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本の転売とは何か?副業初心者から人気の理由とメリット・デメリットを徹底解説

昨今、日本では政府が副業することを勧めています。

ここ最近、ニュースやバラエティでよく副業に関するものを見るようになったという方も多いのではないでしょうか?

調べてみると、実は厚生労働省から2018年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」というものが出されていました。

労働者として所得の増加になることはもちろんのこと、自己実現やスキルアップ・キャリア形成という側面があります。

企業側としても、個人のレベルが上がることで恩恵があったり、他の事業の人脈ができ新たなビジネスチャンスが生まれるなど、双方にメリットがあります。

そこで今回は、副業初心者の方が手軽で取り組みやすく人気の”本の転売”についてメリット・デメリットを紹介していきます。





本の転売とは?

本

まず転売とは、「一方から買ったものをさらに他に売り渡すこと」と定義されています。

転売の他に「せどり」と呼ばれる場合もありますが、意味合いに大きな違いはありません。

副業として転売をおこなっていく場合には、ビジネスの基本である「安く仕入れて高く売る」を実践することでその差額分を収入とすることができます。

そのなかでも、本の転売は初心者でも取り組みやすく、人気が高いビジネスの一つです。

工夫次第で、1,000円程度で仕入れたものを10,000円以上で転売することもできてしまう魅力的なビジネスです。

本の転売が副業初心者から人気なのはなぜ?

副業

この章では本の転売が副業初心者から人気の理由を紐解いていきます。

後半の章では、本の転売を成功させるためのコツや裏技も紹介していきますので、ぜひ楽しみにしつつ順々に読み進めてみてください。

それでは、まずはじめに本の転売がなぜ副業初心者から人気なのか紹介していきます。

初期費用が安い

本の転売が人気の理由の1番目は、初期費用が安いということです。

転売やせどりをおこなう場合、多くの方の不安や懸念は「初期費用」です。

お金が欲しくて始める副業にもかかわらず、商品を転売するには、その商品代金を先に支払わなくてはいけません。

お金が欲しいにもかかわらず、自分自身が先にお金を出すという矛盾に直面します。

だからこそ、この初期費用である「商品を仕入れる金額」が安ければ安いほど始めやすくなります。

本の転売は100円程度から仕入れることもでき、非常に人気が高くなっているのです。

本の転売以外に有名な商材では、ブランド品転売、家電転売、カメラ転売等があります。

取り組まずとも、聞いただけで1個の仕入れで数千円〜数万円することが想像できます。

手軽に始められる

本の転売が人気の理由の2番目は、手軽に始められるということです。

本の転売は、スキルやノウハウを持ち合わせていなくても手軽に始めることができます。

本の転売に限らず、転売で大切なことは、入手ルート販売先の2つです。

本の入手ルートは、ブックオフや古本屋で100円(税別)から入手することもできますし、オークションサイトやフリマアプリを利用することで100冊まとめて数千円(実質1冊あたり20〜30円)といった破格の値段で入手することもできます。

販売先については、定番なのはAmazonやメルカリ、ヤフオクなどです。

どのサイトで本の転売をするにしても、月間でどの程度販売できるかわかる無料アプリなどのツールも存在するので、初心者でも初めやすく人気の理由となっています。

場所をとらない

本の転売が人気の理由の3番目は、保管場所をとらないということです。

月に20万円稼ごうと思い、本を大量に仕入れたとしても、縦積みすることで非常に省スペースで大量の在庫を保管することができます。

もし家族などの同居する人に秘密にしなくてはいけない場合にも、省スペースで保管できることやダンボール1箱あれば数十冊保管できるということで、こっそり副業をしやすくなっています。

