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「時間の使い方」を変えて一気に加速!月商600万円セラー|“成功のヒケツ” CASE6(後編)

『勝ち残るAmazonセラーが語る“成功のヒケツ”』は、CiLELが会員様限定でお届けしている特別対談企画です。

EC市場規模が拡大する反面、新たなプレイヤーも増加し、競争が激しさを増す一方の中国輸入Amazon販売。
新人プレイヤーはもとより、ベテランプレイヤーでさえ油断するとすぐシェアを奪われてしまう…。
現在の中国輸入Amazon販売は、過酷な生存競争の真っただ中であるといっても過言ではありません。

そんな中でも実績を出し続けるAmazonセラーをゲストに迎え、「今」知りたいリアルな話を、CiLEL会員様へお届けしています。

今回のゲストは、無職で中国輸入ビジネスを始め、時間の使い方を変えることで劇的にビジネスを成長させたベテランセラーです。ぜひ楽しみながらお読みくださいませ!

【前編はこちらからご覧ください】

ゲストセラー
ゲストセラー三村氏
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無職で中国輸入ビジネスを始め、時間の使い方を変えることで劇的にビジネスを成長させたベテランセラー。

時間の使い方に工夫を重ね、仲間との切磋琢磨を繰り返し、ビジネスを軌道に乗せる。現在は複数のビジネスを運営しながら物販の月商は600万円を超える。
インタビュアー
インタビュアー鈴木正行氏
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株式会社レッドタートル代表取締役社長。

「在宅中国貿易」のエキスパートとして知られる。
ビジネスの流儀、これまでの苦難の人生を踏まえ、希望する人へ本当の意味での「自由」を獲得するための方法を広めている。地道に、着実に稼いでいく方法として在宅中国貿易を伝授し、その先の自由を掴むまでのあり方を伝える。全国の中学や高校含め講演、NHK特集、出版等精力的に活動。

OEMは夢物語ではない

次の質問は「販売手法は中国輸入転売ですか?OEMですか?どのような手法でしょうか。 OEMの場合は、信頼できる工場をどのように探されますか?」ですね。
OEMについてですね。
OEMに関しては、私も色々業界を見てきましたが、初心者の人は夢を見がちですね。 中国輸入販売だと、「みんな同じものを販売していたら飽和するんじゃないか?OEMだったらオリジナル商品を作るから、そりゃライバルもいないし、当たったらデカいよね」みたいに思いがちなんです。そもそも世の中でOEM商品で500万を売りました、1,000万売りましたって話がたくさん宣伝されているからね。
ね、魅力的に見えますよね。
これはそもそも誇大広告みたいなものですよ。OEMのスクールやコンサルなどを売りたい販売者が、OEMで500万稼ぐ方法教えますと言う時のオファーとして、簡単にできるように見せているので、知らない人は実態がわからず、こっちの方が転売より美味しくない?と錯覚して勘違いしてしまうわけです。
OEMは簡単じゃないですからね。
そう。中国輸入転売だと、最初は3万円とかでもできるじゃないですか。少量でも代行業者を使えば簡単に仕入れられて、初心者でもすぐに転売できる。でもOEMは、100万円とか500万円とか、そういう金額を出してギャンブルをするわけですよ。オリジナルの商品なので、既に売れているという過去データが無いものを販売することになる可能性があります。売れるかどうかわからないものを販売することに興味を持つのは、ギャンブラー気質の人が多いのかな、と思うわけです。一発当てよう!みたいな。
たしかに。それはあるかもしれないですね。
でしょ。実際にはそういう一攫千金みたいなもので堅実な仕事はないので、多くの人は会社に通うし、ネットで堅実に稼げる仕事があるのにもかかわらず稼がないんだろうな、とは思ってるんですけど。OEMについて三村さんの考え方、やり方を教えてください。
OEMですね。OEMやってます。個人的な見解ですが、確かにOEMって鈴木さんが今言ってくれたところの内容からすると、儲けの金額が大きく見えることがあるので、何か夢物語みたいに見えるところはあります。けれども、その内容はたぶん、世間ではちゃんと認識されてないんじゃないかなと思います。
うん。
リスクも大きいですし、そもそも500万円売るんだったら、その3分の1以上の仕入れ資金が必要です。場合によっては半分以上とか必要になったりしますから、まず100万単位とかでお金を持ってないと買い付けができませんので、初心者はそもそも始められないでしょう。 で、私はどちらかというと、OEMは好きではないです。
あ、OEMは好きじゃないんですね。
製品を作る期間が数ヶ月かかったりとか、その上でサンプルが上がってきてちょっと違うものが来たとか、改良したいから…みたいなやりとりをしてると、半年や1年かかったりしますし。商品が決まったところで、発注するとなったらロットは大きいですし。500個とか1,000個とかザラですしね。そういったものを、お金を積んで買わなきゃいけないですから。OEMをやりたいって方には、その金額があるか聞きたいですし、さらにそれを売る腕はあるんですかっていうところも聞きたいっていうか。
売る腕、ね。
売るのは大変ですよ。それ相当の売り方をしないといけませんから、広告を使う技術だったりとか、商品のエッジを作る技術もトップレベルじゃないと、OEMで作ったようなものを売っていくことってできないんですよね。なので、非常に難易度は高くなると思います。そういったことを知った上で、はじめは転売でその基礎を固めていく事が堅実です。
やっぱり経験者の言葉は重みがありますね。

