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「やってみたい副業」と「やっている副業」を考える

世の中にはたくさんの副業があります。
その人の環境や資金力、ノウハウや時間、リスクの大小などいろいろな条件で副業を選びます。

はじめて副業をする人はいったいどれが自分に合うのか調べたりすると思います。

特にはじめての場合はリスクが怖いので、できるだけローリターンでもいいのでローリスクの副業を選ぶでしょう。
ともするとローリスクではなくノーリスクを求める人もいるでしょう。

ですが、逆にせっかく副業をやるならリスクをとってドカンと稼ぎたい、あわよくば独立したいということで副業を始める人も少なくないはずです。

私は中国輸入ビジネスを副業で始めて独立までにいたりましたが、それ以前には欧米輸入やライティングなどの副業を少し経験しています。
最終的には中国輸入に特化することになるのですが、私のように複数の副業にとりくむ人も不思議ではありません。

では、副業をこれから始めようとしている人はどんな副業に興味があるのでしょうか。
「やってみたい副業」と「やっている副業」、2つの視点から考えてみたいと思います。

「やってみたい副業」ランキングは?

木片を積み上げる手

私は基本的に物販の世界で生きてきましたので、最初から物販で副業をはじめることを考えていました。

しかし、普通のサラリーマンやOLの人はそういうわけではないしょうから、いろいろ調べて「これやってみたい」という副業に出会っていると思います。
(実際にやるかは別として。)

ネットを検索してみると、実際にそういうアンケートが実施されていて、それがこちらです。

やってみたいと思う副業 2位「プログラミング・開発」、1位は?(ITmedia ビジネスオンライン)

やってみたい副業1位は「動画撮影・動画編集」

このアンケートによると、1位は「動画撮影・動画編集」(40.1%)以下、「プログラミング・開発」(18.4%)、「記事執筆・翻訳」(14.6%)と続きます。
そして、イラスト、ホームページのデザインやバナー、そしてコンサル
の順番になっています(詳しくは本文を参照)。

また、これとは別のアンケートでも、上記のようなもの以外にアンケートやモニター、接客業などリアルのアルバイトなども上位に入っていました。

リスクをかけずに収入を増やしたい

こういったアンケートの結果を見ているとリスクをあまりとらなくてもいい、自分の時間を使えばできるものが大半を占めています。
確かに、自分が時間を使うだけなら金銭的なリスクはありません。

また、副業のために何か新しいことを勉強しようというよりは、今やっている仕事を生かしてその延長線上で副業をやりたいということが見えてきます。
ようは、あくまで「副業」であるため、できるだけお金(リスク)をかけずに収入を増やしたいという意識が副業を始める前の人たちに見てとれるわけです。

実際のところ「やっている副業」はどうなの?

お財布を持って微笑む女性

先ほどのアンケートは「やってみたい副業」であって実際にやっている副業はどうなっているのでしょうか。
これについても「やっている副業」というアンケートがありました。

副業に関する全国1万人の意識調査(株式会社インテージリサーチ ニュースリリース)

このアンケートのモニターは1万人以上に上りますので、かなり大規模におこなわれていることがわかります。
これだけの回答者(n数)がいるということは信用度も高いアンケートといえると思います。

やっている副業1位は「アンケートモニター・ポイントサイト・レビュー投稿」

このアンケートによると現在も続けている副業の第1位は「アンケートモニター・ポイントサイト・レビュー投稿(19.4%)」だそうです。
やってみたい副業でも上がっていたものですが、実際に続けている副業では第1位に輝いています。

中国輸入×Amazon販売の実践者としては、この中のレビュー投稿というのがちょっと気になりますが…まぁ、それは深堀りしないということで。

続いての2位は「株式投資・金融商品・暗号資産(8%)」とリスクがあってもリターンが期待できるものが続いています。

ただ、これは長く保有もできるものもありますので、全員がデイトレードの様なマネーゲームをやっているとは考えにくいのですが、一攫千金も夢見れることから人気が高いのかもしれません。

そして、その次につづくのが「個人貿易・ネットオークオークション・転売(3.9%)」です。

「ローリスク・ミドルリターン」の物販

なんと、「やってみたい副業」では影もかたちもなかった物販がここで登場します。

おそらく「やってみたい副業」に入っていなかったのは、物販は基本的に商品を先に仕入れますのでリスクがあります。

また、お客様もいますので問い合わせなどの対応のために商品知識も必要とされますし、出品の他、配送など利益を得るための作業が多くて面倒だと思われている感じがあります。

そのため、これから副業を始めようとしている人にとっては敬遠されがちで人気がないのでしょう。

しかし、「やっている副業」では上位にきているのです。
つまり、手間がかかって面倒そうな副業が物販なのですが、やってみたら続けられる副業であると言えます。

また、続けられるという事はおおよそ利益がでている可能性も高いのです。
これは、株式など金融商品と違って物販は後出しジャンケンのように「売れている商品を仕入れる」ことができますので商品が「塩漬け」になってしまうことも少ないからです。

このアンケート結果をみて驚いた半面、中国輸入×Amazon販売をやっている身からすると確かにそうだと思いました。

個人が副業で取り組む物販の多くは先ほど言った「売れている商品を仕入れる」方法なのでリスクを抑えることができて、さらには株式投資のような一攫千金とはいきませんが、それなりに高い利益率があります。

ですので「ローリスク・ミドルリターン」と言えるかもしれません。

この実態に気が付いた人たちが物販での副業を続けられているのではないでしょうか。

「やってみたい副業」と「やっている副業」がこんなに違うのか?

違う方向を見ている人

この事を複数のアンケート結果から考えると、一番の理由は「リスク」だと思います。
誰だって損はしたくありません。

ですが、儲かるため・儲け続けるためにはリスクを取る必要があるのです。

「やってみたい副業」はリスクをおさえられるもの

「やってみたい副業」はとにかくリスクをおさえられるものが多くありました。

自分の時間を削ってでもお金が欲しい。
でも損はしたくない。

そういう思考からアルバイト等を選ぶのだと思います。

アルバイトは自分の身銭を削るという意味でのリスクがありません。
ただ、移動や準備などを含めると働いていない(給料がもらえない)時間も拘束されることになりますので、目には見えないリスクが存在しています。

「やっている副業」は効率重視

それに対して「やっている副業」を見るとアルバイトなどで稼ぐよりも効率が重視されているように思います。

ですので、上位にくる副業はアンケートモニター・ポイントサイト・レビュー投稿、株式投資・金融商品・暗号資産、個人貿易・ネットオークオークション・転売、アドバイザー・コンサルティング

どれもインターネットの環境があれば始めることができてしかもネット上で完結するものばかりです。

移動も必要ありませんし、どこでもできます。
お金を稼ぐためにはリスクをとって無駄な時間を省き効率的に稼ぐことが重要」というのがよくわかります。

私がいま取り組んでいる中国輸入ビジネスでも、まだ始めていない人や始めたばかりの人は仕入れのリスクをいろいろと考えてしまい、なかなか踏み出せない人は多いと思います。

また、既製品から自分の商品を販売しようとしている中級以上の方も同じようにリスクを考えすぎて思い切ったチャレンジができないでいる人もいると思います。

ですが、今後稼いでいくためにはある程度のリスクをとらずして大きなリターンは得られません。

このリスクとリターンの関係と結果を如実に表しているのが「やってみたい副業」と「やっている副業」の結果に表れていると思います。


投稿者プロフィール

梅田 潤
梅田 潤
合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)

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