サービスの潜在ニーズを考える
「40代未婚女性」の潜在ニーズはどこにあるのか考えます。
こちらも大手ファッション系雑誌のアンケート結果ですが、40代女性が意識しているのは「エレガンス」だそうです。
大人の上品さを表現できる柔らかな素材の服や、ゆとりのある服装が好まれる傾向があります。
この好まれる傾向の中に、「ボディラインの出にくい服装」といった潜在ニーズが含まれていると仮定します。
既存サービスの発展形を考える
潜在ニーズを「ボディラインの出にくい服装」と定義出来たら、解決方法を考えてみましょう。
単純に大きなサイズを提供するだけでは、おしゃれを求める女性のニーズに応えられるでしょうか?
おそらく違いますよね。
発展形の発想の一つとして「着やせ」コーデがあります。
既存サービスの組み合わせを考える
コーディネートも少し調べれば、いくらでも情報は集められます。
ファッション雑誌おすすめの「着やせ」を演出できる組み合わせに、「スマート系のIラインのトップスに、テーパードなどのあまりボリュームのないパンツ」がありました。
ほかにも、40代女性におすすめ着やせファッションを調べれば、季節ごとにいくつもおすすめがみつけられます。
既存サービスの特化形を考える
今回紹介した「中国輸入仕入れ・アパレルショップ」は実例で、このショップは「40代未婚女性」「着やせファッション」だけにターゲットを絞って成功しています。
アイデアの付加価値として「未婚」を想定していますが、これは既婚女性より購入単価も高くファッションへの関心も高いと想定したものでした。
小資本・低リスクで始められるオンライン物販で、最初は特別なアイデアを持っていなかった人の成功例です。
頼れるパートナーを見つける
今回の記事では、「アイデアがない」「まとまった資金も専門知識もない」という、ないない尽くしの状態でも成功できる可能性があることをお伝えしました。
しかし、成功している人の影には、良き相談者や良きパートナーなど、サポート役の存在があることは少なくありません。
一人だけでは発想に限界があっても、相談相手がいれば新しい発見もあります。
例としてご紹介した中国輸入ビジネスであれば、中国仕入れ代行サービスのCiLELもお客様に伴走するようなサービスをご提供しております。
気になる方は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。
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