『勝ち残るAmazonセラーが語る“成功のヒケツ”』は、CiLELが会員様限定でお届けしている特別対談企画です。
EC市場規模が拡大する反面、新たなプレイヤーも増加し、競争が激しさを増す一方の中国輸入Amazon販売。新人プレイヤーはもとより、ベテランプレイヤーでさえ油断するとすぐシェアを奪われてしまう…。現在の中国輸入Amazon販売は、過酷な生存競争の真っただ中であるといっても過言ではありません。
そんな中でも実績を出し続けるAmazonセラーをゲストに迎え、「今」知りたいリアルな話を、CiLEL会員様へお届けしています。
今回のゲストは、現役タクシー運転手の堅実派セラーさん。
シニア世代に突入してから中国輸入ビジネスをはじめ、苦手なパソコンにもめげずに、開始から2年ほどで月商100万円を達成した方です。ぜひ楽しみながらお読みくださいませ!
Read More
シニア世代の現役タクシー運転手。老後に年金だけでは厳しいと思い、パソコンスキルがほぼない状態で2本目の収入の柱とすべく中国輸入ビジネスを始める。
堅実に着々とビジネスを成長させ、月商は約2年をかけて100万円に到達。タクシー運転手を続けながら、「無理せず副収入を得る」生活を体現している。Read More
株式会社レッドタートル代表取締役社長。
「在宅中国貿易」のエキスパートとして知られる。
ビジネスの流儀、これまでの苦難の人生を踏まえ、希望する人へ本当の意味での「自由」を獲得するための方法を広めている。地道に、着実に稼いでいく方法として在宅中国貿易を伝授し、その先の自由を掴むまでのあり方を伝える。全国の中学や高校含め講演、NHK特集、出版等精力的に活動。
「在宅中国貿易」のエキスパートとして知られる。
ビジネスの流儀、これまでの苦難の人生を踏まえ、希望する人へ本当の意味での「自由」を獲得するための方法を広めている。地道に、着実に稼いでいく方法として在宅中国貿易を伝授し、その先の自由を掴むまでのあり方を伝える。全国の中学や高校含め講演、NHK特集、出版等精力的に活動。
稼ぐためにお酒もテレビもやめた
よろしくお願いします。今回もいただいた質問にお答えいただく形でお送りします。
よろしくお願いします。
最初の質問はこちら。「副業で輸入販売実践中です。タクシーの運転手さんをされながら実践されたと伺いましたが、具体的に1日のスケジュールはどのような形でしたでしょうか?」ですね。
はい。東京都在住の黒岩と申します。2022年の10月で64歳になりました。タクシー運転手です。 まずこの副業を始めた動機は、年齢から考えて老後のためですね。年金だけでは厳しい世の中なので、副業で足しにできればいいなという風に始めたのがきっかけです。
その前提、大事ですよね。スケジュールの話も、先に黒岩さんのタクシー運転手としての働き方を知ってもらった方がいいかもしれないね。
そうですね。会社によって差異があるんですけど、タクシーは1日の労働時間が拘束時間で21時間という縛りがあります。簡単に言うと、朝7時に会社を出発して、翌朝の早朝の4時まで、21時間仕事をするというような形です。出勤する日を出番(でばん)、帰ってきた日を明番(あけばん)と言います。それを2セット、4日続けて、5日目が公休といって1日お休みになります。5日でワンサイクルです。
スケジュールは毎日鈴木さんに提出して、毎回のように「こうやればいいんじゃないの」という指摘をされ、「いやこうこう、こういう理由で出来ないんですよ」っていうやり取りをしてましたね。1日は24時間に限られてるんで、どれだけ凝縮して在宅中国貿易のスキルアップ、商品リサーチ等々をやって売上に結びつけるかっていうのを、日々、鈴木さんに相談しながら実践していました。
そうですね。特に黒岩さんはパソコンの操作が本当に何もわからなかったじゃないですか。パソコン操作がわからないからできませんって諦める人もたくさんいるんだけど、黒岩さんは0から覚えていきましたもんね。
自慢じゃないですけど、今でも人差し指一本で打ってます。
スケジュールのビフォアでは朝酌や晩酌があって、楽しみながらゆるくやってたっていうことなんだけど、アフターの頃になると飲酒がスケジュールから抜けてますよね。お酒は当時、やめてました?
