「せどりと転売って何が違うの?」と疑問に思っている方も多いと思います。
結論から言いますと、「せどり」と「転売」に特記すべき違いはありません。
概念的に違うという話もありますが、やっていることは同じで、「仕入れた商品を売る」という物販ビジネスです。
「せどり」「転売」と聞いて、良くないイメージを持つ方もいると思います。
違法な取引がニュースになることもありますし、実際に、法律の取り締まりも年々厳しくなってきています。
しかし、せどりや転売はまっとうな物販ビジネスであり、ビジネスのやり方自体に違法性はありません。
目にする機会は多いけれど、実はよくわからない「せどり」と「転売」。
この記事では、そんなせどりと転売の違いとは何か、違法性はないかについて、中国仕入れ代行サービスのCiLEL(シーレル)が解説していきます。
【CiLEL(シーレル)について】
2011年の創業以来、中国から商品を仕入れて日本国内で販売をおこなうEC事業者様の、中国仕入れをサポートしています。 これまでご支援してきた事業者様は5,500社以上。 副業初心者の方から、ビジネスを拡大させた法人様まで、中国仕入れをおこなうEC事業者様に広くご利用いただいております。 |
目次
Toggleせどりと転売の違いは、ない!
せどりと転売には、明確な違いはありません。
どちらも物販の種類の一つであり、意味はほぼ一緒です。
せどりの意味
「せどり」という言葉には、どういう意味があるのでしょうか。
辞書を見ると、2種類の意味がありました。
せどり【背取り】 の解説
古書業界で、転売を目的として同業者や愛好家から古書を買い取ること。 せどり【▽競取り/×糶取り】 の解説 同業者の中間に立って品物を取り次ぎ、その手数料を取ること。また、それを業とする人。→背取り 引用元:goo国語辞書 |
ひとつめの意味は元々、古書に対して使われる言葉でした。
古本屋でお値打ち価格の珍しい本を買い、高い値段で売るという意味で使われていたようです。
今では古本に限らず、掘り出し物を見つけて、仕入れた値段よりも高く売ることに使われています。
もうひとつの意味としては、仕入れてから売るまでにかかる販売手数料で儲けるという意味で使われていました。
第3者から依頼を受けて商品を探したり、売ったりすることで稼ぐというイメージです。
転売の意味
では、転売はどのように説明されているのでしょうか。
買い取った物を、さらに他に売り渡すこと。またうり。
引用元:goo国語辞典 |
こちらも同じくして、「仕入れて、他の人に売り渡すこと」として使われています。
このように、言葉の意味から考えて、「せどり=転売」という認識があっても良いと言われています。
なぜ転売に悪いイメージがついているのか
「転売」と聞くと、なんとなく良くないイメージを持つ方も多いと思います。
なぜこのようなイメージがついてしまったのでしょうか。
その背景には、コンサートのチケットなどを高額で売って稼ぐ販売者がいたことが大きくかかわっています。
現在は不正転売禁止法により、チケットの高額転売は禁止されていますが、過去におこなわれたマナーの悪い転売行為が、現在の転売のイメージにも影響していると考えられます。
「転売」は本来、悪い意味で使われる言葉ではありません。
せどりや転売は、まっとうなビジネスなのです。
せどりと転売の仕組みは「安く仕入れ、高く売る」
せどりと転売の仕組みや本質は同じで、「安く仕入れ、高く売る」ことにあります。
商品を仕入れ、仕入れ値よりも高い値段で販売するというシンプルなビジネスです。
仕組みがシンプルなので、初心者でも始めやすいというメリットがあり、副業としても人気があります。
せどりの稼ぎ方の2種類
せどりの稼ぎ方は、主に2種類です。
・「掘り出し物」を安く仕入れて、高く販売する
・定価で仕入れて、プレミアム価格で販売する
どちらも「安く仕入れ、高く売る」という本質は変わりません。
仕入れ値よりも高く売ることで利益を出すことができます。
店舗せどりと電脳せどり
店舗せどりとは、店舗に出向いて仕入れるものを目利きするせどりの方法です。
実物の状態を自分の目で確かめることができ、掘り出し物にも出会うことができます。
電脳せどりは、インターネットを利用した仕入れ方法です。
実際に店舗へ出向くことなく仕入れでき、自分で荷物を持って帰る量を調節しなくて済みます。
大幅に仕入れの数も増やすことができますよ。
自宅にいながら仕入れができるというのが、電脳せどりのメリットです。
店舗せどりと電脳せどりはどちらがいいのか?
