リサイクルショップ転売とは「リサイクルショップで買ったものを売る」というものです。

このリサイクルショップ転売ですが、実にシンプルで副業にも向いています。

今回の記事は、リサイクルショップ転売が副業に向いている理由やメリット・デメリットを解説していきます。

仕入れ商品を探すときのポイントや注意点についても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

リサイクルショップ転売とは

リサイクルショップ転売とは、その言葉の通り、リサイクルショップで商品を仕入れて自身のECサイトで販売する手法です。

「店舗せどり」とも呼ばれ、直接リサイクルショップに出掛けて仕入れます。

もう一つ、「電脳せどり」と呼ばれる仕入れ方法があり、こちらはパソコン上で仕入れを行なうため直接店舗に出向くことはありません。

直接店舗に出向いて仕入れを行なうのも、リサイクルショップ転売の特徴です。

扱う商品は使用済みの中古品や、購入後に使用されなかった新古品と呼ばれる未使用品で、新品価格と比べて格安で売買されるのも特徴の一つとなります。

しかし、リサイクルショップで売られている時点で、中古品に利益を乗せた価格で売られているのにさらに転売でして利益は出るのでしょうか？

新品を買いにくるのは「新品」だけを求める購入者層に限られますが、中古品は事情が少し異なります。

フリマサイトや中古品を扱うショッピングサイトを見れば分かりますが、同じ商品が色々な価格で販売されています。

つまり中古品は「未使用未開封」「多少キズあり」「付属品なし」など、状態に差があるため購入者層が異なり価格も変動します。

新品を扱うよりも幅広い購入者層が存在するのが中古品販売であり、リサイクルショップ転売になります。

リサイクルショップ転売を始めるときは

リサイクルショップ転売を始めるにあたって、最初にやってもらいたいのが「古物商許可証」の取得です。

古物商許可証とは、古物営業法により古物の売買または交換する者が所持するよう定められた許可証です。

しかし、個人のホームページやフリマアプリで売るのでも、古物商許可証は必要なのか疑問が湧きませんか？

継続的に中古品を販売する目的であれば、古物商許可証は必要です。

法律上、古物商許可証が必要な物と必要でない物の区分けはありますが、自分都合の解釈になる危険性もあります。

中古品を扱うビジネスを継続的に行なうためには、古物商許可証は不可欠だと覚えてください。

リサイクルショップ転売のメリット

リサイクルショップ転売が店舗せどりであることは説明しました。

店舗せどりは、パソコンさえあれば出掛けることなく仕入れができる電脳せどりに比べて手間がかかります。

しかし、電脳せどりにはないメリットもたくさんあります。

ここからは、店舗せどりならではのメリットをお伝えします。

実物を手に取って確認できる

店舗せどりの一番のメリットが、実物を手に取って確認できることです。

新品ならば手に取るまでもなく「問題無し」が絶対条件になりますが、中古品は話が別です。

未開封からジャンク品まで、商品の状態はひとつひとつ違います。

電脳せどりでは分からない細かな状態を確認できるのが、店舗せどりのメリットでありリサイクルショップ転売のメリットでもあります。

また、実物を手に取って確認することは、返品率を下げることにもつながります。

差別化商品が見つかる可能性

何度も繰り返していますが、中古品はひとつひとつ商品の状態は違います。

新品ならば競合に勝つため、身を削っての安売り合戦になりかねませんが、中古品は差別化が可能です。

仮に動かないジャンク品状態の家電であっても、部品だけ欲しいという人さえいるのです。

商品の状態によって、価格による差別化しやすいのがリサイクルショップ転売のメリットの一つです。

利益が出しやすい

取り扱う商品によって差はありますが、フリマアプリで取引されている相場価格より、リサイクルショップの買取価格相場は安い場合がほどんどです。

フリマアプリでは個人が自由価格で取引しているのに対して、リサイクルショップではマニュアル化された買取基準があります。

そのため、リサイクルショップで利益が上乗せされた商品を仕入れても、相場価格の高いフリマアプリでなら利益の出しやすい商品になります。

思わぬ掘り出し物もある

リサイクルショップには、希少性の高い思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。

電脳せどりでならオークションで高値が付きそうな商品さえ、人知れず眠っていることがあります。

これも店舗せどりならではのメリットです。

リサイクルショップ転売のデメリット

メリットを最大限活かすには、落とし穴ともいえるデメリットも知る必要があります。

ここでは、リサイクルショップ転売ならではのデメリットに加えて、デメリットに隠されたメリットまで紹介します。

返品リスク

まずは返品リスクです。

新品を扱っていても返品は避けきれないリスクになりますが、中古品では注意点が変わってきます。

商品を自分のショップに掲載する際には、写真を撮って商品の状態を記載します。

ここで売りたい気持ちが先行して、商品の状態を控えめに記載すると返品リスクが上がります。

購入者は写真と商品状態の記載を頼りに購入するので、届いた商品が記載事項と異なっていれば即クレーム・返品につながります。

商品状態できるだけ詳細に記載することが、返品リスクを下げることにつながります。

仕入れの手間

仕入れに店舗まで出向く必要があるのも、リサイクルショップ転売のデメリットになります。

電脳せどりと比べれば、かかる手間と時間ははるかに大きくなります。

しかし、前述した通り手間をかけるからこそ、実物を見て納得できる仕入れができます。

リサイクルショップ転売にとって仕入れにかかる手間は、デメリットでありメリットでもあります。

大きな儲けは難しい

リサイクルショップ転売が儲からないという意味ではありません。

新品でヒット商品が出れば、継続的な仕入れを行ない同じ商品を売り続けることができますが、残念ながら中古品の同じ商品を同じ状態での継続的な仕入れは不可能に近いことです。