また、本の転売が軌道に乗り、倉庫契約や外注化させる際にも、この省スペースで収まるというのはコストを抑えることに繋がります。

保管費用をが削減できますし、出荷を外注する際にも、外注さんの自宅を利用するなど低費用に抑えることができます。

本の転売が人気の理由から紐解くメリット・デメリット

メリットとデメリット

ここまでで説明してきた本の転売の人気の理由から考えられる、メリットとデメリットについて解説していきます。

これぞ本の転売の醍醐味!メリット編

本の転売のメリットとして、人気の理由で挙げた3点があります。

・初期費用が安い
・手軽に始められる
・場所をとらない

これが最大のメリットです。

「思い立ったら即行動!」ということで、今すぐに近くのブックオフや古本屋に向かって仕入れることもできてしまいます。

さらには、本の仕入れや転売を繰り返していくことで徐々に知識も増えていきますので、稼げる本の目利きができるようになります。

トップレベルの本の転売プレイヤーの方は、ブックオフや古本屋に入って10分たたずに100冊以上の本を仕入れる方もいらっしゃいます。

稼げる本がスピーディーに見つけられるようになるだけではなく、ご自身で新たな仕入れルートを見つけることや、販売先を開拓して独壇場で稼げる可能性も秘めています。

これが本の転売の難しさ!デメリット編

本の転売は非常に魅力的なビジネスではありますが、メリットだけでなくデメリットも存在します。

デメリットとして最も気をつけなければいけないことが、参入障壁の低さです。

本の転売は副業初心者にも人気とお伝えしていますが、これは裏を返せば、誰でも簡単に取り組めてしまうということです。

だからこそ、稼げる本の奪い合いや商品販売時の値下げ合戦が起きてしまい、高く仕入れて安く売るという方向に向かいやすくなっています。

独自の入手ルートの確保や、独自の販売戦略を取ることで他者と差別化をしていかなくては、勝ち残るのは難しいかもしれません。

また、さらにデメリットとして挙げられるのが、本の仕入れが安定しないということです。

ブックオフや古本屋、フリマアプリなど、オフライン・オンライン問わず同じものを継続的に仕入れるビジネスではありません。

毎回毎回、違う本を仕入れることになりますので、その都度リサーチが必要になります。

新しいものを常に発見できるという楽しさはありますが、基本的にずっとこの作業の繰り返しとなるため、不安定な仕入れになることは本の転売の大変さの一つとなっています。

本の転売の注意事項

warning

ここで本の転売を行う上での、注意事項をお伝えしたいと思います。

まずはじめに、無許可の方も多くいるのが現実ですが、中古品の売買を行うには、古物商許可というものが必要です。

お近くの警察署に古物商許可の申請をする必要があります。
参考:警視庁 古物商許可申請

古物商許可の申請について簡単にまとめますと、個人の場合には手数料19,000円と以下の書類が必要です。

・略歴書(本人と営業所の管理者のものが必要)
・本籍(外国人の方は国籍等)が記載された住民票の写し(本人と営業所の管理者のものが必要)
・誓約書(本人と営業所の管理者のものが必要)
・身分証明書(本人と営業所の管理者のものが必要)
・URLの使用権限があることを疎明する資料

難しい書き方となっているため分かりづらいですが、基本的にご自身で本の転売を行う場合には、各書類を1部ずつ用意いただければ問題ありません。

また、申請する上で、注意すべき箇所として、営業所をどこに置くかという問題があります。

持ち家や事業所などがある方は問題ないのですが、賃貸の方は賃貸契約書の使用目的の欄に居住用と記載がある場合は、登録不可の可能性がありますので注意が必要です。

必要に応じて家主様に、古物商の登録で使用して良い旨の書面をいただく必要があります。

無許可営業することは、古物営業法違反として懲役や罰金刑になる場合もありますので、ご自身を守るためにも必ず法律厳守で進めていただければと思います。

本の転売の具体的な流れをご紹介

カレンダーに書かれたstart businessの文字

それでは実際に本の転売を行う上での実際の流れについてご紹介していきたいと思います。

この手順を読むことで本の転売をすぐに実践することができるようになります。

手順1.本を入手する

まず最初に本を入手する必要があります。
(ご自宅にある本をそのまま転売することもできます。)

本の転売を行う上で大切なことは売れる本を仕入れるということです。

どこで売るかにもよりますが、一番ポピュラーなAmazonで販売する場合には、アプリストアで「転売」と調べるとAmazon売れ筋ランキングが分かる無料アプリが出てきます。