OEMはキャッシュフローが悪いから好きではない

あと、私があまりOEMが好きではない一番の理由は、キャッシュフローが悪いんですよ。 キャッシュフローが悪いっていうのは、簡単に言えば仕入れたものをちゃんと売り切って利益になるまでの期間が長いっていう意味ですね。
ちょっと難しく感じる方もいると思うので、具体的に聞いていいですか?
はい。例えば、目の前に売ってる5万円の商品を仕入れてきて、その当月内に3倍の値段で売り切れば、利益の10万円がその月内に入りますけれども、OEMっていうのは、準備期間が長いわけです。発注してから、500〜1,000個の商品が届くのが半年後とかです。発注する時に、もうお金を払わなきゃいけないんですよ。
そこね。先にお金払わないといけないんだよね。
で、販売準備が整って、支払ってからやっと半年後に発売して、じゃあそれを売り切って現金化されるのはさらに半年後とかザラなんじゃないかなと思うので、1年間はお金入ってきませんから。
1年…長いです。
そういう戦い方ができる方は、もちろんやっていただいていいと思いますけど、要するに経験とお金と気持ちの余裕がないとできないことなので、それを知った上で取り組んでいただくといいと思います。
ありがとうございます。今回の質問者さんがそういった条件を満たしている方だとして、もうひとつの質問「信頼できる工場をどのように探されてますか?」もお答えください。
まずこれは2つあると思います。ひとつは、当然ながらCiLELさんに聞いていただくことですね。現地のことを熟知してるでしょうから。「こういった商材のこういったものが作れるところを紹介してください」と代行業者さんに相談する。まず、これがメインだと思います。
もうひとつは?
その上で、もうひとつはサブですけれども、現地に行って探してくるっていうことですかね。ただ、現地に行くにしても、そこに精通してる人を捕まえないといけないので。これも難易度が高いです。なので、まずはCiLELさんに相談することが現実的な方法になると思います。
結局、どちらも信頼できる人から辿っていくってことですね。当時から仲間にしっかり声掛けして仲間づくりをしていた三村さんだからこそのお答えだと思います。ありがとうございます。

専業なら月商100万円が外注化の目安

では次の質問に行きましょうか。「どのような業務を外注化されていますか?」ということですね。
基本的にはルーティン業務全般は外注化できてるのかなと思います。具体的に外注化した順番だと、まずは物流関係のところですかね。 検品だったりとか、Amazonに送るんだったらシールを貼るなどの作業もあると思いますけど、そういった業務を外注しておくっていうのが、まずはじめにしたことですかね。
物流業務は外注しやすいですね。
うちの場合は毎週発注業務があるので、物流関係の次にその集計業務もお願いしました。そのあとは管理関係ですね。広告の管理もありますし。作業をお願いする方と、そういう管理も一緒にやってくれる方も雇わせていただいて…というような構成で外注をしております。
三村さんのお仕事としては?
私がやるのは商品の選定ですね。商品リサーチをメインにやってます。商品の撮影とか登録とか作り回すとかも、基本的には外注をしている状態です。
外注先の人って最初はやり方を知らないから、雇ったら教えなければいけないじゃないですか。三村さんが「こういう作業が必要だから、こうしてくれ」ってことを最初に教えるわけですよね。だから外注を雇える人っていうのは、外注さんにやり方を教えることができないといけないから、最初は自分で全て実践して身につける必要がある。
そうですね。
外注について質問をくださった方は月商300万円を稼がれている方なので、もう外注化していていいと思うんですが、三村さんから見て、外注化するタイミングについての判断基準はありますか?例えば、月商100万円、150万円に到達したら外注化を考え出していいんじゃないかとか。
ありますね。私としては、やっぱりある程度は自分でやってみた方がいいと思います。 鈴木さんも今言ってくれた通り、教えることもできなければ外注さんに質問された時に答えられないので。しかも、外注さんがやってることを把握もしなきゃいけないから、業務は把握しておくべきという意味で、一通りはやってみた方がいいと思ってます。
月商の目安はありますか?
月商ベースでいきますと、専業である程度やってる方であれば、月商100万円以上200万円くらいまでの間には、外注の準備は進めてた方がいいのかなと思います。あと、副業の方ですと忙しいので、月商100万円いかなくても、自分がある程度把握できたのであれば、一つ一つ丁寧に外注化していただくといいのかなと思います。最低月商50万円くらいは売った方がいいと思いますけど。
専業と副業の違い、なるほどです。
今回は月商300万円の方からのご質問とのことですが、月商300万円ぐらいで中国輸入を転売でやられてると、おそらく結構もうパンパンになって、ちょっと自分が苦しくなってきてると思います。なので、早めに何かしら外注化されるといいと思います。まず、CiLELさんのFBA倉庫への直送とか、とりあえずそれだけでも手を伸ばした方がいいと思います。
ありがとうございます。代行業者に頼める部分もたくさんありますからね。

