「中国輸入ビジネスを始める」といっても何から始めて良いかわからないこともあります。
実はやるべきことはたくさんあってひとつひとつきちんとやっていかないと、途中でトラブルになりビジネスが止まってしまう事もあります。
ここからは中国輸入ビジネスを始めるにあたっての必要な作業を細かく区切って解説していきます。
順を追ってやっていけば、全くのゼロからでもスムーズに中国輸入ビジネスが始められるはずです。
目次
Toggle目次
●STEP.1 中国輸入ビジネスを始めるための準備をしましょう
- パソコンを用意しよう
- ビジネスの資金を作ろう
- Google Chromeを使おう
- ビジネス専用のメールを開設しよう
- ビジネス専用電話番号を取得しよう
- ビジネス専用の銀行口座を開設しよう
- ビジネス専用のクレジットカードを作ろう
- Amazonアカウントの登録をしよう
- 屋号を決めよう
- FBA利用登録をしてみよう
- 淘宝(タオバオ)アカウントを登録しよう
●STEP.2 売る商品を探そう
- 中国輸入セラーをAmazonで探そう
- Amazonセラーから芋づる式に商品を探す方法
- 商品に関連する「商標権」を調べよう
- 商品に関連する「関係法令」を調べよう
- Amazonで売れる商品なのかをチェックしよう
●STEP.3 中国輸入ビジネスの商品仕入れ方法
- タオバオ(アリババ)で商品検索をしよう
- 輸入代行業者を決めよう
- 中国輸入ビジネスに向かない商品
- 仕入れ前に絶対に確認すべきチェックポイント
- 中国輸入ビジネスの初回仕入れは何個までが良い?
- 輸入にかかる費用の計算をしよう
- 商品仕入れで失敗しない3つのポイント
●STEP.4 仕入れた商品を実際にAmazonへ出品してみよう
●最後に.Amazon中国輸入ビジネスはマジメでちょっと弱気な人こそやってみるべき
●STEP.1 中国輸入ビジネスを始めるための準備をしましょう
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- パソコンを用意しよう
- できれば家族共有のものではなく自分専用のパソコンが欲しいところです。このビジネスのメリットとして場所に関係なく作業ができますので、デスクトップよりもノートがおすすめです。新品でなくても構いませんので、ヤフオクや中古家電店で安ければ3万円程度からでも入手可能できます。
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- Google Chromeを使おう
- 作業をするブラウザ(閲覧ソフト)は動作が軽いほうが捗りやすくストレスもたまりません。
推奨するのはGoogle Chromeです。
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- ビジネス専用のメールを開設しよう
- Amazonからの連絡や問合わせはメールが基本ですのでスマホやPC問わずネット環境があれば、どこでも確認できるものを取得して使用してください。プライベート用と分けたほうが良いです。おススメはGmailです。
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- ビジネス専用電話番号を取得しよう
- スマートフォンを使っている人はアプリで「050」などビジネス専用の電話番号を入手しましょう。販売ページで公開しなければなりませんので、個人携帯の番号を掲載するよりもプライバシーが守れます。
また、その電話にかかってくればビジネス関連のものとすぐにわかるという効果もあります。
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- ビジネス専用の銀行口座を開設しよう
- プライベート口座と一緒にすると管理がややこしくなりますので新たにビジネス専用の口座をつくってください。手数料が安いネット銀行がおすすめです。手続きも簡単でどこでもいつでも確認ができますので楽天銀行かPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)がおすすめです。
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- Amazonアカウントの登録をしよう
- Amazonで販売するにあたってアカウントの登録が必要です。アカウントには大口出品者と小口出品者がありますが、中国輸入ビジネスは販売個数が多くなりますので大口出品者で登録しておいてください。登録は下記で詳しく解説されています。
Amazonのアカウントを登録する
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- 屋号を決めよう
- 屋号=お店の名前です。屋号設定にあたってはとくに決まりはありませんので読みやすい名前にしましょう。外国語でも日本語でもどちらでも構いません。
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- FBA利用登録をしてみよう
- FBAとはAmazonが商品発送を代行してくれるサービスです。販売個数が多くなりがちな中国輸入ビジネスでは必須です。商品をFBAに納品すれば販売から発送まで全てAmazonが請け負ってくれます。登録方法は下記で解説されています。
FBAに登録する
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●STEP.2 売る商品を探そう
また、それが「売れている商品」である必要があります。
「売れている商品を売る」
これがスタートダッシュには最適です。(このやり方を「相乗り」と言います。)
将来的にはオリジナル商品の開発やOEM等に発展させていきますが、
まずは、相乗りでビジネスの基礎を鍛えましょう。
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- 中国輸入セラーをAmazonで探そう
- Amazonである特殊なキーワードを入れると中国輸入の実践者を探すことができます。キーワード例「JANコード」で検索し商品説明文を見ると、こういう文面が入っています。「JANコード取得XXXXオリジナルセット商品:45XXXXXXXXX1、XXXX当店以外の出品は
