輸入代行業者に発注する場合、利用者が期待することは正確で迅速な応対です。
更に、親切丁寧な応対をしてくれるかというところも、大事なポイントですよね。
利用者側のニーズに応えようとすると、輸入代行業者側も利用者(お客様)がどんな人で何を重視しているかを把握しなければなりません。
利用者全員をひとくくりにして応対していては、輸入代行業者の担当者も利用者全員の事を把握することはできませんので、利用者の状況やニーズを把握するには担当者を付けることが現実的です。
発注額の大きな利用者や特別なプランの利用者については、やりとりする情報量も多くなりますので、どのように担当が付くかが重要になります。
その場合、担当者の付き方のパターンは「専属担当制」と「チーム担当制」の2通りあります。
両方にメリットとデメリットがありますので、今回はそれぞれについて解説していきます。
目次
Toggle「専属担当制」のメリットとデメリット
「専属担当制」とは、利用者1人対して担当者が1人付くパターンです。
担当者は秘書のような存在で、連絡・確認・相談はマンツーマン。
全て1人の担当者が行います。
専属担当制のメリット
専属担当制では、担当者と利用者が1対1でやり取りを行いますので、コミュニケーションが密になります。
それにより、利用者ひとりひとりの状況や希望、ニーズの把握ができるようになります。
長く関係が続けば続くほどその効果は大きくなり、阿吽の呼吸でかゆいところに手が届いて、自分好みのオーダーメイドの応対が期待できます。
専属担当制のデメリット
ただ、担当者と利用者が1対1であるが故に、担当者と相性が悪かったりすると、逆に意思疎通が困難になります。
その場合は担当者を変えてもらう等の措置が必要ですが、相性の良し悪しは確証できません。
100%合う人はいないと考えた方が賢明です。
また、担当者が病気で欠勤すると話が進まなくなってしまったり、退職となった場合にはまたゼロから新しい担当者と関係性を作っていかなくてはいけません。
(もちろん引き継ぎはされますが、それまでと同じようにはいかないのが現実です。)
担当者の交代が頻繁に起きるようだとストレスのみが残ります。
「チーム担当制」のメリットデメリット
「チーム担当制」とは、利用者1人対して複数人の担当チームが付くパターンです。
担当者が1人というわけではないので、いつも同じ人とやりとりをするわけではありません。
チーム担当制のメリット
チーム制になると、担当者が複数になります。
担当者の1人が欠勤しても話が止まることはありませんし、退職してしまっても他の担当者がカバーしてくれます。
よって、「ビジネススピードの維持」「関係性の保持」という面については、一定のクオリティを保ち続けることができます。
また、ミスや相性の悪さといったマイナス面も、チーム内で補完し合うことができますので、担当者側としても1人に負担がかかることがありません。
それは、利用者にとっても大きなメリットのひとつです。
チーム担当制のデメリット
デメリットは、複数の担当者がいるが故に起こりうる「情報共有と伝達のミスや遅れ」です。
ある担当者が利用者の要望を聞いていても、それがチーム内で共有されていなければ、担当者ごとに応対が異なる結果になってしまいます。
同じ説明を他の担当者に何度もするのは、かなりのストレスですよね。
担当者側からすると、そのストレスを利用者に感じさせてしまうことはサービスへの不満に直結してしまうので、最も避けるべき事態でもあります。
「チーム内での情報共有」が唯一にして最大のデメリットかもしれませんが、逆に言えばこの部分さえきっちりとやっておけば、チーム制でのデメリットはほぼ無いと言っても良いくらいです。
ちなみにCiLELは…
筆者も利用しているCiLEL(シーレル)では、「チーム担当制」と「専属担当制」のハイブリッドのような形になっています。
基本的にはチーム担当制です。
その理由は、さきにご説明したように、一定のクオリティを保ち続けることができるからです。
筆者を含め、利用者側は継続してビジネスを展開していますので、サービスのクオリティ維持は重要です。
チーム担当制でありがたいと感じることの方が多いですね、
デメリットである「情報共有と伝達のミスや遅れ」についても、工夫されているように思います。
OEMなどの案件については、専属担当制に近いやり方で対応してくれています。
メインで担当してくださる方がいて、おおまかな状況はチームにも共有されているような印象です。
特に専門知識が必要な部分については、専属の方がついてくださるのは心強いですね。
大切なのは質の良いサービスが安定的に受けられること
「専属担当制」と「チーム担当制」は両方にメリットとデメリットがあり、それぞれの輸入代行業者が、どちらのメリットを重要視するかで制度を決めています。
一概にどちらが優れているとは言えませんが、利用者にとって一番大事なのは「質の良いサービスが安定的に受けられること」ではないでしょうか。
輸入代行というサービスをなぜ利用するのかというと、「輸入仕入れ」における煩わしさや不安を減らしたいからです。
担当者とは相性がありますし、そもそも輸入仕入れはトラブルが多いものですから、不満を感じることもあると思います。
しかし、肝心なのは自分のビジネスがスピーディーに進められるかどうかという点。
「専属担当制」も「チーム担当制」も、サービスの要素のひとつです。
ご自身が輸入代行業者に何を求めているのか、どういった点を重視しているのかをふまえて、ご自身のビジネスに合った輸入代行業者を選んでくださいね。
輸入代行業者の選び方については、こちらの記事も参考にしてください。
『おすすめ中国輸入代行業者12選と選び方のポイント』
投稿者プロフィール
- 梅田 潤
- 合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)
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