はい、やめてました。講師の方を含めていろいろ話してて、こういうふうに(お酒飲みながら)やってますよと言ったら、「それはないでしょ」と言われまして。確かに考えてみればそうですよね。
うん、うん。
集中できないですよね。で、「やっぱりこれはやり方を変えなきゃいけねえ」と。集中する時は集中してやろうと。常識的に考えたらそうですけど、お酒を飲まないでやった方がよっぽど効率もいいですし、ミスもないですよね。
良かった気づけて。笑
はい。
「稼ぐこと」のために時間を使う
「それはやめられません」「ここは譲れません」とか言う人もいるんですけど、仕事をしない分、稼ぎは減りますよねっていうだけの話なんで。黒岩さんは適切な努力ができる方で良かったです。
今は飲んでますけどね。
うんうん、いいと思いますよ。軌道に乗ったらね。
軌道に乗るまでは、やっぱ犠牲にするものがなければ、得るものってないですよね。みんな楽して稼げるんだったら、誰も苦労しないですけどね。そんな人生は甘くないですよね。笑
そうですね。あと、ビフォアでは「ニュースなどで情報収集」が入ってますが、とりあえずテレビとかニュースとかを見ている方がいたら、中国輸入物販で稼ぐことにおいて、その時間は1分でも無駄です。見ないで実践した人の方が、収入は早く上がりますよっていう話。黒岩さんもニュースは見なくなってますね。
鈴木さんから「ニュースを見ることによって、何かの収入に繋がるのであればそれ見逃しちゃダメだけど、一般的なニュースをただ外野的に見てるよりは、中国輸入のリサーチとかに集中して稼ぐ方に展開した方がいいんじゃないか」ってアドバイスをいただいて、確かにおっしゃるとおりなんで。そういう時間も寸暇を惜しまず、商品リサーチをやったということですね。
よく覚えてるな。確かにそういう話をしています。すごいです。だって、もうあの頃からだいぶ経ってますよね。
もう3年以上経ってます。
そんなに経ってるんだ!
そうです。
出会ってから3年、ちょっと何か嬉しくて涙が出ますけども。
私もです。
今は、ニュースも少しは見たりしてるんですか?
今はもうほとんど見ないですね。時間があれば、リサーチやってるか、YouTubeを見てる感じですね。
稼ぎ出す途中で見なくなる人も多いですからね。これはニュース見ちゃダメって言ってるわけじゃなくて、もし稼ぎたいのであれば、その時間で学んで実践して身につけた方が良いよねっていう話です。ニュースを見てても1円にもならないので。
コロナ禍を乗り切れたのは中国輸入があったから
黒岩さんはコロナが流行する少し前にこのビジネスを始めたんですよね。コロナが広がった時に、タクシー業界の方々は「お客様が減って大変だ」っておっしゃってましたが、実際どんな感じだったんですか?
あの当時、単純に売上が3割〜4割減りました。タクシーの給与体系って完全に歩合制なんで、売上がないと収入がない。0にはなんないですけどね。で、コロナを契機に、また気持ちを新たにしてね。これ、本当に本業だけじゃやばいと。年金もらう云々の前に、生活を維持するには中国輸入しかないって思って、「ああ、やってて良かったな」ってその時は痛切に感じましたね。
本当にコロナ前に始められたのは素晴らしいタイミングでしたね。
今となってはもう本当に素晴らしいタイミングですよね。
周りのタクシー運転手の仲間とか、結構苦しがってたんじゃないですか?
みんな泣いてましたよ。だって走っても人がいなかったですからね。野良猫もいなかったです。
ハハハ!野良猫は関係なくないですか!笑
関係ないですね。それは冗談です。笑
ありがとうございます。スケジュールについてまとめると、もし稼ぎたいなら、どの自由時間を切り捨てますかっていう話ですね。その分、確実に収入は上がってきますから。不安な時に中途半端なことをしていると、売上が立たない不安な時期が伸びるので、なるべく短期間で身につけて早めにしっかり稼げるようになってください。稼げるようになったら、また自分がやりたい趣味などもやればいいのかなと思います。黒岩さん、こんなところでしょうか。
はい、ありがとうございます。
リサーチはライバルを見て真似る
じゃあ、次の質問に行きましょうか。「商品選定やリサーチ方法はどうされてますか?」といただいています。
ツールに特化した方法もあるし、オークファンリサーチっていう方法もあるし、僕がやってるのは両方ですね。あとはキーパとか。で、商品選定は最低1,500円以上で小さくて、壊れにくくて、軽いもの。レビューが10個以上入ってるものをベースとして見ながら、あとはライバルがどういう風にやっているかを見ます。
うん、うん。
ライバルの商品ページを見てると、僕が見てもショボイなっていうページがあるんですよね。画像がないとか、説明文で日本語的におかしな表現があると「あ、これ記事と画像と説明書きをしっかり作り込んでやれば対抗できるかな」と。だから僕は再三、真似てそれをパクる。パクるという言葉が良いかは私はわからないですけど、そういう風にやってる訳ですね。
王道ですね!
