いつも大変お世話になっております。
CiLELセミナー講師の辻知岳(つじ・ともたけ)でございます。
毎日、円安のニュースを見ますよね。
お客様からも「円安で厳しいです…」「円安がこのまま進むとどうなるんでしょうか?」などとお問い合わせをいただくことが増えてきました。
今回は、円安と中国輸入についての後編です。
作業の休憩時など、ぜひゆるい感じでお読みいただけますと幸いです。
目次
Toggle円安でダメージを受けるのは中国人セラー
前編では、中国輸入ビジネスは利益率の高さゆえに、相対的に円安によるコスト増の影響が抑えられるという話をしました。
では、円安のダメージをダイレクトに受けているのはどこかというと、ここ4~5年で台頭してきている中国人セラーです。
弊社のお客様はAmazonで販売をされている方が多いので、主にAmazonでの状況についてお話しします。
輸出する側の方がきつい
彼らは日本に対して商品を「輸出」する立場なので、円安、つまり人民元高の影響をもろに受けます。
よく、輸出が多いトヨタは対ドルで1円の円安になると100億円単位で利益が押し上げられるっていいますよね。
それの逆です。
円安人民元高が進むことによって、人民元で計算した場合の中国人セラーの取り分が下がってしまうのです。
具体的に計算してみましょう。
■売上高1,000万円で1元=18円の場合
10,000,000円÷18円≒555,555元
■売上高1,000万円で1元=20円の場合
10,000,000円÷20円≒500,000元
いかがでしょうか?
我々日本人セラーが円安で受ける影響は5%程度だったのに対し、売上に対し円安がダイレクトに作用する中国人セラーは11%もの影響を受けています。
輸出する側の方がきついんです。
円安で進む中国人セラーの撤退
もともとAmazonで販売をおこなっている中国人セラーは、コンテナ単位で日本に輸出して販売するなど、薄利多売で商売をしていました。
そんな薄利多売の中で、11%も利益率が下がってしまったらどうなるでしょうか?
そう、日本市場からの撤退ですね。
Amazon販売をしている弊社のお客様とお話しする中でも、以前より中国人セラーが少なくなったという印象を持っている方が多いです。
中国人セラーが撤退したAmazonページでそのまま販売している日本人セラーの方も、ちらほらいらっしゃいますね。
圧倒的な物量でAmazonの価格競争を主導してきた中国人セラーの撤退が、今後のAmazon販売に与える影響は少なくないと考えています。
結論:逆に円安の今こそチャンス!
実際、Amazon販売されている弊社のお客様にお話を伺ってみると、「円安は痛いけれど、ライバルも減ったからそこまでのダメージでもないかな」というお声をいただくことが多いです。
「新しく入ってくるライバルが減ってやりやすくなるから、もっと円安だってメディアで取り上げてほしい」とまで仰るお客様もいらっしゃるほど。
副業界隈では、円安進行に伴い、「今」稼ぎやすいebay輸出などの広告を多く見るようになりました。
それだけ、これからビジネスを始めようとされる方の関心が、輸入より輸出の方に向いているということになります。
これから始めようとする方が多いほど、参入者が多くなって競争が激しくなるのは明らかですよね。
前編から読み進めていただいた方であれば、中国輸入ビジネスにおいては、円安が利益に与える影響が思ったほど大きくないということはわかっていただけたかと思います。
メディアで騒がれているほどではない、ということですね。
ジョセフ・ケネディの話を知っているでしょうか。
靴磨きの少年でさえ株の話をしているのを聞いて、これは潮時だと持ち株を売却し、世紀の大暴落と呼ばれる「暗黒の木曜日」を回避したというエピソードです。
人と同じことをしていて稼ぐのは簡単ではありません。
参入者が少ない今こそ、中国輸入ビジネスを始めるというのも、またひとつの戦略です。
今から始める方は、まずこちらの記事で流れを知っていただくと良いと思います。
『【これが最短ルートだ!】7ステップではじめる中国輸入Amazon販売』
しっかりとスタートダッシュを切りたい方は、私が講師を務めているmanable(マナベル)で中国輸入ビジネスの要となる「売れる商品の探し方」を実践的なカリキュラムでお伝えしていますので、ぜひそちらにご参加ください。
正しいやり方をおこなえば必ず結果を出せるのが中国輸入ですよ。