売り方には正しい方法がある

次はね、「Amazonは仕様の変更が激しく、稼げていた手法が通用しなくなる事も多いです。その都度、新しい手法を試されていますか?」という質問です。
これには真理がひとつあります。「売り方の正しい方法」があるので、それに則ってやれば、あまりこういったところに振り回されないはずです。多分、鈴木さんに教えていただいた部分かなと思うんですけど。
うん、なるほど。
小手先とか、何か裏技的なことをやってる人は仕様変更で打撃を受ける傾向にありますので、スタンダードな方法でかつハイレベルな売り方をしたら、こういうところでの影響は受けにくくなると思います。
いやぁ、素晴らしいです。正しい方法は本当に大事ですよね。
以前、私も小手先のことを散々やった時期があるから言えるんですけど、大変でした。 全部の商品を修正しなきゃいけないとか、その都度振り回されるので。であれば、基本を押さえて、真っ当なことをレベル高くやっていただくという方法が答えじゃないかと思います。
ありがとうございます。 王道でやっていきましょう、と。確かに流行りの裏技みたいなので一時期稼げるものはありますが、そういった手法で稼いでる人は後年消えていますね。堅実に長期的に稼ぎ続けたい方は、基本を押さえた上で、流行りの手法をサンプル的に一部やってみてもいいのかもしれないですね。

円安はサイクルのひとつなので、円安の影響はあまり考えていない

では、次の質問です。「円安が進んでいますが、中国輸入ビジネスの中長期的な展望はどのようにご覧になられていますか?」ですね。
円安はサイクルのひとつというぐらいでしか見てないですね。そのうち円高になるじゃないですか。サイクルで上がったり、下がったり。こういうのは過去にもありましたし。
サイクルとして捉えられるのは、長くやっている方の感覚かもしれないですね。
レートが自分たちに不利になるとみんなワーワーピーピー騒ぐので。それでみんな注目してるんだと思いますけど、輸入ビジネスをやってれば当たり前のことなので、別に円安がどうだから…ということはあんまり考えてないですね。
そうですね、波がありますから、円安もしっかり是正されていくと言っている人も多いですね。あと、中国から日本に輸出してる方々は円安の大打撃を受けていて、今の円安でどんどん日本のAmazonから撤退しています。このライバルの撤退に関しては、円安の恩恵を受けています。
そう、それはありますよね。
日本では仕入れ価格に円安が関係しますが、中国では売価全額に円安が関係しますから。 中国人の方は円安になると利益が出にくいんですよ。さらに、日本人のライバルでも不安から撤退する方もいます。円安を気にして参入しない人も確実に増えているので、やっている方や今だからこそやるという方は、続けているだけでライバルがどんどん減っていく恩恵を受けることができています。やったもん勝ちですよね。
まさしく。
円安だからこそ、このビジネスは稼ぎやすい。そういうポジティブな取り方ができるといいですよね。総合的には、「中長期的には問題ないです。」という答えになります。
そうですね。
目先しかみえていないと「円安、大丈夫?」って感じでしょうが、メリットも多分にありますので、本当にどの部分に注目するかですよね。乗り切りましょう!

