「安く買って高く売るのが商売の基本」と聞いて、当たり前だと思いますか?
そういうものだとわかっていても、なんとなく悪いことをしているような気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ビジネスにおいて「安く買って高く売る」ことは、絶対に変わることのない基本中の基本です。
今回の記事は「安く買って高く売る」という基本の再認識から、「だから転売は稼げる」という点までを徹底解説します。
目次
Toggle安く買って高く売るはビジネスの基本形
転売は「安く買って高く売る」スタイルで利益を得る、非常にシンプルなビジネスです。
非営利組織や、公衆への奉仕を目的とした公務員以外はすべて、利益を得るための営利活動を行なっています。
利益を得る方法は実に多彩で、「このビジネスの利益はどこから出ているのか?」と疑問に思うビジネスも少なくありません。
数あるビジネススタイルの中でも、利益を得るシステムがシンプルで分かりやすいのが転売の特徴です。
転売のイメージ
転売と聞いてどのようなイメージが湧くでしょう?
近年では、マスクの買占め・高額転売が「転売ヤー」と呼ばれる人の手で行なわれ、社会問題にもなったのは記憶に新しいところです。
人の弱みにつけ込むような方法で利益を得れば、イメージが悪くなるのも当然でしょう。
しかし、本来転売は大変身近で一番分かりやすい、違法性のないビジネスです。
「お金を払って商品を買う」ことは、誰もが日常的に行なうことで、誰もが転売システムとも言える社会の中で生活しています。
イメージはどうあれ、転売は合法なビジネスであることを理解しておきましょう。
転売が違法になるとき
転売は違法性のないビジネスです。
ただし、ルールを外れれば違法ビジネスになります。
転売が違法となるケース7つを紹介します。
古物商許可証を取得しない
転売で取り扱うのは、主に中古品になります。
工場やメーカーから直接仕入れて新品を扱う卸売りの形態なら必要ありませんが、ほとんどの場合、取り扱う商品は中古品もしくは未使用新古品となるでしょう。
販売をする場所がフリマアプリなら、古物商許可証について明記していない場合もありますが、継続してビジネスを行なうなら取得は必須です。
国で禁止されている商品の転売
禁止されている主な商品には、改造エアガンや脱法ハーブ・違法ポルノ作品などがあります。
たとえ販売しなくても所持しているだけでも罪に問われます。
禁止品の転売が発覚すれば、逮捕につながる可能性もあります。
知らないうちに巻き込まれては元も子もないので、禁止品の知識は絶対に必要です。
チケットの転売
転売目的でのチケット購入は「チケット不正転売禁止法」に抵触します。
ただし、全てのチケットが転売禁止なるわけではないので、不正転売になるポイントを説明します。
・購入価格よりも高額で販売すると利益目的とみなされ不正転売になりますが、定価以下で販売するなら問題ありません。
・チケットに有償譲渡の旨が記載してある場合や、入場資格の指定があるチケットは転売禁止です。
ブランドコピー品の転売
ブランドコピー品の転売とは、ブランド品の模倣品を販売することを指します。
これは商標権の侵害になります。
模倣品の販売だけでなく、無断でロゴを使用することも商標法に抵触します。
たとえ知らずに仕入れた商品が、あとで調べて模倣品だとわかったとしても、販売した責任は回避できません。
ブランド品は扱わないのがおすすめですが、扱うのであれば、しっかり専門知識をつけてからにしましょう。
お酒の転売
お酒を扱うには免許が必要であり、無免許で販売すれば酒税法によって取り締まられます。
お酒の販売に必要な免許は数種類あるので、取り扱うお酒の種類や販売形態に合わせて取得する必要があります。
デジタルコンテンツのコピー転売
音楽・映画・電子書籍などのデジタルコンテンツをコピーして、制作した個人・企業の許可を得ずに販売すると著作権侵害になります。
また、映像の編集や改変を行なって販売すれば、著作者人権侵害に該当します。
「違法ダウンロード」や「映画泥棒」と表現した方がピンとくるかも知れません。
これらの違法行為は、今後の規制が一層厳しくなるともいわれ、安易な転売は慎むようにしなければなりません。
虚偽の仕入れで転売する
商品自体に違法性がなく、転売の手順に問題がなくとも、虚偽の申告による仕入れは罪に問われることがあります。
具体的な例では、自家購入と偽りチケットを高額転売した者が、詐欺罪に問われた実例があります。
詐欺罪では罰金が科せられない代わりに、付加刑として資産・商品の没収の処罰があります。
転売の仕入れ方法
転売は個人で行なうことが多く、最初から直接メーカーの新品を仕入れる方法は現実的ではありません。
ここでは、中古品や海外仕入れの方法を紹介します。
店舗せどり
直接店舗に出向いて仕入れる方法で、店舗せどりと呼ばれます。
一番のメリットは、商品を自分で確認できること。
仕入れ後の主な販売先はインターネットを使うことが多くなるため、自分の扱う商品を確認してから販売するスタイルは購入者への安心感につながります。
一方、仕入れにかかる手間がデメリットになります。
車を使って効率よく店舗を回っても、1日3~4店舗が限度でしょう。