固くお断り致します。」これがあるとなぜ中国輸入の商品の可能性が高いかと言えば、他の一般的な商品には入らない特殊な言葉を入れて、相手をけん制しなければならない商品(=他の人でも輸入できる中国輸入ビジネスの商品の可能性が高い)だからです。
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- Amazonセラーから芋づる式に商品を探す方法
- まず1つの商品を見つけたら、そこから芋づる式に他の中国輸入ビジネス実践者の取扱商品を探します。
まず、最初に見つけた商品に出品している出品者の商品一覧です。次にそれらの商品に相乗りしている出品者の商品一覧、というように徐々に広げていきます。その他にはトップページや商品ページのレコメンド(関連商品)を見たり、最初に見つかった商品の商品名で再度Amazon検索すると類似品がヒットしてきますが、それらも中国輸入ビジネスで仕入れた商品の可能性が高いです。
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- 商品に関連する「商標権」を調べよう
- 相乗りするには、Amazonで販売されている商品が商標を取得していない場合に限られます。その商標を調べるのが下記のサイトです。ここでブランド名やショップ名を検索し、これから相乗りしようとしている商品が商標を取得してないか確認します。J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)
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- 商品に関連する「関係法令」を調べよう
- 輸入販売に際して法規制や制限がある商品があります。輸入しても大抵は販売できなかったりしますので事前に調べて気を付けましょう。主な輸入できない商品の一例は液体、医薬品、銃器、幼児・ベビーグッズ(食品衛生法)、化粧品、食品、飲料(食品衛生法)コンセントのある商品(電気用品安全法、PSE)、ラジコンなど無線を使う商品(電波法)、バイクなど乗車用ヘルメット(消費生活用製品安全法、PSC)などです。
不安な場合はJETORO(ジェトロ・日本貿易振興機構)に連絡して輸入が可能か確認しましょう。また、中国で販売されているブランド品は99.99%偽物です。絶対に手を出さないようにしましょう。
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- Amazonで売れる商品なのかをチェックしよう
- モノレートというサイトで確認します。会員登録不要で完全無料のサイトです。急激に価格が下っていないか、急激に出品者数が増えていないか、アマゾンのランキングは順調に動いているかなど確認します。その他、色や形状、付属品などを確認します。相乗りは基本的にこれから輸入する商品と現在販売している商品との「完全一致」が求められるからです。
●STEP.3 中国輸入ビジネスの商品仕入れ方法
中国輸入ビジネスの商品仕入にはタオバオとアリババというサイトを利用します。
タオバオもアリババも操作方法はほぼ変わりません。
違いは「ロット数」でタオバオは基本的に1個から購入できますが、アリババは10個もしくは100個からといった形で最小ロットの制限があるケースが多いです。
大きく分けるとタオバオは「個人向け」、アリババは「法人向け」のサイトになります。
Amazonで見つけた商品がこれらのサイトで販売されているかを探します。
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- タオバオ(アリババ)で商品検索をしよう
- 主に使うのは「キーワード検索」または「画像検索」です。キーワード検索は日本のショッピングサイトでの検索と同じです。真ん中にある検索ボックスにGoogle翻訳などで中国に翻訳した単語を入れて、虫めがねマークをクリックすればOKです。
画像検索の場合は検索ボックスの右端にカメラマークがありますので、クリックすると画像の参照画面にいきますので調べたい画像を選択し検索します。
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- 輸入代行業者を決めよう
- 中国輸入ビジネスは輸入代行業者の利用が不可欠です。様々な輸入代行業者がありますが、どこが良い代行業者なのかを判別するのはWEBサイトを見ただけでは難しいので、ネットでその代行業者の評判や手数料などの各種料金、発注の仕組み(ウェブ発注orエクセルフォーム送付など)を調べ、良さそうなところにまずはテストとしてピックアップして少量を発注しましょう。
その発注のスピードや料金、問合わせ対応などをチェックし、自分が安心して任せられると思う代行業者を選んでください。
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- 中国輸入ビジネスに向かない商品
- タオバオ・アリババでは様々な商品が販売されていますが、中国輸入ビジネスを始めるにあたってはまず「小さい・軽い・壊れにくい」商品を扱うのが良いでしょう。小さくて軽い商品は輸送費用が抑えられますし、壊れにくい商品であれば輸送途中での汚損などの商品ロスを軽減できます。
今後、ビジネスの規模が拡大していけばライバルの少ない真逆の「大きい・重い・壊れやすい」商品を扱うのも面白いと思います。
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- 仕入れ前に絶対に確認すべきチェックポイント
- サイト上では同じ商品を売っているように見えても、中国では日本とは商習慣が異なりますので注意が必要です。まず、1つのページで全く異なる商品を販売していたり、商品画像は一致していても実際の商品には付属品がない等、仕様が異なるケースがあります。Amazonで販売されている商品と完全に一致するかの確認は必須です。
また、そのショップ自体の評価も販売している商品のクオリティに比例する場合が多いので、少なくとも評価がダイヤ以上のショップから仕入れるようにしましょう。
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- 中国輸入ビジネスの初回仕入れは何個までが良い?
