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輸入ビジネスで欠かせない「通関業者」とは?

この記事では、輸入ビジネスで必ず関わることになる「通関業者」について解説します。

通関業者を利用することのメリットとデメリットのほか、通関業者の利用方法や必要書類についてもご説明します。

輸入ビジネスをおこなっている方、輸入ビジネスに興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。





輸入に欠かせない「通関業者」とは

輸入をしていると、「通関」や「通関業者」という言葉をよく聞きます。

まず、「通関業者」とは、輸入するあなたの代わりに、税関への申告を代行してくれる業者です。
一般的に輸入をする場合は、通関業者に委託をしますが、やろうと思えば自分で税関に輸入申告もできます。

しかし、通関の複雑な仕組みを理解していないとかなり大変な作業になってしまいますし、通関に対する理解が乏しいために申告の漏れや間違いなどが多く発生することも考えられますので、結局のところ「通関業者」にやってもらったほうが早くて正確に申告できます。

もちろん、通関業者に支払う費用は発生しますが、円滑に通関させるという目的から考えると、任せたほうが圧倒的に物理的コスト、時間的コストの削減になります。

「通関業者」のメリット

木のブロックを並べたMERIT

次に、通関業者を使うメリットについて解説します。

手続きを丸投げできる

先にも記載しましたが、通関業者に委託することで円滑に通関ができます。
そのための手続きの一切を任せられる(丸投げできる)のは大きなメリットです。

通関もそうですが、輸入には輸入ならではの専門用語がありますし、専門的な知識が必要になる場面が多々あります。

ミスも防げて手間も省けるので、通関業者に手続きを丸投げできるというメリットはかなり大きいです。

書類のやり取りや各機関への業務も代行してくれる

もし自分で通関をするなら、自分で税関へ出向かなくてはなりません。
それだけでも大変ですが、さらに、輸入するものによっては厚生労働省など関係するところへも行く必要があります。

また、税関とは別に船会社で貨物を引き取るための書類の受け取りなどがありますので、これらの時間を考えると書類関係のやりとりをお任せできるのは大幅な時間の節約になります。

諸費用を圧縮できる

例えば、輸入許可後に納品先へ商品を送る場合、その輸送料金は通関業者が契約している輸送料金が適用されます。
通関業者は取り扱い量も膨大ですので、輸送料金も業者価格でかなり安くなっています。

逆に個人で手配するとかなり割高になります。

ここのコストはそのまま商品の原価に乗ってしまうの=利益の圧迫になります。
できるだけコストを抑えられることも重要ポイントです。

「通関業者」のデメリット

木のブロックで並べたDEMERIT

通関業者を使うことはメリットばかりではありません。
もちろんデメリットもあります。
(大きな問題ではありませんので安心してください。)

業務委託の費用が発生する

かかる費用は、「輸入通関料」と「輸入取扱料」です。

「輸入通関料」は通関業法基本通達で上限が定められています。
申告が1件の場合(つづき申告がない場合)で、輸入の申告価格が20万1,000円以上の申告納税の場合は1件当たり11,800円、それ以外の小額貨物簡易通関扱いは8,600円です。
参考:東京都港湾局 通関業務料金表

「輸入取扱料」は重量に関係なく一律に決められているのが一般的で、輸入取扱1件当たり10,000円から30,000円程度の範囲です。

これらはあくまで「通関」のみの費用です。
しかし、費用に関しては前にも記載した通り諸費用を圧縮できることや、時間的なことを考えると委託する方が圧倒的にコスト削減になります。

個人(個人事業主)ではまず委託できない

通関業者は、税関の許可を受けている会社で、ある意味では公的な会社です。
ですので一個人と簡単に取引はしてくれません。

その理由としては、委託費用の支払いの問題(きちんと支払われるのか?)や、個人では故意か知識不足かは横に置いたとしても、結果的に「違法な物を輸入しようする」ことがあります。

そういったことを総合して考えると、要するに「信用が無い」事が大きな原因と言えます。
信用は一朝一夕では作れませんので、今すぐに個人で輸入がしたいので通関業者に委託したいと思っても、まずできないのです。

どうやったら通関業者を利用できる?

握手

では、個人で通関をするには、どうしたらいいのでしょうか。
それは「輸入代行業者に頼む」という方法です。

輸入代行業者は企業として通関業者と取引がありますので、「個人⇔輸入代行業者⇔通関業者」という関係になります。
この方法であれば通関業者からすればあくまで企業からの業務委託になりますので特に問題はありません。

個人としても輸入ビジネスをするためには欠かせない業者です。

直接、通関業者に委託するよりも輸入代行業者が間に入ることで多少コストは上がってしまいますが、個人で輸入ビジネスをする上では仕方ありません。

通関に必要な書類

通関にはいくつかの書類を用意しておく必要があります。
輸出者(サプライヤー)から通関書類を入手しておきましょう。

通関業者には手続きを丸投げできますが必要な書類を滞りなく揃えることは円滑な通関に繋がります。

輸入時に必ず必要になる書類は下記です。

・コマーシャルインボイス(Commercial Invoice)」
・P/L(Packing list)
・B/L (Bill of Lading)
・アライバルノーティス(Arrival Notice)

それぞれの用語については、こちらの記事をご確認ください。
『これでばっちり!輸入ビジネスに関係する専門用語-1』
『これでばっちり!輸入ビジネスに関係する専門用語-2』

最後に

輸入ビジネス

通関業者は、わずらわしくて複雑な通関業務を丸投げできる大変ありがたい存在です。

また、個人であっても輸入代行業者を利用すれば通関も問題無く行えますので、通関業者を利用するハードルは高くありません。

通関業者は文字通り通関に関するプロフェッショナルですので、あとは輸入する側のこちらが必要な書類や連絡事項をいかにスピーディかつ正確に行うことが、滞りない通関になりそれは、納期の短縮に繋がります。

納期が短くなればそれだけ売り上げも早く立てられますので、通関業者と上手に連携することが輸入ビジネスの成功に近づく、ということになります。



輸入代行業者をお探しの方は、こちらの記事も参考にしてください。
『おすすめ中国輸入代行業者12選と選び方のポイント』

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