大切なのは仲間と環境

次が最後の質問です。「継続するためのコツ、ビジネスを行う上でご自身で決めている約束事など、今後の目標を教えてください。」とのことです。
継続するためのコツですね。前半で少しお話しした気がしますけども、やはり仲間なのかなと思いますね。
継続のコツは仲間。大事ですね。
私が中国輸入を始めた頃の仲間とも、まだ何人も繋がっています。彼らは生き残っている戦士達なので、もちろん今も実績を出し続けています。さらに言えば、他のビジネスをいろいろやってる方も出てきたり、私も別のことやってみてるんですけど、やはり仲間というか環境というか。そこは非常に意識しているところです。
本当にね、誰と繋がるかは大事なんですよ。
ビジネスを行う上で自身で決めている約束事を、周りの方々と一緒に切磋琢磨していくというか。「感謝もしつつ、やっていくこと」っていうのが第一に考えてるところですかね。
ありがとうございます。

稼ぐポイントは「場所と時間と人間関係」の縛り

私は今までたくさんの人を見てきましたが、今回の質問者さんが稼ぐ可能性は低いんですよ。会社に勤めてるとして、そもそも継続するためのコツを同僚とか上司とかに聞きますか?聞かないと思うんですよね。給料をもらうために会社には毎日、通うじゃないですか。 だから、継続のコツを聞くってことは、このビジネスは「約束事とかコツを知らないと継続できない可能性がある」って言ってしまっているんです。当たり前に継続できるなら、こんな質問はしないですからね。
おっしゃる通りだと思います。
やめてしまう前提でビジネスを考えている事が質問に出ている。こういう質問する人って結局、稼がない事例が多いんです。「絶対に稼がない」と断言しているわけではないですよ。自分は途中で辞めちゃうかもしれないという思考がある以上、その思考が現実化する可能性があるというだけです。
うん。
会社員と同じように考えれば、継続は当たり前だし、だからこそ当たり前に慣れていくし、当たり前に三村さんみたいに何年も続けて稼いでいるものです。だから、三村さんから「仲間、環境」っていう話が出ましたけども、私も3,000名以上生徒さんを見てきて、統計的にわかっているポイントとして3つ教えているのが、場所・時間・人間関係です。
そう、それです。それですよ。
ちょっと詳しく説明させてもらいますね。パソコンひとつで稼げる自由なビジネスで多くの方が「稼がない理由」って何だと思いますか?これはね、「自由だから」なんですよ。「自由時間に仕事をする」のが自由なビジネスな訳で、自由時間に仕事なんてしたくないっていうとこですよ。自由時間に仕事なんかしたくないから、継続するためのコツとか、自分との約束事とか気になってしまう。
うん、うん。
何かの縛りがないと頑張れない人がいっぱいいるの。その縛りっていうのが、場所・時間・人間関係。これに縛られていれば、人間は頑張ってしまえるんですよね。なんでかっていうと、学校生活も会社生活も全部、行くべき場所と時間と、そこにしかない人間関係がある。今まで生きてきた全ての環境に「場所と時間と人間関係」の縛りがあることに注目してください。それにみんな慣れてしまっているんですよ。
そこなんですよね。
だから、このビジネスで稼がないとしたら、場所と時間と人間関係の縛りが特に無いからです。自由な中では稼ぎづらい。三村さんが稼いだのは、この3つの環境が揃っていたということ。自分からそれを作っていった。時間のくだりはわかりやすかったですよね。最初は「ながら作業」で結果も横ばいですが、気づいて修正してから一気に加速してる。場所、時間、人間関係。みなさんもぜひ、ご自身の状況を見直してみてください。
そうですね。鈴木さんの今のお話を受けて、私が動いてた原動力についてお伝えしたいのですが、原動力になるのは目的・目標だと思います。目的と目標を強く持つ。「そのためにやりたい、やるんだ!」とか「やるしかないな!」とか。そのあたりも見直していただくといいかなと思いました。なんのために稼ぐのか、です。
三村さん、今日はありがとうございました!
ありがとうございました。

<鈴木正行のひとことメモ>

三村さんが成功しているヒケツは、何と言っても「稼ぐ環境を用意」したこと。
あなたもぜひ、場所・時間・人間関係を設定してみて下さい。「私には無いです」と言うなら、それで終わってしまいます。無いからこそ設定するわけです。
繰り返しにはなりますが、継続さえできればあらゆる仕事に慣れて、それなりに覚えていくものです。普通の人間が普通に稼ぐこと、その普通は用意出来るんです。

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