- いくらサイト上で確認しても、実際に商品が届いてみないと分からないことも多くあります。初めて発注するショップに大量に発注して、届いた商品がほとんど不良品だったら大赤字です。商品の確認と共にショップの対応などの確認も必要ですので、初回の発注は3個までが基本です。(1個100元を超えるような高額商品は2個でも大丈夫です。)
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- 輸入にかかる費用の計算をしよう
- 仕入経費の内訳として、「中国国内送料、関税、消費税、中国から日本までの送料(国際送料)、代行手数料、FBAへの納品送料、アマゾンの販売手数料、FBAの出荷手数料」があり、これらが商品代金に加算されます。
送料などはロットが大きくなれば1個当たりの費用は抑えられますが、「費用の全体像」は把握してください。アマゾンの販売でかかる費用はFBAシュミレーターで確認できます。
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- 商品仕入れで失敗しない3つのポイント
- 1.無理はしない
仕入数はこのくらい売れるだろうなど曖昧な憶測ではなく、無理をしない少なめの仕入量で(売れ残り在庫を残さない)2.分からないことはショップに聞く
商品の仕様や付属品などを画像だけで判断しないようにしてください。3.心配な点は仕入前に解消する
一度仕入れてしまった場合、返品は実質的に不可能なので仕入前に不安は全て払拭していてください。(上記の3つの問題や不安を解決していくれるのが輸入代行業者です。)
●STEP.4 仕入れた商品を実際にAmazonへ出品してみよう
中国から仕入れた商品はAmazonで販売しますが、その出品方法は至って簡単です。
仕入れる商品を販売するページは既にAmazon上にありますので、商品画像や説明文は既に存在しています。商品に関することでは基本的にやることがありません。2分もあれば出品できますので、商品を仕入れられたらすぐに出品をしましょう。
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- Amazonで相乗り出品をする方法
- 商品ページのマーケットプレイスに出品する、もしくはセラーセントラルの商品登録から商品を検索して出品します。(商品ページ右側価格のところ)出品に関して注意することが2点あります。
1点目は価格で出品時の最安値を下回る価格設定は不要ということです。
無駄な値下げ合戦を助長しますので、出品価格は最安値と同額で構いません。2点目は相乗りする商品の他の出品者の動向についてです。
相乗り出品者に嫌がらせ注文や脅しのメールが来るケースが報告されています。商標もなく相乗りできるはずの商品にもかかわらず、長期間出品者が1人しかいない商品は「何かあるはずだ」と疑い本当に相乗りしても大丈夫かどうか、慎重に調べてください。
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- FBA倉庫への納品作業について
- 作業的には、Amazonから指定された倉庫にAmazonが指定するラベルを印刷し貼り付けて発送します。商品の大きさによって納品する倉庫が違うこともあります。詳しい納品手順はアマゾンで解説がされてます。
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- 相乗り販売でショッピングカートを獲得するためにできること
- 相乗りで販売するには「ショッピングカートの獲得」が絶対条件です。どうすればカートが取れるのかの正確な内容は非公開なのですが、最低限以下の2点は絶対に必要なことが分かっています。「FBAの利用」と「最安値」です。それ以外にも出品者の評価や商品在庫数等が言われていますが、最低限上記の二つは押さえてください。
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- +αの売上UPを目指す
- それは、「ギフト設定」と「決済方法」の追加です。ギフト設定はプレゼント対応のことで、セラーセントラルの商品詳細から設定できます。出品者として特にプレゼント用に何かを用意する必要はありませんが、買う側からするとプレゼントに対応してくれている(明細に価格が入らない等)商品は選ぶ理由になります。また、決済の多くはクレジットカードですが、それ以外に商品代引きやコンビニ決済もあれば個人の希望に合わせた決済方法の提供ということで購入率のアップが期待できます。
●最後に.Amazon中国輸入ビジネスはマジメでちょっと弱気な人こそやってみるべき
ここまで「14分でわかる!Amazon中国輸入ビジネスの始め方」をお伝えしてきました。
ひとつずつクリアしていけば「ビジネスをスタート」させるのは決して難しいことではありません。
まずは、この手順に沿って気軽に始めてみるのがいいと思います。
うまくビジネスがまわるようになったら次のステップ(オリジナル商品(OEM)の開発と販売)に、
進んでいくと良いでしょう。
そして、一人でやるよりも仲間や代行業者と相談しながら楽しくやっていくのも成功する一因です。
大切なことは自己流で手当たり次第進めていくのではなく、学びながら順を追って一歩ずつ前進していくことです。
そういった点では、「マジメ」で「ちょっと弱気」なくらいな人のほうがこのビジネスに向いているといえるでしょう。
投稿者プロフィール
- 梅田 潤
- 合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)
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