1店舗で時間をかけて探すと、さらに回れる店舗は少なくなります。
しかし、インターネット上で商品を探すよりライバル数は格段に減るので、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性を秘めているのが店舗せどりの特徴です。
電脳せどり
インターネット上で商品を探して仕入れることを、電脳せどりと呼びます。
一番のメリットは、在宅でできるため時間の有効活用ができることです。
店舗を見て回りたくとも車を持っていなかったり、地方在住で回れる店舗数が不足している方には有効な仕入れ方法でしょう。
一方、実物を見ないで仕入れるのがデメリットになります。
新品ならば一定水準の品質が担保された状態での仕入れができますが、中古品は状態がさまざまです。
しかし、仕入れ時に購入者と同じ目線で商品を探すために、購入者心理を理解したうえで仕入れできるのが電脳せどりの特徴です。
中国輸入仕入れ
中国のサイトから商品を仕入れることを、中国輸入といいます。
一番のメリットは、豊富な商品数と値段の安さです。
決して少なくない転売のライバルと商品差別化を図るには、ライバルの少ない未開拓商品を探し出すのが最善策です。
中国輸入はその豊富な商品量から、未開拓商品を探すのに有効な仕入れ方法です。
一方、普段馴染みのない輸入手続きや、中国から商品が届くまでの日数も計算に入れなければならないのがデメリットです。
面倒と感じる方がいるかもしれません。
しかし、中国輸入は盛んに行なわれているため、代行業者も豊富にあります。
ビジネスのアドバイスをしてくれる代行業者もあるので、実は中国輸入は意外と簡単におこなうことができます。
また、代行業者に手数料を払っても、十分利益の出せる商品を見つけることができるのも中国輸入の特徴になります。
転売の販売先
仕入れ先を決めたら、次は販売先です。
ネットショッピングが普及する昨今では、稼ぐチャンスはたくさんあります。
その中でも、主な販売先3つを、特徴も含めて紹介します。
Amazon
まず、販売先としてあがるのはAmazonです。
Amazonは知名度・集客力が抜群で、販売に集中できる環境があります。
「お客様第一主義」なので、販売パフォーマンスの低い販売者に、アカウント停止などの厳しい処置をとることもありますが、常識的な範囲で活動すれば問題ありません。
「FBA」という、商品保管~受注・発送まで代行してくれるサービスもあるので、業務効率化を求める方に向いている販売先です。
メルカリ
スマホだけで出品~販売まで行なえる手軽さがメルカリの魅力です。
不用品が安く売買されて非常に活気のある分、値下げ交渉も日常茶飯事なので対応に面倒さを感じるかも知れません。
「個人対個人のフリーマーケット」の場で、ショップ開設のような手続きが不要なため、初心者向きの販売先といえます。
ヤフオク
ヤフオクは、オークションスタイルの販売では日本最大級のマーケットです。
通常のネットショップの機能もありますが、オークションスタイルで販売すれば、思わぬ高額で販売できる期待がもてます。
オークションの入札方式は日常生活で関わる機会がないので、最初は慣れるのに時間がかかるかもしれません。
希少性の高い商品を扱う人や、コレクター向けの販売先といえます。
転売で必要なスキル
シンプルで稼ぎやすい転売ですが、どんなものでも簡単に売れるわけではありません。
いい商品をよりやすく、売れやすい場所で販売するためには最低限のスキルが必要になってきます。
情報収集
情報を集めなければ、売る商品を決めることができません。
・今売れている商品は何か?
・過去に売れた商品は何か?
・どんな時期に何が売れているのか?
こういった情報に対して、常にアンテナを張っておくと良いでしょう。
売れている人が必ず行なっている行動の一つが、「情報収集」です。
リサーチ
収集した情報は、過去~現在までのデータになります。
次は、現在~未来にかけて売れる商品を予測する分析になります。
記憶に新しいところでは、感染症の大流行でマスクが大量に売れました。
これは予測不可能だった過去情報ですが、予測可能な未来情報として分析することができます。
「マスク不足が収まってもマスク需要は続くと仮定して、感染予防を超えて生活必需品としての需要があるのではないか?」
これは単なる一例ですが、情報収集~客観的な分析~未来予測の仮説までがリサーチになります。
転売で成功するポイント
安く買って高く売る仕組みを理解して、転売のやり方を知っていても、いざ実践となると勝手が違います。
自己流のやり方で進めて売上が停滞したとき、軌道修正のポイントが分からないこともあります。
成功への大きなポイントは、成功へ道筋を知っている人にアドバイスをもらうことです。
芸術の世界やアスリートの世界でも、「師匠」「コーチ」などと肩書は違っても、指導者の存在は欠かせません。
転売では恵まれた才能も必要ないので、道筋が分かれば、あとはコツコツとした積み重ねで成功が見えてきます。
ぜひ、成功者から学んで、実践を重ね、転売ビジネスを成功させてください。
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