こちらを利用して、月間に何個くらい売れているか、ライバル出品者は多いか少ないかを簡単に調べることができるようになります。

その上で、ブックオフや古本屋さんに出向き、めぼしそうな本を一つずつバーコードスキャンして調べていくことになります。

下記のようなものが比較的利益が取りやすくなっています。

・アニメ化が決定したばかりのコミック
・士業(弁護士や医師など)関連の書籍
・専門的な雑誌(カメラ、バイク、手芸など)
・ベストセラー小説

実際に現地に赴くのが難しい方や手間と考える方の中には、フリマアプリやオークションサイトなどを利用して本を探す方もいらっしゃいます。

手順2.本を検品する

本を入手した後には必ず検品をするようにしましょう。

汚れや折れがあるにも関わらず、美品として販売してしまうとクレームに繋がる場合もあります。

タバコの臭いがついていたり、カビていないかなども確認してみてください。

また、付録付きの雑誌やDVD付き書籍を入手した場合、その付録が実は付いていなかったということもよくあるミスですので、こちらも漏れのないようにチェックが必要です。

本に値札が付いている場合には綺麗に取り除いておきます。

例えばご自身が300円でレアな本を仕入れることができて、3,000円で販売できたとします。

お客様は3,000円払ってでも欲しかった本にも関わらず、実際に手元に届いたものに300円お値札が貼ってあったら、せっかく楽しみだった本の到着が非常に不快な気持ちに変わってしまいます。

手順3.本を販売する

本の準備が整ったら、本の出品・販売をしていきましょう。

本の販売先としてポピュラーなのは、Amazonやメルカリです。

Amazonで販売する場合には、タイトルや画像などの商品情報が既に登録されていますので、ご自身が希望される販売金額を設定するだけでも出品ができてしまいます。

Amazonの販売用アカウントの作成方法はこちらの記事でも紹介していますのでご参考にしてみてください。
『Amazonセラーアカウント登録手順とは!』

メルカリで販売する場合には、ご自身で綺麗に写真を撮影して、商品情報も入力する必要が出てきます。

少し大変さも出てきますが、写真の撮り方や説明文の書き方、セット商品にするなど工夫することで売上を大きくできる可能性を秘めています。

手順4.本を発送する

本を販売することができたら、お客様に本を発送していきます。

ダンボールで厳重に梱包する必要などはないため、100円ショップなどで手に入る梱包資材(プチプチなど)で本を包んで大きな封筒に入れて発送する方法がよく利用されています。

重さを量って切手を貼って発送する方法もありますが、おすすめの方法は日本郵便のクリックポストです。

日本全国一律185円(税込)で追跡番号付きで送ることができます。

34cm×24cm×3cm以内で1kg以内が対象のため、本を1冊送る場合に非常に適しています。

ネット決済ができ、手書きラベル不要、さらにはポスト投函で送ることが可能なので、スピーディーに手配することができます。

コミックのセット売りや複数の本をまとめて送る場合には、日本郵便の定形外郵便が一番お得に発送することができます。

定形外郵便は窓口での受付となるため集荷が必要な場合にはゆうパックやヤマト運輸、佐川急便の宅急便サービスを利用することになります。

本の転売を成功させるための裏技3選

顧客満足度

これから本の転売を始めようという方にも、既に本の転売を始めているという方にもおすすめの裏技を3つ紹介させていただきます。

まとめ買いせよ

まず1つ目の裏技は、「本をまとめ買いせよ」になります。

本を一つ一つ調べて着実に仕入れていくことも、もちろん大切なことではありますが、まとめ買いできるチャンスがあれば是非ともトライしてみてください。

この方法は特にオークションサイトやフリマアプリで有効な方法です。

自宅にある大量の本を一気に処分したい出品者の方が狙い目で、少しのお金になるだけで良いから早めに本を処分したいという方を探してみてください。

探し方のコツとしては、写真はプロが撮影したような綺麗な写真ではなく、雑多な写真の出品者は非常に旨みのある本を出品している可能性があります。

例えば30冊程度の本を写真数枚に分けて撮っていた場合、その中の1冊や2冊だけでも3,000円や5,000円で売れるものが含まれていたなら、その他の本を全て調べなくても安ければ即購入しても良いでしょう。