売れ筋商品を継続販売できないのが、リサイクルショップ転売のデメリットになります。

リサイクルショップで仕入れ商品を探すポイントと注意点

当然のことですが、やみくもに探したり勘だけで仕入れても、在庫ばかりが増えて売り上げにはつながりません。

ここでは、ついつい見落としてしまいそうな注意点や商品を探すポイントをお伝えします。

保管場所は確保できていますか？

保管場所の確保は仕入れを行なううえで、とても大事なことです。

実店舗では商品が売れるまでの間、バックヤードや保管庫で大切に保管されます。

リサイクルショップ転売でも同じように、購入者に引き渡す予定の商品を保管する場所が必要になってきます。

雨風にさらされるような場所は当然NGで、小さな子供がいる場合やペットを飼っている場合は特に、保管場所の確保は重要になります。

仕入れた商品が売れるまでの間保管する場所は、最初に考えておきましょう。

返品の可能性が高い商品や経費が高い商品は避ける

よく売れるけれど返品の可能性が高く、初心者向けではない商品ジャンルがあります。

「洋服・靴」は、少なくとも初心者の段階では避けた方が無難でしょう。

洋服や靴はサイズ違いを防ぐため、試着をしてから購入する人は少なくありません。

ネット販売では色んな洋服や靴が閲覧者の購買意欲を掻き立てる反面、サイズ違いによる返品が起こりやすいジャンルです。

配送費がかかりすぎて利益が出しにくいのは、大型家具になるでしょう。

しかし、家具は傷以外で大きく商品価値に影響する要素がないので、売れやすい商品ジャンルではあります。

家具を扱うなら保管もしやすく配送費も安く済む、小型の家具から扱うのがおすすめです。

新古品は優先的に探す

中古品といえども、少しでも商品状態の良いものを購入者は望んでいます。

同じ新古品でも、未使用未開封から開封後未使用まで商品状態までバラつきはありますが、新品に近く新品より安い新古品は人気があります。

そういった理由から、リサイクルショップに行ったら新古品から探し始めましょう。

ダメもとでの値段交渉をしてみる

大手のリサイクルショップでは、マニュアル化された買取価格基準を基に売価が設定されているので、交渉は難しいかもしれません。

しかし、個人経営に近い規模のお店なら、決定権のあるオーナーが店舗に常駐している場合もあります。

お互いにビジネスであることを忘れず、あくまでも常識の範囲内での値段交渉なら応じてもらえることもあるでしょう。

相手に失礼がないように、十分注意してくださいね。

ジャンルは絞って探す

商品のジャンルによってニーズは異なります。

特に中古品は新品よりニーズの幅が広いので、仕入れる商品のジャンルを絞りましょう。

先ずは、自分の得意のジャンルから始めれば大丈夫です。

得意なジャンルが思いつかなければ、ショーケースに入れてある商品から見ていくのいいかもしれません。

お店にとっても未開封品、希少度の高い商品、傷が付いて価値を下げたくない商品など、いわゆる一押し商品はショーケースに入れて目立つようにしています。

ブランド品は慎重に

ブランド品の取り扱いは特に慎重になることが必要です。

ここでいうブランド品とは、ハイブランド呼ばれる高級ブランドを指します。

指定ハイブランドは事前申告なしだと販売規制をかけるプラットフォームもあるくらい、取り扱いには慎重な調査が必要です。

真偽の鑑定は専門家でないと難しく、本物と信じて仕入れても転売先の購入者から偽物だとクレームが入れば、責任回避はできません。

一定数の購入者もいて利益率も悪くないハイブランドですが、知識の薄い段階ではうかつに取り扱わない方が無難でしょう。

まとめ

リサイクルショップ転売のやり方やメリットはご理解いただけたでしょうか？

電脳せどりのに比べれば面倒な面もありますが、手間のかかる分目利きも養われ副業から始めるにも適しています。

リサイクルショップ転売を始める際は、必ず「古物商許可証」を取得して、取り扱いやすいジャンルからチャレンジしてみてくださいね。

始めやすいと言われるリサイクルショップ転売ですが、同じ商品を継続的に取り扱うことは難しいため、売り上げや利益を伸ばしていくのは少し難しいかもしれません。

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今回の記事が今後のビジネスの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。