中国輸入ビジネスは、中国から商品を仕入れて日本で販売するビジネスモデルです。
すべてのビジネスには何かしらのリスクがありますが、中国輸入ビジネスの場合はどういったリスクがあるのでしょうか。
ビジネスですから、リスクを取らない限り、リターン(利益)を得ることはできません。
この記事では、5,500以上の事業者さまの中国仕入れをサポートしているCiLELが、中国輸入ビジネスのリスクについて解説します。
考えておくべきリスクは「商品のリスク」と「事業としてのリスク」です。
それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
Toggle中国輸入ビジネスの商品リスク
まずは中国から輸入する商品についてのリスクを解説します。
商品リスク1. 仕入れの判断ミス&不良在庫
一番起こりやすいリスクと言えるのが、仕入れ時の判断ミスです。
中国輸入ビジネスで中国から商品を仕入れたとしても、何でも売れる訳ではありません。
売れるものを仕入れるためには商品リサーチが重要になるのですが、そこで判断を誤ってしまうと、たいていの場合は売れません。
リサーチがしっかりできていたとしても、売れる数に対して多すぎる数を発注してしまったら、それは売れ残り(不良在庫)となってしまいます。
仕入れ時の判断ミスを防ぐためには、データに基づいた「売れる商品」をリサーチし、在庫切れにも在庫過多にもならない数量を見極めて発注する必要があります。
このあたりはCiLELが随時開催している実践型リサーチ講座「manable」(マナベル)でも丁寧に解説しています。
商品リスク2. 輸入できない商品(法令・規制・知的財産・商標権等)
次に多いのが、輸入できない商品を発注してしまうことかもしれません。
商品のリサーチにも関係してくるのですが、その時の確認が不足していたり、リサーチに漏れがあったりすると、輸入そのものができない、もしくは輸入できても販売できない商品を仕入れてしまうことになります。
コピー品と思っていなくても、コピー品を掴まされる場合もあります。
また、何の法令に引っ掛かってないと思っても、実は規制されている商品だとあとからわかる(リサーチ不足に気づかない)こともあります。
例えば、コンセントのある商品やバイクのヘルメットには安全基準がありますが、それを知らずに輸入してしまい、税関で止められて没収・廃棄になるパターンなどがあります。
輸入規制や販売規制については、こちらの記事で詳しく解説しています。
『【中国輸入規制まるわかり!】中国輸入仕入れ「ここだけ注意」早見表』
商品リスク3. 品質の問題
品質の問題も、中国仕入れと切り離せないリスクです。
中国仕入れは原価が安いのがメリットですが、その分、品質が悪いというところも多々あります。
ショップの画像や言葉(商品ページ)だけでは品質の良し悪しは分かりませんので、必ずテスト仕入れを行うようにしてください。
テスト仕入れした商品は、必ず自分で手に取って確認しましょう。
また、最初だけ品質が良いものを見せて、あとから粗悪品を送るというケースもあります。
定期的にテスト仕入れをおこない、品質が悪くなるようならすぐに仕入れ先の変更を検討します。
品質を落とされても、こちらが何も言わなければ、相手(ショップ)は「了承された」と受け取ります。
外国は日本と違い行間を汲み取ってくれる文化ではありません。
言いたいこと、思っていることははっきり伝えなければ、良い商品を仕入れることは難しいでしょう。
中国輸入ビジネスの事業リスク
次に、事業としてのリスクについて解説します。
事業リスク1. 輸送中の商品ダメージ
輸入あるあるではありますが、輸送中に商品がダメージを受けることがあります。
・箱が壊れている
・製品が壊れている
・水濡れしている etc.
