近年、個人でも始められる副業として、オンラインで完結できる転売への参入者が増えています。
興味を持っている方も多いと思われますが、「中国輸入」と「無在庫転売」は聞いたことがあるでしょうか。
文字通り「中国から輸入して無在庫で転売をする」といった意味ですが、この2つのワードを聞く機会が多い理由はなぜでしょう。
この記事では、「なぜ中国輸入?」「無在庫転売とは?」という疑問から、仕入れ先、転売の方法、無在庫転売の注意点まで詳細に解説していきます。
これから転売を始めようと考えている方は、ビジネスの選択肢の一つとして参考にしてください。
目次
Toggle中国輸入ビジネスのメリットとデメリット
昨今、中国輸入ビジネスが注目されています。
中国輸入ビジネスのメリットは、低価格で商品調達できる点ですが、その一方で配送に時間がかかるなどのデメリットもあります。
メリットとデメリットについて詳しく解説します。
メリット:低価格で商品を調達できる
中国輸入で最も魅力的なメリットは、仕入れ価格の安さです。
「安く買って高く売る」が販売の基本である以上、低価格で商品を調達できるのは何よりのメリットといえます。
輸入であるからには、輸送費や関税(1万円以下の貨物は免税)がかかりますが、それでも国内で仕入れるより安く買える商品がたくさんあります。
中国輸入が注目される大きな理由です。
デメリット:配送に時間がかかる
隣国の中国とはいえ、海外輸入。
発注後の関連手続きを経て、日本に商品が届くまでは数週間のリードタイムが発生します。
あらかじめ購入者とのコミュニケーションを取っておかないと、キャンセルやクレームになる可能性があります。
現在、国内では「即日配達」を売りにしているECショップも多く、配送にかかる時間や在庫切れの問題などを、どうクリアするかがポイントになるでしょう。
なお、次の記事では、中国輸入ビジネスの初心者向けに始め方を解説しています。
これから、中国輸入ビジネスを始めようと考えている場合は、参考にしてください。
無在庫転売とは
無在庫転売とは、在庫を持たずに転売活動をする手法を指します。
通常であれば、仕入れ後にストックした商品を販売しますが、無在庫転売では販売が確定した商品のみを仕入れるため商品のストックが不要です。
なお、無在庫転売自体に違法性はありませんが、販売活動を行なうプラットフォームによっては「無在庫での出品禁止」の場合もあるので確認するようにしてください。
次に、無在庫転売のメリット・デメリットを紹介するので、十分理解を深めてください。
メリット:仕入れリスクがない
販売が確定した分だけ仕入れるスタイルは、不良在庫が生まれません。
販売活動をするうえで、誰もが共通に抱える課題は「仕入れの量」と「仕入れのタイミング」です。
どれだけ入念にリサーチを重ねて、売れる見込みをもって仕入れた商品も完売できる保証はありません。
売れ残るリスクを排除したのが、無在庫転売というスタイルになります。
メリット:在庫管理にかかる費用が不要
通常、商品を仕入れた後に、売れるまでの間の保管する場所、それに伴う人件費など、在庫管理が必要になります。
この在庫管理にかかる費用が発生しない分、資金力の少ないショップでも数多くの商品を出品することができます。
デメリット:クレームの発生率が上がる
通常、商品を仕入れたとき、入庫検品を行ない不良品のチェックを行ないます。
無在庫転売では、メーカーから直接発送してもらう方法がありますが、この発送方法だと自分で検品する機会はありません。
もちろん、メーカー側でも検品を行った上で発送しますが、通常メーカーと販売者の二重チェックになっている状態から検品漏れが発生する可能性は上がってしまいます。
発送のタイミングも、メーカーに任せることになるので、購入者とのコミュニケーションはしっかり取っておかないとクレームにつながることになります。
デメリット:ブランディングが困難
販売活動をするうえで、重要なポイントの一つにブランディングがあります。
ブランディングとは、いわばショップ独自のカラーを意味します。
扱う商品のジャンルや特色に個性を持たせて、ショップのブランディングを行なうのが成功へのルートになりますが、無在庫でのブランディングは困難と言わざるを得ません。
無在庫に対応してくれるプラットフォームやメーカーが限定されているため、どうしても扱う商品に幅を持たせることが困難となります。
扱うジャンル、ジャンル内で扱える商品の中で独自色を出すことが難しいのが、無在庫転売のデメリットといえます。
なお、無在庫転売についてさらに詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてください。
無在庫販売とは?今話題の無在庫ネットショップの仕組みと始め方!!