0からスタートじゃなくて、自分で探したものを見て、ライバルがいればそれに対抗できるかどうかを考えます。どう見てもその商品ページが素晴らしすぎて、どうしても太刀打ちできないものであれば、あえて戦う意味もないです。最初から負け戦やってもしょうがないですから。勝てそうな可能性があるものに賭ける感じでやってました。
なるほど。他には何かありますか?
そうですね、CiLELさんの「商品探し」もいいですね。最初はCiLELの無料会員でやってまして、去年の6月から有料のPS会員なんですけど、僕が有料会員で「ああ良かったな」って感じたのは「商品探し」です。1ヶ月に10商品を無料で探してくれます。アリババで目当ての商品を探している中、ライバルも画像検索しにくいような画像にしてあったりとか、自分じゃ探しきれないようなやつを、申込フォームに書いて送ると、1日~2日のうちにアリババのこのページですよってのを教えてくれて、これは非常に役立ってますね。
CiLELさんが1ヶ月間に10商品!中国にもスタッフがいますから、現地の人からしたら中国語も容易いですし探しやすいので、中国人スタッフに頼んで、10商品は自分が見つからない商品も探してくれると。これ、かなり便利なサービスではありますが、あれですよね。PS会員は月額1万円以上かかりますよね。
13,000円ですね。
考え方としては、稼ぐ力をつけるためには、まずはご自身で商品リサーチや仕入れ先のリサーチについて、ちゃんと学んで身につけていくことが大事になります。そのうえで、どうしても探せないときのサポートとして活用するのが良いんじゃないですかね。
そうですね。私も最初の頃は全部自分でやっていました。
ということで、このPS会員さん向けの「商品探し」サービスに最初から頼るんじゃなくて、黒岩さんがやってきたように、最初はご自身で学んで身につけてください。そして、頑張って頑張って探しても見つからないものや、どうしても見つからないものをCiLELさんにお願いする形で、将来的にPS会員になってもいいんじゃないかなという話ですね。黒岩さん。
そうですね。資金的な余裕とかが出来てきた時だと、費用対効果が良いですかね。
最初の頃の仕入れ額は月に5万円以内
次に行きましょう。「最初の頃の仕入れ資金はどれくらいでしたか?」
昔の資料をたどってみましたが、一番最初に仕入れたのが商品代金で1万いってないです。それと国内送料と国際送料、CiLELさんの代行手数料、全部ひっくるめて23,000円ほどでした。
初めての仕入れはそんな感じですよね。
やっぱり最初の3ヶ月間ぐらいは、入金がAmazonから遅れてくるとか色々ありますから、仕入れ資金は月に5万円以内でしたね。でも、これは一概には言えないと思います。皆さんの懐事情もありますからね。当然ですけど、売上に比例して仕入れ金額は増えてきます。
最初の頃の仕入れについて何かアドバイスとかありますか?
お金があれば、バンと買い入れてやった方が売れる商品であれば、当然仕入れ額に比例して売上も上がります。これはもう個々の問題で、自分の資金の中でキチッとしたリサーチをしてコツコツやることだと思います。人の話は参考になるかもしんないんですけど、それを知ったところでうろちょろとする必要はないです。あくまでも資金と売上をちゃんと考えながら着実にやれば、間違いなく、売上は伸びるという風に、僕は今でも思ってます。ウサギとカメです。
そうですね。初心者だったら初期発注は平均3万円前後です。逆に、最初から数十万円とか数百万円とか資金があっても、最初の段階ではそんなに商品が見つからないので、仕入れたくても無理なんですよ。お金が必要になってくるのは月商70万円とか超えてくる段階とかですよね。
そうですね。
売上が伸びてくると、仕入れ金額がどんどん高くなります。入金は遅れて発生するので、売れ行きに仕入れが追いつかなくなっていくんですよ。最初はみんな一緒なので、気にしなくて良いですね。
月商は開始1年で60万円、開始2年で100万円
じゃあ、次の質問行きましょうか。次は「始めて1年くらいの月商と仕入れ金額、SKU数を教えてください。また、その後はどのくらいのペースでSKUを増やしていきましたか?」です。
2019年1月からこのビジネスをやったので、1年後の2020年の1月を調べたんですけど、SKUが90ぐらいですね。売上が60万円ぐらいで仕入れが40万円ぐらい。で、現在はSKUが260で親が130。さっき、資金の話をしましたが、確かに売上が伸びると今度は資金の問題も出てきます。
そのあたりも聞いていいですか?
