近年、アパレル業界では小ロット生産の需要が高まっています。
特にスタートアップやD2C(Direct to Consumer)ブランドは、大量生産ではなく柔軟な生産体制を求めており、小ロット対応のOEMサービスが注目されています。
しかし、小ロット対応可能なOEM先を見つけることは簡単ではないでしょう。
そこで本記事では、小ロット対応のOEMを探しているアパレル事業者向けに、特におすすめの「アパレルOEMサービス」を3つ厳選してご紹介します。
中国を中心としたOEMサービスの利点や選定ポイントを解説しながら、各社の強みを詳しく紹介します。
この記事を読むことで、自社のニーズに合ったOEMパートナーを見つけるためのヒントが得られるはずです。
是非、参考にしてみてください!
目次
Toggle1. アパレルOEMとは?
小ロット対応が求められる背景
アパレル業界では、OEM(Original Equipment Manufacturer)を活用することで、独自ブランドの商品を生産するケースが増えています。
特に、小規模事業者やスタートアップにとって、小ロット対応のOEMサービスは重要な選択肢となっています。
アパレル業界におけるトレンドの移り変わりは非常に速く、数カ月ごとに流行が変わることも珍しくありません。
そのため、大量生産を前提とした生産体制では、在庫過多や売れ残りのリスクが高まります。
これに対し、小ロットでのOEM生産は、需要に応じた柔軟な商品展開が可能となり、売れ残りリスクを最小限に抑えることができます。
中国OEMサービスの魅力
そうした中で、特に中国のOEMサービスが注目されています。
理由としては、コストの安さ、高品質な生産が可能であること、日本向けのサービスに特化した工場が増えていることが挙げられます。
日本語対応のサポート体制が整ったOEM先も増えており、スムーズな取引が可能になっています。
さらに、中国の工場は技術革新が進んでおり、高度な縫製技術や独自の加工技術を持つ企業も多く、品質面でも安心できるケースが増えています。
2. アパレルOEMサービスを選ぶ際のポイント
小ロット対応の可否
OEMサービスを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
まずは、そもそも小ロット対応の可否を確認することが大切です。
OEM会社によっては、大ロット生産を前提としている場合もあり、最小発注数量が高いことがあります。
数十枚単位での対応が可能かどうかをチェックしましょう。
コミュニケーションのスムーズさ
また、コミュニケーションのスムーズさも重要です。
特に、中国OEMを利用する場合は、日本語対応の有無や、サポート体制が整っているかを確認することが求められます。
スムーズなやり取りができるかどうかで、納期や品質の管理が大きく変わるからです。
そのため、中国のOEMサービスを利用する場合、日本語対応の窓口がある企業を選ぶことが推奨されます。
また、ミスコミュニケーションをなくすために、契約前に十分なヒアリングを行い、詳細な仕様書を作成することも重要です。
サンプル制作の対応スピードと品質管理
さらに、サンプル制作の対応スピードや納期、コスト感も重要な要素です。
初回の試作品が遅れると、商品の販売計画にも影響を与えてしまいます。
生産コストや納期のバランスをしっかりと見極めましょう。
そして、品質管理も大切なポイントです。
工場がどのような基準で製品検査を行っているか、品質管理体制が整っているかを事前に確認しておくことで、不良品リスクを軽減できます。
また、第三者機関による検査を依頼することで、さらなる品質保証を得ることが可能です。
3. おすすめ「アパレルOEMサービス」3選
さて、それでは、小ロットに対応可能なおすすめのアパレルOEMを実現するためのサービスを3つ紹介していきます。
・CILEL
CILELは、中国輸入代行サービスとして広く知られていますが、その機能を活用することでアパレルOEMのプラットフォームとしても利用可能です。
CILELの強みは、中国の膨大なメーカーとのコネクションと、スムーズな輸入手続きのサポートにあります。
そもそも、CILELは、中国のオンラインマーケットプレイスや卸売市場からの仕入れをサポートするサービスを提供しています。
利用者は、CILELを介して中国のメーカーから商品を直接仕入れることができ、輸送、通関、検品などの手続きをワンストップで完了させることが可能です。
特に、初めて中国輸入を行う企業や個人にとって、複雑なプロセスを簡単にする頼もしいサービスです。
そんなCILELを活用すれば、アパレルOEMの注文も効率的に進めることができます。例えば、以下のような点で強みを発揮します。
・多様な工場との提携:
CILELのネットワークを活かし、縫製工場やプリント工場とスムーズに取引が可能。
・コスト削減:
中間業者を減らし、直接メーカーとやり取りすることでOEMコストを抑える。
・品質管理の充実:
CILELの検品体制を活用し、不良品リスクを最小限に抑える。
・スピーディな輸送:
輸入代行サービスを利用することで、OEM生産後の配送もスムーズ。
CILELを利用することで、アパレルOEMを中国で展開する際のハードルを大幅に下げることができます。
特に、小ロット生産を希望するブランドや、コストを抑えて高品質な商品を製造したい企業にとって、非常に有効な選択肢となるでしょう。
・RAKUMADE
RAKUMADEは、アパレルOEMを支援するオンラインプラットフォームであり、発注者と製造業者をつなぐ役割を果たします。
このプラットフォームの最大の特徴は、短納期、小ロット対応、そしてオンライン完結型の取引システムです。
RAKUMADEでは、最小50枚からの小ロット生産が可能で、発注後最短3週間でサンプルが完成するスピード感が強みです。
これは、特にEC事業者やD2Cブランドにとって、大きな利点となります。
