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混載便とチャーター便

通関が無事に終わり、輸入が許可されました。
その後にすることは、輸入した商品を港から指定する場所(倉庫や店舗等)へ送らなければなりません。

その際に、配送方法を決める必要があります。

それが今回のテーマである「混載便とチャーター便」です。

このどちらかの方法で商品を送ることになります。

「混載便」と「チャーター便」の違いを簡単に説明すると、トラック1台に積む荷物が1人(1社)の専用になっているかどうかです。
1社だけの場合はチャーター便、複数の人(会社)の荷物をまとめて積み込む場合が混載便です。

混載便とチャーター便のメリット

木のブロックを並べたMERIT

まず、混載便とチャーター便のメリットから解説します。

混載便の最大のメリットは、やはりチャーター便と比較した時の料金の安さです。

複数の荷主が合同でトラックを借りるようなもので、ガソリン代や人件費、高速料金などは距離が長くなるほど料金は高くなっていきますが、それを依頼者同士で分割をする、ある意味で割り勘なので料金を抑えることができるという訳です。

次にチャーター便のメリットですが、納期の指定ができたり、積み込み時にトラブルがあっても可能な限り待ってくれるなど融通が利くところです。

チャーター便は言わば「専用トラック」なので、あなたのためだけに運ぶため都合に合わせて納期の時間をずらしたり、逆にピンポイントで「納期はこの日、この時間帯で」ということも可能です。

混載便とチャーター便のデメリット

木のブロックで並べたDEMERIT

反対に混載便とチャーター便のデメリットは何でしょうか。

はじめに混載便のデメリットですが、自分だけの荷物を積む訳ではありませんので、荷物を回収する時間が決まっていますし、配送の時間帯指定も難しくなります。

例えば、何かトラブルがあって、荷物を回収する時間に間に合わない場合は、そのまま翌日以降に繰り越しとなり納期が遅れます。

また、時間帯でも複数の場所で積み荷を下ろしますので、いつ到着するかがはっきり分からない状態になります。
(午前とか午後のようなざっくりとしたお願いはできる場合があります。)

さらに、積み込む荷物の大きさや長さに制限があります。
複数の荷主でトラックの限られたスペースを使うので制限があるのも仕方ありません。

そして、チャーター便のデメリットですが、これは混載便のメリットの真逆で料金が高いことです。
自分専用のトラックを1台手配しますので当然といえば当然です。

混載便とチャーター便の使い分け

それでは、混載便とチャーター便をどう使分ければ良いのでしょうか。

トラック1台を埋め尽くすほどの商品を輸入しようと思うとかなりの量になりますので、基本的には混載便を利用すると思ってください。

但し、次のような場合はチャーター便を利用したほうが良いでしょう。

・荷物の一辺が1.5m以上の長さがある
・(取引先などから)納期が限定されている
(他に、サイズが5㎥を超えるとか重量が1,000キロを超える場合がありますが、まず無い事なので省きます。)

特に納期が限定されている場合は、混載便のような不確定要素があると不安ですし、万一納期に間に合わないなどということがあればそれこそ信用問題になりますので、チャーター便の利用をおすすめします。

最後に

荷物

混載便とチャーター便にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

例えば、納期に余裕があったり、厳格な指定が無い場合は混載便、絶対に遅れられない場合はチャーター便でという感じです。

また、荷物の量が少ないのにチャーター便を使うのも非効率ですし、余計な費用が発生します。

輸送コストはそのまま原価に反映しますので、抑えられれば低いに越したことはありませんが、単純に料金だけではなく、できる事と必要な事を良く考えて最適な配送方法を選択するようにしましょう。


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