売上が2021年4月に100万円だったんです。仕事しながら町中を走ってたら、創業資金を貸しますっていう、日本政策金融公庫の貸し付けの看板が目に止まったんですね。これに書類出しまして。その資金が入ってCiLELさんのPS会員にも入りました。ちなみにその時期にCiLELで辻さんがコロナ対策の給付金とかそういうセミナーをやってたんですけど、売上がコロナの影響で下がった方対象の給付金でした。で、僕はタイミングが悪くてですね。格好いい言葉で言うと、右肩上がりに中国輸入の売上が上がってたんで、額は低いですけど、コロナで売上が下がったという条件に該当しなくてね。日本政策金融公庫では金利も安いですから、これで資金投入しました。
月商100万円で融資を受けたんですね。
はい。これをやった時は仕入れ資金も必要で、あと画像にもお金をかけました。販売ページを作る際に画像も自分で作ってたんですけど、パソコンの技術がないもんで、あまりいい画像ができなかったんですね。で、その当時スマホで見る人が7割。今では8割ぐらいがスマホで商品を買うってことで、とにかく画像が重要だよと。それで、取り扱い商品を全部外注さんに依頼して、画像全部入れ替えました。これは結構お金がかかってますけどね、結果的に今考えれば正しい判断だなと思っております。
SKUはバリエーションで増やす
毎月どの程度、SKUを増やしたとか、何か平均とか出たりしますか?
やっぱり毎月10個ぐらいは増やしてますね。
毎月10個ずつぐらい増やしていったと。
僕は雑貨しかやってないんで、親子1個見つければ、カラーとか大きさですね。あとセット組。2個セットにするとか、3個セットにするとか、4個セットにするとか。それで、一親に対してさまざまなバリエーションを組めるんでね。極端に言えば、2個、3個見つけて盛りこめば何種類も商品ができました。
なるほど。
これからやる方は、商品を探すときに、カラー、大きさ、数のバリエーションも頭の中に入れてやると良いと思います。そうやってやれば、比較的SKUを増やしやすいのかなって思ってます。
ありがとうございます。バリエーションというのは、同じ商品でも例えば赤・黄色・青とかカラーのバリエーション。S、M、L、LLなどのサイズのバリエーション。商品数のバリエーション。そういうカラーや、大きさ、数量などで、Amazonではバリエーションを組むことができるんですね。
そうそう。
みなさんもAmazonで買い物をするときに、サイズや色を選択したことがあると思いますが、あれがバリエーション登録というもので、一つの画面で複数個の自分の商品を提示することができるテクニックになります。1ページで1商品だけじゃなくて、1ページでたくさんの商品を販売する機会にできますからね。それが重要だということを、黒岩さんが今おっしゃっています。
まとめ、ありがとうございます。
売上を伸ばすためには仕入れを増やす必要があるから資金調達は有効
あと、黒岩さんが創業資金を貸しますっていう看板に気付かれて、その流れで資金を手に入れたっていうのは本当に良かったところです。
僕もそう思います。
売上が伸びないと悩んでいる多くの方は、結構高い確率で仕入れ自体が増えてないですね。新規商品の仕入れが滞っている。そこで勇気を持ってお金を投入してたくさん商品を仕入れた時に、その商品リサーチが的を外していなければ、実際に売れて売上っていうのは今までの壁を越えていきます。
おっしゃる通りだと思います。
資金っていうのは最大の武器ですから、借りられる人は借りてもいいですね。タイミングはありますが、黒岩さんのようにステップアップに使えます。中国輸入物販は銀行にも理解してもらいやすく、融資等も受けやすい事業体でもあるっていうのも一つのメリットですね。
そう、そう。
アフィリエイトとか情報商材とか投資とか、他のネットビジネスと比べると、とても真っ当で堅実なビジネスとして銀行などは認知してますので、融資を受けやすいんです。200万円とか500万円とかの融資を成功させている人がたくさんいますよ。
<鈴木正行のひとことメモ>
スケジュールのところで出た「やめるべきことはやめる」話は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。 後半ではAmazon商品ページについて具体的な話をしています。お楽しみに!