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【必須知識:Amazon販売手数料だけじゃない!】中国輸入ビジネスで知っておくべき商品仕入12の必須費用


中国輸入は非常に利益率の高いビジネスです。
70~80%の粗利益がある商品も珍しいことではありませんし、中には90%を超えるような超高粗利益の商品もあります。

そんな商品がゴロゴロしているわけですが粗利益すべてが自分の懐に入るわけではありません。
当然のことながら、輸入には商品代金以外の費用が発生します。

商品を仕入れる過程で色々ところでかかってきますので、そのポイントと理由を把握しておきましょう。

今後、経費の削減などをする場合に手を付けるところが分かりやすくなります。

中国国内でかかる費用

商品代金

商品代金はもちろんですがこれから輸送していくにあたって大きさや重さがかなり重要になってきます。

経費を抑えるためにもできるだけ軽い、小さい、壊れにくいものを特に初心者の方は意識して選ぶようにしましょう。

また、素材も重要です。
輸入時にかかってくる「関税」は素材によって大きく変わってきます。

全ての素材の関税を把握するのは不可能ですので例えば革製品等の比較的関税の高い商品は把握しておきましょう。

中国国内送料

これは中国のショップから輸入代行業者の倉庫までの送料のことです。
中国国内では通販をしているのと同じですのでこれがかかります。

ですので、輸入代行業者の倉庫から遠いショップに注文をすると送料も高くつきます。

例えば、CiLELの中国事務所は江蘇省南通市にありますが、同じ商品であれば北京のショップよりも上海のショップに注文したほうが基本的には送料が安く済みます。

ショップごとに送料が違ったり注文量によっては送料無料の場合もありますので必ずしもそうなるとは限りませんが。
(北京と上海の位置関係がピンとこない人はGoogle Mapなどで確認してみてください。)

タオバオやアリババで仕入れ先を決める場合でも送料はページ上に記載があったり、ショップの住所が記載されていますので、価格以外にできるだけ輸入代行業者の中国倉庫に近いところ、というのも仕入先選定の条件のひとつに入れておきましょう。

輸入時にかかる費用

国際送料

これは国境を越えて商品を輸入するときにかかる送料です。

基本的に体制重量という商品の大きさを重さに換算した場合と、実際の重量の重いほうを国際送料として採用する実重量のどちらかの料金体系になっています。

ですので、例えば大きくて軽いぬいぐるみは国際送料が高くなりがちです。

また、小さくても例えば鉄製の自転車スタンドは大きさの割に重量がありますのでこれも国際送料が高くなってしまいます。

他の輸入代行業者も基本的に取り扱う商品の総重量が重くなればなるほど1㎏あたりの送料は安くなる仕組みを採用しています。

費用を抑えようとする場合、発注する商品はまとめて依頼してできるだけ重くなるように工夫することも必要です。

関税、消費税

先ほど、商品代金のところでも少し触れましたが商品を輸入してくるときには関税という税がかかる場合があります。

「場合がある」としたのは、商品によっては関税がかからないケースもあるためです。

関税の税率は商品によって数%程度のものから30%を超えるものまであります。

関税がかかる商品は非常に細分化されていますし、この商品がどの関税に該当するかは専門の人が判断することになりますので、正確には通知(輸入許可通知書)が来た後にしかわかりません。

ですので、商品の注文をする時に概算で10%程度見積もっておくと安心です。
消費税も同様に輸入するときにかかってきますので注意が必要です。

為替交換手数料

中国で商品を買うためには中国の通貨「元」を用意する必要があります。

輸入代行業者には「日本円」で支払っているかと思いますが、このままでは中国での支払いができませんので輸入代行業者が日本の円を中国の元に替えてくれています。

そのための手数料が「為替交換手数料」です。
基本的には現状の為替に+0.5円とか+1円というかたちで設定されています。

これは中国から商品仕入れる上ではどうしてもかかってしまう経費になります。

CiLELの会員サイトの入り口に「本日の為替レート」が掲載されています。
(既に為替交換手数料を含んだ表示になっています。)

輸入代行手数料

通常、輸入輸入代行業者は注文された商品の価格に対して数%の手数料を設定しています。

多くの輸入代行業者にはこのような手数料がありますが、一部の業者では手数料が0%であったり個別に手数料を加算する方法ではなく、月額制をとっているようなところもあります。