シーズンごとのトレンドに迅速に対応し、在庫リスクを最小限に抑えながら商品開発を進めることができます。
また、RAKUMADEのプラットフォーム上では、デザインのカスタマイズや仕様書の作成を簡単に行うことができ、国内外のOEM工場とのマッチングがスムーズに進みます。
発注から納品までをオンラインで完結できるため、工場との直接交渉が不要になり、業務効率が向上します。
日本語対応のサポート体制も整っており、海外OEM利用時の言語の壁を解消する仕組みが整っています。
これにより、初めてOEMを利用する企業や個人でも、安心して取引を進めることができます。
・イーウーパスポート
イーウーパスポートは、義烏・広州を中心とした輸入代行サービスであり、特にアパレルやバッグ、服飾雑貨の分野でのOEM(相手先ブランドによる生産)およびODM(相手先ブランドによる設計・生産)サポートに強みを持っています。
広州周辺は中国最大のアパレル生産地帯であり、小規模な工場が多く存在するため、小ロットでの生産が可能です。
これにより、スタートアップ企業や小規模ブランドでも、オリジナル商品の開発や生産を手軽に始めることができます。
イーウーパスポートでは、既製品にロゴを入れたり、タグを付け替えるといった簡単なカスタマイズから、本格的なオリジナル商品の製作まで、幅広いOEM/ODMサービスを提供しています。
例えば、本革製品の場合は「型押し」や「焼印」、アパレル製品では「ブランドタグの付け替え」など、素材や製品に応じたカスタマイズが可能です。
注文ロットに関しても、1色あたり10個からの対応や、オーダー金額5,000元からといった小ロット生産が可能であり、初めてOEMを利用する企業や個人でも始めやすい条件となっています。
さらに、広州市内には100箇所を超える問屋街が存在し、革製品であれば三元里エリアなど、各種製品に特化したエリアで直接サプライヤーと仕様を相談し、発注することができます。
また、化粧箱の製作や詰め替え、指定の流通用ラベル貼付など、日本での取引と同じ感覚で利用できるサービスを提供しています。
4. 小ロット対応OEMサービスを利用するメリット
初期投資の抑制
OEMサービスを利用することで、大量の在庫を抱えるリスクを抑えながら事業を展開できます。
特に、小ロット対応のサービスを活用することで、無駄なコストを削減し、必要な分だけ生産することが可能です。
多品種少量生産が可能で在庫リスクを軽減
トレンドの変化が激しいアパレル業界において、小ロット生産は非常に有効です。
多品種少量生産を行うことで、在庫リスクを最小限に抑えながら、市場の需要に素早く対応できます。
スタートアップや小規模ブランドにも最適
小規模事業者や新興ブランドにとって、少量生産は大きなメリットになります。
市場テストをしながら商品を改良できるため、ブランドの成長戦略においても有効です。
5. OEMサービスを選ぶ際の注意点
サンプル製作のクオリティチェック
OEMサービスを利用する際には、最初のサンプル製作の品質を徹底的に確認することが重要です。
試作品の段階でクオリティが低いと、量産時にトラブルが発生する可能性があります。
生地の質感、縫製の丁寧さ、デザインの忠実度などを細かくチェックし、必要なら修正を依頼しましょう。
契約条件の確認(支払い方法やキャンセルポリシー)
OEMサービスの契約を結ぶ際には、支払い方法やキャンセルポリシーについて事前に確認しておくことが不可欠です。
特に、発注後のキャンセルが可能かどうか、追加料金が発生する条件などを把握しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
輸送・通関手続きの確認
海外のOEMサービスを利用する場合、輸送や通関手続きの詳細を把握しておくことが必要です。
関税の有無や輸送コスト、納期の目安を確認し、スムーズな物流が確保されているかを確認することが大切です。
信頼できる物流パートナーを見つけておくと、輸入時のリスクを最小限に抑えられます。
中国輸入代行サービスのすすめ
中国のOEMサービスを利用する際には、輸入代行サービスを活用するのも一つの選択肢です。
中国からの輸入には、商習慣や言語の壁、関税などの課題が伴いますが、輸入代行サービスを利用することで、手続きがスムーズになり、トラブルを回避しやすくなります。
6. まとめ
アパレル業界では、小ロット対応のOEMサービスの需要が高まっています。
特に、中国のOEMサービスはコスト面や品質管理の観点からも魅力的な選択肢です。
OEM先を選ぶ際には、小ロット対応の可否、コミュニケーションのしやすさ、品質管理体制などを重視し、自社のニーズに合ったOEMサービスを選ぶことが重要です。
この記事で紹介したおすすめのOEMサービスを参考に、自社に最適なパートナーを見つけてください。
なお、本文でも紹介しましたが中国仕入れ代行サービス「CiLEL」を活用すれば、中国アパレルOEMに関して日本人スタッフによるサポートで多種多様なご要望にお応えしています。お問い合わせや会員登録についても、日本人スタッフがサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
- 根宜正貴
-
1979年愛知県生まれ。年商1億円の中国輸入ビジネス・メーカーオーナー。東日本大震災を機にビジネスを学び、2012年、パソコン1台で仕事のあとの空き時間(1日1~3時間)のみで中国輸入ビジネスを開始。1年目から自分ブランドでの販売を始め、年商1億円を達成。確実に売れるブランドを生み出すための法則を体系化し、売れるブランドのリサーチツール「あまログ」を自社開発。コンサルティングを通じて延べ1,000名以上の指導実績がある。
プライベートでは中学生の娘を持つシングルファザーとして育児とビジネスを両立する日々を楽しんでいる。
最新の投稿
2025/05/08小ロットに対応できる! おすすめ「アパレルOEMサービス」3選