中国輸入で無在庫転売を始めるには
無在庫転売では、在庫を持つ手法と比較して、メリットやデメリットに違いがあります。
始める際には、無在庫転売のデメリットを補える方法を考える必要があると言えるでしょう。
扱う商品ジャンルを決める
どのような販売手法であっても、扱う商品のジャンルの選定はショップ運営の生命線です。
特に無在庫転売では「即納品対応が弱い」「検品が手薄になる」といった弱点があるため、「それでも、この販売者から買いたい」と思ってもらう必要があります。
一番の近道は、自分が精通しているジャンルを選ぶことでしょう。
不得手なジャンルでは売れ筋商品を見つけても、商品選定に精通したライバル相手では常に一歩出遅れることになりかねません。
まずは、得意なジャンルから始めましょう。
販売先を決める
ショップを展開する際のプラットフォームは、大別してモール型と自社サイト型に分けられます。
モール型とは、Amazonや楽天に代表される、複数店舗で形成されたショッピングモール形式のプラットフォームを指します。
モール型の特徴として、強力な集客力が挙げられますが、多くのモール型プラットフォームでは無在庫転売を禁止しています。
自社サイト型では、集客方法を自分で考案する必要がある反面、無在庫転売を明確に禁止しているプラットフォームはあまりありません。
主な出店先では、「BASE(ベイス)」「STORES(ストアーズ)」などがあります。
初期費用が月額費用のかからないプラットフォームもあるので、予算と照らし合わせながら検討するとよいでしょう。
仕入れ先を決める
仕入れ先は、中国の大手ショッピングサイトから選んでいきます。
中国内では日常の買い物目的でも利用されているサイトですが、日本と比べて格段に安い商品が多いので、転売用の仕入れ先としてうってつけの存在になっています。
特に、「アリババ」や「タオバオ」といった大規模なサイトは、日本の有名ショッピングモールと比較しても、数倍の商品数があり、揃えられないものは無いと言っても差し支えない規模を誇っています。
他にも、アパレルに強いサイトや、日用品が豊富なサイトなど、特色のあるサイトが多く存在しているので、仕入れ先選びは大変でもあり楽しくもあります。
中国輸入の無在庫転売で成功するためのポイントは
無在庫転売を成功させるためのポイントは、仕入れる商品のリサーチ力を高めることと良きパートナーとなる代行業者を探すことです。
ここでは、それぞれ代表的なポイントを解説していきます。
商品リサーチ力を高めること
リサーチ力を高めると、無在庫転売の成功に近づきます。
売れる商品を探すことをリサーチといいますが、中国輸入に限らず、他でも重要な取り組みです。
リサーチの際はジャンルに関わらず以下の点を調査します。
- ・誰を販売ターゲットにするのか
- ・季節ごとの売れ筋傾向はあるのか
- ・今売れている商品は、どういった要素が購入者に受け入れられているのか
どんなにリサーチ力が高くても100%売れる保証はありませんが、少しでも売れる確率の高い商品を探すことが大切です。
無在庫転売に欠かせないリサーチ力を磨きたい場合は、CiLEL(シーレル)の”超”実践型商品リサーチ講座「manable(マナベル)」を受けてみてはいかがでしょうか。
高額な物販スクールが多いなか、manable(マナベル)は税込み32,780円で売れる商品の探し方が学べるので、転売副業の初心者にとても人気があります。
下記から申し込みができますので、どうぞご検討ください。
良きパートナーとなる代行業者を探すこと
無在庫転売では、輸入にかかわる手続きと発送作業を代わりに行ってくれる、代行業者の存在は欠かせません。
良きパートナーとなる代行業者を探すことは、ビジネスの成功を大きく左右してくるでしょう。
特に、中国輸入に関しては、中国の事情に精通しているのはもちろんのこと、日本語でのスムーズなコミュニケーションが取れるかどうかも大事なポイントです。
無在庫転売では、代行業者の選定が扱う商品の幅にまで影響するほど、大きなポイントになると覚えておいてください。
次の記事では、おすすめの中国輸入代行業者や選び方のポイントを解説しています。
良きパートナーとなる代行業者を探すヒントになるので、ぜひご覧ください。
【2023年最新】おすすめ中国輸入代行業者12選と選び方のポイント
また、CiLELは中国の事情に精通した代行業者です。
日本語での対応も可能ですので、中国輸入をはじめる際は、どうぞご相談ください。
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中国輸入の無在庫転売で注意する点
無在庫転売では、輸入をする際に気をつける点と無在庫だから気をつける点があります。
円滑な販売活動をするために、欠かせない注意点ばかりなので、最初にしっかり理解しておいてください。
無在庫に対する規制
無在庫は、販売者にとってメリットの大きい手法ですが、販売先となるプラットフォームにはそれほどメリットはありません。
特に、即納には対応できない点を踏まえても、無在庫を容認していないプラットフォームはいくつも存在します。
そのようなプラットフォームで無在庫転売をして、アカウント閉鎖された事例もあります。
出品先のルールに則った販売活動をするようにしましょう。
中国と日本の規制品の違い
中国に限らず、輸入品を扱う際には気を付ける点があります。
それは海外と日本では、販売に関する規制が異なる点です。
中国のサイトで販売されていても、基本は中国国内での販売が想定されているので、そのまま日本でも販売可能とは限りません。
「輸入が可能なのか?」
「たとえ輸入できても、日本国内での販売に規制はないのか?」
しっかりとした、事前確認は怠らないようにしましょう。
中国と日本の既製品の違いについては、次の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
【中国輸入規制まるわかり!】中国輸入仕入れ「ここだけ注意」早見表
顧客対応
即対応は難しくても、「待ってでも欲しい」と言ってくれるお客様は一定数存在します。
納品までの目安の期間や、輸入の進捗状況、製品品質などについて、事前に顧客とコミュニケーションを取ることで解消できる問題はたくさんあります。
「売って終わり」のような杜撰な販売スタイルは、絶対に避けるようにしてください。
まとめ:リスク管理を覚えれば初心者向きのビジネス
無在庫転売自体に違法性は全くありませんが、リスク管理は必要です。
とくに、プラットフォームによっては無在庫転売が禁止されていることもあるため注意しましょう。
リスク管理ができれば、小資本で在庫を持たずに取り組める初心者向きのビジネスといえます。