交渉が可能なら必要な本だけ伝えて交渉することも可能ですが、その間に他の方に落札や購入されてしまっては意味がありませんので、スピーディーに行動する必要があります。

また、それを伝えることにより、出品者に価値がある本だと知らしてしまうことにもなるので交渉が難航する場合もあります。

また、検索の仕方として、「処分」「まとめ売り」「セット」「断捨離」「不用品」などのキーワードと「本」を組み合わせて検索すると運良く見つかることがあります。

特に年末や引っ越しの多い時期が狙い目となっています。

タイミングこそ全て

2つ目の裏技は「タイミングこそ全て」になります。

本の転売をしていくなかでタイミングは非常に重要です。

上述した、まとめ買いの例でも時期によっては非常に簡単に良い本を大量入手できる場合があります。

さらに、ブックオフや古本屋でもタイムセールなど一時的に値段が安く手に入る時期もあるので、こういったタイミングでしっかりと利益の出る本を仕入れることで収入を増やしやすくなります。

また、本の仕入れのタイミングだけが重要というわけではありません。

本を販売する際にもタイミングは非常に重要です。

例えば、受験生が購入する赤本は、最新版しか書店に並びません。

過去の問題を解きたい受験生も多くいるので、受験シーズンの追い込み時期などに売れやすくなります。

趣味の本も季節によって売れ行きが変わってきますので、カメラや釣り、手芸、キャンプなど、テレビやメディアで紹介が増えてくるような時期に本も売れやすくなってきます。

タイミングを見計らうことで、本の転売の仕入れも販売も格段に成果が変わってきます

SNS活用で利益倍増!?

3つ目の裏技は「SNS活用で利益倍増!?」です。

ここから難易度が少し上がりますが、SNS(Twitter、Instagram、Tiktokなど)をうまく活用すれば、ビジネスチャンスを大きく広げることができます。

まず初めに手軽な活用方法として、利用しやすいのがTwitterです。

Twitterを仕入れの場として活用していきます。

活用方法としては、高値の本を持っているが利用しない人をターゲットとして、その方々に譲ってもらうか、少額のお金を払い引き取ってあげるというパターンがあります。

例えば、高値の本として、弁護士になるための教材を例にします。

既に弁護士になった方や、諦めた方を探しましょう。

タイミングよく試験が近ければ、試験の結果後にTwitterで検索をかけると資格取得した人たちが歓喜のツイートをしていたりします。

その方々からすれば、もう既に弁護士になるための教材は不要となっているため、アプローチの仕方や交渉次第で、無料や安値で譲っていただくことができます。

さらに難易度を上げると、本の転売をするよりも、非常に高額な報酬を得ることができるようになります。

令和の時代になってから特に流行っているのが、Tiktokで自分自身のノウハウや実際の活動を配信する方法です。

実際にSNSを利用している方は、一度は目にしたことがあるかもしれませんが、「本の転売で10分で5万円GET!」というような動画を配信している方が多くいます。

その方々は、この動画を見た人で、実際に実践したいという方に向けてコンサルティングやマニュアルを販売して、1件数万円〜数十万円を受け取っています。

喋りに自信がある方や、分かりやすく教えることに自信があるという方は、こういった方法もおすすめかもしれません。

まとめ

指をさした先にPOINTの文字

この記事では、本の転売について人気の理由とメリット・デメリットを紹介してきました。

後半では少し踏み込んだことも伝えてきましたが、いかがでしたでしょうか?

本の転売についてまとめると、

・初期費用が安い
・手軽に始められる
・場所をとらない

という副業初心者におすすめの要素が詰め込まれた魅力的なビジネスです。

しかしながら、その反面デメリットとして、

・参入障壁が低くライバルが増えやすい
・安定的に仕入れができない

ということもお伝えさせていただきました。

本の転売に限らず、どのようなビジネスでもメリット・デメリットは存在します。

その中で自分自身で工夫をしたり、差別化をしていくことが非常に大切です。

他者とどれだけ工夫や努力の差をつけられたかで、自分自身の収入が2倍にも3倍にも変わっていくものだと考えられます。

この記事を最後までお読みいただいたことで、何か副業やビジネスのヒントになっていただければ幸いです。



ちなみに、本の転売のデメリットの中に「仕入れが安定しない」という点がありましたが、安定した仕入れができる副業物販ビジネスをお探しの方には、中国輸入ビジネスをおすすめいたします。

ご興味のある方は、CiLELで実践的な講座を開催しておりますので、ぜひ無料Webセミナーにご参加ください。

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