代行手数料には商品の輸入を代行する手数料の他、検品や袋詰めなど納品にかかる作業料も含みますが当然、初心者と上級者では扱う物量に大きな差が出ます。

手数料が0%でもオプションの作業手数料や国際送料が割高などのケースもありますので、トータルして一番自分に合った手数料を設定している輸入代行業者を選ぶようにしましょう。

『中国輸入輸入代行業者の選び方』はこちらから

日本国内でかかる費用

自宅への送料とFBA納品時の送料

輸入代行業者の日本の倉庫からあなたの自宅、または指定する場所に注文された商品を送るときの送料があります。

また、輸入代行業者から納品された商品を今度はFBAに納品しなければなりませんので、Amazonが指定する倉庫に送るための送料がかかります。

特にFBAは日本全国に倉庫があり、商品のカテゴリによっても納品する倉庫が変わってきます。

Amazonに登録した住所の近辺のFBA倉庫に納品されるようになっていますが、例えば、関東の場合、標準の大きさの商品は神奈川県小田原市の倉庫、大型商品は埼玉県比企郡の倉庫へ納品する必要があります。
(但し商品のカテゴリによっては別の倉庫への納品を指示されることもあります。)

輸入代行業者によっては、中国から直接AmazonのFBA倉庫に直納できるところもありますので、その場合は、「輸入代行業者→自宅→→FBA」が「輸入代行業者→FBA」となりますので送料を削減することができます。

FBA倉庫保管料、FBA出荷手数料、Amazon販売手数料

これらはAmazonで商品を販売する時にかかってくる費用です。

FBA倉庫保管料、FBA出荷手数料はAmazonのFBA倉庫で商品を保管してもらいますのでその保管料と出荷にかかる手数料は当然かかってきます。

また、Amazonというモールで販売していますので販売手数料も商品を販売する度に発生します。
これらも売上原価に組み込んでおかなければいけません。

その他の費用

輸入に直接関係しませんが、費用として定期的にかかるものを解説します。

直接関係していなくても費用であることに変わりはありませんので薄利でバンバン売っていても月締めで利益の計算をしたときにこれらの費用のことを忘れていて結局利益がない、なんてことにならないようにしっかりと把握しておく必要があります。

広告費

Amazon内の広告である「スポンサープロダクト」などはもちろんですが、それ以外にも広告を出すことがあります。

Facebook広告やGoogle広告など、自分の商品に外部からの流入を促すために広告を打つ場合がありますが、それももちろん費用として計算をしなければいけません。

相乗りの場合はほぼ関係のない話ですが、新規ページを立ち上げてオリジナル商品を販売していくにはどうしても商品を露出させなければなりませんので必要になってきます。

大口出品者利用料

Amazonで中国輸入ビジネスをする場合は、ほぼ全員が大口出品で登録をしていると思いますが、その月額費用もあります。
何もしなくても4,900円が発生します。

小口出品者で登録した場合は1件毎に成約手数料として100円発生しますが、成約手数料が無料の大口のほうが有利になる「50件以上の販売」を目指しましょう。

有料ツールの利用料

中国輸入ビジネスでは様々なツールが出ています。
商品のリサーチツールやキーワード設定のためのツールやライバル調査のためのツールなど様々です。

ツールには無料のものと有料のものがありますが一般的に高機能なツールほど高額になりますので、高機能なツールを使える力が自分にあるのかよく考えて登録してください。

ツールはあくまで道具です。
ツールを使いこなしてこそ稼げるようになるのであって、高額なツールにお金を払えばそのツールがあなたを稼がせてくれる訳ではありませんし、もし利用する場合はしっかりと支払いが可能かどうか吟味してから登録するようにしましょう。

まとめ~利益計算は「いつも」やるべきことなのか~

冒頭でも言いましたが中国輸入では粗利益が70~80%も当たり前にできる世界です。

しかし、経費もそれなりにかかってきますので、その分のしっかりと利益計算に入れておかなければ本当に「儲かっている」かがわからなくってしまいます。

普段の作業時や、特に初心者は細かく計算を出しているとそれに時間を取られてしまい注力すべきことができなかったり遅くなったりしますので、普段は大まかに把握できていればそれで構いません。

正確な計算は1か月が終わったときに月単位で集計しましょう。


投稿者プロフィール

梅田 潤
梅田 潤
合同会社梅田事務所代表。1977年生まれ。大阪府出身。副業で中国輸入ビジネスを始め2014年に株式会社オークファンを退社し独立。現在も現役プレーヤーでAmazonの他、国内・海外クラウドファンディングにも取り組みながら、家族との時間を大切にする自分らしく自由な暮らしをしている。最新の著書に『「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売』(翔泳社)

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