店舗せどりと電脳せどりについて、どちらが良いのか悩むかもしれません。
結論から言うと、「どちらが良い」という正解はありません。
店舗せどりをしたくても、住んでいるところが田舎でお店が近くにないという方がいるでしょう。
そういった方は、電脳せどりで仕入れした方が効率もよく、コストが抑えられるかもしれません。
逆に仕入れ先の店舗が近くにあり、掘り出し物を自分の目で見て発見したいという方は、直接店へ出向くという手段の方が稼ぐことができるかもしれません。
どちらがいいかは一概に言えるものではなく、その人の状況や価値観などで決まります。
せどりや転売の注意点
せどりは「安く仕入れ、高く売る」という手軽さゆえに、ビジネスとして参入する人が多いです。
ここで気になるのは「違法な取引になる場合があるのかも…」ということですね。
過去のマスクやチケットの高額転売で悪いイメージがついている方もいらっしゃるかもしれません。
せどりや転売は、決して悪徳商法ではありません。
しかし、取引の内容によっては、せどりや転売が違法になるケースがあります。
では、どういう場合が違法であるのか?
詳しく解説していきましょう。
古物営業法に違反しないこと
ビジネスとして中古品を販売する際には、古物商許可証が必要です。
古物商許可証とは、古物商として営業を行う際、営業所を管轄する都道府県公安委員会の許可を得た証書のことを言います。
古物商とは、「古物を売買、交換する業者や個人」のことを言い、古物許可証の申請窓口は警察署になります。
古物とは、購入目的が使用の為に買われた物品であることです。
状態が新品であっても一度メーカーから出た商品についてはすべて「古物」に該当します。
つまり、他者から買い取ったものを、消費者に売る目的で商品を仕入れ、販売する場合は古物商許可証が必要となります。
なお、着なくなった服をメルカリで売るなど、不用品の販売をする場合は古物商許可証は不要となります。
税金の申告をすること
物販により、一定額以上の利益が発生しているにも関わらず、税金の申告を怠った場合は、脱税とみなされます。
利益を申告しないことで、脱税とみなされた場合は違法行為となります。
延滞税、加算税が追加で徴収されるほか、悪質と見なされれば逮捕されることもあるので必ず、一定額以上の利益が発生した場合は、確定申告などで税金の申告を行いましょう。
違法な商品の転売をしないこと
転売してはいけない商品を売ってしまった場合も、違法とみなされます。
売る商品によっては、都道府県知事の許可が必要な商品もあります。
一般的には、以下のものが該当します。
偽ブランド品、著作権侵害品、薬品類、危険物・爆発物、違法な薬物など
医薬品については、とくに取り扱いが厳しくなっています。
フリマアプリなどでの販売も法律で禁じられていますので、十分に注意してくださいね。
販売に許可が必要な商品はこちらの記事で解説しています。
『ネット販売にも許可は必要?商材別に必要な許可や申請を解説』
チケットを転売しないこと
チケットなどの興行主の高額販売についても、違法とされています。
令和元年6月14日から「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」(略称:チケット不正転売禁止法)が施行されました。
この法律により、チケットなどの興行主の販売価格を超えての販売も禁止とされました。
チケットなどを転売したいと考えている方は、取り扱いに十分気を付ける必要があります。
チケット不正転売禁止法について詳しく知りたい方は、下記の文化庁の公式ホームページを参考にしてください。
参考:チケット不正転売禁止法
酒類を販売する場合は免許を取得すること
一般消費者に酒類を販売するためには、酒類小売業免許を取得する必要があります。
酒類小売業免許は、次の3種類です。
