直近で立て続けに税関による検査が発生しており、お客様におかれましては貨物の積滞や余計なコストの発生などのリスクに直面する可能性があり、改めて詳細のご案内をいたします。
目次
Toggle■ 概要
現在税関では、商品に原産地の表示がない場合に対して
「どこの国で製造されたのか分からない」と誤認を招く恐れがあるとして、検査や一時保管などの対応が必要となるケースが発生しております。
■ 弊社の対応について
商品に対して原産地の表示(MADE IN CHINAの表示)を行うことが一番の対応策となるのですが、
MADE IN CHINA の表示に対する懸念やコストの面から、弊社判断にて勝手に表示を行うことはできませんため、下記のパターンからお客様ごとにご指示をいただく形で進めてまいりたいと考えます。
※現状では、ご指示のない場合は、従来通りの発送(原産国表示なし)となります。
ただ、この場合税関にて検査となった場合は貨物の積滞や、検査費用などの負担が発生します事あらかじめご了承くださいませ。
1.FBA納品の場合
AmazonのFNSKUバーコードラベルの下部余白に、「MADE IN CHINA」と印字を追加する措置を取らせていただく予定です。
FBA発送パックをご利用のお客様については、原則無料でこの調整を進めております。
2.自宅配送(指定倉庫)などの場合①
商品に「MADE IN CHINA」とプリントされたシールを単独で貼付する対応を予定しております。
こちらについては、0.3元/枚 の作業費を頂戴する形となりますことを、あらかじめご了承くださいませ。
■貼り付けるラベルのイメージは、下記のような指先サイズのものとなります。
3.自宅配送(指定倉庫)などの場合②
「Made in China」シールは商品本体には貼付せず、台紙のまま段ボール内に同梱のみいたします。
※同梱するシールの数量は、梱包内の商品数に近い枚数をご用意いたします。
こちらは原則無料で対応してまいります。
発送先別対応パターン
上記の各対応について、配送先別にご選択いただける選択肢をフローチャート図にしております。
いずれかの選択肢にてご指示をいただけましたら、順次ご指定の内容にて対応をしてまいります。
ご不明点やお悩みの点は、是非CiLELスタッフまでご相談くださいませ。
最後に
我々としても、販売時には原産地を正しく記載することが、BtoB・BtoCいずれの取引においてもビジネスとしてフェアであると考えております。
ただ一方で、現在の法律(関税法)や消費者庁のガイドラインでは、輸入の時点で必ず原産地を表示する義務が明文化されているわけではないのも事実です。
▶︎ 税関|原産地表示制度について
JETROの説明にも、「これは通関の時点で原産地表示が義務付けられているということではありません。」と記載があります。
▶︎衣料品の輸入販売時の原産地表示
海外仕入れの流れとして、資材や部材として輸入し日本国内の倉庫で検品後にセット組梱包などを行い、
最終的に「Made in China」の表示を行うことは一般的な流れであり十分あり得ます。
その場合、 税関にその旨を説明して納得されれば問題なく通関は完了します。
ただ、現状検査を受けている貨物について、原産地を誤認させるような部分がなくとも検査対象となり、貨物の積滞や費用負担が発生している実状があること。
また、FBAに直接納品する場合は倉庫で原産地表示シールを貼る余地がないため、税関への説明が難しく検査対応が長引く可能性が高くなります。
そういった点から、特にFBA直納の場合はできる限りシールを貼る対応をされることをお勧めします。