商品は長い距離を移動してきますので、商品にもよりますが、全商品まったくの無傷で輸入ができる確率は低いと思ったほうが良いでしょう。
大事なのは、輸送中に商品がダメージを受けた時の対応です。
商品リスクのところでも触れましたが、何も言わなければそれでOKとみなされてしまいます。
「次からはちゃんとしてくれるだろう」という思い込みは一切通用しません。
そもそも外国では、箱は商品の一部ではありませんので、梱包も日本人か考えるよりもっと簡易的な場合が多くあります。
要望がある場合は、輸入代行業者にしっかりと伝えていきましょう。
事業リスク2. 仕入れた商品が送られてこない
パターンとしてはそれほど多くありませんが、仕入れた商品が送られてこないというケースが発生することもあります。
倒産などの他、意図的に商品を送らず行方をくらませることも極まれにあります。
このような事態を完全に防ぐ事はできません。
ですので、万が一このようなことが発生しても大丈夫なように「保険」をかけておくのが一般的です。
保険の掛け方には色々な方法があります。
輸入代行業者を利用することも、保険のひとつと言えますね。
まともな輸入代行業者を通じて発注すれば、届かない商品の代金を支払うことはありません。
輸入代行業者を利用しない場合、例えばAliExpress(アリエクスプレス)には「バイヤー(購入者)保護」制度がありますので、万が一の際にもサイトが保証してくれます。
直接、海外の業者の銀行口座に代金を振り込むよりもかなり安全です。
数万円程度であれば損失も諦められるかもしれませんが、数十万円、数百万円単位になってくると、とても泣き寝入りはできませんので、くれぐれも支払いは慎重に行うようにしてください。
ちなみに、海外の銀行口座に直接送金した場合は保険等がありません。
最もリスクが高い方法と認識してください。
今は少なくなりましたが、輸入代行業者を利用する場合にも持ち逃げされたということが過去にありましたので、信頼できる業者かどうかは注意が必要です。
事業リスク3. 競合の参入
ビジネスにおいて、競合の参入は避けては通れません。
単純に中国にある商品をそのまま持ってきて販売している形態(いわゆる転売)であれば、競合もその商品を容易に取り扱えるからです。
価格競争になってしまうと、利益率が下がり、事業の継続が難しくなっていきます。
売れる商品で、かつライバルのいないものを持ち続けることが大事です。
価格競争から脱するためには、オリジナル製品をつくるという手法もあります。
いわゆるOEMですね。
OEMは、国内の需要をしっかりと見極めたうえで独自の強みとなる改良を加える必要があるので難易度は高いですが、とても人気があります。
初心者に取り組みやすいのは、タグをオリジナルのものに付け替えたり、パッケージをオリジナルのものに変えるなどの「簡易OEM」です。
簡易OEMについてはこちらの記事も参考にしてください。
『中国輸入で簡易OEM!アパレル商品のタグを付け替えて自社ブランドとして販売』
CiLELでは事業の継続についてもサポートをおこなっておりますので、ぜひご相談ください。
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中国輸入ビジネスの“本当のリスク”
ここまで、中国輸入ビジネスのさまざまなリスクについてお伝えしてきました。
もしかすると「そんなリスクがあるなら中国輸入をやめようかな…」という気持ちになった方もいらっしゃるかもしれません。
実は、その「やめようかな…」という気持ちこそが最大のリスクです。
リスクを取らないことにはリターンを取ることもできません。
つまり、リスクを取らないことで「機会損失」を起こしているのです。
どんなビジネスにもリスクはありますから、本当のリスクとは「リスクを取らないリスク」です。
中国輸入ビジネスは、正しいやり方を続ければ必ず利益が出せるビジネスです。
それなのに、やらないことで販売できる機会を自ら無くしてしまうのは、非常にもったいないことではないでしょうか。
中国輸入ビジネスには確かにリスクはありますが、それぞれ対処方法があります。
リスクを乗り越えて着実にビジネスを進めることで、ゆくゆくは大きなリターン(利益)を得られることでしょう。
中国仕入れ代行サービスのCiLELでは、輸入仕入れの代行だけでなく、ビジネスを継続するためのリスクの乗り越え方などもサポートしております。
どんなことでもお問い合わせください。
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