・一般酒類小売業免許
・通信販売酒類小売業免許
・特殊酒類小売業免許
せどりや転売を行う場合はインターネットを介して商品を販売することが多いため、通信販売酒類小売業免許を取得しましょう。
この免許を取得すると、インターネットやカタログなどを用いて広い範囲で酒類を販売できます。
酒類小売業免許は税務署に申請をすると取得できますが、3年以上にわたり酒類の製造や販売に携わった経験が必要です。
他にもさまざまな要件をクリアする必要があるため、取得が難しい免許である点を理解しておきましょう。
せどりや転売のメリット
せどりや転売のメリットは次のとおりです。
・即金性が高い
・不良在庫のリスクが少ない
・低コストではじめられる
・働く時間を自由に決められる
それぞれについて解説します。
即金性が高い
せどりや転売は即金性が高いため、初心者でもモチベーションを維持しやすく、挫折しにくいのが特徴です。
収益化までに時間のかかるアフィリエイトやYouTubeビジネスとは異なり成果が出やすいため、副業で稼ぎたい人にも魅力的です。
仕入れた商品をECサイトで販売して売買が成立すれば、すぐに利益を得られます。
不良在庫のリスクが少ない
事前に市場調査を行い、需要の高い商品のみを仕入れると、不良在庫のリスクを避けられます。
市場調査はネットオークションやアマゾンの売れ行きを確認して、比較的容易に進められる点もポイントです。
オークションやアマゾンで取引される際の販売額も調べておくと、赤字になる商品を仕入れる心配もありません。
市場調査のやり方を間違えなければ、初心者でも安心して取り組めるビジネスといえます。
低コストではじめられる
ビジネスによっては初期投資が高いビジネスもありますが、せどりや転売は初期投資の金額が低いです。
数十万、数百万の初期費用がかかるものがありますが、せどりや転売は数万円から始められます。
初心者の方でも安心して始めやすいと考えられます。
働く時間を自由に決められる
せどりや転売は、インターネット環境があれば出来るので働く時間を自由に決められます。
たとえば普通の会社の仕事だと、何時から何時まで出勤というものがありますが、せどりや転売はありません。
ただし、店舗せどりをする場合は店舗の営業時間を気にする必要があります。
せどりや転売のデメリット
せどりや転売のデメリットは次のとおりです。
・商品の発送に手間がかかる
・収益を伸ばすにはコストがかかる
・収益の安定化が難しい
各項目について解説します。
商品の発送に手間がかかる
せどりや転売の初心者の場合、梱包や発送手続きに慣れるのには時間がかかります。
その対策として、アマゾンではFBAというものがあります。
アマゾンの倉庫に商品を預けられるサービスで、梱包や発送も行ってくれるのが特徴です。
月額4900円の費用がかかりますが、発送の手間が省けます。
収益を伸ばすにはコストがかかる
せどりや転売で収益を伸ばすには、どうしてもコストがかかります。
収益を伸ばす為には、ある程度商品を仕入れる必要があり、資金が必要です。
せどりや転売は収益を伸ばすための資金を集めることが大切です。
収益の安定化が難しい
せどりや転売は一時的に収益は上げやすいですが、継続的に収益を上げることが難しいです。
なぜなら、売れるものは常に変化するからです。
常に売れるものは何かを考えないと、収益の安定化は難しいと考えられます。
たとえば、コロナ禍はあらゆるものがインターネットで購入されていましたが、コロナ禍が収束に向かうにつれて実店舗で購入する消費者も増えました。
そのためコロナ禍収束の2023年以降について、実店舗とオンラインショップのどちらで購入されているのかを商品ジャンルごとに把握することが大切です。
