CiLEL

「補助金って月商いくらくらいから申請できる?」

〜補助金・助成金についてその1〜

皆様いつも大変お世話になっております。
CiLEL 勉強会講師 辻知岳でございます。

毎月第2・第4水曜日に経営、経理、資金繰り、資金調達、補助金など
についての記事を書かせていただいております。

さて、今回から数回にわけてIT補助金をはじめとする補助金・助成金について書かせていただきます。

初回である今回は、そもそも補助金と助成金って活用できるの?
売上いくらぐらいから申請すればいいの?という点からお話し差し上げたいと思います。


私も銀行員時代から補助金・助成金申請に携わり、これまで述べ15件、7千万近くの補助金・助成金を申請し通してまいりましたが、これらの感想を一言でいうと「とても大変!」です。

申請書の作成はもちろんのこと、採択(補助金審査合格)後の補助金事業実施報告、領収書の保存、忘れたころにやってくる国の会計検査機関、会計監査院の対応まで・・・

私は総務経理時代「稼ぐ総務」を目指していましたし、もともとこういった文面作成は得意だったので、補助金・助成金獲得は私のメインの仕事の一つであったのですが、皆さんの場合ほとんどがご自身での作成になるでしょうから、「補助金申請にかける時間」と「売上を上げるための時間」をしっかり天秤にかけ、本当に補助金のために今の時間を使うことが得策なのかをよく考えていただく必要があります。

ましてや補助金の採択率は高くても50%、低いと10%程度ですから(逆説的ですが、採択率が50%の補助金は申請文面のボリューム・難易度が尋常ではありません。

つまり大変なぶん応募者が少ないということです)3日間徹夜で補助金の文面作って申請したけど、不採択だった・・・みたいなことになっては目も当てられません。

これらを踏まえて私の一方的な見方ではありますが、どれくらいから補助金・助成金にチャレンジする価値があるのか、月間売上の観点からまとめてみました。

月間売上 補助金チャレンジ アドバイス
〜50万 × まずは月商100万円を目指してください。そちらのほうがビジネスが安定します。
〜100万 一部の負担の少ない補助金は検討してもいいかも。
月間売上げ100万円の安定のほうが優先です
〜150万 雇用に関する助成金など、月間売上100万円より選択肢は増えます。
〜200万 補助金・助成金活用を積極的に検討すべきです。

もちろん補助金・助成金の種類によっても月間売り上げの基準は変動いたします。
「補助金・助成金使ってみたいんだけれど、なにかいいのあるかな・・・」という方はご相談いただければ幸いでございます。

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