株式会社ネオマーケティングが2023年7月20日~7月21日に行った調査によると、直近3カ月以内での買い物における購入場所は次のとおりでした。
引用:2023年コロナウイルス第5類移行後の購買行動調査|PR TIMES
比較的安価で消耗の激しい「日用雑貨」や、スーパーの主力商品である「食品・飲料・酒類」は実店舗での購入が多いようです。
その一方で、「本・CD・DVD」や「ゲーム・ホビー」、「パソコン・スマホ・周辺機器」はオンラインショップでの購入が優勢です。
つまり、コロナ禍が収束に向かっている現在は、インターネットで売れる商品を絞って転売やせどりをしなければ、在庫を抱えるリスクがあります。
世の中の動きを見て何を販売すべきかを考える事が大切です。
せどりや転売のはじめ方
せどりや転売はルールさえ守れば、初心者でも始めやすいビジネスです。
「安く仕入れ、高く売る」というシンプルな利益の出し方なので、「ちょっとやってみたい」という方もいらっしゃるでしょう。
手軽にせどりや転売を始めるにはどうすればいいのか、解説していきます。
自宅の不用品整理から始める
せどりや転売の練習をしたいという方は、自宅の不用品整理から始めるのがオススメです。
不用品整理から始めるとビジネスにつながるだけでなく、家の整理整頓もできます。
ほとんど使っていない食器、読まなくなった漫画など、売れるものが出てくるかもしれません。
元々自分で使うためにもっていたものを売る場合は、古物商許可証を必要としません。
取り扱う商品さえ気を付ければ違法性なく、せどりや転売を行うことができます。
家の整理整頓にもつながり、ビジネスもできるので、一石二鳥ですね。
せどりに必要な資金はどのくらい?
せどりを始めるために必要な資金は、仕入れる商品によって変わります。
一般的には、1万円~10万円ほどと言われています。
少額で仕入れられる商品を探し、できるだけリスクを抑えて、利益を出していくことが重要です。
自宅にある不用品から売るのであれば、初期投資はほとんどいりません。
仕入れに必要な金額もリスクもなく、始めることができます。
仕入れにお金をかけずに利益を出すというスキルが身につくと、せどりも転売もビジネスとして大きく広げられる可能性が出てきます。
始めはできるだけ、仕入れ値を抑えることを意識しましょう。
初心者でも売りやすい品物
・こどもの古着
・おもちゃ
・漫画や本
・買ったけど使わなかった雑貨や家電
利益を出すためには安く抑える
せどりや転売で利益を出すためには、できるだけ、仕入れ値を安く抑えることが鉄則です。
少しくらいならお金が出せるという方は、古本屋やリサイクルショップなども仕入れ先としてオススメです。
まずは身近でせどりや転売できるものがないか、探していくと良いでしょう。
安定的に安く仕入れたい方には、中国からの輸入仕入れがおすすめです。
CiLEL(シーレル)は「中国から安く仕入れられて、日本で売れる商品」を見つけるためのカリキュラム型講座もあります。
せどりと転売の違いはない!どちらもシンプルなビジネス
せどりと転売の違いはなく、その本質は「安く仕入れて高く売る」というシンプルなビジネスです。
ルールさえきっちり守れば違法性もないので、初心者も手軽に始めることができます。
取り扱うものに違法性がないかなどに気を付けて、まずは不用品販売から始めてみましょう。
仕入れるときも、少量から始めれば大きく赤字を出すことは避けられます。
せどりや転売で利益を出していくには、仕入れ値をいかに安くするかがポイントになります。
安定的に安く仕入れたい方は、中国からの輸入仕入れを検討してみてくださいね。
CiLEL(シーレル)は初めて中国仕入れに挑戦する方をサポートしていますので、気になることがあればお問い合わせください。
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